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エリ女外国馬配合解説:*フェアブリーズ

 去年のアレとかあって、なかなか解説出すタイミングが遅れがちになりましたが、そろそろ。
#エリ女外国馬、と銘打ったが、*トレラピッドの方は書く予定今のところなし(こら。

フェアブリーズGER
Silvano×Fairwind(Andrang)×Fairness(Athenagoras)×Fleur(Lombard)[F20-c]

 本馬の7代母がイギリスから輸入された Fairun で、そこから先は全てドイツ産の種牡馬を配合されて、ガチガチにドイツのホームブレッド的な血統背景。しかし、その牝系は必ずしも華やかなものではなく、また配合された種牡馬も Luciano, Lombardo, Athenagoras と、どちらかというと競走馬としての実績に種牡馬としての能力が追い付かなかったタイプが多く、なかなか活躍馬を出せなかった系譜である。ただ、全体として配合のスジ的にそれほど大間違いな手を打っているようにも見えないのだけれど、活力の不足ではあったか。
 系譜内で目立つ活躍馬は4代母の妹にあたるディアナ馬 Friedrichsruh で、この馬の場合は、筋を通すよりはひとまず Neckar の近親となる Nizano の血脈をテコにして、シンプルな疑似クロスを父母の3代目に入れて成功した事例。まぁ種牡馬の Dschingis Khan のクオリティも手伝ったか。そこから Caerleon→Dashing Blade という手筋できっちり主流の競走馬的血脈を洗練させて(Foreseer の Hail to Reason、Princequillo、La Troienne って辺りを Mill Reef にぶつけるという比較的行儀の良い米血導入)、ヴィットリオ・ディ・カプア勝ちの Faberger を出した。この馬はマイル〜中距離でなかなかにコンスタントな活躍をした馬で、まずはドイツのアベレージヒッター種牡馬として「またお前か」的に顔を出す Dashing Blade の代表産駒と見ても良い存在。「Dashing Blade でもG1を勝てるのか」と当時の有芝を軽く驚かせた(いや、この馬が初G1な訳じゃないんだけど)。
 そんな Faberger も既に今年亡くなったとついさっき知って、比較的若い死に感慨を覚えた次第。つかこの馬、乗馬になったんでしたっけ?にしても、*ファバージみてぇな名前の馬だなぁ、などと思ってたのも今や懐かしい……っと、思い出話が過ぎた。
 で、そういうシンプルな手筋を経なかった4代母 Fredericia の系統でようやっと Neckar を入れたのが、祖母の Fairness のところ。ここで、Athenagoras の母 Avenida と Friedenbotschaft で Neckar≒Nizam と Nebelwerfer の組み合わせクロス的な配合をしたものの、やや代が遠くなっていることもあって、インパクトは聊か薄くなった。そこに、Andrang で Solario などを入れつつ Silvano で主流血脈のネジを回し直した、ってのが本馬、Fair Breeze の配合の図式。
 この際に、前述した Neckar をもう一度今度は Kronzeuge 経由で得ているというのが本馬の配合の冴えたところ。Kronzeuge は Neckar×Nebelwerfer という父・母父の組み合わせなので Avenida とは3/4同血で、前述の Fairness よりは結びつきが強い上、継続交配になっているのでクロスの効果も高まっている。更にそのドイツ血統のラインクロスに対するサポートとして Silvano の母に Owen Tudor が入り、Luciano, Solario といった Gainsborough 血脈を補完する辺りも優れていよう。配合的手筋について寝かして寝かして熟成された上で、この牝系にとって欠けていたある種の活力を Silvano の米血が担保するような図式となり、若干一発屋的な競走馬として優秀な配合となっているように思われます。G1にも手は届いていいと思うし、ドイツ的な良血、って所まではいかないけれど、マイナー血脈の掘り起こしに成功した事例として、実に味わい深い存在ではあり、こういう馬を日本で見られるのは一つの喜びではあります。

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  • 2008/11/14
  • from : BrainSquall【競馬ニュース&コラム】

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京都まで無事移動したようなので、私も淀に向かう予定です。
まあ日本の馬場でカワカミやトールポピーなんかと合わせるのは
きついかと思いますが、それなりにいいとこは見せてもらいたいですね。

ヘルフェンバインが日本でも乗るというのが結構意外でした。
確かマカオにちょっと行ったことがあったと思いましたが、
如何せん欧州内でも国外経験が浅いですからねぇ。
いい騎手なんですがドイツ国内限定というか、地味というか、
日本の競馬にちゃんと対応できるか不安。
とにかく悔いの残らないレースをしてもらいたいものです。

  • 2008/11/14
  • 芝周志 ◆ -
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Mahal Alysheba
Author:有芝まはる殿下。
自称ズデーテンラント公兼トールガウ、前メクレンブルク、バート・ドーベランおよびキシュベル方面伯。当然何らの領有権も領しないただの僭主のため、歪んだ根性で血統研究に勤しむ。

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