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殿下執務室2.0 β1

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有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

凱旋門賞である。 

美酒は至るや、至らざるや(挨拶)。

For Bravery
For Bravery; D7000 AF-S Nikkor 85mm f/1.8G F2.8 1/1250s ISO-200

10月6日ロンシャン5R 16:15発走 芝2400m
第92回カタール凱旋門賞(G1)
総賞金4800000EUR 3歳上牡牝 定量(3歳56kg,4上59.5kg、牝1.5kg減)
馬枠 馬名      産地性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
11Very Nice Name  FR 牡4 595コンヴェルテ166 3休742 de.ミュール   Whipper
212Novellist     IRE 牡4 595ムルタ   119 =出走取消= ヴェーラーGER Monsun
318Al Kazeem     GB 牡5 595ドイル   147 11132 チャールトンGB Dubawi
414Joshua Tree    IRE 牡6 595ヒューズ  296 休63102 ダンロップGB  モンジュー
52Meandre      FR 牡5 595リスポリ  226 69331 シャヴエフCZE Slickly
68Orfevre      JPN 牡5 595スミヨン  1710 2休1休1 池江泰寿JPN   ステイゴールド
74Going Somewhere  BRZ 牡4 59 ベノワ   113 523休4 スマガ     Sulamani
817Haya Landa    FR 牝5 58 ブロンデル 231 22366 オードンたん  ランド
93Pirika      IRE 牝5 58 ブードー  173 14653 ファーブル   Monsun
107Flintshire    GB 牡3 56 ギュイヨン 53 12114 ファーブル   Dansili
115Leading Light   IRE 牡3 56 モッセ   65 休1111 オブライエンIR モンジュー
1213Ocovango     GB 牡3 56 パスキエ  63 11533 ファーブル   Monsun
1310Penglai Pavilion USA 牡3 56 バルザローナ74 12121 ファーブル   Monsun
1411Kizuna      JPN 牡3 56 武豊    86 111休1 佐々木晶三JPN ディープインパクト
156Ruler of the WorldIRE 牡3 56 ムーア   53 11152 オブライエンIR Galileo
1616Sahawar      FR 牡3 56 テュリエ  102 33232 フェルラン   Dark Angel
179Intello      GER 牡3 56 ペリエ   86 31131 ファーブル   Galileo
1815Treve       FR 牝3 545ジャルネ  44 1休111 ヘッドたん   Motivator


 残念な出走取消でアップデートする羽目に。
 先日から散々オフ会とかで話題になる「日本とドイツ、凱旋門が好きすぎ」な訳であるが、両者のスイングする勝負をいつかは見たいと思いつつ、或いはそれの資格を得るためにはこっちがさっさと1回勝ってしまいなさいという天の配剤みたいな部分もあったりするのか、などと妄想しつつ。

 思えばドイツ勢の初勝利である Star Appeal は、アイルランドのオックス厩舎に転厩の上、外国人騎手で勝利したという意味では、*エルコンドルパサー辺りに近いタイプの馬の勝利ではあったと思う。内容的な圧巻さも、あのレースの*モンジューとの叩き合いに近い意味でレベルは高かったと思うと、日本競馬はあそこで勝てなかった分回り道をしたのかなとは思うし、たとえ今年勝っても、何というか去年のアレもあって、「遂に」というよりは「やっと」的な徒労感もあったりはするんだろうかなぁ、とも。一方で、日本のあまつさえ○父(これも幾星霜を経て死語にはなってしまったが)によって凱旋門賞を初制覇するチャンスがこうして訪れていることは、やはり待った分だけのものはあるのかも知れない。
 そういや、まだ日本がワールドカップの予選をやっと突破したあの頃、「日本がワールドカップで優勝するのと、日本馬が凱旋門賞勝つの、どっちが早いかな」みたいなことが話題になった覚えがある。その時の結論は「案外、競馬かもよ」だった。果たせるからそこから僅か2年で*エルコンドルパサーが出た辺りで、当時出来過ぎ感があったけど、「もうはまだ、まだはもう」に近い競馬の叙述トリックに引っ掛かってはいたのかなぁ、とも。

 ただ、どうもまだ「勝てる!」という確信は持てないでいる。
 それはやはり、前述したある種の徒労感による感覚の鈍りみたいなのもあるし大体去年からがああいう負け方だっただけに「勝つ」ってよりは忘れ物取りに行く感が大なり小なりどうしても付いて回るし、そもそも前哨戦でああして続けざまで勝ってしまったことで、あれ以上の条件がもう一度訪れることへの懐疑、という面もあろうか。いや本当に「勝つこと」への高揚感みたいなのは、昨年の方が高いとは思う。
 ロジカルに考えれば、明らかにここに出て来ている古馬の中ではオルフェーヴルは文句なく最強で、一方3歳は真正面のトライアルで遠征初出走のキズナが勝利していることを思えば、当然確率が高いのは分かるのだけれど、まぁ感覚としては「ロジカルにはそりゃ東京が一番チャンス大きい気はするけど、スペインのスポーツ貴族手強いし、何かポカってイスタンブールに一次抜かれたりすんじゃねぇかな」とか思ってた五輪ビッドに近いものだったりするんかな、なんてことも。
 勝利への高揚感がそこそこあって実際に勝てたパターンだとデルタブルースのメルボルンCが思い出深く、一方で勝利への高揚感とかの無かった割には望外の結果というとヴィクトワールピサのドバイであったが、後者は勝ち負けの見積もり以外のとこで高揚感を持ちづらい時期的な事情もあったし、ちょっと違うものはあるか。

 それならそれで、静かに見たいと思う。
 恐らくは、我々がイメージしていたフォーマットとしての、4歳馬が最も充実した秋に国内のタイトルをきっちり踏んで登場する訳では無い両馬が、物語の完結としてではなく、一つの物語の要素として臨むレースとして。恐らくは、3歳の三冠をスキップして完成度は度外視しつつ素材で挑むところまで、5歳となり年内僅か1戦で海外に渡り試走をこなして悠然と乗り込むところまで、我々の擁するヒーローの幅は出て来たとは言えると思う。それを、淡々と堪能するつもりで。
 恐らく、凱旋門を勝つことはもう「歴史を変える」ことではなく、「変わった歴史の再確認」ではあろうから。
 しかし、変わった歴史はそこで終わりではない。*タップダンスシチーの遠征にあたって、「いや、ああいう感じで直前に関西から福島に遠征できるようになってこそ、海外遠征ってのは本当にあるべき姿となるのでは」という話をしていたことを思う。もうちょい言えば、未来のダービー馬が菊花賞…は無理にしても秋天くらいにはサクっと戻って来られるようなのも、ありじゃないかと思う。
 やがて、そういう未来において、このレースに立ち返るその時、その味は、果たして。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

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