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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

AJCC審議によせて、雑駁な感慨。 

 露出ヘタったので、無理やりHDRで上げてます(挨拶。
 まぁ、この止められ方見てしまうと、うーん、とはなってしまい。

For Kicks
For Kicks; D700 Sigma 150mm 1:2.8 APO Macro EX DG HSM(+EX DG 1.4x) F4 1/750s ISO-220

 で、審議新基準の話。
 個人的には、「降着によって入線が取り消される」ことのバクチ的な影響の方が全体的にはショックが大きいケースが多いとは思われるので、こういう結果はあったとしても総和としては馬券を買う側にとっての納得感みたいなのは向上するんじゃないかなという感覚はああいうものを目の当たりにしても余りスタンスとして崩したくない、ってのがあるんだけれど、にしてもまぁ「こういう形で第一号事例が出た」ってのはある意味不幸ではあったなぁという感慨は否めないかな、とも。

 この件を離れて思うこととしては、概ね競馬においては降着に至るようなインタフェアってのは「弱い馬が創意工夫を凝らしたマリーシアで強い馬を倒す」手段であることは余り無い、ということ。無論、競馬も勝負事で、大なり小なり世界のどんな競馬でもある程度以上のジョッキーはそういう技巧を何らかの形で考えてはいるけれど、多分それは直線での個別パフォーマンスを妨げるという何かではないレベルで行われることが多いようにも(例えば、雨が降った競馬場で、馬場がぬれてない大外の木陰を選んで走る、とか)。
 となると、大方競馬で「不利を与えた馬の方が弱い」ケースってのが案外少なくなるというのはあるのかも。もうちょい言えば、強い馬が勢い余った中で結果として不利を与えたり、或いは不利を避けるために勝負を回避した方がパフォーマンスとして「勝負を捨てた」的に見えるような場面も多くなるとか、基本的に今回の裁定ルール変更の淵源としての「国際ルール」なんかも、そういう思想のもとに「降着」への処置を寛大化させたとみてもよいのだろうか、などと。

 しかし、確かに競馬が繁殖選抜という要素を持ち、「強い馬」が勝つことに余り水を差したくないという側面があるとは言えど、負けた方の側から見れば、逆に「強い相手に能力の限りを尽くして千載一遇のチャンスを得た」ところを妨げられた、という感覚は強いかも知れない。競馬は悠久の歴史にあるが、競走馬のキャリアは短い。その中で、「馬でなく騎手に責任を負わす」今回のような改定は、逆に馬を免責することで、降着による順位上昇を望めなかった馬の数少ないリソースへの救済の確率を下げている、とは言える(まぁ実際もとより自分の着順が大きく上がる訳ではないのだけれど)。その意味では怨嗟が残りやすいのかなぁ。一口や小規模馬主とかになると、どうしても一頭の馬に対する目線が強くなって、その辺りへの意識も強くなりそうだし、そんな中で現在の日本はそうした「馬主」の服色が非常に目立つのが現状な訳で。
#まぁ今回の場合、両者の人気がそこそこ拮抗状態で、逆にそれ故に「不利が無ければ」感を強めてたのだけど。

 また、馬や騎手の責任のレイヤーの外にあって、調教師はある意味免責されてしまう部分があるというか、今までは降着により賞金が落ちることで「馬がヨレる」ことを防ぐ動機が存在した一方で、これからは「ヨレてもとにかくゴールに先に着く馬を作れればいい」となると、若干技量が粗くなるのは避けがたくならないか、例えばヨレ癖で騎手が騎乗停止になるような事案が複数回発生した場合の調教師サイドの責任の問われ方が必要のではという感慨は、「あれだけ降着になりにくい」というルールが可視化されると自然ではあろう。その辺りは、JRAとしても運用を考慮すべき場面ではあるかも。
 そして、責任が強化された騎手の側も、正直客側の感覚として6日間という処理が妥当かどうか。いや、まぁ一罰百戒とかは個人的には嫌う方なんだけど、例えば昔は普通に降着あって騎乗停止6日でした、それが騎手の責任を緩和する形で2~4日にしました、でそれを今回強化して6日、よりは、降着自体が減って馬の責任が騎手に移行するなら、そこはかつてのGood Oldな「6日間」では感覚として「緩い」印象は免れないようにも。G1シーズンとかで騎乗に影響が出るようなケースもあるから、そこが長期化するような場合は競艇のフライングにおける「斡旋期間の間はF持ち」的な猶予期間と、その期間内の再犯への制裁強化とか、何らかの対処もセットにしないといけないだろうけれど。

 ともあれ今回の件はかなり「たまたま、今回適用したルールにおいて一番納得させづらい場面」がピンポイントで出た事例だとは思うが、その一方で「降着が原則的に相当少なくなりそう」という辺りで、騎手の考え方にかなり影響を与えるものにはなろうかと思う。その上で、騎手がリスクテイクすることで出現する「悪質性」に対してどういう手を裁決側が打ってくるのか。その辺りが見えるまでは、なかなか馬券を「張りづらい」的な面はあるかも知れない。
 ただ、その辺りはそう遠からぬうちに色々見えてくる部分はあるだろうし、また原則として「強い馬に有利」的な側面は根本としてあるとは思われるので、今回の件で「バクチが成立しなくなる」って言われると、ちょっと違うかなという違和感を持ちつつ、今後に関して慎重になりながらも、長期的にはある種のバランスを見出せるよう、運用する側も張る側もお互いの空気を読んでいかないと、ってことかな。
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