ダービーというと、チャーチルによるダービーを勝つことは一国の宰相云々、が広く知られるが、実はこれには元ネタがあって、それはヴィクトリア時代の貴族にして大馬主である5代ローズベリー卿の若き日の発言。曰く「人生で3つ成し遂げたいことがある。ダービー馬のオーナーになること、莫大な遺産を持つ貴婦人を妻とすること、そしてこの国の宰相になることだ」と。果たして、そう豪語した卿は実際にロスチャイルドの一人娘と結婚し、3頭のダービー馬(Ladas, Sir Visto, Cicero)に恵まれ、大英帝国の首相(1894-95)となり、自らの野望を全て達成した。まさに、マッチョの鑑である。因みにこのマッチョマンはサッカーにも造詣が深く、スコットランドのFA会長を勤めていたそうだが、ウィキペによるとイングランドとの試合で代表のユニを自分の勝負服の色に変えて試合をさせたことがあるとかいう面白すぎるエピソードもあったりします。はサテオキ、んなわけで、チャーチルは恐らくこの3つのうちで最も難しいのは「ダービー馬のオーナー」であると言いたかったのかと。
ローズベリー卿の宿願は「富と、権力と、趣味と」に因数分解が出来るだろう。
その上で、チャーチルの発言を読み直すと、味わい深い。人間にとって最も奥が深いのは、富を掴み取ることでも、権力を追い求めることでもなく、趣味の世界で道を究めること、ではないだろうか。その上で、富と権力に対して並列に「趣味」を並べる辺りが英国人のある種の紳士道であり、本朝の上流階級において聊か欠けがちな部分であるなぁ、と慨嘆する。やっぱメシが不味い方が趣味に色々と欲求を振り向けたくなるものなんだろうか?
てな訳で、ダービー・ステークス。
このレースに関していえば、基本はヨーク・ダンテの勝ち馬を信頼したいことが多い。で、今年は3戦目で勝利した Tartan Bearer。母は Highland Gift だから、このレース2着のギニー馬*ゴーランの全弟でありんす。JC出たときも結構褒めてた、綺麗なバランスの好配合であり、兄を見ると父 Spectrum の軽さも時折垣間見られたものの、キングジョージも制しているのでまずは本格派と言ってもいい血統であろう。これに僅差で2着した Frozen Fire はドイツ産なだけに気になる存在。ディアナ馬 Flamingo Road の近親なんですね。母父 Woodman って辺りでまぁこの距離でプラスとは思われないし、配合的には別にドイツ色は無いので積極的に推したいとは思わんのだけれど、まぁローテ的に穴で一考だし、今回のクールモア勢の中ではまぁ一番肩入れ出来るのかなと。
で、人気どころは Tartan に加えてアイルランドの不敗馬 Casual Conquest と、サドラーズの良配合馬 Curtain Call 辺り。前者は Hernando 産駒で、後者はその Hernando の母 Whakyliric が入る、なんてのは面白いライバル関係であり。個人的には今の Sadler's Wells 産駒をそこまで推すのもどうなんかな、みたいなことは先週のジョッキークラブなんか見てて思ったりしたんで、こっちは見送り気味かなみたいなことも思う。Casual の方は配合全体の整合性はともかく、曾祖母に Ribotが分厚くて、それに対して Niniski を父から入れるならば結構その粘っこさは生きると思うし、ダービーは何となく Nijinsky の係累に強くあって欲しいみたいな気持ちはあるので、1番人気ではあるがこれを本命にすべきかなとも考えている。New Approach はいい馬だし、腰据わってダービー目指してれば推してもよかった馬だけれど、このローテは如何にもどうよ。Rio de la Plata の南米血統は面白いんだけれど、Rahy でダービー勝たせるほどではないか。ムルタの King Of Rome はダービーでは余り手を出したくないような母系で。ならばむしろ、スタウト厩舎の Tajaaweed 辺りの土臭さに一票を投じるべきかな。
あとは、前座はオークスでなく敢えてこちらを。
凱旋門で頑張った Getaway、好メンバーを抑えてどうやら一番人気らしい。このクラスなら活躍してもドイツに戻ってきてくれたりするだろうか。まぁ、がんがれ。
ローズベリー卿の宿願は「富と、権力と、趣味と」に因数分解が出来るだろう。
その上で、チャーチルの発言を読み直すと、味わい深い。人間にとって最も奥が深いのは、富を掴み取ることでも、権力を追い求めることでもなく、趣味の世界で道を究めること、ではないだろうか。その上で、富と権力に対して並列に「趣味」を並べる辺りが英国人のある種の紳士道であり、本朝の上流階級において聊か欠けがちな部分であるなぁ、と慨嘆する。やっぱメシが不味い方が趣味に色々と欲求を振り向けたくなるものなんだろうか?
てな訳で、ダービー・ステークス。
6月7日エプソム・ダウンズ5R 16:00発走 芝12F10yd マルフク・ダービーS(G1) 総賞金£1250000 3歳牡牝 定量(9st、牝3lb減) 馬枠 馬名 産地性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 父 112Alan Devonshire GB 牡3 126ムルレナン 71 223休4 トンプキンズ Mtoto 21Alessandro Volta GB 牡3 126ヘファナン 52 31休41 オブライエンIR モンジュー 39Bashkirov GB 牡3 126マケイブ 40 34休53 オブライエンIR Galileo 42Bouguereau GB 牡3 126ムンロ 61 3休127 チャプルハイア Alhaarth 510Casual Conquest IRE 牡3 126スマレン 22 −−1休1 ウェルドIRE Hernando 66Curtain Call FR 牡3 126スペンサー 62 215休1 クマーニ Sadler's Wells 713Doctor Fremantle GB 牡3 126マカヴォイ 52 21休21 Sir.スタウト Sadler's Wells 815Frozen Fire GER 牡3 126キネーン 31 −18休2 オブライエンIR モンジュー 98Kandahar Run GB 牡3 126ダーカン 53 11休21 セシル ロックオブジブラルタル 1011King Of Rome IRE 牡3 126ムルタ 51 111休52 オブライエンIR モンジュー 117Maidstone Mixture FR 牡3 126オコネル 101 103241 マーフィ Linamix 123New Approach IRE 牡3 126マニング 75 11休22 ボルガーIRE Galileo 1317Rio de la Plata USA 牡3 126デットーリ 73 214休2 サイードUAE Rahy 144River Proud USA 牡3 126T.R.クイン 72 17休43 コール Proud Citizen 155Tajaaweed USA 牡3 126R.ヒルズ 32 −110休1 Sir.スタウト Dynaformer 1614Tartan Bearer IRE 牡3 126ムーア 32 −2休11 Sir.スタウト Spectrum 1716Washington Irving IRE 牡3 126C.オドノヒュ30 −4休22 オブライエンIR モンジュー
このレースに関していえば、基本はヨーク・ダンテの勝ち馬を信頼したいことが多い。で、今年は3戦目で勝利した Tartan Bearer。母は Highland Gift だから、このレース2着のギニー馬*ゴーランの全弟でありんす。JC出たときも結構褒めてた、綺麗なバランスの好配合であり、兄を見ると父 Spectrum の軽さも時折垣間見られたものの、キングジョージも制しているのでまずは本格派と言ってもいい血統であろう。これに僅差で2着した Frozen Fire はドイツ産なだけに気になる存在。ディアナ馬 Flamingo Road の近親なんですね。母父 Woodman って辺りでまぁこの距離でプラスとは思われないし、配合的には別にドイツ色は無いので積極的に推したいとは思わんのだけれど、まぁローテ的に穴で一考だし、今回のクールモア勢の中ではまぁ一番肩入れ出来るのかなと。
で、人気どころは Tartan に加えてアイルランドの不敗馬 Casual Conquest と、サドラーズの良配合馬 Curtain Call 辺り。前者は Hernando 産駒で、後者はその Hernando の母 Whakyliric が入る、なんてのは面白いライバル関係であり。個人的には今の Sadler's Wells 産駒をそこまで推すのもどうなんかな、みたいなことは先週のジョッキークラブなんか見てて思ったりしたんで、こっちは見送り気味かなみたいなことも思う。Casual の方は配合全体の整合性はともかく、曾祖母に Ribotが分厚くて、それに対して Niniski を父から入れるならば結構その粘っこさは生きると思うし、ダービーは何となく Nijinsky の係累に強くあって欲しいみたいな気持ちはあるので、1番人気ではあるがこれを本命にすべきかなとも考えている。New Approach はいい馬だし、腰据わってダービー目指してれば推してもよかった馬だけれど、このローテは如何にもどうよ。Rio de la Plata の南米血統は面白いんだけれど、Rahy でダービー勝たせるほどではないか。ムルタの King Of Rome はダービーでは余り手を出したくないような母系で。ならばむしろ、スタウト厩舎の Tajaaweed 辺りの土臭さに一票を投じるべきかな。
あとは、前座はオークスでなく敢えてこちらを。
凱旋門で頑張った Getaway、好メンバーを抑えてどうやら一番人気らしい。このクラスなら活躍してもドイツに戻ってきてくれたりするだろうか。まぁ、がんがれ。
6月6日エプソム・ダウンズ4R 15:25発走 芝12F10yd ジャドモント・コロネーションC(G1) 総賞金200000£ 4歳上 定量(9st、牝3lb減) 馬枠 馬名 産地性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 父 15Big Robert GB 牡4 126ドワイヤー 142 96休86 ミュアー Medicean 211Getaway GER 牡5 126パスキエ 106 124休1 ファーブルFR MONSUN 310Macarthur GB 牡4 126ヘファナン 72 36休71 オブライエンIR モンジュー 49Multidimensional IRE 牡5 126ダーカン 84 15休44 セシル デインヒル 58Papal Bull GB 牡5 126ムーア 156 1137休 Sir.スタウト モンジュー 61Red Rocks IRE 牡4 126デットーリ 175 439休1 ミーハン Galileo 77Soldier of FortuneIRE 牡4 126ムルタ 95 5115休 オブライエンIR Galileo 86Song of Hiawatha GB 牡4 126C.オドノヒュ61 27612休 オブライエンIR Sadler's Wells 93Youmzain IRE 牡5 126ヒューズ 175 242休5 チャノン Sinndar 102Anna Pavlova GB 牝4 123ハナガン 189 3116休 ファイー Danehill Dancer 114Turbo Linn GB 牝5 123スウィンバン108 1110休2 ネルソン Turbo Speed
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