ちょっとした妄想系、でのお話(挨拶。
新採点について議論というかツッコミどころはあるものの、今季はある程度GOEが話題になった、という年ではあった。勿論、今まで7段階も評価があるのに特に加点についてロクに機能してなかったきらいがあることを考えれば、少々のGOE上げがあってもよかったとは思うものの、例えばGOEの差だけで3Aの1本分くらいマージンを得る選手とかが出ると、やっぱりそれもどうかなぁみたい向きもあったかと。
しかし、自分にとっては、そういう所よりはむしろ、GOEが本当に「技術点」たるTESに含まれるべきものなのか、みたいなのがそもそも疑問ではあったり。そもそも、新採点は、Technical Specialist(TS)とJudgeの2種類の審判を用意するが、前者が技のレベルや回転数、エッジ判定を行うのに対して後者がGOEとPCSをつける仕組みである、とするならば、GOEはむしろPCSに近しいものであって然るべきではないか、との思いが強い。またその上で、エッジ判定の採用は、ある意味Judgeの領分にTSが容喙するようなシステムであって、どうも両者のバランスを悪くした観があるように思う。一方で、例えば回転不足なんかは、TSとJudgeが二重に罰を与えるような仕組みになっており(回転数分のマイナスとGOEのマイナス)、どうもそこだけ過剰なマイナスを課しているように思われ、結果としては難ジャンプの敷居を高めているし、例えばワールド中野のような「回転不足以外はノーミス」みたいな演技が出た際に過剰に見た目と得点の乖離を生じさせているなんて側面も。
そういうことを考えていくと、「GOEを要素の基礎点に足し算する」という現在のやり方をちょっと替えてみてはどうかと思う。例えば、「PCSに対して一定の比率で掛け算する」パラメータとしてGOEを使ってみるなんてのはどうだろうかと。例えば、GOEが+10点であれば、PCSを10%加算する、みたいな感じである。それで、PCSのトータルに例えばMAXで男子9点、女子7点くらいが追加される、なんて見立てると、ほぼバランスの良い上げ具合かなぁとは思われ。その上で、回転不足・転倒・不正エッジといった「TSマターの減点」については、プロトコルの各要素の左側に明記して、基礎点から減点を行うような方向で、なおかつそれらの減点をジャッジは見ずに、単純に「それぞれの要素がどの程度美しかったか」をベースにGOEを付ければよいのかと。詰まるところ、現行の得点の出方をさほど大きく変えるものではないにしても、技術系と印象系を個別化して、余り被らないように出来れば、もうちょっと基準が明確化してすっきりするだろうくらいの感覚で。
例として、下記のようなルールで、仮想プロトコルを作ると、こんな感じ。
◆TSの判定ルール
回転不足:3T以上=2点、2A=1.5点、以下=0.5点減点
転倒:3T以上=4点、2A=3点、その他(Sp,St中転倒含)=1点減点
Lz,F不正エッジ:3以上=1.2点、以下=0.3点減点
減点:転倒は対象外とする。
◆GOEの判定ルール
要素の「美しさ」について、5段階で-2〜2の範囲でカウント。
基礎点による傾斜なしで、各要素のGOEの単純和によって合計GOEを判定。
PCSのトータルに、1+GOE/100を掛けた値を最終PCSとする。
※ジャンプ転倒時はGOEはノーカウント。片足以外の着氷、ステップアウト時はGOE+禁止。
◆プロトコル例:
浅田が07-08後半プロ、最初の3Aで回転しきれず転倒し、最初のコンビネーションでは回転足りるもツーフット。しかし、そこから持ち直してほぼ残りをパーフェクトに演じきった場合、くらいで。PCSは転倒を考慮し、ちょっと辛目で58.20くらい。カットされたジャッジはめんどいので省略。
新採点について議論というかツッコミどころはあるものの、今季はある程度GOEが話題になった、という年ではあった。勿論、今まで7段階も評価があるのに特に加点についてロクに機能してなかったきらいがあることを考えれば、少々のGOE上げがあってもよかったとは思うものの、例えばGOEの差だけで3Aの1本分くらいマージンを得る選手とかが出ると、やっぱりそれもどうかなぁみたい向きもあったかと。
しかし、自分にとっては、そういう所よりはむしろ、GOEが本当に「技術点」たるTESに含まれるべきものなのか、みたいなのがそもそも疑問ではあったり。そもそも、新採点は、Technical Specialist(TS)とJudgeの2種類の審判を用意するが、前者が技のレベルや回転数、エッジ判定を行うのに対して後者がGOEとPCSをつける仕組みである、とするならば、GOEはむしろPCSに近しいものであって然るべきではないか、との思いが強い。またその上で、エッジ判定の採用は、ある意味Judgeの領分にTSが容喙するようなシステムであって、どうも両者のバランスを悪くした観があるように思う。一方で、例えば回転不足なんかは、TSとJudgeが二重に罰を与えるような仕組みになっており(回転数分のマイナスとGOEのマイナス)、どうもそこだけ過剰なマイナスを課しているように思われ、結果としては難ジャンプの敷居を高めているし、例えばワールド中野のような「回転不足以外はノーミス」みたいな演技が出た際に過剰に見た目と得点の乖離を生じさせているなんて側面も。
そういうことを考えていくと、「GOEを要素の基礎点に足し算する」という現在のやり方をちょっと替えてみてはどうかと思う。例えば、「PCSに対して一定の比率で掛け算する」パラメータとしてGOEを使ってみるなんてのはどうだろうかと。例えば、GOEが+10点であれば、PCSを10%加算する、みたいな感じである。それで、PCSのトータルに例えばMAXで男子9点、女子7点くらいが追加される、なんて見立てると、ほぼバランスの良い上げ具合かなぁとは思われ。その上で、回転不足・転倒・不正エッジといった「TSマターの減点」については、プロトコルの各要素の左側に明記して、基礎点から減点を行うような方向で、なおかつそれらの減点をジャッジは見ずに、単純に「それぞれの要素がどの程度美しかったか」をベースにGOEを付ければよいのかと。詰まるところ、現行の得点の出方をさほど大きく変えるものではないにしても、技術系と印象系を個別化して、余り被らないように出来れば、もうちょっと基準が明確化してすっきりするだろうくらいの感覚で。
例として、下記のようなルールで、仮想プロトコルを作ると、こんな感じ。
◆TSの判定ルール
回転不足:3T以上=2点、2A=1.5点、以下=0.5点減点
転倒:3T以上=4点、2A=3点、その他(Sp,St中転倒含)=1点減点
Lz,F不正エッジ:3以上=1.2点、以下=0.3点減点
減点:転倒は対象外とする。
◆GOEの判定ルール
要素の「美しさ」について、5段階で-2〜2の範囲でカウント。
基礎点による傾斜なしで、各要素のGOEの単純和によって合計GOEを判定。
PCSのトータルに、1+GOE/100を掛けた値を最終PCSとする。
※ジャンプ転倒時はGOEはノーカウント。片足以外の着氷、ステップアウト時はGOE+禁止。
◆プロトコル例:
浅田が07-08後半プロ、最初の3Aで回転しきれず転倒し、最初のコンビネーションでは回転足りるもツーフット。しかし、そこから持ち直してほぼ残りをパーフェクトに演じきった場合、くらいで。PCSは転倒を考慮し、ちょっと辛目で58.20くらい。カットされたジャッジはめんどいので省略。
| 現ルール | 改定案 |
TSS TES PCS TD
1. Mao ASADA JPN 123.22 =66.02 + 58.20 - 1
=================================================
# Ex.Elem I B.Val GOE The Judge Panel
1 3A< f 3.50 -2.50 -3 -3 -3 -3 -3 -3 -3
2 3F+3T 9.50 -1.00 -1 -1 -1 -1 0 -2 -1
3 CoSp3 2.50 0.65 2 1 1 1 2 1 1
4 3Lz e 6.00 -1.24 -1 -1 -1 -2 -1 -2 -1
5 FSSp4 3.00 0.22 1 0 0 0 1 0 1
6 SpSq4 3.40 1.14 2 1 1 2 0 1 1
7 3Lo 5.50x 0.43 0 1 1 0 1 0 0
8 3F+3Lo 11.55x 0.57 1 2 0 -1 1 0 1
9 2A+2Lo+2Lo 7.15x 0.14 0 0 1 0 0 0 0
10 CCosp3 3.00 0.22 0 1 0 0 1 0 1
11 SlSt3 3.10 0.86 2 2 1 2 2 1 2
12 FCCoSp4 3.50 0.57 1 1 2 2 1 1 0
13 2A 3.85x 0.43 1 0 0 1 0 0 1
Total 65.55 Scores of Panel 66.02
-------------------------------------------------
Program Cmp.
〜〜〜めんどいので省略〜〜〜
Total Component Scores(Factored) 58.20
Deductions: -1
|
TSS TES PCS TD
1. Mao ASADA JPN 124.70 =62.35 + 62.35 - 0
=================================================
# Ex.Elem I B.Val The Judge Panel GOE
1 3A< f 1.50 -- -- -- -- -- -- -- --
2 3F+3T 9.50 -1 -1 -1 -1 0 -2 -1 -1.00
3 CoSp3 2.50 2 1 1 1 2 1 1 1.29
4 3Lz e 4.80 1 1 1 0 1 -1 0 0.43
5 FSSp4 3.00 1 0 0 0 1 0 1 0.43
6 SpSq4 3.40 2 1 1 2 0 1 1 1.14
7 3Lo 5.50x 0 1 1 0 1 0 0 0.43
8 3F+3Lo 11.55x 1 2 0 -1 1 0 1 0.57
9 2A+2Lo+2Lo 7.15x 0 0 1 0 0 0 0 0.14
10 CCosp3 3.00 0 1 0 0 1 0 1 0.43
11 SlSt3 3.10 2 2 1 2 2 1 2 1.71
12 FCCoSp4 3.50 1 1 2 2 1 1 0 1.14
13 2A 3.85x 1 0 0 1 0 0 1 0.43
Tech.Elem 62.35 10 9 7 6 10 1 7 7.14
-------------------------------------------------
Program Cmp.
〜〜〜めんどいので省略〜〜〜
Total Component Scores(1.6 Factored) 58.20
Total Component Scores(GOE/100 Factored) 62.35
Deductions: 0
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