有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、或いは反逆のドゥ・ロワイユ=デュプレ。
3歳馬配合メモ……ヒラボクロイヤル、ロングプライド
 今週のトライアル勝ち馬とか或いはG1馬とかはまた後ほど、ってことで前の週の分からのバックログを先に。スイートピーはまぁ……スルーで(笑)。今週3頭書くことになるんだったらついでで書くかも書かないかも、くらいで。

◆ヒラボクロイヤル
タニノギムレット×*マーズヴァイオレット(Mr.Prospector)×Spit Curl(Northern Dancer)×Coiffure[F5-g]
 何となくカワカミプリンセスっぽいもっさりした馬名であるが、平田牧場はサラブレッドではなく肉食豚の牧場で、かつてはチョウカイの冠名で走っていたものが、冠名をダサくしたところでクラシック候補の出る皮肉(笑)。で、チョウカイと言えば勿論代表馬はチョウカイキャロルですが、その配合は Northern Dancer→Vaguely Noble→Mr.Prospector→*ブライアンズタイムという累代。で、ヒラボクロイヤルの累代血統をご覧になると分かるとおり、母に入るNDとミスプロは共通である一方で、父のタニノギムレットはBT産駒ですから、この成功馬の配合のコンセプトで重賞馬を得たのは面白い。しかし、チョウカイキャロルの骨太さを支えていたのが Vaguely Noble だったことを考えると、ちと見劣り感が出るのは事実で、ある程度別物の配合とはなるだろう。
 しかし、徒に劣化している訳でもなく、配合をよく見ると6代目で牝馬 Traffic Court のクロスが現れる。そこの周縁には Alibhai や Eight Thirty といった中距離パワー型の血脈が揃っており、これは*ブライアンズタイムの母 Kelley's Day との良質な組み合わせクロスを提供している辺りがなかなか渋みのある配合でもあり。そして次の代では Sir Gaylord が入ることにより Princequillo を導入しており、これと牝系深くに入る Count Fleet の存在は Mr.Prospector に対する持続力の血脈として使いでがあるだろう。また、ギムレットも自身が Kelley's Day のパワーを活用した配合をしており、その意味ではギムレット的な方向性をよく活かしており、結果としてキャロル同様府中2400はよく合うが、やや馬場が渋るかペースが平均早目くらいで流れる必要はあるかと。

◆ロングプライド
サクラローレル×ムゲン(*アジュディケーティング)×サンヨーアロー(ミスターシービー)×タニイチパワー[F11-f]
 祖母のサンヨウアローは言わずと知れたダートの名優ウイングアローの母。ダートで成功しても種牡馬としてはなかなか機会が得られることが無い馬産事情であるだけに、こういう形ででも血統が繋がれることは喜ばしくはあるのだろうな、と思う。サクラローレルもまた、そこそこの成功ながらなかなか目立てる機会が少ない(この点ではライヴァルのマヤノトップガンと共通する)ところで、この辺りでダートグレードで目立つ馬に成長すればいいが、とは思うが。
 とは言え、ローレル自身、シンコールビーとか出してるし、必ずしもダート向け種牡馬という訳でもないだろう。その辺りは、バリバリのダート種牡馬*アサティスから出たウイングアローとは若干イメージが異なる部分もある。一方で、母父*アジュディケーティングはやはりバリバリのダート種牡馬なので、そちらの影響は見られるか。その上で、この配合で真っ先に目に付くのは*ボールドラッドUSA≒Resolver の組み合わせクロスであろう。Misty Morn は名牝であり、米ダートらしいパワーを非常によく表現する Grey Flight の系統。このパワーが引き出されている印象はある。また Princequillo がここから呼ばれるのは、ウイングアローに近い血統パターンとしては評価すべきだろう。一方で、この馬の個性としては、サンヨウアローに5本も入る Vatout に対して、ローレルには Herbager や Saint Cyrien のような受け口となる仏血が存在する辺り。この辺りがプラスに出るか或いはダートでは余り要求されないズブさを引き出してしまうかがこの馬の成否となるかもしれない。

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