01« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.»03

殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

まだ「最強さ」の足りない最強馬の挑戦 

はからずも、米国と日本の古馬最強馬は、現状ともにPleasant Colonyの直系ということになっているわけです。Pleasantly Perfectと*タップダンスシチー。一方で、この両者、恐らく実績としては現状衆目一致で古馬中最右翼であるには違いないものの、どこか「最強馬」としての格の認知度は低いようにも見えるのは不思議な訳ですが、恐らくは
「最強馬を名乗るには年齢的にトウが立ちすぎている」
というのが結構重要な要素なのかな、とも思ったり。
Pleasantlyは6歳、タップは7歳。ともに前年に国内最大級のG1を制してはいるものの、それまではジリジリと上がってくる途上だった馬であり、その意味ではクラシックから数々のギミックを築いてきた馬にはイメージ的に劣るのだろう。あと、どうしてもRibotって今時はアウトサイダー扱いであり、実際この両者、近親にG1ホースもいて明らかに良血の部類に入るのに、世間的には良血のイメージをどうしても持たれにくい存在ではあります。個人的な好みではドイツ血統の洗練を受けたPleasantlyの方が好みではあるのですけど、この両者の微妙なシンクロニシティが気になってて、両方ともに最近は肩入れしている、という感じ。
とりわけ、過去10年4歳と5歳が連対を独占している宝塚記念というレースで「データの壁」に立ち向かう、というのはこのRibotの晩熟馬にとってはなかなかいいギミックになるのではないかな、と。因みにデータといえば、個人的には「タップが連対したレースでサンデーは一度も連の相手になってない」(ごめん、ソースどこか忘れた)というのは面白いデータだなぁと思ったです。
確かにタップが押し切っちゃって、瞬発力対地力の争いみたいなの以前に決着が付くパターンが多いというか。それでもタップが無敵なわけではないだけに、要するに早くバトルを仕掛けすぎたり(去年の宝塚)、テンの速いペースに付き合いすぎたり(去年の有馬)と、やっぱりサトテツらしく面白いけど大味な場面も多い、ということなんでしょうな。地力勝負の馬が常に地力勝負にいけるための主導権を握っているわけではない、ということでもあるのでしょうけど。
#個人的には適度にバテて微妙な勝負、ってのも見せて貰いたいものではあります。
そうなると、ローエングリンをある程度可愛がれる展開というのが理想でしょう。出来れば2番手付けで、平均ペース、と。その意味ではホットシークレットのような微妙な馬がいるときにローエンの屋根がノリに変わったのはプラスか。ただ、ホットシークレットみたいな馬にちょっとキツい立ち回り方をされると、なかなか苦労しそうではありますね。サイレントディールもそういう意味ではリスキーな存在。その意味ではローエンにヤマを張らずに、1角までにいかに前の状況を見切れるか、という辺りがカギになるのでしょう。外枠というのはその意味では恵まれてるな、と。
一方で、そこで「ヘグる」に張るならばサンデー、という選択肢になる訳ですが、その場合、基本的にそうスーパーな存在がいないだけに、内を綺麗に通れる馬が有利になるのかなぁというところで勝ち候補としては案外折り合った場合のサイレントディールか調子が上がってたとしたらスティルインラヴ、なのかも知れない。ただそれならば、デムーロを擁するザッツザプレンティ辺りに巧く立ち回られそうでもあり、微妙は微妙か。



では、昨日のエントリの続き。
「名前を残した馬たちへ」(2)へのリファ。
#しかし、血統の森といいMilkyといい、反応鋭すぎ。
サクラテルノオー(父ノーザンテースト, 1982) 用途変更
ダイナアクトレスの全弟全兄。タヤスダビンチ(新潟3歳ステークス)なんかを出して頑張ったが、ここまで。
こういう良血馬には、実はもっと成績以上に活躍の機会はあってもいいんじゃないかな、とは思ってます。ただ、その手の機会を活かしてるのってカリスタグローリと、あと良血かは微妙だけどエイシンサンディくらいなのも実情で、それは単に地力の問題かは微妙。でも、タヤスダビンチ出してるから20歳超えるまで残れたとも思われ。

サクラトウコウ(父マルゼンスキー, 1981) 用途変更
これは残念。好きな種牡馬だったんだよねえ。
で、難しいのは、結局ネーハイシーザーとかマルタカトウコウ出せる馬なんですけど、それを「格上げ」にもってこれない部分なのかも知れない。要するに、恐らく「同じレベルの牝馬」が増えただけで、結局その中であれだけの「当たり」を出すのも大変だったのかもなと。プロモートとデリゲートのシステムが機能してない、ってことか。
どっかの牧場が功労馬として引き取ってくれればいいのですが……。

サンデーズショウ(父サンデーサイレンス, 1992) 用途変更
47戦1勝。牝系はなかなかいいらしいとはいえ、サンデーサイレンスの仔はこれで種牡馬になれちゃうんだな。
確かにここまで負けて種牡馬ってのも凄いかも。ただ確かに牝系はいいんだから、ここまで負ける前に引退させなかったのが不思議。まぁもっと早く引退してたらたぶんサンデー自体がブレーク前だから種牡馬になれんかったか。しかし、ロッタレースというPO地雷繁殖がいますけど、案外この牝系日本で今ひとつだなぁ……と思ったらトーホウシデンがいるか。
シデンくらいは種牡馬にして欲しいにゃ。

シャマードシンボリ(父シンボリルドルフ, 1988) 用途変更
おお、種牡馬になってたのか。
いやぁ、日本の馬産は懐広いや!(を
ブラッドストーンSが3200の頃とかが懐かしい。ヤングジョッキーズとかでデットーリがこの馬で穴を開けたのは、恐らくこの一応世界ナンバーワン騎手が日本で名を売った原風景なんじゃないかな。まぁ、よく頑張ってくれたんだろう、とは思う。結構最後は公営に流れながら種牡馬になった馬はこの頃は今より多かった、のかな?今がよく分からんが。

ジョージモナーク(父ミルジョージ, 1985) 用途変更
交流前夜の地方の雄。実はおれが見始めた時にはもうピークを過ぎていたんだけど、それでもオールカマーで掲示板に載ったりしてかっこよかった。
赤間厩舎で僚友ハシルショウグンとともにジャパンCに挑み続けていたが、実際ダートより芝の方が強かったんだから、うまいことトレードできてたらもうちょっと中央で活躍できた希ガス。それを思うと、公営のままでいられる現在はいい時代か。中央入り緒戦で命を落としたショウグンとここまで何とか生き延びつつも遂に前途を失ったモナーク、ならばここまで頑張れたことは幸せだった、のだろうか?

シンコーユタカ(父サクラユタカオー, 1997) 用途変更
種牡馬にしたくなるのもわかりますなあ。用途変更後は乗馬になってるみたい。幸せに暮らしてくれい。
Highclereの系統だったら、どうしてもフィリーサイアーかな、という部分もあったりはしますが、確かに種牡馬にしてみたくなる血統ではあるし、こういう馬なら恐らく馬体とかも見てないけど結構なかなかのものだったのかと想像。こういう良血の骨格標本を集める趣味はないけど、乗馬クラブにいれば乗ってみたいとも思う。元種牡馬だから乗るの難しそうだが。

シンチェスト(父タイテエム, 1983) 用途変更
数少ない産駒から活躍馬を出していて、潜在能力はあったんだと思う。
しかし、デルマ見ると、産駒でデータがあるのってシンカイウンだけなんか。娘の仔とかが走ってきそうな雰囲気のある血統ではあるんですけどねぇ。個人的にはシンカイウンは微妙にカムイオーとタイテエムの配合マジックが利いたんじゃないかなとも思ってます。ただ、芝向きで非良血となると、なかなか活躍の場は見出せないですよね。

スーパーシンザン(父シンザン, 1987) 用途変更
シンザン最後の産駒。次回書くマイシンザンと併せて、シンザンの父系は完全に途絶えることになりそうだ。
個人的には、輸出の手段が限定されている以上、一国で続ける父系はいつか絶えるとは思ってます。サラブレッドの中でイギリスを出たことない父系は恐らくもう滅亡寸前のTudor Minstrelのマイナー分枝だけでして。ただ、アメリカ人がLexingtonやGlencoeでやったように、山奥でもどこでも、とにかく「父系」を一子相伝でも残すような無茶な努力をやってくれるキチガイ馬産者はいてもいいとは思うのですけどねぇ。ナニを「文化」と言うかといえば、そういうバカさなのかも、という面はあるんでしょうし。

スーパーボウル(父リファーズゴースト, 1989) 用途変更
産駒はたった1頭、供用地は中津。こんな種牡馬も居るってことか。
中津じゃぁアテ馬としてもそんな用がある訳じゃあるまいし、種付けが1頭だったらどんなことに普段日頃使ってたんですかね。ひょっとして使役馬として体力が落ちたから、というのが用途変更の理由か、単に去勢することを思い立ったのか。リファーズゴーストといえばプレザントはまだ現役なのか(疑問ばっかり)。

ダイナレター(父ノーザンテースト, 1984) 用途変更
旧時代のダート王。重い斤量で勝ちまくり、最後は出るレースがなくなって芝に挑戦する。
競馬初心者にハンデ戦の何たるかを叩き込んだ馬、でもある。酷量は馬に優しくないが、一方で無茶なハンデがつかなくなることもまたつまらなくもあるのは、人間の因業。むしろダート馬の方が徹底的にダートを試せるので種牡馬としての利用度は高く、だからこの馬も20歳近くまで現役を続けたけど、後継者を出すのは逆に難しいというパラドックスもあります。

ダハール(父 Lyphard, 1981) 死亡
しかし弟には及ぶべくもなかった。代表産駒がちょっと思いつかない。
日本で走った馬ならば間違いなくストーニーベイが最強だが、JCの成績を考えれば日本での実績はゼロか。関係ないけどストーニーベイのデータをデルマで見たら、24000mのG1を勝ったことになっててちょっとワロタ。因みに代表産駒はDC国際のBuckharでFA。明らかに日本に来たのが失敗と思われ。Dahliaの名は輸入されなかったWajdやDahlia's Dreamerという牝馬が継いで行くのだろう。

ダブルユアホリデー(父サンデーサイレンス, 1992) 用途変更
サンデーサイレンスの仔とはいえ、ここまで種牡馬にしていたらきりがない気がするのだがどうだろう。
まぁ一応母はステークスウィナー……っても地味だなぁ。てーか、準オープンくらいまでいったと思いきや、900万止まりだったのか。しかし、サンデーの先行者利権って、ある意味エイシンサンディしか享受出来てないような気がしなくもない。あの馬は結構種付け数も取れてたんですよね。

タマモクロス(父シービークロス, 1984) 死亡
日本でもこういうこともできるんだ、という生ける証として、この父系には続いていて欲しかった、と思う。残された産駒から、それが果たせる馬が出てくるだろうか。
フォルティノ系に関して思うのは、やはりCaroの系統がCozzeneで伸びているのを考えると、せめてあの系統が傾きを見せるまでは持って欲しい、みたいな部分があって、タマモクロスの仔も出来れば何頭かは大事に使って何とかして欲しいとは思います。マイソールサウンドなんて結構安定感もあるし、そこそこ意外性のある種牡馬になってはくれんかな。母父サンデーってのは競走馬として以上に今後種牡馬としては微妙かも知れんけど。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

コメントの投稿

Secret

△top

この記事に対するコメント

△top

トラックバック

トラックバックURL
→http://mdenka.blog85.fc2.com/tb.php/259-544048f7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top