04« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

東京優駿、今年も回顧。 

 アーセナルの勝負服とモハメド殿下の服色は似てる(挨拶。
#いや、チェルシーとゴドルフィンほどは完全に一致はしてないが(笑)

 まぁ、そんな感じで久しぶりに現地観戦しなかったダービーだけど、場外で見つつ遅れ気味の回顧。

Form and Formation
Form and Formation; DMC-G1 Lumix G 20mm/F1.7 ASPH. F1.7 1/320s ISO-100

◆ラップ:12.7-11.3-12.8-13.1-12.5-13.0-13.2-12.8-12.6-12.3-12.2-12.0

 何となく過去回顧とか読み返してたら、2年前。

 ともあれ、こういう馬場でこれだけ馬場が縦長になると、そう簡単に後ろからの競馬が通用する訳はなく、その意味では16-16-16というポジションから早めに長い脚を使って4着に突っ込んできたナカヤマフェスタは何気に重馬場の鬼ではないかという思いがあり、こういう馬を海外とか連れてったらどうなんだろうな~とか考えたりも。

 うん、なかなかの先見の明だ(笑)。
 問題は、こんなこと書いたことを、凱旋門の当日にはすっかり忘れていたことだな(ダメじゃん。

 はサテオキ、ステイゴールド産駒は重馬場は走るよな、みたいな感覚はあり、そういう意味ではこの雨でオルフェーヴルには全く不安は無い的な思いはあった。実際、パドックを見ても状態は普通に平行線で良い状態とは思われたし、結果としては300円丁度まで落ちたけれど、まぁ同馬場の皐月を快勝した馬の単としては結構いい配当だったんではないでしょうか。

 何となく同日2400の青嵐賞辺りとラップ比較して結構早いという印象はあったが、実は昨年と一昨年のタイム差が2秒で、今年が1.5秒。まぁ昨年は世代レベルが高かったしその前はペースが異常だったからみたいなのはあり、全体としては古馬1000万に比べても十分優秀で、まぁ3着以下は千切れたけれど、ウィンバリアシオンがある程度食い下がってることも思えばそれほど世代レベル的にも安めでは無いとは思われ。

 また、不利はあったものの、極端な話あれを一回完全に外出してからでも押し切れる程度にはオルフェーヴルの爆発力は素晴らしいと思われ、それがあの極端な悪馬場で最後タイムを伸ばしている辺りに象徴されるところが、今回はとにかく勝ち馬の凄みを見せつけられた、というのはあろう。ただ、あそこで外を廻さなくても勝てたというのは、池添の今後に一つのプラスになるモノかも知れないなというか、「いい勝ち方」をダービーで出来た矜恃みたいなのがこの騎手にどうもついて周りがちな「大物感」への批判を封じる方向に転じてくれればいいかな、なんてことも。

 ただ、やはりああいう馬場ではあったので、三冠にしてもそれ以上を狙うにしても、まずは疲れを取って欲しいな、というのが第一義ではある。実際、ナカヤマフェスタに対する印象と同様に、あの突き抜ける脚の鋭さは、「海外でこそ」的なものはあるけれども、だからといって三冠捨てて凱旋門というのはそれはそれで蛮勇を要するし、一方で海外三冠両狙いでエアシャカールばりにキングジョージ連れてく、ってのも、あのレースの後では、みたいな部分はある。

 そういう辺りを思うとまぁ、余り今色々仕込むよりは三冠は三冠で狙って貰って、来年のイギリス辺りで海外は夢見たいかな、なんてことも思う。個人的には、マックの眷属として菊は狙って欲しいと思うし、その一方で、この馬はダービーで見せたような一瞬の突破力に優れるものの、本質としては長くいい脚な配合であると思っているので、海外ならイギリス的な競馬が展開的に向きそうかな、なんてことも。まぁその一方で、ヴィクトワールピサのような「一緒にいてマークされてくれる日本馬」がいる時に凱旋門チャレンジするのは理想的なんだけどなぁ、と機会を惜しむところではありますが。
 いっそ、世界の青い養分ことモハメド君が、あの場で全一口会員の頬を札束で叩いてたらどうなってたんだろ?みたいなことは妄想しつつも。

 ウインバリアシオンはちょっと狙い損ねてしまった感はあるが(こういう10番人気が狙えたら、馬券巧いんだろうけどねぇ……)、まぁ青葉賞勝ちからきっちりデキも上げてたように見えたし、これが来られたら仕方ない、的な所ではあり、掲示板に入った5頭は、何となく地力と馬場考えても妥当な辺りが入ってきたかな、とも。そういう力関係のブレなさ、みたいなのも今年のダービーのレベルを支えていたと思う。
 大雨であったが、何というかある種カオス的な中で「大変なものを見てしまった」的なロジユニの時とは結構印象が異なり(まぁあのレースも、上位に来た馬自体は妥当だったのだけど、何か、ね。)、雨を感じさせない読後感のあるダービーだったかな、と。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

レース回顧  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

[Fotolog]Sharp IS03 

 無理して府中まで行った方が、勢い的に調子出たかな(挨拶。

梅雨とともに
梅雨とともに; Sharp Android-AU IS03 / Retro Camera Android - Xolaroid 2000

てな訳で、雨降りのなか、日和って錦糸町にてダービー観戦。
まぁ色々都合もあって、長い時間の出掛けも儘ならず、という辺りで。
梅雨に入って、早い入りなので天然ではまだ見頃前も、そろそろ花屋には現れてきた、紫陽花。
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テーマ: 花の写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]AF-S DX Nikkor 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 

 AndroidのRetroCamera、なかなか愉しいね(挨拶。
#でも、ある程度大きい絵を出すなら、自作。

Doubled Nostalgy
Doubled Nostalgy; D7000 AF-S DX Nikkor 16-85mm/1:3.5-5.6G ED VR (85mm) F8 1/250s ISO-250

ダービーは、余り衒わずにオルフェからちょいちょいと買えばいいかな、的に。
まぁでも連3点までは絞りたいかな。ならば、サダム、クレスコ、コティリオンまでで。
いや、ベルシャザールは押さえたいが、買いたいじゃない、ディープ1枚くらい。
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テーマ: 鉄道写真

ジャンル: 写真

Fotolog  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

[Fotolog]AF-S DX Nikkor 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 

ACDsee Pro試用中(挨拶。

Tokyo Starts Dreaming
Tokyo Starts Dreaming; D7000 AF-S DX Nikkor 16-85mm/1:3.5-5.6G ED VR (24mm) F8 1/10s ISO-800

今日の夜に更新できるか微妙っぽいので、連投的に。
ちょっとお掃除して貰ったD7000を連れて、お約束的な夜景撮影スポットにて。
しかし、f/8のISO800でこんだけ粘れちゃうんだから、VRってすげーよなぁ。
そりゃ、特許訴訟も起きるわ。
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テーマ: 東京写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Leica DG Macro-Elmarit 1:2.8/45 ASPH. 

 子供がGW風邪引きだったので、初節句出来てません(挨拶。

Armed Japanese
Armed Japanese; DMC-G1 Leica DG Macro-Elmarit 45mm/F2.8 ASPH. F2.8 1/20s ISO-400

感度的に開放で撮らざるを得ないから、周辺が気持ち甘くなってる、のかなぁ。
このレンズも、もうちょっと進化したボディでちゃんと使う日までは、手放しづらい。
実際、屋外とか或いは周辺までかっちりジャスピンしなくていい構図なら、存分にやれるし。
ただちょっと、何時G1の「次」を買うかは、考えちゃったりも。(100-300とかもあるし)
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テーマ: 史跡・神社・仏閣

ジャンル: 写真

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A Sunday Saturation Trilogy -3- そして、孫世代を思う。 

 続き(挨拶。

Saturation -膨張-

 ところで、Northern Dancer との比較、なんて切り口もあり。

SS系への偏りについては、昨年にhttp://htn.to/hpewWhでチラッと書いたように、英愛のNorthern Dancer偏向具合にまだ一日の長があると把握しているので、とりあえずあっちの動向を見てればいいんじゃねと思う。 http://htn.to/a2Ccqgless than a minute ago via Hatena Favorite Retweet Reply



 現代において、St.Simon と比せられる大いなる成功を極め、膨張を続ける Northern Dancer は、St.Simon が当たった孫世代の壁を、国際的な活躍によって乗り越えていきました。孫世代はほぼ英愛仏でクラシックを普通に勝ち続けてますが、それぞれのレースの初勝利を年代順に並べると、こんな感じ。(セントレジャー格は割愛)

1985(24) Silvermine(Fr.1000Gns) *ベリファ - Lyphard
1987(26) Bet Twice(Belmont) Green Dancer - Nijinsky
1988(27) Kahyasi(Derby S., Irish Derby) *イルドブルボン - Nijinsky
1991(30) Shadayid(1000Gns S.) Shadeed - Nijinsky
1991(30) Suave Dancer(Prix J.Club) Green Dancer - Nijinsky
1991(30) Caerlina(Prix de Diane) Caerleon - Nijinsky
1993(32) Sea Hero(Ky.Derby) *ポリッシュネイビー - Danzig
1994(34) Tabasco Cat(Preakness) Storm Cat - Storm Bird
1994(34) †Green Tune(Fr.2000Gns) Green Dancer - Nijinsky
1996(35) Lady Carla(Oaks S.) Caerleon - Nijinsky
1996(35) Matiya(Ir.1000Gns) Alzao - Lyphard
1997(36) Desert King(Ir.2000Gns) *デインヒル - Danzig
1999(38) Island Sands(2000Gns S.) Turtle Island - Fairy King
†:仏2000ギニーは、先に曾孫世代のLinamixが1990年に優勝。

 さて、先ほどの St.Simon の孫世代クラシックと比較して、それぞれ年号の隣に括弧書きでその当時の St.Simon なり Northern Dancer なりの年齢を記しておきましたが、明らかに Northern Dancer の速さが目に付きます。24歳ということは、サンデーが生きてたら25歳な訳で、既に孫世代がクラシックを勝っている勘定。
 しかし、もう一つ特筆すべきこととして、1987年に有芝さんのトリプルクラウンを粉砕した Bet Twice を嚆矢とする、Nijinsky 系の数の多さです。これ初勝利だけ書いてるから同時代でも結構オミットしてるけど、ここにあるほかにも*ジェネラスとか Hernando も孫世代種牡馬からの勝利ですし、とにかく世代が早くなってるのはほぼ、Nijinsky が無双したから、みたいな面もあったりします。Danzig や Storm Cat と比較して、5~10年早い。

 一方で、Northern Dancer において、自身に悲劇はなかったものの、現在の Nijinsky 系の衰退は明らかに「悲劇」に近いモノではあるでしょう。これは確かに、「日本の生産者が Nijinsky 萌えで輸入しすぎた」という要素もあります。例えばサンデー25歳相当の1986年には、英ダービーを*シャーラスタニ、ケンタッキーを*ファーディナンドが勝利してますが、いずれも輸入されて牧場では惨憺たる大失敗に終わったりしてました。無論*ラムタラも言うまでもありません。
 しかし、Nijinsky の種牡馬の父としての実力は確かにあったものの、やはり世に出るのが速すぎたのかも知れない、みたいな感慨も持つところではあります。結果として、後発の、ほぼ同様に種牡馬の父であったところの Danzig や Storm Cat、或いは Sadler's Wells などがより「Northern Dancer に近い世代」を背景とした遺伝力で Nijinsky の子孫に立ち向かった時に、これらの種牡馬勢に抗するすべを持たなかったのでは、と。
 反面、Nijinsky が「種牡馬の父」として大成功したことで、ある種の「系統の持続性」に対する信頼が生まれたことが、後発の種牡馬に有利に繋がった、みたいな皮肉はあったのかな、なんてことも。

 さて一方、サンデーの孫世代は現状どうかというと、ダイタクリーヴァとかツルマルボーイなんてロクに機会を得ていないし、デルタブルースに至っては種牡馬にすらさせて貰えず、みたいななかなか悲しげな状態。一方で、ある意味この時代に活躍しても「出るのが早すぎた」的なものではあったのかも知れません。
 そんな中で、2010年クラシック世代になって、ついに孫世代の牡馬から本格的な活躍馬が出始めて、或いはこの辺りが、ちょっと先駆したディープスカイ辺りとともに「サンデー孫世代」の真の意味での開拓者となるかな、みたいな期待はまだ持てるところでしょう。
 それに対して、産駒種牡馬レベルを見ると、アグネスタキオンという後継の先頭を走った種牡馬が世を去っているという僥倖はある一方で、マンハッタンカフェやネオユニヴァースが後発ながら元気で、そして何より最後発でディープインパクトなんて巨大なイコンが居座る辺りが、なかなか苦労しそうな要素でしょうか。ただ、ディープが今のところ「案外」な面もある辺りが救いではある、のかも。

 しかし最終的には後ろの世代にチャンスが来るかも知れないし、当然キングカメハメハをはじめとする国内非SS名馬や、或いは今後社台が導入するであろう新種牡馬などとの角逐はあるでしょう。しかし、まだそれらのコマが揃いきっていない、みたいな現状はあって、或いは本当の意味でサンデーの孫世代を主役とする眷属達が「悲劇」との戦いを始めるのは、あと5~10年のスパンで来るべきモノなのかな、そして今は、それを前にした小春日和的な風景ではあるのかな、みたいなことも考えたり。

 正直昔は、サンデーばっかり走りやがってとムカつく面は強かったのですが、1990年代後半から急速に世界に伍するようになりはじめた本朝競馬のレベルアップに乗じて、「種牡馬の父」として英1000ギニーやドバイワールドカップのごとき世界でも超一流の大レースにまで勝ち名乗りを挙げた偉大さに、今は平伏す面もあるのは事実。
 さてこの偉大な血脈、果たして生き残るのは誰なのか、倒すとしたら、どのような血脈なんだろうか。まぁどのような結果になっても、ある種の敬意を持って見届けたいな、と。
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A Sunday Saturation Trilogy -2- 100年前の「SSの悲劇」と。 

 二つ目(挨拶。

Saturation -分離-

 鞘さんからのお題。

@Mahal ノモケン記者と一緒に転がされてる件ェ…。中のアクセス解析などいませんよっ。ところで100年前の英国と現在の本邦、2つの"SSの悲劇"を真面目に比較したら面白そうな記事/論文になる気がするんですがどうですか殿下。less than a minute ago via Echofon Favorite Retweet Reply



 俗に「St.Simonの悲劇」と呼ばれるのは、この歴史的大種牡馬の孫世代における特にイギリスでの深刻な不振を指します。
 自身はもちろんのこと、Persimmon や Florizel、St.Frusquin、William the Third といった産駒種牡馬剤が綺羅星のような活躍を見せた20世紀初頭までの勢いから打って変わって、St.Simon の孫世代種牡馬たちはイギリスでものの見事に失敗を続けました。所謂クラシックレースで牡馬の3冠たる2000ギニー、ダービー、セントレジャーを、St.Simon の父系曾孫たちは1つとして勝てなかったのです。これによって、St.Simonの父系は急激に縮小し、やっと玄孫の世代になって Bois Roussel が勝利したのは1938年のことでした。

 因みにこれは、なぜかイギリスに特定される現象で、というかイギリスは当時世界最強の競馬国だったので、St.Simon の孫世代は他国に出て活躍する余地もありました。実際には、仏愛牡馬クラシックや米3冠で以下のような馬たちが勝利しています。後、英国牝馬クラシックもちょい含めて。

1916(35) George Smith(Kentucky Derby) Out of Reach - Persimmon
1916(35) Furore(Irish Derby) Fugleman - Persimmon
1917(36) Hourless(Belmont) Negofol - Childwick
1919(38) Tchad(Prix J.Club) Negofol
1919(38) Loch Lomond(Irish Derby) Lomond - Desmond
1919(38) Roseway(1000Gns S.) Stornoway - Desmond
1920(39) He Goes(Irish Derby) Prince Palatine - Persimmon
1920(39) Charelebelle(Oaks S.) Charles O'Malley - Desmond
1922(41) Brownhylda(Oaks S.) Stedfast - Chaucer
1925(44) Coventry(Preakness) Negofol
1926(45) Take My Tip(GP Paris) Rire aux Armes - Rabelais
1928(47) Vito(Belmont) Negofol
1941(60) Le Pacha(Prix J.Club, GP Paris) Biribi - Rabelais


 さて、ここで最も多く顔を出す Negofol という馬は、自身も仏ダービーを制しており、種牡馬としては英仏でクラシック馬を輩出した訳ですが、これらの後継馬が活躍することはなく、父系は断絶しています。それどころか、牝系に入って影響を与えることすらありませんでした。父系として滅びても、結構ある程度活躍した種牡馬であればどこかで牝馬を通じて名前を見ることが多いのですが、ことこの種牡馬に関しては、そういう牝馬が思い浮かびません。配合を歴史的に眺める習慣をある程度持っていても、Negofol という名前は、意識することすら少ないのではないでしょうか。自分もこれ書きながら「こんな馬いたんだ」的な思いも。

 一方で、ここで主要国として英愛仏米辺りを眺めてみましたが、当然ほかのマイナー国での活躍馬をオミットしています。そして、St.Simon の孫世代の中で、恐らく8割か9割が「この馬が最も重要」と考えるであろう種牡馬は、イタリアにいました。その名を Havresac と言います。因みに、残りの1割か2割の血統通は大体、Le Pacha を生んだ Biribi かドイツの Ard Patrick、或いは南米で活躍した英3冠馬 Diamond Jubilee 辺りの産駒などをダスカと思われ。……は置いといてこの Havresac、イタリアで11度のリーディングに輝き、テシオやその他のイタリア生産者に数多のクラシックホースを供しました。父系はテシオがてs……ゲフゲフン、繋いで自身の最高傑作 Ribot を輩出し、一方牝駒では Nogara が20世紀最大の主流父系を築くことになる Nearco を産んでおり、その影響力は現代でも絶大なるものがあります。この Havresac の血統は、どんなものでしょう。

Havresac

 ということで、何と St.Simon の2×3という、強烈なインブリード。
 果たせるかな、St.Simon の影響力を子々孫々に維持する原動力となった最大の種牡馬は、ともすると「弊害」と見られがちな、というかそれ自体が父系の衰退をもたらすと考えられがちな近親交配から生まれたのでした。では何故、イギリスでこうした血統パターンが残らなかったのか或いは試みられなかったのか。要は勇気がなかった?それとも、こうした血が国外に流れたからの成功?はてさて、一体どういったものでしょうかね?
 ただ、イギリスでこうした血統パターンが出た時に活用するある種の柔軟性自体が、当時のイギリスの上位サラブレッドにおいては難しかったこと、一方で St.Simon と同時期に他系統もそれぞれ進化の足がかりを掴んでいたこと辺りは、見ておいてもいいのかも知れません。その柔軟性を、特に繁殖牝馬ベースで如何に確保するか、という辺りに、3代目を繋ぐ鍵はあるのかな、とも。
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A Sunday Saturation Trilogy -1- 飽和してるのは、血統なのか? 

 書いてたら、結構長くなったので、3分割(挨拶。

Saturation -定向-

ダービー全馬、サンデーサイレンスの孫対決 血統の偏り鮮明 主要競馬国でも異例@日経つかノモケン氏。

 てな訳で、割とバズってたこの話題。
 さて実際、サンデーの血は「飽和」するのでしょうか?
 という辺りに行き着く際に、まずは現在の本朝馬産界における社台グループという存在の大きさが、あるのではないでしょうか。要するに、飽和しているのは「サンデーの血」以上に、というか以前に、「社台グループの馬」であるようにも。サンデーが成功を謳歌しているのは言わばこの「社台グループの成功」の二次的な効果であるようにも見えますし、競馬ファン的にもむしろ「社台の飽和」の方に目が向きがちなのが昨今の傾向のようにも見受けられます。
 早田牧場やメジロ牧場などといった対抗勢力が次々と弱体化・崩壊への道を辿る中で、この牧場だけが配合から育成に至るまで規模とノウハウを半ば独占的に強化し、ガリバー化しているのが、そもそもある程度以上の規模の馬産国においては奇観というか極めて珍しいケースではないかと。例えば、フェデリコ・テシオやE.P.テイラーはイタリアやカナダのような辺境で大成功を収めますが、それでもテシオはかなりライバルにも恵まれていますし、テイラーのいたカナダは少なからずアメリカとマージナルではありました。
 その上で、「ライバルが無力化される」なかで独占的な地位を得ると、競争の不在からレベルが下がりやすくなることが案じられるものです。実際、サンデー御本尊が世を去ってもう10年近くなり、それ以降輸入種牡馬で*トニービン級の成功もなければ、落ち込みが発生してもおかしくない頃でしょう。

 ところが、転がる社台は苔を生さない。
 JRAのレースに対する国際的な開放路線が着々と進められた中で、外国馬や外国産馬、或いは在外馬主などの参入が進められたが、そのグローバル化に伍するためのあらゆる事業を、着々と進めていった。時には、不況すらある意味「利用する」化のように、外国の馬主の財布の不安に乗じて繁殖を購買してきたりもする。種牡馬については*エルコンドルパサーの早世や*ウォーエンブレムの性欲欠如に悩まされて血の更新が遅れたが、繁殖牝馬の方は輸入でリソースを着実に更新している。
 ディープインパクトの産駒でクラシックに乗った馬は多くがそうした輸入牝馬から生まれていますが、自身のキャラクターが決して順調に伝わっているとは言えない中で、そうした海外良血牝馬のポテンシャルで走らせているようにも見えます。言わば、国内にいながらにして、「海外の繁殖に付けて回っている」かのように振る舞っているようにも。それだけに、サンデー系全体として、繁殖牝馬ベースでは「飽和」は意外と緩和されているようにも見える。とりわけ、牡馬ベースではなく牝馬ベースでそれが出来るのは手強いと言うべきか。

 社台の成功というのは、そうした血統面や、或いはその他様々な面において、「国内で集中的に成功してる企業として産業界を集約し、世界水準の中に身を置き、国際競争に通用せんとする」という側面があり、言わば「本朝では稀有な、サムスン型ビジネスモデルの成功例」なのかも知れません。そういう意味で「モノが違う」からこそ国内では無敵を誇り、海外勢力の急速な浸潤も食い止めてきたのでしょう。
 ただ、サムスンと違い社台はまだ、国外での成功度はそれほど高くありません。
 国内の産業規模が巨大であるから、国外の成功無くとも海外に対してある程度伍せているのが現状ではあるでしょう。
 そうした中で、特に今年などは震災の影響もあり、年々低落傾向の馬券の売上減も加速が掛ってしまいましたし、馬主経済の縮小も留まる様子はありません。そこそこコアなファンが加齢しつつも一口養ぶ……ゲフゲフン、会員として、総じて社台を中心とするピラミッドを支える構図はありますが、それも限界はありか。
 そうなると、今後は現状以上に「海外で勝てる馬」を出すことが強く要請されるのかな、とは思われ、そのレベルに向けてグレードアップすることが、長期的な「現状の持続モデルの維持」にはなるのでしょう。

 ……というタイミングでドバイWCを勝っちゃうんだから、ある種の引きの強さはありますが、はたして。

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テーマ: 競馬

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[A Kind of Fotolog]AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED 

 久しぶりの、お高い買い物(挨拶。

"N" stands for "Not so Crystal"
"N" stands for "Not so Crystal"; DMC-G1 Lumix G 20mm/F1.7 ASPH. F1.7 1/30s ISO-200

てな訳で、買った。
……いや、ローパス掃除のためにカメラ預けたら、バッグが軽くなったので、つい(笑)
しかし、リアキャップが外れたらFマウントのバヨネットが出て来るギミックは、純正なら欲しいところであった。

#あ~、一応。これな。
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[Fotolog]AF-S DX Nikkor 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 


帰り道 ~ Back to Home
帰り道 ~ Back to Home; D7000 AF-S DX Nikkor 16-85mm/1:3.5-5.6G ED VR (35mm) F8 1/4000s ISO-250

他の色々にかまけて、ブログをサボってる季節(俗にペーパーなんとか。
しかし、Frankelに2000ギニー出走馬ほど負けなかった馬は強いのお。スマファル師匠でも見る思いであり。
Animal Kingdomはちょい残念な負け方であるが、Schackleford も走る度に強くはなっていたか。
オークスは、うーむ、書くかも書かないかもw。勝ち馬含め、悪いレースでは無かったと思う。
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テーマ: スナップ写真

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Fotolog  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

[Fotolog]Leica DG Macro-Elmarit 1:2.8/45 ASPH. 


Morning Sphere
Morning Sphere; DMC-G1 Leica DG Macro-Elmarit 45mm/F2.8 ASPH. F3.5 1/1300s ISO-100

お散歩マクロ。
眩しい光で、絞りの設定に迷いつつ。
まぁ春のうちに、こういう絵も、という感じで。
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テーマ: マクロレンズで撮った写真

ジャンル: 写真

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新作の季節、と言いますか。 

 こんな画像ですが、Fマウントの話じゃありません(挨拶。

Ten to Twenty
Ten to Twenty; DMC-G1 Voigtländer Nokton 25mm F0.95 F4.0 1/15s ISO-400

 オリンパスからは12mm/F2、パナソニックからは25mm/F1.4と出るっぽく。
 今のところまだ中望遠レンジでMacro-Elmaritしか無い辺りは微妙に寂しいけれどこれはこれでオリンパスの予定の中には50mm/F2もあるかも的な辺りの待ち問題ではあり、まぁともあれこれで、ほぼ広角から中望遠までは単焦点がひと揃いし、なおかつ中望遠以外全てのレンジである程度明るいレンズが出る、ということになるのだなぁと思うと、マイクロフォーサーズのレンズも一応は「マウント陣営」っぽくはなって来たかな、と。
 まぁ個人的にはテレマクロと超広角の暗い単焦点は欲しい気はするけれど、それはそれで贅沢品だし、ある程度他マウントで撮れるだけなら撮れる品も出れば暫くは、というところではあり。

 一方で、フォーサーズという素子のディスアドバンテージってのは、マイクロフォーサーズが立ち上がって以降のベースで見ても、ライカやリコー、或いはフジといった辺りがコンパクト或いはその延長で次々とAPS-C素子の製品を立ち上げ、ソニーのNEXもかなり無理をしてるっぽいとは言え、本体のサイズで言えば互角以上の小ささで出してる辺りで、どうも逆に広がっている的な辺りは、あるよなぁと。

 そういう点では、やはりレンズ勝負というのはある訳で、まぁ少なくとも同じサイズで小さいレンズを作れる設計上のアドバンテージはあるのだけれど、そうした文脈で期せずして「単焦点中心」的なシステムになり始めてる、としたら、それはそれである種「勝負のやり方」として両者とも割り切りはじめているのかな、なんてことも。
 個人的には、ニコンでVR16-85とか使ってて、高倍率便利すぎワロタ的な気持ちはあったりしたのだけれど、デジカメWatchとかのアンケート見てても意外と「大口径の単>高倍率」みたいなのが多数であり、その意味では時代のトレンドがそこまで逆風ではないのは、この陣営には不幸中の幸いかな、なんてことは思ったり。あとは、サードパーティでNokton25/0.95なんて際物が巧い具合で出て来てくれたのも幸運だったというか。

 ただ、まぁある程度「単焦点で一揃え」的な文脈で恐らくオリ12/2は買おうとは思うのだけれど、結構換算24mmって、個人的に使ってて意外とそこだけでは「もうちょっと広いのかもうちょっと狭いのが欲しくなる」的な画角ではあるので、結構相棒のレンズを気を遣って入れておかないといけないよなぁ。みたいな部分ではあるのがちょっと悩みか。勿論、20mmのパンケーキとかを相棒にするのが王道ではありますが、「狭いのが」的な文脈だと17mmの方が用途に合いそうな辺りの難しさと言いますか。
 あとはやっぱ広角。こういうラインアップだと、ズームは標準以上に超広角と超望遠が重要になりそうですが、明らかにこいつとのベストマッチなズームは9-18だろうと思う。恐らく12/2がそこまで極軽にはならなかろうとすると、7-14ではやや……とは思われ。
 でも、これ自体が安くないし、ともかくメーカーが複数あると選択肢は増えるけど、お互いがお互いのメーカーに最適化するようなラインアップに微妙になるので、ある意味12/2買うとオリの戦略に引っ張られて……みたいな感じで、その辺りはマイクロ組の悩み所には、なるのでしょうねぇ、と。
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テーマ: ★カメラ&レンズ・機材

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[Fotolog]Voigtländer Nokton 25mm/F0.95 


慰みの中の死
慰みの中の死; DMC-G1 Voigtländer Nokton 25mm F0.95 F2.8 1/250s ISO-100

やがて逝く、短き慰みの中で。
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テーマ: 花の写真

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[Fotolog]Ai Noct-Nikkor 58mm f/1.2 


Elle Seule
Elle Seule; D7000 Ai Noct-Nikkor 58mm/1:1.2 F1.2 1/1000s ISO-100

日陰のネモフィラを、開放で。
このフワフワ感は、ネモフィラらしさが出るかな。
ちょっと近接すぎて、色が乗りづらくはあったけれど。ローコントラストのレタッチ巧い人は、いいなぁと思う。
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テーマ: 花の写真

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[Fotolog]Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 


Bound for - Memories in the Future
Bound for - Memories in the Future; D7000 Sigma 10-20mm/1:4-5.6 DC HSM (20mm) F7.1 1/500s ISO-400

たまたま旅先にて、修学旅行列車「あおぞらII」。
因みにこれの直前に「楽」の団臨が丁度通ってて、それ乗るのと勘違いしてた子も。
まぁ何にせよ、いい思い出、作れてたらいいね。
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テーマ: 鉄道写真

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[Fotolog]Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 


Beaming Harbor
Beaming Harbor; D7000 Sigma 10-20mm/1:4-5.6 DC HSM (10mm) F8 1/1000s ISO-100

名古屋港。用事ついでに週末の観光的に。
地下鉄の駅は薄暗かったが、ずっと暗い印象があるので、たぶん自粛じゃなくて名古屋人の吝嗇。
そして、やはり何か暑い日ではあった。名古屋住んでた頃は、東京より暑いイメージあったんだよな。
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ヴィク狸回顧~メジロへのトリビュートのように。 

 撮映日和、だったんですが、これは本日の写真にはあらず(挨拶。

撮影日和
撮影日和; DMC-G1 Lumix G Vario 100-300mm F4.0-5.6 (286mm) F5.6 1/640s ISO-400

◆ラップ:12.0-10.6-10.9-11.1-11.3-11.6-12.0-12.4

 ハイラップのレース。個人的には、レディアルバローザが決して有利とは言えないこのラップでの先行でそこそこ粘れたことを評価したいが、桜花賞で自信の本命とかやってた(配合とか馬っぷりとか、割と好きなんですよね)割に、結局儲ける機会の少ない馬として今後エラくなっちゃうのかなぁ的な感慨を覚えつつ。
 ただ、こういうペースでああいう名勝負フォーマットに即したレースではあった一方で、タイムが先週の3歳と0.3差ってのは、まぁこういうスピードの極限的な馬場であればある程度致し方ないかもではあるけれど、案外代わり映えしないもんではあるなぁという気持ちも、ちょっとはあり、アルバロももちょっと粘ってくれればとも思ってたり。

 ブエナビスタが負けたことへの感慨の方が、TLには目立っていた気はする。
 個人的には、確かにこういう「チャンピオンの戦い」的な文脈でもう一方の若いチャンピオンに敗れること、みたいなショックは無論あるとは想像つくものの、ブエナビスタもある意味競走馬のフォーマットとしては「4歳まででやることをやった」的な馬であり、その意味では余録的な意味で今年を捉えており、「負けること」にそう心を乱すべきでない立場として見守ってもいいのかな、なんてことも。A.F.師にもTLで指摘されたとおり、引退しない明白な理由とは「クラブのルール」が一番大きくはあると思われるので、あまり「矜恃を守る」的なプロデュースにもならないというか、ドバイでシーマじゃなくてワールドカップに出ること自体が、そういう「ボーナス的」にも見えたかなぁ、とも。
 個人的には、昨年秋の猛烈なパフォと最後の惜敗がスペシャルウィークをなぞるものであった(同時に、3歳秋の惜敗続きも父の足跡と似てはいただろう)ことを思うと、何となく「旧6歳で太ったグラスと一緒に現役を続けるスペシャルウィーク」的なものがブエナビスタにはあるのかなぁ、とは思いつつ、これだけ逆にやれてる現状を思うと、何というかイメージ通り的にズブくなってることを思うに、短い距離で出続けてる辺りは惜しいなぁ、という方に感慨は傾いたりするところではあった。

 一方、勝利したアパパネ。
 ある意味チャンピオンの座を渡されたは渡されたが、今後牡馬相手に洋々ととなるには、特に同世代の牡馬にタレントが多いという、明らかにここ数年の先達に対して悪い条件で、なおかつ自身も牡馬に対しての実績が薄いとなると、将来的には覚束ない面はあるかも知れない。
 しかし、ここで勝利したことのある種の気迫というか意地みたいなのは伝わる馬っぷりではあった。
 ある意味ベタな想起ではあるが、こちらにはやはり、90年代の風景としてメジロドーベルのエリザベス女王杯みたいなものを思い起こさせるものはあったかも知れない。あの時代は、そもそも牡馬に通用する牝馬自体がある種の異形であり、ドーベルはエアグルーヴに勝利したことによっても必ずしも、そうした役割を期待されなかったしそういう文脈でチャンピオンとして敬意を受けてた部分もある(無論グルーヴだけが相手でも、随分相対化されはしたが)。そういう点では、牝馬3冠を取っても相当地味に扱われたり、やや損をしている役回りにも感じられる。しかし一方で、ある種の長期的な現役生活をもたらす調教メソッドの進化により、3歳だけで燃え尽きる存在ではない馬として、もう一つ物語を重ねられたのは、幸福であるには違いなかろう。

 先だってウオッカの顕彰馬選定が話題になったが、現代の名馬はどうやら芝GIの7勝辺りが一つのメルクマールとなる雰囲気ではある。ブエナビスタ6勝に対し、ブエナビスタとアパパネ、現在5勝。案外、エリザベス女王杯とか拾いつつ、7勝に辿り着くのは後者の方が分があるかも知れない。その時に、顕彰馬を巡るアトサキでアパパネは有利に立てるかというと、これまたメジロドーベルが遇されたような微妙な票数の伸び悩みがあるかな、とは思う(同世代に、取り敢えずタイトル的には有資格者となったヴィクトワールピサなども居たりして)。
 案外、メジロドーベルと同様、「記録に残る馬」であるかなと思われた馬が「記憶でしか語られない」ことになる恐れはあるのかも、とは思う。でも、何をも恐れることはなく、ひたむきに能力を維持してくれれば、ドーベルのようにじんわりと記憶の中で熟成していくのではないか、そういう未来を指向して欲しいかな、なんてことも。

 メジロの勝負服が競馬場を去った感慨は、間違いなくあと幾許かの未来の先に、金子真人の勝負服が競馬場を去る日には現在・そして将来の競馬ファンの中に再現するのだろうな、などと、メジロ最期の競馬場の日にこの世界競馬史にも屈指の幸運さを誇る偉大なマーケットオーナーの服色の勝利を見届けつつ、思いを馳せた。出来るなら、ディープインパクトのような偉大な主人公とともに、そうして熟成された記憶が味わいを深めていればな、と。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

レース回顧  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

超広角撮影、自分のある種のクセを振り返りつつ。 

 あまり顔立ちがバレない程度で(挨拶。

答えは風に、吹かれてる。
答えは風に、吹かれてる。; D7000 Sigma 10-20mm/1:4-5.6 DC HSM (14mm) F8 1/500s ISO-200

僕が一番超広角を上手に使えるんだ!@R日記

 丁度10-20mmのレビュー的な何かを書こうかなとか思ってたら、超広角の良エントリが上がってたので。
 広角は、何となく「寄る」とか「パース」とかそういう言葉を意識しつつ、最終的には色々とクセが出てきたり、そのクセを楽しみつつ一方でクセに飽きたらなくなったりとか、そういう辺りは面白いなぁと思いながらここしばらくは使ってたり。以下、つらつらと。
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テーマ: デジタル一眼レフ

ジャンル: 写真

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[Fotolog]AiAF Nikkor 35mm f/2D 


Night Deal
Night Deal; D7000 AiAF Nikkor 35mm 1:2D F2 1/125s ISO-400

と、久しぶりに夜スナップとかで遊んでみたが、何か換算50mmの構図を微妙に忘れてて、タテが狭い。
という訳で、やたら縦構図が多くなってしまう結果に。
あと、夜の感覚忘れてると、ライブビューで眩しく見えてつい露出を過剰に落としてしまいがちなのも注意だ。
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テーマ: スナップ写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]AF-S DX Nikkor 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 


Passing Through
Passing Through; D7000 AF-S DX Nikkor 16-85mm/1:3.5-5.6G ED VR (72mm) F8 1/1000s ISO-400

駅撮りも、パースを広角向けか望遠向けかで、色々撮り方は変わってくる。
何となく撮ってその辺りを見比べていいのを選ぶときとかは、高倍率は便利よね。
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テーマ: 鉄道写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Lumix G 20mm/F1.7 ASPH. 


Settled Moment
Settled Moment; DMC-G1 Lumix G 20mm/F1.7 ASPH. F1.7 1/100s ISO-400

どうやら、DMC-G3の発表は明日、ということかな。
モノは出てないが、割とパンケーキレンズとかが似合いそうなデザインではありそうで。
しかし、撮像素子が変わったことが大きなニュースではあろうけど、撮像素子なんて本当に「撮ってみなきゃ分からん」ものではあるから、デジカメにおける最重要パーツの更新の割には、事前に色々妄想しようが無い辺りは、ある意味面白いといえば面白い、か。素性良ければいいな、と。
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テーマ: 犬の写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Lumix G Vario 100-300mm/F4.0-5.6 / Mega O.I.S. 


Jet Face
Jet Face; DMC-G1 Lumix G Vario 100-300mm F4.0-5.6 (300mm) F5.6 1/800s ISO-100

換算600な寄せで。もうちょっと本体の解像力上がれば、中のドキュメントが読めるのかな?
この色合いだとちょっとKLMっぽく見えなくは無いが、いかんせん映り込むハングル。
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テーマ: 航空機写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 


後ろ髪を引く陰
後ろ髪を引く陰; D7000 Sigma 10-20mm/1:4-5.6 DC HSM (11mm) F4.2 1/4000s ISO-400

なべて設定は適当なれど。
ちょっと、黄金頭先生へのオマージュ的に。
競馬じゃなく、競馬場の写真も、色々掘ると愉しいんだろうなぁ。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

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NHK狸、さらっと回顧。 

 ゴール前でびしっと決まる、会心の分かりやすい展開(挨拶。

Moment of Victory
決勝 ~ Moment of Victory; D7000 AF Nikkor 80-200mm 1:2.8D ED (145mm) F5.6 1/500s ISO-200

◆ラップ:11.9-10.7-11.3-11.8-11.9-11.3-11.4-11.9

 時計の速い展開で、なおかつドンジリ強襲的にコティリオンが飛んできた最後の結果だけを写真とか撮りながら見てた感覚だと、「コティリオンのドンジリ強襲がハマるハイペース」的なレースというのがゴール板通過直後の感覚ではあった。
 しかし実際のレース見ると、先行組でエイシンオスマンやプレイはそこそこ残ってるし、逃げたフォーエバーマークですらタイム差1秒以内に残ってるのだから、ダノンシャンティの異次元に次ぐ高速決着は、比較的速い馬場で順当に出た、みたいな部分はあったのかも知れない。

 そうすると、コティリオンの異形、的なレースではあったか。個人的には、むしろ500kg近いリアルインパクトの方により異形的な可能性を感じてはいたのだが(今日も帰りに、「兄アイルと同じ着順。あれはディープの子でなく、*トキオリアリティの子だ」的な話題にはなっていた)、むしろこちらが如何にもディープらしい、モタ付きながら最後何とか持ってくる的なレースだったのに対して、素直にドンジリ強襲が「決まってしまう」的な。無論、ディープ自身はそういう馬だったことを思うと、逆説的な異形ではあるが。
 ただ、結果マツクニローテで2着固め。何というか、サニーブライアン世代におけるエリモダンディー的な、「期待値を高めても結果が追いついてこない」パターンの追い込み馬ではありそうな。

 グランプリボスは、「亡き父に」パターンのある意味ベタな展開。
 矢作師はレース後コメントとか見てても仕上がりに不安があったらしく、実際陣営のトーンも落ち気味で、このベタな文脈で仮にも朝日杯というタイトルの持ち主、しかも海外遠征までブチ上げてても余りそれが人気要素に繋がっていなかった感はあったが、パドックを見る限りは個人的にエイシンオスマンの気合乗りとこの馬の泰然さがベスト、ついでリアルインパクト辺りと感じた。全体として、使った馬が使ったなりの気合いをきっちり出していて、まだ疲れの見えるフェーズではなかったということか。
 位置取り的にも、ハイペースにそこまで乗せられずに、しかしモタ付きもなく、終始そのデキの良さを反映するような落ち着きはあり、結果負ける要素が無い的なフィニッシュに。バクシンオーで「一介のスプリンターでなく、仕上がりも早い」なら、機会さえ与えれば幾らでも、的な存在となるだけに、やはりこういう結果をここできっちり出したのは大きいなぁ、とは感じる。

 それだけに、3歳でやれるだけやる、的な意味で欧州に参戦するというのは、大いに賛同できる、例えばクラシックで勝ち負けした馬が凱旋門に3歳で挑戦する以上の賛同を示せるところではある。
 ただ、少し不安があるとすれば、阪神で連敗した辺りでの直線の長さによる挙動の問題というか、コースを選ぶタイプの馬だとすれば、アスコットの大回りってのは阪神での負け方を見る限りは向いていない可能性もある、的な辺り。
 まぁ後は、相手が「Tudor Minstrel 以来の勝ちっぷり」的な Frankel、というところか。しかし、ある意味で、この馬がそうした「歴史的な勝利」を達成した馬に対戦できるとしたら、それはそれで幸福ではないか、みたいな思いはある。もうちょっと言えば、我々は昨年のロンシャンの大健闘を見て、一方で今年のドバイの勝利を見たが、Workforce はダービーを圧勝した馬とは言え凱旋門ではやや評価を落としていたし、ドバイは中距離の大物は揃っていたが、ある意味中立国のシーズンはじめ的な部分で、賞金の割に相対化される面もあった。実際、これらのレースでレーティング的にはそう大きな評価は受けていない。
 だが、このベタな名馬に食い下がれれば。
 しかも、それがサクラバクシンオーのような、やや異端な内国産種牡馬の子であるなら。
 そういう意味で、強ければ強いほど的な、ある種の「たぎる」部分を、結構妄想させてくれる遠征にはなるであろう。兎にも角にも、このレースでの反動が最低限なモノであることを祈りつつ、アスコットで燃えて欲しいな、と。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

レース回顧  /  tb: 0  /  cm: 3  /  △top

モテる競馬女子力を磨くための4つの心得「3連単を買えない女をアピールせよ」等 

 スヰート(あいs……じゃなくて、笑)。
#震災直後でも、こういうのをこまめに買うのが、男子力です(キリッ。

White Sweet
White Sweet; DMC-G1 Lumix G 20mm/F1.7 ASPH. F1.7 1/125s ISO-320

こんにちは、競馬場恋愛マネジメントを専攻しているエビハラ嬢です。私は馬体も血統も分かりませんし養分ですが、恋愛に関してはプロフェッショナル。今回は、競馬モテる女子力を磨くための4つの心得を皆さんにお教えしたいと思います。
 
1. あえて2~3世代前のコンデジを競馬場に持っていく
あえて2~3世代前のコンデジを使うようにしましょう。そして競馬場のオフで好みの男がいたら話しかけ、わざとらしくデジカメを出してパドックの馬を撮ってみましょう。そして「あ~ん! このデジカメ本当にマジでチョームカつくんですけどぉぉお~!」と言って、男に「どうしたの?」と言わせましょう。言わせたらもう大成功。「カメラとか詳しくなくてぇ~! ずっとコレ使ってるんですけどぉ~! 使いにくいんですぅ~! ぷんぷくり~ん(怒)」と言いましょう。だいたいの男は新しい一眼を買いたがる習性があるので、古かったとしても1世代前のデジイチを使っているはずです。

そこで男が「一眼にしないの?」とか言ってくるはず(言ってこない空気が読めない男はその時点でガン無視OK)。そう言われたらあなたは「なんかなんかぁ~! 最近NEX7が人気なんでしょー!? あれってどうなんですかぁ? 新しいの欲しいんですけどわかんなぁぁああい!! 私かわいそーなコ★」と返します。すると男は「NEXでしょ? 7まだ出てないよ。本当に良くわからないみたいだね。どんなのが欲しいの?」という話になって、次の休みの日にふたりでデジカメ選びのデートに行けるというわけです。あなたの女子力が高ければ、男がデジカメ買ってくれるかも!?
 
2. 競馬新聞に絵を落書きするとモテる
「キャー!」とか「このお馬さんかわいい!」などを表現するイラストを競馬新聞に描くと、競馬クラスタの男性ユーザーは「なんかこの子カワイイなぁ」や「一緒に応援してあげたいかも」と思ってくれます。競馬上では現実のアスリートよりもイメージが増幅されて相手に伝わるので、イラストを多用することによって、男性はあなたを可憐で女の子らしいと勘違いしてくれるのです。そういうキャラクターにするとほぼ絶対に同性に擬人化クラスタに誘われますが気にしないようにしましょう。
 
3. とりあえず男には「えー! なにそれ!?  知りたい知りたーい♪」と言っておく
飲み会などで男が女性に話すことといえば馬券自慢や名馬の蘊蓄ばかり。よって、女性にとってどうでもいい話ばかりです。でもそこで適当に「へぇーそうなんですかぁ~?」とか「よくわかんないですけどすごいんですねぇ」と返してしまうと、さすがの男も「この女競馬ヲタじゃないな」と気がついてしまいます。マニア度が低いとバレたら終わりです。そこは無意味にテンションをあげて、「えー! なにそれ!?  知りたい知りたーい♪」と言っておくのが正解。たとえ興味がない話題でも、テンションと積極性でその場を乗り切りましょう。積極的に話を聞いてくれる女性に男は弱いのです。

いろいろと話を聞いたあと、「グラスが最強で、オペがラキ珍なんですね! 覚えたぞぉ! メモメモ!」とコメントすればパーフェクト。続けて頭に指をさしてくるくる回しつつ「キュンキュンティア! キュンキュンティア!」と言って、「どうしたの?」と男に言わせるのもアリ。そこで「私のTARGETに記録しているのでありますっ☆」と言えば競馬女子力アップ! そこでまた男は「この子おもしろくてカワイイかも!?」と思ってくれます。私は馬体も血統も分かりませんし養分ですが、こういうテクニックを使えば競馬歴が浅い私のような養分女のほうがモテたりするのです。男は優越感に浸りたいですからね。
 
4. 競馬場では3連単を買えない女をアピールせよ
男と競馬場に入ったら、真っ先に流し・ボックス・フォーメーションなどの連複系のマークカードを探して「あーん! 私これ買えないんですよねぇ~(悲)」と言いましょう。するとほぼ100パーセント「どうして? 使い方分からないの?」と聞かれるので、「買い方は分かるんですけど使えないんですっ><」と返答しましょう。ここでまた100パーセント「買い方が分かるにどうして使えないの?」と聞かれるので、うつむいて3~5秒ほど間をおいてからボソッとこう言います。「……だって、……だって、3連単だったら買い目に入れた馬が3着じゃないと当たらないじゃないですかぁっ! お馬さんかわいそうですぅ! 3着なんかなりたくないのにぃぃ~(悲)。ブロコレとか呼ばれちゃうんですよ……」と身を震わせて言うのです。

その瞬間、あなたの競馬女子力がアップします。きっと男は「なんて優しい天使のようなコなんだろう! 絶対に馬券取っておごってやるぞ! 俺はコイツの養分だ!」と心のなかで誓い、あなたに惚れ込むはずです。意中の男と付き合うことになったら、そんなことは忘れて好きなだけ3連単を買って大丈夫です。「買わないんじゃなかったっけ?」と言われたら「大丈夫になった」とか「慣れた」、「そんなこと言ってない」と言っておけばOKです。

(文=競馬恋愛調教師・エビハラ嬢)
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

国内競馬  /  tb: 0  /  cm: 2  /  △top

[Fotolog]Lumix G Vario 100-300mm/F4.0-5.6 / Mega O.I.S. 


Blue into the Cloud
Blue into the Cloud; DMC-G1 Lumix G Vario 100-300mm F4.0-5.6 (300mm) F5.6 1/1600s ISO-320

この画角で撮りたくなるものと言えば、やはりヒコーキ。
天気はイマイチなので展望デッキで温くセッションみたいな感じですが、まぁそこそこビギナーズラック的に当たる写真は撮れた感じ。ただやはり、天気のせいか柵が被るせいか(柵自体はボケて全く写り込まないけど、一応灰色のシャドーが当たることにはなるし)、微妙にコントラストは落ち気味。
かなりSilkyで色を付け直して出してるけど、そうなると画質ががが……的なところで、本当はGH2かG3以上で持つべき得物ではあるのかなぁ、みたいな思いはある。
まぁでも、これちょっと紙の現像に出して、そこそこいい感じだったら、普通に使えるかな、とも。
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テーマ: 航空機写真

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Voigtländer Nokton 25mm/F0.95 


Blessing
Blessing; DMC-G1 Voigtländer Nokton 25mm F0.95 F2.0 1/4000s ISO-100

昼ノクトンは、ハイキーに。
祝福のような、雨上がりの午前の陽の光。
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テーマ: 季節の花たち

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Canon Lens New FD 135mm 1:2 


Lights on Wisteria
Lights on Wisteria; DMC-G1 Canon Lens New FD 135mm 1:2 F4.0 1/400s ISO-100

結構朝早く出たつもりでも、着いてみたらカメラ組は結構余裕で居た件(挨拶。
5月2日の記事で見頃と書かれてたものの、そこまでぶわーっと満開的な感じではなかった辺り、ちょっと時期的には遅めだったのかな。この写真なんかも、色合いとかはまぁいい感じだけれど、本当は後ろの棚の映り込みがもうちょっと消えるくらいに手前の方が一杯咲いてくれてたらベストだったのだけれど。
まぁ、でも今年も藤を見られて、何とか幸いというか。
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テーマ: 季節の花たち

ジャンル: 写真

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[Fotolog]Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 


Off Duty
Off Duty; D7000 Sigma 10-20mm/1:4-5.6 DC HSM (20mm) F5.6 1/80s ISO-100

ちょっと外出てないので旧聞写真でお茶濁し。
モノクロ出す時はコントラストかなり上げるけど、割と撮影する時ってD-ライティング自動設定で放置してるので、デフォでトーンカーブ寝かせてるのよね。それを敢えて立て直すって微妙に無駄をしてるというか、まぁモノならいいけどカラーだと変にノイズの要因になりそうだな~、みたいなのがちょっと気になったり。
だからって、設定いちいち替えたりは、流石に面倒なんだけれど(苦笑。
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テーマ: モノクロ

ジャンル: 写真

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評伝:サクラバクシンオー 

 二字熟語の力(挨拶。

Tristar
Tristar; D7000 AF Nikkor 80-200mm 1:2.8D ED (155mm) F5.6 1/1250s ISO-400

 サクラバクシンオーの戦績を見ていて面白いと思うのは、この馬は旧5歳のスプリンターズで初G1を手にする訳だが、それまでの重賞タイトルと言えば実にクリスタルカップの1勝のみ。当然、それだけこの時代のスプリント重賞は少なかった、というお話にはなる。ただ、そうした中で、ハンデキャップホースが多かったこの時代のスプリント戦線にあって、ある程度以上の存在感を常に示しつつ、自らの才能だけで字面のサポート無く傑出度を証明していた馬ではあった。90年代前半、とりわけ92年辺りだと有芝はまだかなりヌルい競馬ファンだったので、その辺りの機微とかを余り解せずに、「何でこいつ、ダイタクヘリオスやヤマニンゼファー辺りと差のない人気してるんだろ?」みたいなのが不思議に思われていたモノではあったが。

 まぁ92年のスプリンターズ初出走時自体については、「実績馬」の側のニシノフラワーの豪快な差しに屈する訳だが、ニシノフラワーの当時G1を3つというのも牝馬としては出色であり(つか3勝自体がメジロラモーヌとこの馬だけだったか)、その差しの豪快さも見事なレースだった割に、実績の積み上げ的な文脈では僅かに時代を下るノースフライトに、差しの豪快さのインパクトとしては*ヒシアマゾンに上書きされ、余りフラワーが語られる文脈ではなくなった皮肉はあったりする。

 結果として、「一芸の鮮やかさ」が評価されはじめるタイミングで、その「一芸」を見事に達成した、とはなるのだろう。ニシノフラワーとは同期だったこの馬が、逆にニシノフラワーより晩熟であったからこそ、その時代のモメンタム的に急激な上昇が見られるノースフライトらの93年、*ヒシアマゾンらの94年に被る中で、ある種のプロデュースに成功した、と。
 しかし、タイミングの良さはあったものの、それだけでも計り知れぬ傑出度はやはり存在し、それはこの時代でも一線を画す存在だったのかも知れない。そしてだからこそ、種牡馬としても着実に人気を得ながら、成功を続けていったのではないかと。

 年を経れば経るほど、サクラバクシンオーの傑出度みたいなのはより鮮やかに記憶の中に描かれるものとして位置づけられ、しかもその評価に懐古趣味的な嫌味を感じさせないのは驚くべきことであろう。仮にスプリンターズを冬に戻して、重賞の数も減らせば、サクラバクシンオーのような馬が出て来るみたいな気持ちには、余りなれない。そこがバクシンオーのある種のエバーグリーンな傑出という印象に繋がるのである。これは、同時代の名馬、多くは有芝が愛したそれを含むが、それを含めても、ちょっと別種みたいなものを感じる。
 象徴的なところとしては、ノースフライトに対し距離適性ハンデを背負ってマイルCSで挑んだ後、両馬の調教師が軽口で「この両頭の子が見たい」というコメントを出していたことを思い出す。誰もが当時、「バクシンオーがそもそもフライトに付けさせて貰えるのか」というツッコミを入れたが、結果としてバクシンオーは、生産の世界でノースフライトを完全に格下に置き去りにしてしまったのは、皆様ご存知の通り。

 一方で、競走馬としてのスプリントというカテゴリでも、バクシンオーを上回る存在感を現出するのは、決して簡単なことではないように思われる。夏のスプリンターズに変わってからも、ダイタクヤマトやトロットスター、デュランダルにアストンマーチャンなどは、必ずしも「劣化」のフェーズにあるとは思われないのだけれど、しかし、意外なまでに「チャンピオン」的な馬が出ない結果となっている。
 恐らく、シンプルに言えば、現代の競走馬が万能化されすぎている、のだろう。
 しかし、繰り返すが、その万能化から「専門スプリンター」を再度送り出すのに、バクシンオーの時代まで時計を戻した番組体系にすればいいかと問われると、ピンと来ない。強いて言えば、日本でチャンピオンとして鳴らし、豪亜のトップスプリントに伍する馬を作るならば、その「万能な」中距離のチャンピオンを短距離に出させるという、バクシンオーがターフを去った後ににナリタブライアンによって閉じられた選択肢は考え得るが、別にバクシンオーの時代にそういうインフラが整備されていた訳ではないので。

 結果として、有芝はこの馬を総括しかねている。
 ひょっとしたら、買い被りすぎているのかもと思いつつ、しかし一方で、「個性派」という意味では究極の個性派でありエキスパートであり、クラシックや八大競走のチャンピオンからは隔絶される面があるのも、また間違いないのである。反面、頂点という意味で「正統派」のチャンピオンとは相対化される、という辺りがまた複雑でがあり。
 やはり、相当な偶発性の中に現れた才能、なのかなぁと思うが、存外スプリンターの稀有な才能ってのは、そういう部分はあるのだろう。*サイレントウィットネスなんかは豪亜のスプリントシステム内のチャンピオンではあるけれど、あの馬はあの馬で、香港の名馬の中でもちょっと異形的な印象があり。そういう意味では、こうした名馬は「出そうとして」出すべきものではないのかな、と思いつつ、引退レースの中山、あの異常な雰囲気のレースを懐かしみながら、去りし伝説を悼むのであった。
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テーマ: 競馬

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