FC2ブログ
10« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»12

殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

高校野球カット打法規制問題、「何が妥当でないか」というと…。 

 未だにブログエントリがちょくちょく上がってるので、一応思ってるところまとめとして(挨拶。



 まーた岩佐爺はそこで「正々堂々」という言葉を使うから(はてな的にw)不穏当に…と思いつつ読んだが、実際に「好みの分かれるプレー」としてのファウルカットは、実は個人的には「好きではない」かな、というのは同意できるとこだとは思う。ぶっちゃけ、他選手の3倍くらいピックオフ出来る選手が居たとして、その選手がランナー出るたびに10回くらい牽制してたら正直それが味方のPでも多分引くよな、みたいなのと同様な意味で、やはりこのゲームにおける「テンポ」を落とすようなものを必ずしも「愉しい」とは言い難い面もあるからだ。野球という競技は、多分それが構想された当時に比べて、試合が長くなりすぎてるとは思うし。また、球数を増やすというのが選手の故障リスクを高めるという立場に立つのなら、とりわけ投手のサブが薄いケースが多い大会の中で、「敵の故障を誘発する行為」として批判されてもいい(はてな的にそういう意見で千葉を叩くケースが見られなかったのは奇妙であったがw)。

 一方で、プロレベルではこうした選手が出ない実態も思う。
 今の「100球投げる間の投球回数を競うゲーム」となってるようなプロでの先発投手の性質を思うと(日本でも昨今はそこまで「行けるとこまで」感は強くなかろう)、このカット戦術は特にブルペンの弱いチームや優秀な先発投手相手には効果ありそうなもんであるが、そうならない理由としては、爺氏が指摘するような「ぶつければ1球で済む」というのもあるけど、それはそれで「アウトを回避するゲーム」というセイバー的な野球定義で効果的になってしまうので若干弱く、詰まる所やはり、「プロのタマをあんだけ当てるのは難しい」という面はあるのだろう。
 それでも、個人的には大リーグを目指す世界の若者の中で、イチローのコンタクト能力に憧れつつその四球の少なさに疑問を持つような小兵打者がああいう方向性を試すってのはそれはそれでありとは思う。繰り返すが、それが「好みだ」とは言わないが。そして、もしそういうバッターが出たら、そこで死球責めに遭ったりして物議を醸し、もし向こうっ気の強い選手であれば「俺のスキルは、PEDを1滴も使わずに築き上げたモノだ」くらい嘯いて騒ぎを大きくするかも知れない。で、そこで「コンタクトスキルに対して現在のルールが妥当か」が議論されて、同意されたものがルールになるのかなぁと妄想する。

 で、高校野球に戻ると。

 そういう「ルール」を巡る議論とスキルバランスについての検証や合意が出来ないまま、「正々堂々」という妙な大義と、大凡無敵すぎる裁量ルールとしての特別規則で極めて恣意的な形でバントとスイングを判断する権限を主審に与えているのが最大の問題であると思う。もうちょっと言えば、「どうせ10球投げさせられるならぶつけてやれ」という投手が相手側に出てもいいし、逆に千葉の側も「正々堂々」の盾のもと、それが不可能と知っててカット打法をやってるというあざとさはあったであろう。そこで勝負の本音をぶつけ合う場面は、あって良かったのかも知れない。
 またその上で、「実際どの程度カット打法が通用するのか」の線引きが見えづらかった恨みもある。
 例えば、大リーグ級のムービングファストボールだと、分かってても変化についていけず凡ゴロみたいなケースは多いし、一方で上原の制球力と投球術があれば魔球的なタマも無ければボール球で誘うことすらせずに空振りを量産出来るが、そこから高校生まで投手のレベルが落ちて打者はスキルは落ちるけど金属バットが与えられるという中で、どの程度「カット打法の相手から空振りを奪う」ことが困難なのか。今回の千葉の対戦相手だと、済美の安楽は速球とカーブの落差でこの大会における千葉の唯一の空振りにより三振を奪っていて、要するにトップクラスの投手がちゃんと対策をすれば、そこまで粘られないのかも、という思いもある。個人的には、安楽がそこまで「怪物」なのかはピンと来ないので、案外空振りは取れる高校生は多い可能性も思う。ただ、実態としては千葉だけでは「データが足りない」気もしたり。

 しかし、そこで「データを集めた上で、どの程度アレが高校野球においてゲームバランスを崩しうるものなのか」というレイヤではなく、一方で前述したような「球数を増やす行為の、スポーツ医学的な不当性」でもなく、自分らで書き足した無敵裁量を、単に「騒ぎになったから」という理由だけで適用して、というのが、運営としていかにも不健全だよなぁ、とも。正直、そういうのは「おもんねーわ」的に白ける醜態だとは思う。
 そもそも、ルールとして元々40年も前から書かれていたはずのものを、何試合も適用して、結果としてそれが「正しくない」と認めるのならば、それは誰が悪いかと言えば、「それを準々決勝まで放置していた審判団」になってしまうし、該当試合の球審や責任審判に何らかの処罰があってしかるべきだったであろう。それが処罰できないのもルールが余りに無敵な裁量ベースだからだし、逆に朝令暮改も放置される。

 カット打法をファウル扱いすべきかどうかって問われれば、単純にカット打法が好みではないけど、いずれの結論であってもそれはそれで思想として受け入れられるものかなぁ、とは思う。ただ、そこに至るまでの「正統性」を確保されるような運営が行われる気配がないことだけは、やはりある種の苛立ちをもって眺めてしまうな、と。
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ: 高校野球

ジャンル: スポーツ

野球  /  tb: 0  /  cm: 2  /  △top

コメントの投稿

Secret

△top

この記事に対するコメント

ごぶさたしております。

自分は、野球はあまり詳しくありませんが、(1985年当時は、阪神タイガースを猛烈に応援しておりましたが ← 当時小学生)

気持ちよくないな。

という感情が湧いてきました。この件。

おそらく、カットだけじゃなく、サインの件もあり、悪目立ちしてしまい、見せしめ的になったんだろう。と思ってしまいます。

ある意味、裁判(特に裁判員裁判)なんかともちょっと似ているんじゃないかと思いますが、心証が判決に影響した的な。

個人的には、どちらも(審判、千葉選手)グレーゾーンを使っての攻防みたいな感じですから、自業自得なのかな。

というのが 個人的感想 です。

乱文失礼しました。

URL | スピードマスター #oB6gibCM

2013/08/27 13:24 * 編集 *

スピードマスターさま>
どもです。
確かに微妙にどっちもどっち感はなきにしもあらずですね。

URL | 有芝まはる(ry #LBrjZuRI

2013/08/28 23:59 * 編集 *

△top

トラックバック

トラックバックURL
→http://mdenka.blog85.fc2.com/tb.php/2467-922e1d41
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top