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殿下執務室2.0 β1

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有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

アメリカ10ドル紙幣女性化、私撰候補11人。 

何かCNNで10ドル紙幣が次期改鋳で女性の肖像に変わるということで、何となく。
因みにハミルトンとかが出てくるのはそこそこ美点ではと思ったので、ちと名残惜しくもあるが、女性が無いのもアレだとは思うので、まぁ致し方ないとこではあろう。その上で、20ドルでは頻用度が高くてインパクトが強いので、というバランスで10ドル、ということになったのかな。

CNN.co.jp : 新10ドル紙幣の顔、女性に 約100年ぶり

何分にも現在の顔触れが古いだけに、WW2以降の女権拡大した世代から選ぶと性別以前に時代的に浮きそうで難しいな。となると、ルイザ・メイ・オルコットとかジェーン・アダムズ辺りが無難な選択となろうか。

2015/06/18 17:03


とか何となくぶこめしてみたが、もうちょい候補があるかなと思って、適当にリストアップしてみた。
そんなにアメリカ史とか詳しい訳じゃないので、適当にウィキペ眺めてこの辺り面白そうってのを掘ってみただけ。
まずは政治系。

ジェーン・アダムズ Jane Addams (1860-1935)
1931年のノーベル平和賞受賞者。政治家の家に生まれて、高等教育を志すも病魔に遭って断念。その後、ソーシャルワークの道を志して、平和主義運動や婦人参政権運動などにもコミットしつつ、20世紀初頭におけるアメリカの進歩主義的なムーヴメントに大いに貢献しつつ、女性のロールモデル的な存在となった。ノーベル賞の元値なども含め、時代的にも適度に古く、有力候補とは言えようか。

スーザン・B・アンソニー Susan Brownell Anthony (1820-1906)
アメリカ婦人参政権運動の最大の推進者。クエーカー教徒の家に生まれ、若くして奴隷制反対や禁酒主義などの政治活動を展開しつつ、長じて盟友エリザベス・スタントンとともに公民権運動で積極的な闘争を展開し、1920年に実現した性による参政権の平等を規定した連邦修正19条は「アンソニー修正」と呼ばれる。既に1ドルコインに肖像が利用された実績があるという意味では、先行馬的な存在ではあろうが、未だ答えの出ていない中絶問題で反対派であったことがどうか。

ジャネット・ランキン Jeannette Rankin (1880-1973)
一方で、そうした参政権運動の後に、実際に女性として真っ先に連邦下院議員となった存在の嚆矢として上がるのが、モンタナという田舎に生まれたラーキン。当時における女性の政治活動家の常として平和主義を奉じていたが、初当選となった1916年の直後にアメリカのWW1参戦問題が勃発し、反対を主張。結果破れて2期目も継続出来なかったが、WW2前夜の1940年に再び下院に当選。真珠湾後の開戦にも唯一反対票を投じた。惜しむらくは、議員任期がいずれも短かった辺りか。

マーガレット・チェイス・スミス Margaret Chase Smith (1897-1995)
初の連邦議員がランキンなら、初の女性大統領候補に出馬したのがこのスミス。下院と上院の両方を経験した女性も彼女が史上初。更に強みとしては、上院議員としての任期の長さで、実に24年という数字は、共和党女性議員として最長。メイン州に生まれ、当地で政治を志すパートナーと結婚し、その地盤を引き継ぐ形で下院に当選後、上院に鞍替え。マッカーシズム批判を行うなど穏健寄りの主張もあったが、時にはソ同盟への核攻撃を主張してフルシチョフを怒らせたことも。

エレノア・ルーズヴェルト Eleanor Roosevelt (1884-1962)
セオドア・ルーズヴェルトの姪にしてフランクリン・ルーズヴェルトの妻として最長任期を誇るファーストレディ。そもそもヒラリーとかフィオリーナ辺りが大統領になろうかというご時世にファーストレディごときを紙幣にしてしまっていいものかという辺りが弱いとこではあるが、リベラリストとしては結構筋を通しており、またファーストレディとして公の場で政治の議論を戦わせつつ、政策立案などにも貢献するという点ではパイオニア的ではあり、夫の後ろ盾のない戦後も政治の場で活躍した。

続いて、紙幣といえば割とセオリーになりがちな文学系。

ルイーザ・メイ・オルコット Louisa May Alcott (1832-1888)
「若草物語」で知られる、19世紀アメリカで最も成功した女性文学者。トランセンデンタリストの両親のもとに生まれ、金銭には苦しみつつも良質の教育を受けて育ち、フェミニズムや奴隷解放などの運動も行いつつ生計を得るために文筆業を志し、最終的には児童文学の場で成功をおさめた。恐らく20世紀前半の段階で「アメリカ史上で有名な女性」というカテゴリを挙げるならば結構上位を争った存在ではあろう。紙幣とかだと比較的古い時代が優位だし、波のある人生としてそこそこ考慮に値するかも。

ハリエット・ビーチャー・ストウ Harriet Beecher Stowe (1811-1896)
一般には「ストウ夫人」の名で知られる、奴隷制反対の象徴となる小説「アンクル・トムの小屋」の作者。東部コネチカットの聖職者の家に生まれ、リベラルな思考を涵養されつつ育った後、オハイオに移住して結婚、当地で文筆家のサロンに出入りしつつ奴隷解放の運動の支援を行う、という中で、奴隷解放の文学を世に問うに至った。民主主義を発展させた文人としての偉業ではある一方、南北戦争絡むと国家的なアイデンティティとしてちょい危ういか(ハリエット・タブマン辺りも含め)。

トニ・モリスン Toni Morrison (1931-)
アメリカの女性ノーベル文学賞受賞者は2名、パール・バックとこのトニ・モリスン。ただ、正直バックはアイデンティティとしてそこまでアメリカ的ではない作品を通じて知られる存在であり、ちょい除外かなとは思われ。コーネル大学を卒業しテキサス・サザン大学で教鞭をふるいつつ文筆業の道に目覚める。比較的地場の視点から人種問題やアメリカ人のアイデンティティを透徹と抉るスタイルで評価された。問題は、この人生きてることで、亡くならないと有資格ではないし、そこ引いても流石に新しすぎるか…。

あとはその他分野から数人、思い付くところ。

レイチェル・カーソン Rachel Carson (1907-1964)
ペンシルベニアに生まれた生物学者。その代表作「沈黙の春」がケネディ時代に注目を集め、アメリカにおける環境保護活動の草分け的な存在となる。ある意味、フェミニズムや平和運動的な文脈の候補は多いが、そこから新しいジャンルを開いた存在として、学者という以上にジャーナリストとして評価される存在とは言えよう。実際のとこ、元々英文学を専攻する予定だったのがたまたま生物に興味持って転向したとか。やや時代が新しいのが弱いかもだが。

エリノア・オストロム Elinor Ostrom (1933-2012)
女性初のノーベル経済学賞受賞者。公共経済論の部門で主に活躍しつつ、農業の持続性や環境保護などの分野にも示唆を残す存在である。科学者というカテゴリから候補を選ぼうとすると、意外といるはいるけどアメリカ史を象徴するような存在ってのはなかなか難しいので、ならば経済学辺りから候補出すってのは一つの手ではあるかなと。元の10ドル札のハミルトンも財務長官な訳で(つか、まだアメリカにも「女性の財務長官」は居ないんだな……)

アメリア・イアハート Amelia Earheart (1897-1937)
20世紀前半のアメリカを代表するヒロイン。映画「ナイト・ミュージアム」とかにも出て来たが、要するに子供向け偉人伝の定番でもあり、誰もが知ってる存在。大西洋横断飛行で名を挙げ、世界一周飛行に挑むも遭難しその行方は今も杳としている。フェミニズムの活動もしてたようだが、むしろ彼女の存在そのものが大戦間アメリカにおける「躍進する女性」の象徴であった。無論、ある意味ショウビズ的な面もある訳で、その意味ではミーハー的部分は差し引かれるが……。
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