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殿下執務室2.0 β1

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有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

総選挙後雑感。 

 写真は惰性で(挨拶。

Walking Kichijoji - North
Walking Kichijoji - North; D7000 AiAF Nikkor 35mm/1:2D F2.8 1/40s ISO-800

 ちょいヨタ。
 選挙後の「自民実は勝ってない」アピールの文脈で、比例代表における維新の得票っぷりがはからずもクローズアップされていたが、この趨勢がどの程度続くんだろうか、的な辺りを思いつつ。確かに、石原と橋下のトロイカ体制は不安定さを醸すかもしれないが、考えてみたらそれは小沢鳩山岡田の古き良き民主党も似たようなものだった訳で、空中分解がそこまで早いかどうかというと、まぁ案外未知数かもしれない。
 その上で、かんべえ氏とかが指摘するところの「知らない魅力」ってやつは、現在の維新においても健在であるし、結果として両院ともにキャスティングヴォートを持たないという意味で自公政権にとって「いらない子」である限り、この処女厨効果とも言える世論からの追い風要素は残存するのかも、というのはある。率直に言って、オールドな政党が暫くは必要であるという認識の有芝にとっては、これは余り有難い状況とは言えない訳だが。

 で、そうした中で、維新は明確に「右派」である訳だが、その上で問題なのは、もしメディアが社会の木鐸としての仕事を果たそうとした結果、過去の自民党政権に対するそれと全く変わらないノリで自民党の失策を仔細にあげつらって、出来れば支持率を下げたいような動きをした場合の、次の選挙での動向なのである。
 この場合、これまでは自民党よりも右の政党ってのはせいぜい小沢が冷や飯喰らってた時期の自由党だか保守党程度のものであったので、自民叩いて流れる票はリベラル側に回ることが期待されたのだが、今度は、もしそうした形で自民党の批判を通じて、言わば「政権を軽蔑させる」ような効果のアピールが奏功した場合、その「不信」の票は、「リベラル」ではなく、自民よりも右派な政権を誕生させる蓋然性がある、ということ。
 つまり、政権批判に関して、「政権への不信感を強める」方向のフレームアップが右傾化を強めるリスクを自覚して、より政策レベルでのリベラルの効用を提言した形で批判を行わないと、特にリベラル系メディアは社会の木鐸としてはむしろ負の効用をもたらしかねない危険性はあり、それを自覚すべきなんだろうな、とは思う。

 一方、自民党である。
 こちらはというと、やはり処女厨効果をまだ維新が保持してるとするならば、それはやはり脅威であり、政権から遠ざけ(ここまでは、現状の数の論理的には正当)て真正面からそれと戦おうとすると、失政が許されないプレッシャーは掛ってくるのかな、とは思う。
 となると、どちらかと言えば処女厨効果を去勢するような方向で動くかじ取りは求められるのかも知れない。
 そうした中で、案外「改憲」をはじめとする保守色をチラつかせるのは、実はそう悪い判断では無かったりするんでは、という気持ちはある。政権を獲ったことが無い野党はある意味「理念的な理想」を前面に出しがちなのだが、それを先回りすることで、先方の支持の熱狂度を下げることは出来るし、先方もおいそれと敵対しづらくなるだろう。そういう「冷温化」によって、今回「寝てくれた」浮動票層を起こさずにするのは、自民が来る参院選で勝利するための近道になる。
 ただ、そういうイデオロギーで陽動しつつ、政策的には民主党と妥協する場面をより作って、維新をプロセスから疎外することも、その際必要か。恐らく、自民と維新が近づきすぎると、今度は処女厨効果が消えることで普通に浮動票層はリベラルを支持する方向に「起きる」蓋然性は強まり、3年か4年後は民主政権が復活するのではないか。その辺りで、自民の「懐の深さ」は試されるのだろう。

 今のところ、多分、自民党は維新と「近づきすぎる」ことでリベラルの息を吹き返してしまうか、或いは単純に失策を考えなしなメディアに衝かれて維新支持の右傾化がより強まってしまうか、いずれかの可能性が高いような気はしていて、この政権運営には余り楽観的にはなれない。安倍の手腕も、そこまで評価はしてないし。
 しかし、その隘路の中で、表向き改憲のようなイシューをチラつかせつつ、内政外交ともにテーブルの下である種の握り合いを演じて、海外メディアから見ても「複雑怪奇」な政権として生きる道を見出すことが、自公の「圧勝」を選んでしまった有権者にとって、最も将来的な恵沢が大きいのではないか、という気はしている。

 要するに、自民党に必要なのは、「分かりにくい政治」を貫いていくことかな、と。
 ネットのボーカルマイノリティが煩いこの世の中で、なかなか厳しい要求ではあるけど、アメリカも欧州も中華も、結局はみんな複雑怪奇なので、それに追い付いてくれよ、という無茶振り。しかし何で、こういう時に、安倍という「分かりやすいことが好きそう」な政治家をアタマにしちゃったのかなぁ、とは思うけど(苦笑)。
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テーマ: 衆議院選挙

ジャンル: 政治・経済

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