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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

国歌を日本語カバーしてみる(ウェールズ編) 

 大英帝国で「ユニオン・フラッグにウェールズを混ぜろ」みたいな話題が上がってて、本朝の集合知も色々と案をひねり出しておりますな。実際のところは発言元の大臣も半分ネタで言ってみた、みたいな部分があるのでしょうけれど、本質的に冗談を心得ている英国人もこの手のネタには食いつきが良いようで、恐らくネットを仔細に探せばもっと色々と面白おかしな案が作られてたりするのでしょう。ただ、やっぱりあのドラゴンをどっかに入れるのは結構しんどいには違いなく、いきなり中央やカントンにアレを置いたら何だか主客転倒な感覚はあるし、だからといって右下に置くのも不自然だし、なかなか実際にやってみると難しいものではあります。だからネタ的に美味しいんってのもあるのかと。
 ところで、緑と白は元のイングランドに侵略される前のウェールズ王家の色だとか、チューダー王家の色だとか諸説ありますが、そんな中に「国の植物であるネギの色合いを模した」みたいな話も Wikipedia 辺りにはあるようで、上のBBCでもネギネタは出ていた。だとしたらあれだな、そもそもウェールズの国旗をこんな感じにしてみたらどうだ(笑)、とまさしくウェールズの国旗を冒涜してみるテスツ(悪ノリw)

Cymru Miku Jack

 そして、勿論ユニオン・フラッグにもご登場いただく。ゴッド・セーヴ・ザ・はちゅねミク!科学の限界を超える大英帝国。

Union Miku Flag

 ……はサテオキ、国歌をば。
 Hen Wlad Fy Nhadau、ってこの段階で読めん。ヘン・ウラード・ヴァ・ナダイ?基本的にフットボールと言えばボールを手で掴むものという国民性であるだけに余りサッカーでは馴染みが無く、先の英国諸代表が大健闘で見せ場を作るも最後に総崩れというEURO予選においてもひとり4協会中蚊帳の外でドアマットと化していたライアン・ギグスの母国ではありますが、手で掴む方のフットボールではやはり強国であり、先のIRBワールドカップはフィジーにまさかの敗戦で涙をのんだものの、カーディフ・ミレニアムを轟かせる「ウラーッ!!ウラーッ!!」の国歌は大迫力なのであります。
 さて、それにしても訳すにあたってもあの難解なウェールズ語が読める人は読者にもそうはいない筈なので(無論、有芝も読めん)、さしあたり英語対訳でおおざっぱな日本語訳を把握しておこうかと。しかし英語 Wikipedia を見ても、イングランド人向けの空耳歌詞とかある辺りがウェールズ語の隔絶性を如実に示すところではあり。
【原語】
Mae hen wlad fy nhadau yn annwyl i mi,
Gwlad beirdd a chantorion, enwogion o fri;
Ei gwrol ryfelwyr, gwladgarwyr tra mad,
Dros ryddid collasant eu gwaed.
Gwlad, gwlad, pleidiol wyf i'm gwlad.
Tra mor yn fur i'r bur hoff bau,
O bydded i'r hen iaith barhau.
【英語対訳】
The land of my fathers is dear unto me,       父祖の土地は我が親愛なるものなり
Old land where the minstrels are honoured and free: 詩歌が愛される自由なるふるさと
Its warring defenders, so gallant and brave ,    勇敢で誇らしい守り手は
For freedom their life's blood they gave       自由のために命と血を挺する
Land!,Land!,True I am to my land!          大地よ!大地よ!我はこの地にあり!
While seas secure,                  海が穏やかに凪ぎて
this land so pure,                  清らかなるこの土に
o may our old language endure.            をを、我らの古き言葉が絶えぬことを
 というような感じ、かな。
 訳詞として難しいのはやはりサビの「Gwlad! Gwlad!」の連呼。要するに Land なんだけれど、これを一音節ですぱっと言い換える日本語は残念ながら存在しないし、元の単語をそのまま読むにしても日本語話者的には発音不可能。ならば国名を連呼するくらいしか埋め方が思いつかないけれど、Cymru=カムリでは足が出る。てな訳で、やや不本意ながら、ここは「ウェールズ!」を一音節で言い切ってしまうしかないのだろう。それ以外の部分は英語訳ベースで概ね言いたいところを満たしつつ、最後の部分は「古き言葉が絶えない」ってのが言いまわしづらいけれど、この辺りでは日本語にも「言霊」という便利な単語があるので、こちらを有効活用して乗り切ることに。それにしても、この独特な言語への愛着と誇りがにじむという点では、なかなかに美しい国歌ではあります。
 てな訳で、以下に訳詞と楽譜を。

◆Hen Wlad Fy Nhadau

♪Mae hen wlad fy nhadau yn annwyl i mi,   父なる国ぞ妙なるや
 Gwlad beirdd a chantorion, enwogion o fri; 詩歌のあふれ 自由なる
 Ei gwrol ryfelwyr, gwladgarwyr tra mad,   勇者が 雄雄しく 守り固めり
 Dros ryddid collasant eu gwaed.       命をも 捧げ
 Gwlad, gwlad,                ウェールズ!ウェールズ!
 pleidiol wyf i'm gwlad.           我の生きる地
 Tra mor yn fur i'r bur hoff bau,      海は凪ぎて 土は肥ゆる
 O bydded i'r hen iaith barhau.       言霊よ 永久に

Hen Wlad Fy Nhadau(Anthem Genedlaethol Cymru)
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タグ: 国歌  ウェールズ  イギリス 

Bertie and the Tinman、或いは1886年の断絶。 

殿下と騎手 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

「ティンと来た!」
そう叫んで、騎手は銃口を口に向けて命を絶った。
……嘘である。
「来たか、あいつら!」
そう叫んで、"The Tinman"と呼ばれたその騎手は、銃口を口に向けて命を絶った。今では二つ名は北米の去勢馬の名前に見られてもさほど思い出されることはないが、フレディ・アーチャーという本名は未だに競馬史の伝説として語り継がれる。1886年11月8日、白昼の出来事であった。当年29歳。ピゴットもデットーリも、その年にして既にアーチャーと同様に伝説の騎手の名を欲しいままにしていたが、アーチャーは老いず、ピゴットは老い、デットーリもいい歳になってしまった。
 さて、その翌日に45歳の誕生日を迎える、競馬好きの男がいた。バーティ、或いはアルバート・エドワード・サクス=コバーグ=ゴータ、ドイツ人らしい謹厳なる父母に育てられながら、あらゆる遊びを愛した、ウェールズ公殿下(彼については過去にこのブログでふれた)である。彼は「スポーティング・ライフ」紙に掲載された死亡記事を目にしつつ、どこか割り切れない感覚を名騎手の死に感じていた。この歳にして稚気を失わない貴人は、誕生祝いもそこそこにニューマーケットに馬車を走らせる……。

 てな訳で、前からタイトルだけ知ってて特に買う機会がなかった作品なのだけれど、過日たまたま店頭で見かけたので購入。
 ある意味、何でこれまでこの本を有芝は読んでなかったのだろうと思うような、欧州競馬とその歴史の耽溺者には必読の作品ではある。残念ながら推理小説に関しての教養については凡庸な有芝がこの作品の書評をものすのは相応しくは無かろうところであり、敢えて作品の内容には深く立ち入らない。しかし、序盤からのニューマーケットの町並みや競馬場の空気、そしてヴィクトリアンなロンドンの路地裏と、微笑ましくもあるウェールズ公の暴れん坊皇太子っぷりは、あらゆる海外競馬ファン、そしてあらゆる近代欧州の愛好家(たとえば「エマ」なんかを読んでメイド以上にその風景描写を愉しむような方々)がこの作品を手に取る有資格者であると言えるものではあろう。
 とりわけ、血統表をひもとく趣味のあるものならば、馴染みの馬の血脈の10代以上先に入る存在が立ち代り現れる姿をも愉しむことが出来る。残念ながら、往時の大生産者については、ファルマス卿やウェストミンスター公爵といった手合いが直接姿を現してくれるわけではないが、それにしても皆無ではなく。そういう感じで本書を読み進めながら思ったのは、この1886年という時代性である。
 この年、アーチャーは命を絶つ年であるが、彼が騎乗馬に困っていたわけでは勿論無い。それどころか、この年は彼にとって、3冠馬の手綱を取るという、まさに騎手として最大の栄誉に浴した記念すべき年だったのである。その名は、Ormonde。この作品にもその逸話が現れるところの Bend Or の産駒である。有芝はアーチャーが絶賛した Bend Or の「勝つための意思」に対して大いに敬意を示すものであり、それゆえに彼の父系が他の系統をほぼ駆逐してもそれを追認することを羞じざるものであるが、Bend Or が未完成のピースである一方、Ormonde がまさしく完成品の美しさとしてその父を凌駕することを認める。しかし、世においてサラブレッドの歴史を変えた馬がもう一頭いた。その名は、St.Simon である。1884年に無敵の3歳馬として引退した同馬は、翌年を丸々休養に当てて後、この1886年に種牡馬としての栄光の一歩を踏み出した。すなわち、アーチャーは St.Simon に騎乗しながらも、彼の遺伝子が英国の煌びやかな良血の肌馬に胎動する中で、その幼駒が世に現れるのを辛くも見ることなく世を去ったのである。
 アーチャーと St.Simon にかかるこの断絶は、競馬の二つの時代の断絶である。
 すなわち、St.Simon は種牡馬としてイギリス競馬を全く新たに塗り替えた。おおよそこの馬にあったサラブレッドとこの馬の後にあったサラブレッドは別種のものなのかも知れない、と思われるほどである。本朝における*サンデーサイレンスがやったことを、もう数枚上のレベルで達成したとも言えるだろう。後に12代血統表を分析するという途方も無い難行を敢行した歩く大型計算機のようなヴィリエ中佐は、世代別の大種牡馬の血量を分析するにあたり、この時代に関しては St.Simon とその父 Galopin 以外を要しなかった。その前の時代の至高の存在としてアーチャーは君臨するものであり、また Ormonde はその最後の名馬である。ある意味、アーチャーはその後の騎手の誰とも比較される存在ではない。彼以降の競馬は「違う競馬」なのだから。果たせるかな、その僅か10年後には、アメリカ人騎手トッド・スローンがモンキー乗りという騎乗の革命をイギリスに導入し、まさに物理的にアーチャーは比較することが不可能な存在になってしまったのである。まさに時代が、彼を不滅にしてしまった。

 「来たか、あいつら!」=Are they Coming!

 もし、アーチャーがこの作品でウェールズ公の突き止めんとする所のごとき下手人ではなく、自らの心のうちに潜む何かによって命を奪われたのだとしたら、彼が見た「あいつら」とは、モンキー乗りの騎手にまたがった St.Simon の血族たちが未来からこの天才に垣間見せた幻影であり、冥界からバッチャーニ公(St.Simon の生産者)が奏でるマジャール風舞曲に煽られたギャロップの蹄音であったのかも知れない。そして彼は、その「前の時代」の象徴としてその幕を下ろすべく引鉄に手をかけた、のかも。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

タグ: 競馬  血統  読書  イギリス 
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ぐぐるさんスイッチ、いきますよ~@か行 

 JCウィークもあって、一周飛んだけれど、ググルさんスイッチか!~ググルさんスイッチこ!まで。
2007/11/27
か      |き        |く          |け      |こ
==========================================================================================
亀田     |気象庁      |工藤新一       |携帯動画変換君|こどものじかん
亀田興毅   |北川景子     |黒川紀章       |携帯電話   |小島よしお
亀田大毅   |紀元会      |クロネコヤマト    |携帯     |心交社
価格     |キャノン     |クロネコ       |ケンタッキー |子育て 疲れ
価格.com   |キミキス     |クローズ       |経済産業省  |国語辞典
価格ドットコム|京都       |クライマックスシリーズ|ケツ毛バーガー|紅葉
カレンダー  |紀伊国屋     |クラナド       |競馬     |厚生労働省
顔文字    |近鉄       |くねくね 精神崩壊   |結界師    |高速道路
カニバリズム |協栄ジム     |狂った果実      |掲示板検索  |高速バス
歌詞     |近畿日本ツーリスト|クックパッド     |掲示板    |小人ダンス
 「か」は亀田一家vsカカクドットコムのマッチレースの趣があるが、結果としては亀田の圧勝。保険見直し本舗にはフルボッコであったが、ここで憂さを晴らしたといえば晴らしたか(晴らしてません。穏当なというかアリガチな検索ワーヅの中で、「カニバリズム」だけが激しく浮きまくっているのは一体何なんだ?「き」は、天気を気象庁で確認するマメな人の多さを再認識。まぁグーグル頼る人は結構そういう折り目正しさ的なのに拘る人が多いのか?あと「キヤノン」が正解だから、「キャノン」で検索した人は猛省しる。紀元会って微妙に古ネタな気がするというか、ネット界隈で今ひとつ盛り上がらなかった気が。ネット内にある種これを語ることのタブーでもあったかのように(笑)。「く」は特に話題のなさそうなバーローがトップ。都知事選から死亡のコンボでも倒せなかったバーロー恐るべし。「くねくね」ははてな村とは関係はなく、2ちゃんのオカ板界隈の話題か。「狂った果実」(都知事のアレとは全然関係なし)とともに病み系が目立つな。たぶんクロネコのせいだな。「け」は普通に携帯電話……ではなく変換君の方が入ったのがややウケ。なかなかぐぐるさんスイッチも只者ではないな。俺はFLVであればFirefoxのアドインで落としてますが何か。そのほか、掲示板・競馬・ケツ毛バーガーといった手合いの並ぶレベル高い争いの中で、何故か入ってる結界師。つか、ぐぐるさんスイッチは小学館に何か握らされてるな。「こ」は、途端に「こどものじかん」「心交社」と変態さん向けなスイッチが入っております(苦笑)。しかし「子育て」じゃなくて「子育て 疲れ」というのは何とも身にしみる結果でやり切れません。世の中にはこどものじかんや心交社に血道をあげる変態さんも大勢いますし、ラクではないですよね……。季節の話題では紅葉などがあるが、恐らくある程度のひとは「もみじ」と入力したと思われるがいかが。「小人ダンス」はまたオカルトか。カニバリズムからはじまり、オカルトの強い行でありました。
 てな訳で、ググルさんありがとうございました(5歳児っぽい声で。
 それにしても、スーはどんな弱みを握られていたら、あそこまでかいがいしくヒャッカおじさんに尽くせるのか。
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テーマ: 今日のつぶやき。

ジャンル: 日記

両JC回顧。 

◆芝。
ラップ:12.9-10.7-12.0-12.3-12.2-12.7-12.8-12.6-12.2-11.3-11.1-11.9

 う~む、オッズだけ見てジュルジュルな馬をそれを理由に買ったらいかん、みたいな感じの自制心を持つことは間違いではないが、今回はやや悪い方の結果に出たか。こういうの、オッズ見てジュルジュルになってから検討しだすと、今度は良いところばかりが過剰に見えてくるからなかなか難しいものはあるんですけれどもね。
 上がり時計の上位3頭がいずれも33.9になっていることに注目すべきであろう。要するに残り600の地点で選んだ位置取りがそのまま着順となっている。これは、位置取りを2,3着の騎手が誤った可能性も健闘すべきなのかも知れない。ただ、恐らくペリエとしては残り600であの位置にいたくなかったのにあそこに来てしまった、みたいな部分はあるのだろう。それは恐らく、フサイチパンドラがある程度以上の能力の持ち主であったから、だと思われる。要するにフサイチが下がるところをかわしにいこうとしたら、結局フサイチがなかなかバテなかったので、その間に岩田にインに入られて、ということになるのだろう。ただ、自分がそこに行かなければ岩田が行く可能性は考慮できただろうに、マークしなかったのだろうかみたいな疑問は残る。或いは、外からサムソンが伸びてくることを計算して外で併せ馬にしようと意図するものであったかも知れないが、別にこの馬併せて強くないし逆にサムソンそれに強いんだから、と思うとその判断も違うようにも。ひょっとすると、今回はバルクが直線でラチを頼りにいくかもしれない、そうするとそのすぐ外はリスクがある、まで意識していた、のかな。ともあれ、勝てる位置取りで競馬してそれを活かせなかったのだから、ペリエとしては悔しい結果ではあっただろう。逆に言えば、コスモバルクが怪しい挙動をするかも知れないところに突っ込んでいったことに関して、岩田はある意味勇気ある決断が出来たわけで、そのギャンブルに勝ったあたりでこみ上げるものはあったのかも。
 メイショウサムソンに関しては、明らかに位置が後ろ過ぎたとは思う。或いはユタカとしては、前にチョウサンがビシっと出た時点で、存外スローには落とせないと踏んだのかも知れない。実際、1000までのラップであれば1.00.1であるから平均に近くはあろう。ただ、そこから向正面で、ノリはきっちり折り合ってしまった。この辺り、ヴィクトリーの出方を見てればその位置取りにならなかったのかもしれないが(あの馬以外は恐らく前の馬は平均以下を指向するだろう)、そこをユタカがやや見切り損ねたか。瞬発力タイプってのとも違うだけに、33.9より上を出すのはやや酷なタイプでこの位置では致し方ない。その上で、哲三インティライミは明らかにユタカをマークしており、恐らくドリームパスポートが昨秋再三メイショウサムソンを打ち破った競馬を参考にしていた部分はあったかも知れない。しかし、この馬はもうちょっとは前行くべきであり、サムソンがあの位置にいたらこの馬も競馬にならなかったということなんだろう。
 むしろ惜しまれるのはタニノウォッカか。この馬が昨日の馬場で33秒前半で上がれる可能性は恐らくあったと思う。ただ、実際には推定上がりは33.6と出た。これが33.3ならばきっちり差していた訳で、その上でそれが出来ない馬ではない。ならば、結局この馬の敗因は「仕上げ切れなかった」ってことになるのだろう。結局、1週前がスキップされた影響みたいなことにはなる訳で、流石にギャンブルとしては難しすぎたのかも知れない。ただ、資質の片鱗は示したレースであるし、四位も追い込み一手としての騎乗ならばあれは良い乗り方である。しかし、四位が「ダービーのイメージを持ちすぎている」ことで追い込み以外の可能性を捨ててしまっていることに関しては、今後現役を続けていくならば問題であろう。乗り替わるならある意味、このタイミング以上のものは無く、その辺りの判断が出来るかどうかが重要になってくるか。

◆泥。
ラップ:7.1-10.7-11.9-11.7-11.5-11.9-12.6-12.3-12.5-12.0-12.5

 テン4.5Fの52.9ってのは、ラーメン大暴走の第1回よりは遅い時計ではあるが、アレを差し引けば2番目であるし、馬群全体で比較的ゴリゴリ行ったことを考慮すると最速に近いだろう。アメリカ風に表記するならば4Fでざっくり46秒台半ばであり、まさにアメリカンなペースとなった。皮肉なことに、こんな年に限って明らかに「日本のダートは遅い」と分かってそれに合わせた遠征馬を用意していたんだから皮肉としか言いようがないが、一方で例えば Curlin 辺りがこのレースで普通にヴァーミリアンの5馬身前でゴールしていたら2.05.7くらいが想定され、これを*クロフネの2.05.9と比較するとやっぱり北米ダートの最強クラスには微妙に及ばないくらいの呼吸なのかな、みたいなことも妄想したりした。あと、*スチューデントカウンシルについてはパワー適性で来日、とあったが、冷静に考えれば2分7秒2というパック・クラシックの時計に対して、あと90メートルを5.7秒で走ったとして2分12秒9な訳で、いかに日本のダートが遅かろうとそんな遅いタイムで決まったジャパンCダートは存在しないことを考えると、やはり適性として重い方に偏りすぎていたってことかなぁと思いつつ、この馬が遠征すべきは来年の欧州芝路線だったかも、みたいなことも。それこそ Kingmambo×Kris S. で芝走れそうな雰囲気はある訳だし。ただ、ポリトラックがそういう「日本ダート以上に」パワー系になっている現状、みたいなことは頭に入れておくべきなのかも知れない。
 全体としてはこういうレースでヴァーミリアンの2000における地力が勝る結果となったが、前行った馬以外については意外とサンライズバッカスやワイルドワンダーのような府中マイルを最も得意とするようなタイプもが上位入線しており、その意味ではやはりペースが上がった場合はダートでもスピードがある程度重要になってくるのかなみたいな印象も残した。ドラゴンファイヤーなどは逆にその辺りでの経験値が今ひとつ不足していたのも敗因となろう。その上で、ヴァーミリアンの勝利も、パワー型がハイペースで恵まれたという以上に、あれについていけるスピードが開花した点を評価すべきなのだろう。そのきっかけとしてはドバイが大きいと思われるし、来年再挑戦することに関しては相応に楽しみにしたいな、と思う。フィールドルージュは、大沼→マリーン→武蔵野は昨年と全く同じローテであり、武蔵野で一つ着順は落としたものの、タイム差については昨年と同じ。その上で、ポジティヴな面としてノリをヤネとして確保したことと、昨年よりも休み明けでフレッシュな状態であったのが幸いしたように思う。ブルーコンコルドは前潰れに泣いたが、*スチューデントカウンシルに先着したのだから潜在能力とスピードは十分に見せた結果ではあった。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

タグ: 競馬  レース回顧  ジャパンC  アドマイヤムーン  ヴァーミリアン 
レース回顧  /  tb: 0  /  cm: 7  /  △top

今週のアニハヤテ@東小岩まで何マイル? 

 レース回顧はまた明日、ってことで。
 てな訳で、東小岩の田中さん宅の犬。1日で削除されると分かってても頑張るコメ職人に感謝。にしても、作り手はこのパロは予測していたのかいなかったのか。

富○センセイ

 ところで、東小岩っていうとまぁ結構東京のはじっこまでよく行ったもんだなぁってのはtanabeセンセイも指摘されるとおりな訳ですが、実際どんな経路で行けるのかなぁみたいな感じでちょっくらGoogle先生に問い合わせてみたところ、概ねこんな感じ。表示されてる経路は電車のものなので参考程度に、な訳ですが、人力車で普通に車道を使った場合は、浅草通りから蔵前橋に入って小岩まで行って柴又街道まで南下するパターンが定番っぽいけれど、意外と北周りで水戸街道に入ってから本田広小路で曲がって有芝家の目の前を通りつつ奥戸街道に入って小岩に向かうパターンも距離的にはかわらなさそうには見えまするね。出来れば後者であって欲しいなぁなどと妄想。

ナベシンじゃなくて

 因みに、今週のアイマス友情出演はあずささんでしたな。ナベシンのかげにこっそりと。それにしても、原宿の買い物シーンの柳原可奈子のCVが誰だったかエンドロールで表示されてなかったんですけれども(あれよりもチョイ役だったケーキ教室の先生のCV出てたのに)、結局3人娘の誰かの声辺りを使いまわしてたんですかね。因みに、原宿の街外れのシーンは吉祥寺に見えて仕方なかったんだが、どうよ。

◆がゆんダム。
 モビルスーツのごときハードターゲットを装備するアホテロリストに微萎え(苦笑。
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テーマ: ハヤテのごとく!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ  ハヤテのごとく 

ジャパンCである。 

 泥の方は一応生徒会長とヴァー中心で(挨拶。
 それにしても、今年のこの開催には1頭も外国馬が来ないことを正直馬フルの時には覚悟していただけに、両方できっちり遠征馬を集めることが出来たことに関しては、率直に関係者に評価したいし、国外のホースマンにも敬意を表したいところである。

11月25日5回東京8日10R 15:20発走 芝2400m
第27回ジャパンカップ(GI)
総賞金533500000円 3歳上 定量(3歳55kg,4上57kg,牝2kg減)
有枠馬 馬名      産地性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
:11Erimo Harrier   JPN せ7 57 武幸四郎  479 111834 田所秀孝    Generous
△12Pop Rock     JPN 牡6 57 ペリエ   277 13休24 角居勝彦    Helissio
:23Cosmo Bulk    JPN 牡6 57 松岡正海  329 211315 岡田総帥BRF   Zagreb
:24Admire Moon    JPN 牡4 57 岩田康誠  169 131休6 松田博資    End Sweep
:35Chosan      JPN 牡5 57 横山典弘  196 23118 清水利章    DANCE IN THE DARK
:36Victory      JPN 牡3 55 ルメール  73 19休316 音無秀孝    Brian's Time
:47Papal Bull    GB  牡4 57 ムーア   146 45113 Sir.スタウトGB Montjeu
△48Artiste Royal   IRE 牡4 57 タラモ   205 23休31 ドライスデーUS Danehill
◎59Inti Raimi    JPN 牡5 57 佐藤哲三  175 休3711 佐々木晶三   SPECIAL WEEK
○510Meisho Samson   JPN 牡4 57 武豊    199 112休1 高橋成忠    Opera House
▲611Tanino Vodka   JPN 牝3 53 四位洋文  95 18休3消 角居勝彦    TANINO GIMLET
△612Fusaichi Pandora JPN 牝4 55 藤田伸二  204 休51112 白井寿昭    Sunday Silence
:713Hiraboku Royal  JPN 牡3 55 後藤浩輝  133 116休710 大久保龍志   TANINO GIMLET
:714Dream Passport  JPN 牡4 57 安藤勝己  143 224休2 松田博資    FUJI KISEKI
:715Rosenkreuz    JPN 牡5 57 藤岡佑介  195 1311休13 橋口弘次郎   Sunday Silence
:816Saddex      GB  牡4 57 ムンドリー 126 休1116 ラウGER     Sadler's Wells
:817Halicarnassus   IRE 牡3 55 ホランド  135 121251 チャノンGB   Cape Cross
:818Delta Blues    JPN 牡6 57 川田将雅  266 412休512 角居勝彦    DANCE IN THE DARK
 結局のところ、メイショウサムソンに簡単に◎が打てないのは、そろそろ昨年の彼を襲った「疲れ」のようなものが見えてくるのではないか、という不安にある。今年は春は休み明けのあときっちり連勝してきたし、距離的に大阪杯→春天の文脈と今回の秋天→JCの文脈は似ており、その辺りは彼を買う側に補強材料とはなるが、輸送が重なること、前走がG1であることは負荷を高める方向に働くだろう。その点では、いわゆる「2走ボケ」の不安は今回の方が大きい。ただ、有芝がメイショウサムソンを○に評価すると結構この馬はよく勝つ気がするので、サムソンファンの方は枕を高くしてもよいのではという気がしなくもないですが。
 ならば、インティライミなんだろうな、とは思う。というか、この馬がG1を取るならば恐らくこの舞台しかないんじゃないか、みたいな気持ちは結構強い。その上で、自分のゲートの左隣に外国馬2頭という配置はパーフェクトである。外国馬は比較的ゲートなビシっと出ない傾向があるだけに、1角に入るまでの駆け引きで比較的内側に余裕を持った状態でスタートして、近2走のように5番手前後を確保しての競馬がしやすいのではないか。一方で、それを撹乱するアビリティを秘めるユタカが逆隣に入ったのはリスクかも知れないが。ともかく、舞台は整っている、とは見ている。過去2走はスローで勝っているが、無論ダービーなどで見られるようにある程度以上のペースに対応できる地力はあるはず。あとは、人馬が如何に「自分を見失わないか」であろう。まぁ馬は勿論人の側も結構時々見失うんで、リスクは高いには違いないんだけれど、そういう部分込みで応援したくなるタイプなんじゃないでしょうか、佐藤哲三ってさ。
 基本的には◎○からの2頭軸でトリオを当てたいレース。
 と、思うのは、やはりこのレース、意外と▲の見立てが難しそうだし、みたいなのはある。一瞬はサデックスまで考えたけれども、この馬は複勝だけ抑えておけばいいかなとも。結構大きなレース走った割にはフレッシュではあると思うし、調子が明らかに落ちてないっぽいんだけれど、やはり凱旋門での着順を思うとまだ壁は残っているのかなとも。デルタブルースはこういう風になったら一回リフレッシュが必要なタイプで、この連戦で買うことは難しい。ヴィクトリーは騎手的にはきっちり抑えていけそうだけれども、現状でこの馬は余り我慢しても得るものは少ないって点では3年前のコスモバルクに通じる。ならば3着あるじゃん、ってのはあるが、あの年に比べれば今年のがレベルは上かも。そのコスモバルクだが、前走アレやったあとでは、取り敢えず先行したら怒られる、みたいな状況にはあるだろう。松岡はいい騎手だけど、そういう空気に抗うまでの騎手ではあるのだろうか?アドマイヤムーンはここ来たらごめんなさいかな。ちょっとここのところ上がりの速いレースが出来ていないのは気に掛かる。逃げ馬不在のこの距離ではちょっと気になるところ。その上で、ユタカがヤネであればそういう流れでも対応して来そうにもあるが、替えちゃったしねぇ。まぁ、馬券として買うタイミングとしてはすごく魅力的ではあるけれど、単までに踏み切れないなら連下では半端で買いづらい、と。チョウサンも基本ジリタイプで、今回のレースで展開が向く方向には余り想像がつかない。ドリームパスポートが流れを掴めば怖いけれど、如何にも休養が長い。既にG1を取ってる馬ならそれでも、とは思うけれど。
 と、比較的消去して行って、結局残したのはタニノウォッカ。
 何というか、極めてプリミティヴな言い方をするならば、秋華→エリ女→JCよりは、秋華→JCの方が「いいローテ」には決まっている。何らかの理由でエリ女を取りやめてここに出る、というのは基本的に「このレースを勝つ」のが目標であれば悪くなかったはずだ。なにしろ、春に宝塚まで使ってる馬なんだから、フレッシュさを維持するならレースは減らした方が良い。しかし、その「何らか」がかなり最悪に近いタイミングであるだけが問題なのだ。競馬場に一回出てしまってレースをしなかったことについては馬の側にどのような影響が残ってるかを考慮しない状況ではある、とは思う。ただ、「ダービーを勝つためのプラン」を明らかに持たずにダービーを勝った馬がタニノウォッカなのである。それならば、少なくとも脚が無事である限りは、「ジャパンCを勝つためのプラン」を持たずに勝つことは無理ではないかも知れない。ただ、乗り方にはやや注文がつくか。余りダービーをイメージして後ろから行くと差し切れないであろう。その確率込みでメイショウサムソンよりも下の▲を妥当、と見ることとする。
 残った馬では、ポップロックに関しては基本ハズレが少ない走りを繰り返している。もうちょっと堅実馬の鑑として人気してもいいと思うのだけれど、そういうキャッチーさを得てないとしたらやや気の毒なところではあり。地力的に勝つところは想像つかないんだけれど、距離伸びたら普通に怖いのは昨年の有馬以降記憶として残るので、まぁ買い続けておいたほうがいいかとは思っている。アルティストロワイヤルは、久しぶりに北米の馬でここまでジャパンCを「狙って」来た馬ではある。フレッシュさ、時計適性、そして血統の背景は十分。無論、現在の北米芝馬に日本馬をアウェイで負かせる能力があるのかみたい部分は問われないとならないが、この馬が好走するならば、日本のホースマンも教えられる部分はあるのだろう。フサイチパンドラは昨年と同じ着順でジャパンCに出走してきた。そして昨年は全く恥じるべくない着順でゴールしている。今年は札幌記念を取るなど完成度は高まっており、前走はあれに負けたら仕方ない、という範疇。そしてそのダスカに3/4ならば、流れ次第でタニノの前に入る可能性はあるかもだし、*サンデーサイレンス直仔の走るジャパンCももうそれほどは無いかも知れないだけに、ある種の警戒心をもっておきたい。いや、来年もひょこっと出るかもしれないけどさ、ローゼンクロイツとかハイアーゲームとかが(笑)。
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国歌を日本語カバーしてみる(オランダ編) 

 何となく初音ミクを漁ってたらこんなんが出てきたので、休眠企画を復活してみる。


 てな訳で、3曲目のオランダ国歌「ヴィルヘルムス」。実際の原詞は15番まであるのだが、当然そんなにみんな長々と歌っても仕方がなく、通常1番と6番が国歌として採用される。その1番は、はっきりいって世界でも屈指の「国歌らしくない」歌詞であろう。ドイツの血族がスペインに忠誠を誓うなんてのは明らかに国歌として軸がぶれている。ただ要するに、この原詞はタイトルどおりオランダの国父であるオランイェ公ウィレム沈黙公の一代記であり、1番はその「名乗り」にあたる部分なのである。それゆえに、やや封建騎士的な色合いを帯びた、というお話。因みに、15番まであるのは、歌詞の歌い出しの各文字で「WILLEM VAN NAZZOV」というウィレム公のオランダ語の忌み名を形作るためである。それにしても興味深いのは、国歌の正式部分を切り取る際に、わざわざこの国歌らしくないウィレム公個人の名乗りである1番を残した辺り。これは、この国父がいかに愛されているかの証左ではあろう。無論、ここを省くと主人公不在っぽい雰囲気が出るから、みたいなのもあるだろうが。実際のところ、ウィレムの段階では独立は完全には実現せず、その後に息子である天才軍事家のマウリッツ公がスペイン軍相手に有利に戦いを進めたことによって、オランダの独立は実質的に確立した側面が多い。実際歴史ヲタ界隈においては、マウリッツはともするとグスタフ・アドルフやヴァレンシュタインに比する賞賛を集めることもある一方で、父ウィレムは地味な存在に見られがちである。しかし、ことカリスマ面だけにおいては、天才マウリッツは父を超えることが出来なかったのであろう。
 訳詞は、一応原詞と同様に「W」と「M」からはじめることとする。因みに、Wilhelmus van Nassouwe というのはある程度ゲルマン化したという点では勿体ぶった感じの名乗りであり。

◆Wilhelmus
♪Wilhelmus van Nassouwe      われはヴィルヘルムス
 Ben ick van Duytschen bloet   ドイツの血族
 Den Vaderlant ghetrouwe     祖国のため忠義を
 Blyf ick tot in den doet     つくし死なん
 Een Prince van Oraengien     オラニエ公爵
 Ben ick, vrij, onverveert    自由と豪胆の士
 Den Coninck van Hispaengien   スペイン王に背く
 Heb ick altijt gheeert      ものにあらず

♪Mijn schilt ende betrouwen    まさに神のみぞ
 Sijt ghy, o Godt mijn Heer    われは頼みとす
 Op u soo wil ick bouwen     神の導きが
 Verlaet mij nemmermeer      われを助けんと
 Dat ick doch vroom mach blijven 助けによりて
 U dienaer taller stondt     神に従い
 Die Tyranny verdrijven      圧政を打ち破りて
 Die my mijn hert doorwondt    安らぎなん

Wilhelmus(National Anthem of the Netherlands)
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JC外国馬、血統を中心におさらい(3) 

 良血馬2題。

アルティストロワイヤル(IRE)
*デインヒル×Agathe(Manila)×Albertine(Irish River)×Almyre[F8-f]

 あれ、と思ったのはこの馬の3つ上の全姉は勿論トップクラスの名牝として鳴らした Aquarelliste なのだけれど、産地がこの馬はアイルランド。そして生産者も姉がアレフランス・ステーブルだったのにこちらはデイトン・インヴェストメント。どの道ヴィルデンシュタインの名義内でコロコロ変わってるだけっぽいのだけれど、複雑だなぁ。てな訳で、まぁこの一族の馬らしく、牝系のラインは同じイニシャルを守ってということで姉ともどもAではじまることだけは変わらないのですが。
 この馬の配合を見ていてやはり面白いなぁ、と思うのは母 Agathe の配合。メインクロスは Wild Risk の4×3のインブリードで、母方に関しては母母父のところでクロス馬になっている。結構ヴィルデンシュタインはこの辺りの位置(祖母父とか曾祖母父とか)をクロス馬に使うのが好きであると何処かで読んだ記憶がある。ただ、この配合はそれだけに留まってはいない。Wild Risk の血統表をひもとくと、祖父に St.Simon 産駒の Rabelais がいて、母方は Blandford を挟んで Tourbillon の父 Ksar が入るのだけれど、父の Manila には Lyphard の祖母 Barra のところで Ksar と Rabelais の組み合わせが見られる。一方、Agathe の牝系を4代遡ったところに入る Labrador というマイナーな種牡馬がいるのだが、これもまた祖父 Rabelais に母父 Ksar。要するに、これだけマイナーな血脈の組み合わせを4本も一つの牝馬に入れているのである。この配合が意図的でないと思う方が難しい。系統繁殖として見事であり、名繁殖の相と言えるだろう。
 こうしたフランス血脈的なエネルギーを秘めた母に対して、フランス血脈の希薄な*デインヒルとの組み合わせは、字面の3×4とかのクロスに比して、意図としてはアウトブリード的であり、エネルギーを解き放つ方向での競走馬向きな配合パターンであろう。しかし、配合として粗雑にならないのは、Lyphard と Danzig の間で橋渡しをする血脈の存在による。前者に関しては母父の Court Martial、後者に関しては祖母の Petitioner である。Court Martial の方が血が古く、Fair Trial×Hurry On×Gainsborough という累代。これに対して Petitioner はやや血が新しく代が降るが、父方に Fair Trial と Gainsborough、母方に Hurry On を入れて、弱いニックス的な関係にある。Lyphard の母 Goofed が Court Martial と Ksar×Rabelais の Barra の組み合わせで、ポジション的に良い場所にこの弱いニックスがフックされていると言えるだろう。
 良血には違いなく、状態もフレッシュであり、やや*デインヒルと日本の馬場の相性には問題がある気はするものの、さほど人気しないならば魅力的ではあろう。ヤネはどうしたもんかであるが。ところで、ヴィルデンシュタインってこの血統でこんな馬作ってんのな。変態(褒め言葉)。馬名はそのまんま「王宮芸術家」で、馬主の本業が画商であることとの関連。

サデックス(GB)
Sadler's Wells×Remote Romance(Irish River)×Aviance(Northfields)×Minnie Hawk[F8-f]

 はてさて、今年の Sadler's Wells のG1勝ちってどんなものかなぁ、と思って見てみると、恐らく自分の調べ忘れがなければ、この馬のラインラント、Yeats の金杯と愛レジャ、あとは Listen がフィリーズ狸を勝ってるくらいではなかろうか。大種牡馬 Sadler's Wells も直仔レベルに至ってはかくも落日の中にあるのだ、と感慨にふける部分ではあろう。なにしろ、英愛で勝ってる2頭、片方はステイヤーで片方は2歳であり、言わばメインストリームのG1からは退場しているのである。実際のところまだ現役種牡馬なだけにまだ活躍馬を出す余地は残っているが、まぁそんな感じで、時の流れを感じざるを得ない。
 そういった中では、今年の Saddex のドイツでの活躍は、かろうじてこの種牡馬の息子が演じたメインストリームでのパフォであったとは言えるだろう。一方、ドイツ調教でこの種牡馬の仔が勝つのもこれまで極めて珍しい事例であったが、そういうドイツの半周遅れた主流の取り込みってのは完全にこの競馬国のスタイルではある。しかし、入れるときは入れるで、かなりの良血の部類を入れてきた、とは言えるだろう。現代におけるトップクラスの牝系である Best in Show 系であり、祖母は自身フェニックスSを制してG1馬となったほか、繁殖としても Chimes of Freedom、*フサイチデノンと2頭のG1馬を輩出、孫の代では本馬のほか*スピニングワールドや Aldebaran がいる。綺羅星のごとき近親の豪華さでは今年の招待馬中ではダントツである。そうした近親の中では距離適性的に近いのはフサイチであるが、実際の配合パターンとしては*スピニングワールドが近いか。この名マイラーと Saddex を比較すると、同じ Northern Dancer2×4 ではあるが、Nureyev が Special の直仔であり、Riverman が Never Bend の直仔であることによって Nasrullah が両側で一代上がってきており、更に Dalmary とあいまって Lady Josephine×Blandford の味付けが強くなる印象がある。この辺りでスピードが優先するタイプになるわけ。一方 Saddex は Special と Northern Dancer の間に Bold Reason が割り込み、Aviance と Riverman の間に Irish Star が割り込む。このことによって、サドラーズお得意の Bold Reason≒Lalun が出来るのはまずポイントであるが、これが出来ることによって La Troienne が一本増える。Best in Show 系の能力の源泉にはこの牝馬が内包する La Troienne の活用が重要であり、ここは一つのポイント。更に、Irish Star は Sweet Lavendar3×5 という牝馬クロスを持つが、Bold Reason がもってきた Turn-to にもこの血脈は入り、孫世代の Source Sucree が牝馬クロスとなる。こうした牝馬の柔らかさを取り入れた配合の馬が「牝馬重視」な血統ポリシーの根強いドイツに渡った、みたいな辺りでの偶然もなかなか面白いものだ。
 実のところ、配合をこうして仔細に見ると、実馬はマイルハーフの専門家的になっているものの、やはり中距離タイプな印象は拭えない。その辺りを考えるに、どちらかというとパワーで距離をこなしているのかなと思われる面はある。実際、日本の馬場では Best in Show ってともするとパワー過剰で軽快さが足りないタイプも目に付くし。そういう点では、この馬も日本への適性って意味ではやや軽快さが足りない辺りでの難しさを持っているようには思われる。スピードが無いタイプではないので、どこまで喰らいつくような競馬が出来るか、であろうか。
 馬名は Sadler に馬主の出身地の Dexheim をあわせたものだと JRA の競馬学校サイトにはあった。Dexheim 自体はマインツの南にちょっと行った辺りらしい。ラインヘッセンの田園地帯、つーかワインどころになるのかな。
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あのスク水カラーの勝負服は見られずも。 

 てな訳で、Dylan Thomas は入国できず回避、となった。
 この辺りの競走馬登録に関する詳しい定義はよく分からないが、さしあたり当方としては入国してないこの馬については、輸入馬を示す表記を行わないこととしよう。
 それにしても、こちらから遠征しようとしたメイショウサムソンが馬フルで引っ掛かり、向こうから来てくれた Dylan Thomas が EVA の抗体で引っ掛かるというコンボに関しては何とも言葉にならないが、過去をひも解けば、よりによって風邪でJC出られなかった*スカイチェイスの仔の*セイントリーがやっぱり風邪で出走取消とか、マチカネタンホイザの(鼻出血じゃなくて)鼻血@JC→ジンマシン@有馬の連コンボでG1連続スクラッチとか、こういうのは何か結構起きるときにはセットで起きてしまうみたいな側面はあり、そういう奇妙な歴史が繰り返されるのもまた競馬なのかも知れない。
 個人的には先のエントリで書いたように、世界の大レースを1年間あれだけ悉く使いまくったローテは滅多に見られるものでないだけに、それを最終的に達成できなかったことに関しては、率直に気の毒に思う。本木厩務員も、思いがけず日本遠征という機会を折角得られたのに、口惜しいことになってしまい、その点でも同情を禁じ得ない。ただ、基本的には検疫などでちゃんと条件をクリアすることも陣営の「腕」の一部ではあると思われるだけに、その範疇では自己責任的な面は無きにしも非ずではあるか。昨年のディープ然り。その上で、こちら側のミスインフォメーションがあったとすれば、それは率直に謝罪しないといけない部分ではあるので、まぁJRA側もホスピタリティの一環としてその辺りの経緯の切り分けと情報公開を粛々と行えばよいのであろう。強いて言えば、オブライエン師のコメントを読む限りではどうやら接種しても大丈夫くらいの気持ちではあったっぽく、恐らく彼の認識するところの過去の事例において働いた何らかの機構が今回働いてなかった可能性もあるようには思われ、その辺りの齟齬を埋めていけばというところか。

 ただ、いずれにせよ、2007年の凱旋門賞馬はジャパンCを取るために遠征してきた、という部分は歴史として残るであろう。それはこのイベントのある種の底力を見せるものになったことは違いない。というのは、あと一度国際舞台で走るだけならば、この馬にとって香港盃も十分魅力的な選択肢であったには違いないからである。彼は別に*モンジューのごときマイルハーフのスペシャリストではないのだから。詰まるところ、ジャパンCは「レースとして」外国馬に魅力が無いものと看做されている、ないしは格として取るに足りないレースである、訳では必ずしも無い。ただ、明らかに「簡単に勝てるレースではない」から出走に慎重にならざるを得ない、という合田センセイ辺りが地道に指摘されていたことが事実であったに過ぎないのだろう。そういえば、香港はおっとり刀でこの馬を追加招待しようとしてるようで、まぁ必死だなと。
 そんな中で、Dylan Thomas は「この難しいレースを勝ち負けするに十分な能力を持っている」と思ったから出走を決めたのだと思う。また一方で、このレベルの馬を遠征させることで、日本の競走馬の「リアルなレベル」を試したい、みたいな部分があったのかも、みたいな推測も。今回の出走は、少なくともこの馬の種牡馬価値にはさほど貢献するものではないだろう、みたいな観測は多くあった。実際そうだろう。既に「それ」は十分に積み上げられてしまっていたのだから。反面、クールモアという生産者のレイヤで考えた場合、「いま Dylan Thomas の値札をどう吊り上げるか」という問題とともに、「今後生産者として勝ち続けるには」という問題がある。その上で、日本の競走馬がどういうレベルであるかによっては、自身のスタッドの強化に「日本馬」を組み込むかどうかを検討する必要もあるのだろう。折りしも、今年のカルチェ賞では Natagora が2歳牝馬のタイトルを得た。ディヴァインライトの仔が歴史に名を刻んだことで、「日本は競走レベルに伴い、種牡馬レベルも向上している可能性がある」と考えない方が不自然であろう。他方では、ライバルの動きもある。ゴドルフィンは今年に入って、遂に日本のトップホースの購買に成功した。今のところ生産の文脈では1馬身のリードをこのアラブの強敵相手に保っているクールモアではあるが、やはりこうした流れを見過ごすべきではないとの判断は出てくると思われる。そんな中で、「日本へのリサーチ」は少なくとも必要なのだが、日本馬のレベルを肌で感じるには、なかなかに機会が少ないのも実情ではあろう。特にトップホースにおいては。昨年はディープインパクトが凱旋門に出走したが、実際このレースは後日の経緯を含めて、欧州人が「ホンモノのディープインパクト」を体感できる機会にはならなかった。また、日本のホースマンは見事なくらいにブリーダーズCをガン無視する。欧州馬と違って、駄賃でブリーダーズCに出せるような番組体系になっていないから、ではあるだろうが、ともかくここで日本馬の地力を確かめる機会も無いに等しい。そうなると、自分達が出向いて「エース中のエース」をガチで組ませなければ、何とも分からんみたいなのが真相であろう。Dylan Thomas の出走には、その辺りでの「負荷試験」的な側面が強かったのではなかろうか。

 クールモアのようなオペレーションには、種牡馬を売るためのビジネスライクな側面がどうしても前面に出てしまうのだが、詰まるところビジネスだけでは何も動かず、まずは競走馬のレベルを上げるという目標は不変である。そういった、「より強い」馬作りへの渇望みたいなものと、彼らの「イノベーション」への意思を評価しつつ、本朝のホースマンがその「意思」に伍する気持ちを高める機会に今回の遠征が寄与するならば、あのスク水カラーの勝負服が府中で見られなくとも、今年のジャパンCの意義に果たしたものは相応に存在したのかな、とは思う。
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JCD&JC外国馬、血統を中心におさらい(2)  

 今回から、馬名の由来を加えることにした。理由は山野長老がやんごとなき事情にて端折ってしまったため。昨日のエントリにもあとで加える。

スチューデントカウンシル(USA)
Kingmambo×Class Kris(Kris S.)×Classic Value(Copelan)×Queen Pat[F9-e]

 この馬をJCダートに持ってきた理由としてオーナーサイドは「国際的なレースでこの良血馬の種牡馬価値を高めるため」と言ってるが、世の中にはドバイWCを勝ったのに「全然種牡馬評価が上がらなかった」とぼやいて日本に輸出された種牡馬とかいるんですよ、*キャプテンスティーヴとか*キャプテンスティーヴとか、みたいなことを思ってしまった。まぁでも、この馬もいかにも日本で成功してる血統だから、さしあたり日本でハクをつければ日本人はそこそこの値段で買ってくれるかも知れませんよ。
 自身・母・祖母と3代続けて重賞ウィナーであり、近親もG1入着級はそこそこ出てたり、下級重賞の勝ち馬は多い。そういう成長軌道を描く牝系ということもあって、配合種牡馬の質がだんだん高くなってきたところで Kingmambo がついてこの馬が出てる、みたいな風にも。祖母の Classic Value の頃はまだやや地味な良質種牡馬 Copelan などをつけてたり、ではある。Hyperion に Domino という一風変わった血統の隠し味 Olympia を3本入れる。そっから Kris S. で Roberto と Princequillo が入り、Kingmambo で母方から Hyperion や Ribot の補給と、父方からは Mr.Prospector×Roberto のニックを狙う、みたいなのが全体的な見立て。どっちかというと「完成した牝馬」から名馬を作る Kingmambo としては珍しく、「自分の代で完成させた」みたいなタイプの一流馬ではあるか。Kris S. で Princequillo を手前に引き出してる辺りで名種牡馬 Kingmambo の地力を巧く乗せることが出来た配合のように見受けられる。因みに Mr.Prospector と Roberto に関しては Nashua のクロスが良い効果を発揮するのだけれど、Roberto の母 Bramalea にフランスの地力血統 Sardanapale が一本余計に入ることによって、Nashua 自身に存在する Sardanapale の効果を強化してミスプロの単調さの毒消しになる、みたいな印象。ワンペースではあるけどスタミナが強化されると思う。無論、Raralea≒Miss Dogwood の米血ニックもあるんだけれどもね。という訳で、ダート適性のある*エルコンドルパサー産駒的な適性を持ったタイプと見て良いと思われ、ヴァーミリアンとの対戦はまさに願ったり敵ったりというべきであり、両者の名勝負が見られる期待もある。反面、コケるときはどっちもコケたりして。
 馬名は、「生徒会」。祖母で Classic が母で Class になり、学級ってところからこの馬名が出てきたんだろう。しかし、私がアメリカの学校いたときは学級委員なんてものはなく、或いはこの馬主の環境でもそうであったので、一足飛びに生徒会になったのか。まぁ「ヒナギクさまとお呼び!」みたいな感はある。牡馬だけどな。

ペイパルブル(GB)
*モンジュー×Mialuna(Gone West)×Mamaluna(Roberto)×Kadesh[F2-o]

 前にダービーとかニエル賞出たときの短評を見返すと、「母方が今ひとつ地力が足りない」とか「ややゴチャゴチャした 」とかで片付けられていた馬(笑)。しかし、それだけのレースに使われていたってのは少なくともオーナーサイド的には期待の裏返しであったのだろう。そんな3歳を送った同馬も今年はG1の出走はここまで一度もなく、少なからずトーンダウンした状態でこの舞台に出走となった。外様のスタウト厩舎ながら、クールモア的には Dylan Thomas の無念をこの馬で、という図式になるのか。
 累代的には、4代母が Fleet Nasrullah 産駒なのだが、そこから母に Mahmoud と Royal Charger を内包した Lucky Mel、更に Royal Charger と Nasrullah の Roberto と繋いだあたりでやや Lady Josephine が累進しすぎた印象で、祖母の Mamaluna はナッソーの勝ち馬ながらやや先の展望として考えなければならないタイプ。そこにミスプロは配合手法的にはありだけれど、中途半端に洗練された Zafonic って辺りがちょっと微妙な辺りか。半弟に Machiavellian で強引に相似配合作りに行った St.Paul House がイタリアの重賞を制しているが。ただ、そういう軽い洗練されたタイプに*モンジューの重さを入れるのはバランス的には筋だし、ミスプロとサドラーズの相性は字面の印象よりは良好。ただこの配合ならば Northern Dancer 以外はアウトブリードで丁度良かったところを、結局 Roberto が乗っかってることで Hail to Reason が入る辺りで限界のある血統パターンには違いないのだろう。そこそこアメリカンな引き出しが出来てるので Polish Precedent 辺りならそこそこ面白そうって、もうあの馬も死んでるか。*ピルサ……いや、何でもない。ただ、ニックス依存型の*モンジューとしてはこういうタイプで重賞出せるんだみたいな意外な奥行きを感じさせる印象の産駒ではあったかなと。
 馬名の由来は、「教皇の大勅書」。どういう由来でこういう名前になったんでしょうね。

ハリカナサス(IRE)
Cape Cross×Launch Time(Relaunch)×Pride's Palace(Majestic Prince)×Pride's Profile[F4-r]

 シャノン(有芝は通常チャノンと表記する)師がフットボーラーとして成功してる、なんて話題も上がってるようだが、思えばチャノン師の馬って欧州だったらどこでも遠征してるイメージがあるんだけれどもひょっとして日本は初か?まぁ基本的に微妙な馬を手頃なレースに出させる才能には長けてる一方で、JCで勝負になるような馬なんかをさほど持ってるような厩舎ではないだけに、であるが。にしても、今年はせっかく Youmzain がいるんだから、そっちをお願いしたかった(苦笑。
 さて、血統であるが、本馬の曾祖母 Pride's Profile はガゼルを制し、コーチ屋オークス2着、アラバマ3着となかなかの上級馬であった。Wrack のクロスなどがあるが、実態としてはかなり欧州よりな血脈の洗練を感じさせるタイプの牝馬で、全体的に Blenheim をパワー寄りに強調したタイプ。その娘の Pride's Palace もアウトブリード気味ながら、Blenheim の強い Gay Hostess を入れつつ Teddy を補強する手堅い配合の繁殖である。そこに Relaunch は一見ダート向きの配合っぽくも見えるけれど、Blenheim のクロスを継続するという点ではこれもパワー重視ながら芝適性も残す手筋か。ここで Djeddah が入るのは何気に本馬の配合ではちょっとした隠し味を演出するものとなる。して、本馬の配合はアウトブリード。異系に振りながら Native Dancer の代を下げてこの系統を入れるのはそこそこ気が利いている。その上で、Cape Cross には深くに Tudor Minstrel なんかが入り、この辺りと Gay Hostess の呼吸である程度芝向きの度合いは強まったのだろう。その上で、同じ父の*ウィジャボードなんかが母方にコテコテの重量感を滲ませていたのに対すると、どちらかというとおとなしめの中距離+αなタイプの母なだけに、Cape Cross でどの程度地力を引き出せてるのか、みたいな部分はある。ただ、この父自体は結構日本の軽い馬場はそこそこ向くタイプなので、父が出てればそこそこ能力分は走れるかな、みたいな思いはなくはない。で、実際にGSで2回惨敗してて、GFの方が安定してる成績なので、まぁ父が出てるかな、みたいな部分も。全体的な質の高さでバランス感のある配合だが、ちょっとワンペース系のようには見える。あがり勝負よりは先行して流れ込みたいだろう。その上で、2400に距離限界を見せる可能性は見込まないといけないが。
 馬名の由来は、世界の七不思議として知られるマウソロス霊廟が建っていたハリカルナッソスというアナトリアの都市。港湾都市で入り組んだ地形が岬のようなので Cape Cross から連想されたのであろう。ファイナルファンタジーは多分関係ない。これが関係あったら、Pharis とかもゲーム馬名じゃ。
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JCD外国馬、血統を中心におさらい(1) 

キャンディデート(GB)
Kabool×Valleyrose(*ロイヤルアカデミー)×Valley Quest(Rainbow Quest)×Valverda[F5-h]

 名前でVのイニシャルを引き継がないのがどうもいかんのだが。
 Nijinsky と Blushing Groom はニックスを形成するが、そのニックスを担保するのは Nijinsky の祖母 Flaring Top と Blushing Groom の父母 Spring Run の相似である。故に当然 Nijinsky と*イエローゴッドもニックスをなす。ヤエノムテキのことだ。*ロイヤルアカデミーは曾祖母に Menow×Sir Gallahad が入り、マルゼンスキーのパチモノ的な作用でこのニックスをサポートする側面を持っており、母 Valleyrose の配合は Flaring Top≒First Rose≒Spring Run の4*4×5とも読める。本馬はそこに更に Blushing Groom を一本加える大技をかける一方で、Northern Dancer が2本入る Kabool であり、言わば力技の多重クロスで母の配合のパワーを継続する見立て。当たれば当たるし、実際現時点で Kabool の代表産駒の一頭と思えばそこそこ成功してると思うが、やや限界があるとすれば、この馬4代母の時点から Nearco のインブリードが開始してて、あまりにしつこく Nearco の血脈を継続しすぎている点。その辺りでやや配合の図式としては単調さも感じられるところで、手放しで褒められる訳ではない。ただ、隠し味としての名繁殖 Fall Aspen の地力は認められて良く、また母方の深いところに*セントクレスピンが入ったりすることでこの血脈のよさに応えている配合であるところはちょっとしたポイントとして認められても良いであろう。基本的には Blushing Groom の米血が全面的な主張を持つ配合なのでベストは2000で、マイルよりは2100の方が向いているとは思われ。ただ、本当は時計の掛かる馬場があまり向いてないタイプで、香港盃辺りの方がメンバーのレベルはともあれレースとしては手が合ってたかも。
 能力的には、07年のドバイWCでヴァーミリアンと対戦して、そこそこ差をつけられている。芝ではギニー3着が光るがその後はそれに類する程度の成績をトップレベルで挙げたことはなくて、シンガポールでは普通にシャドウゲイトの後塵を排しており、例えばエクリプスで Notnowcato の8馬身差っつーと大体123から15引いて108、そっからアウェイ補正5ポンドで103くらいってのが日本でも妥当っぽいレートであり、要するに並かちょっと下のG3くらいの能力な範囲に落ち着くのだろうなと。その上で、そのレベルでダート器用な馬がどの程度現在のダートのトップレベルで勝ち負けできるかというと、みたいな話であろうし、それならばヴァーミリアンとのドバイでの着差はまぁ能力的にも相応なものだったかなとも。
 馬名は「立候補者」の意味。Candidate の方が一般的だが、まぁこの辺りは過日の Disc/Disk 話と通じる部分で、Kandidate の方が英語的には古いのかな。恐らく父のイニシャルに合わせたのだが、何故わざわざ父のほうに合わせる?

ジャックサリヴァン(USA)
Belong to Me×Provisions(Devil's Bag)×Atzimba(Miswaki)×Novara[F20-a]

 こちらも Hail to Reason4×4、Raise a Native4×5、Northern Dancer4×5、Almahmoud5×5 と多重クロスである。こちらも曾祖母の段階でTurn-to のインブリードが入るが、ある意味 Hail to Reason のクロスに対しては Turn-to を裏で持っておくことはある程度の支えにはなるであろう。ただ、配合の単調さという意味では*キャンディデート同様の問題を抱えていると言うべきか。その上で、若干配合の手筋として前者と異なるのは、こちらが、自身の代で新たな仕掛けを持ち込んでいる、という面であろう。まずは父の母方の Straight Deal と Devil's Bag の父 Halo が Hail to Reason と Pharamond の組み合わせクロスになっている点は一応注目されるべきである。そして Straight Deal での仕掛けはそれに収まらず、4代母 Syzygy に内包される Ultimus と High Time のバカ配合親子のラインクロスに対して、Straight Deal の母 No Fiddling が Commando 4×5 で受け口を作っている辺り。その辺りの仕掛けがある程度効果的に見えるタイプであり、その上で配合全体を見れば Danzig と Mr.Prospector でパワー系のスピードを現出させたタイプである、と見て取れる。
 基本的には欧州で走ることが多く、またワンペースな配合で欧州では距離を持たせづらいだけに距離がやや短い辺りに偏るのだろうが、2000くらいなら潜在的なポテンシャルは十分にありそうな気はする。それを見せたのが2005年のドバイWCでの4着という成績であろう。Choctaw Nation に4馬身千切られてるが、アジュディミツオーには十分差をつけての4着ならば、こういうタイプの馬場で中距離を走る分には、日本の最上級のダート馬に近いパフォが出せると見ておいても良い。どう考えても勝てそうにないBCクラシックに挑戦してるのは伊達ではないだろう。因みにマイルを使ってユートピアの4馬身差がある。ただ、今年に入ってのパフォはそう満足できるものがない。前走に関しては Class3 のレースで5着とするならば、正直今までのオールウェザーホースくらいのレベルまで力落ちしてるのかも知れない的な思いもある。
 馬名は怪奇文学の研究者として知られる人からとったようである。Amazonを見ると「幻想文学大事典」なる大書が引っかかった。21000円って。母父が Devil's Bag って所からであろうか。
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狸CS回顧@今ひとつキレ不足。 

◆ラップ:12.6-10.6-11.2-12.0-11.6-11.5-11.3-11.9

 基本的にラストで12秒近くまでタレていると考えると、このペースをスローと言うのはちと難しいであろう。ただ、これ以上厳しいペースだと現在のダイワメジャーで残すのは難しいペースだったかも知れない。その意味ではローエングリンの作ったペースはフサイチリシャールが持ち堪えるには速すぎてダメジャーが喰われるには遅すぎる丁度隘路にぴったり嵌ったのかも知れない。こうしてチャンピオンの残照を輝かせることがローエングリンの最後の仕事になった訳だが、この馬としては或いは、後藤の涙を背中に感じた瞬間に、自身の競走馬としての仕事は終わったのだと達観していたのだろうか。岡部に絶賛された菊花賞での行きっぷりは最早垣間見られず、ターフに思い残すことはないようにフェイドアウトしていく姿が何となく心に沁みるレースではあり。
 ダイワメジャーはある意味競走がマトモに出来なかった時期のストレスを見事に勝負根性に昇華している辺りが美点なのだろう。状態としては、安田にしても今回にしても、決して簡単ではなかったけれども、先行馬にしては最後は勝負根性で押し切った辺り、この馬自身の「勝利への拘り」が見て取れる。妹の、或いは兄以上とも思われる溢れる才覚の中に何か兄に敵わぬ部分を見出すとすれば、その辺りではあろうか。ともあれ、前走の不利がある意味馬の側にとってもモチヴェートされる要因になったような部分も感じなくはない最後の底力であった。
 一方、負けたとは言え、スーパーホーネットは地力は十分に強化されてきてる印象がある。今回も、比較的早めに勝負に出て長く脚を使った辺りは今後に向かって好感が持てる。ところで、悪馬場をこなせるのであれば、案外安田といわず夏のドーヴィル辺りに挑戦してみたら結構な結果が得られるのかも、なんてことも思ってみたり。スズカフェニックスは、ユタカとしてはきっちり乗れた、という感覚を残しての納得の敗戦ではあったか。宮記念の着差を思えばもうちょっとやれそうなところをやり切れなかったシーズンとなったが、もう1年くらいチャンピオンシーを発揮するために頑張っても良いと思われる。アグネスアークに関しては、カンパニーと同様、前走が一杯一杯だったとしか。タガノテイオーになってしまわなかったことだけが不幸中の幸いではあった。ベクラックスに関しては、やっぱりムーアが選択ミスか。差してナンボってタイプではないだけに、スタートでちゃんとした番手を取れる騎手じゃないといけなかったが、騎手の慣れが足りない状態ではちょっと。
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レース回顧  /  tb: 0  /  cm: 3  /  △top

雑記。 

◆東スポ2歳。
 *ゴスホーケクンなんて流石にこのクラシック候補選抜レースで父 Bernstein はないだろ~、こりゃギムのワンツーで決まりっぽいなぁとか思ったら、Bernstein と同じくらいアレな*トワイニングに来られた件。全くここではフサイチさんには手も足も出ませんわ。しかし、*ゴスホーケクンと書くと、南関東っぽさ満点になるのは何なのだろう?(いや、誤植だとは承知しておりますです

◆オシム。
 基本的に、こういうことが起きるリスクを見込んでも監督として呼ぶ価値のある存在には違いなかったので、その意味では完全に起こるも八卦、起こらぬも八卦の後者になってしまったのはある意味致し方ない面はあるか。個人的に無理に回復を願って某先の五輪代表チームみたいなベタな待ち方をするよりは、粛々と次の監督を選ぶほかはないと思う。さぁ、ジョゼに電話かけろ!。カネなら白岳じゃない某酒造メーカーからいくらでもせしめてやれ!(無茶

◆GPSフランス@SP
 ジュベールが出られなかったのは残念だが、プレオベールがGPF出られるならばここで勝って貰えれば僥倖かも。ある意味キャンデロロの残照のごとくケレンを求める仏男子にあって、ケレンが嵌るのがプレ男、嵌らないのに無理してるのがジュベってイメージはあり。浅田の涙は、第一人者の矜恃かねぇ。

◆阪神のアレ。
 個人的には昨年一昨年と殆ど他からゼニに物言わせての補強なんて実際にはしてないんだから、阪神は言われるほどゼニに物言わせちゃいねぇんだよなぁと反論したくなる余地は色々あったんだけれど、やはり今年のアレを見ると、無理な我慢がたたっちまってるんだろうなぁ的感覚はあり。しかし広島の選手も阪神だけはいかんくらいの矜恃は欲しい気もしてきたけれども、やはり家族とかあると移動的に手頃感が強いのですかねぇ。

◆初音ミクのカラオケ。
 過日こんなエントリがあってふみゅふみゅと頷いていたら、もうそんな見解に真っ向から対立する情勢が伝えられている辺りのカオスはすげーな、みたいなことは思います。ただ、これって作曲者の権利ってどうしてんでしょうか。基本的にあんまり素人が初音ミクでのコンテンツそのものからカネを得ちゃうことが出来るような図式になったとしたら、それはそれでどうかなと思う一方で(それをきっかけに他の楽曲つくりの仕事が増えるならおっけーだけれど)、一方でこういうビジネスになるなら相応の報酬は必要だしなぁって辺り。

◆ゴルゴとかに晒されて。
 またも一部エントリが十字砲火状態。ただ、現在のややスクランのサバゲ編の匂いが漂い始めてるハヤテの混沌な展開においては、ややアウトデートしたようなエントリではないかなぁとは思われるんですが、どうなんでしょうね。
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思えば、あのクリテリウムを勝ったのはKonigstigerか@狸CS。 

11月21日5回京都6日11R 15:40発走 芝1600m
第24回マイルチャンピオンシップ(GI)
総賞金184560000円 3歳上 定量(3歳56kg,4上57kg,牝2kg減)
枠馬 馬名      産地性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
11Koiuta      JPN 牝4 55 吉田隼人  195 219118 奥平雅士    FUJI KISEKI
12Eishin Dover   USA 牡5 57 ルメール  207 1716休 小崎憲     Victory Gallop
23King's Trail   JPN 牡5 57 岩田康誠  184 1休146 藤澤和雄    Sunday Silence
24Meiner Segal   JPN 牡3 56 後藤浩輝  94 108休31 国枝栄     Zenno El Cid
35Lohengrin     JPN 牡6 57 武幸四郎  4410 1218休613 伊藤正徳    Singspiel
36Fusaichi Richard JPN 牡4 57 ペリエ   205 512休122 松田国英    Kurofune
47Super Hornet   JPN 牡4 57 藤岡佑介  187 111休11 矢作芳人    Rodrigo de Triano
48Daiwa Major    JPN 牡6 57 安藤勝己  268 112休39 上原博之    Sunday Silence
59Admire Company  JPN 牡6 57 福永祐一  206 516休13 音無秀孝    MIRACLE ADMIRE
510Tosho College   JPN 牡5 57 池添謙一  246 15193 池添兼雄    Last Tycoon
611Suzuka Phoenix  JPN 牡5 57 武豊    197 315休9 橋田満     Sunday Silence
612Agnes Ark     JPN 牡4 57 藤田伸二  104 休3222 河内洋     AGNES TACHYON
713Laurel Guerreiro JPN 牡3 56 和田竜二  121 213休1110 昆貢      KING HALO
714Pink Cameo    JPN 牝3 54 四位洋文  104 15休414 国枝栄     French Deputy
715Jolly Dance    JPN 牝6 55 川田将雅  206 153休11 堀宣行     DANCE IN THE DARK
816Picaresque Coat  JPN 牡5 57 秋山真一郎 256 1118休16 池江泰寿    Jade Robbery
817Becrux      ITY せ5 57 ムーア   279 41263 ドライスデーUS Glen Jordan
818San Valentin   JPN 牡6 57 角田晃一  268 781148 佐々木晶三   SPECIAL WEEK

 さしあたり出馬のみでお茶を濁そうと思ったけれどもナニなので、ショートに。ベクラックスについては、配合としては構成は綺麗なんだけれども、母父に Bold Ruler が入ったのが実に惜しまれる。Nasrullah でもほかならば良かったんだけれど、わざわざ Discovery の入る種牡馬ではねぇ。それがなければ米血に対しての欧州異系、しかも Reliance≒Relko なんてのは鮮やかな配合手法ではあるのだけれど。まぁでも、そういう構成を目指せてるからこそ、イタリア産としては破格の活躍とも言えるし、方向性のよさは認められるべきか。ただ、このメンバーに入ってどうか、くらいで。ヤネもわざわざイギリスからムーアを呼ぶってのは面白いけれど、折角時計勝負対応できる馬なのに欧州系はどうよ、みたいなのはあって。
 とにかく、逃げ馬がいないので後ろから来る馬の計算が難しい。いっそローエングリン逃げ宣言しやがれ、みたいなのはある。ただ、素直にペースが上がらないと逆にダメジャーとしては斬れ勝負な馬ではないだけに難しいレースにはなるだろう。もっとも現況のこの馬がハイペースを押し切れると考えるのもちと難しい気はするが。先週のラップコントロールを今週に再現できるか、ってところか。まぁ出来なくはなさそうではあるが、器用さに関しては妹よりは落ちそうなだけに。その辺りで巧く立ち回りそうなのがやや姑息な形でヤネを確保したっぽいフサイチリシャール辺り。本来の先行力を活かせば小脚勝負で何とかなりそうな気がする。前走よりペースが緩むことは少なくとも歓迎する立場ではあろう。スーパーホーネットのあの斬れは逆に行く馬が全くいないドスローになった時に立ち回り次第では、と思う部分もあるが、1kg貰ってあの展開でハナ差ならば、リシャールよりは上には扱えない。
 天皇賞組では、普通にアグネスアークなのであろう。不利を受けたという点ではダメジャーのみならずカンパニーもアグネスもそうなのだが、いくつかのリプレイを見たところアグネスは馬体を直接ぶつけられた感じで、被害度合いは大きかったように見えた。それで2着だったら、というのはあるし、なおかつユタカにフラれて以降散々苦労したヤネの問題も、ここで藤田を確保したことで大きく前進したのは特筆すべきであろう。この馬とリシャールのどちらを上に見るか、であるが、安定感を重視するならばアーク、展開中心に見るならばリシャール、なのであろう。
 その他、穴っぽいところではジョリーダンスは気になる。前走は大敗であるが、春の地力を見ればここで展開を巧いこと味方につければ、川田としては大仕事のチャンスかも知れない。あと、マイネルシーガルは前走のメンバーが軽かったのは気になるが、普通にここも有力かと。ピンクカメオはまだ一つ奥がありそうなのだが、ここは展開的にどうか。ローエンは巧いことハナでいければ面白いと思うが、それを見込むと他のシルシの前提がすべて崩れるので複勝だけ買って応援しておきたい。カンパニーは恐らく前走で一杯っぽく、スズカフェニックスも買い辛いか。
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白耳義オワタ\(^o^)/……なのか? 

ベルギーってそろそろやめたらいかが?

 という Economist 誌の記事を山形センセイが拾って翻訳されていたのですが、この段階で山形センセイも「ひでえ(笑) ここまで他国をおちょくれるとは。」などと完全にネタ扱いだったベルギー滅亡話、何か隣国で真に受けて世論調査まで始めるフェーズにまで広がってたり、みたいな辺りで最近の時事発のニュースでこんなものが。
【ブリュッセル12日時事】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立を背景とした政局危機が続くベルギーでは、南北分割論も浮上しているが、国境を接するオランダとフランスの世論調査で、分裂すればそれぞれの地域との合併を支持するとの回答が半数前後に達した。

 お前らもはや合併してやる気満々だな。全くどの国もエクスパンショニストのジンゴイズムだらけで、何が欧州統合だと反吐が出るわ……とまでは言いませんけれど、世論調査するほうもえげつなければ、こういう回答が出る隣国の世論も何だか、みたいなお話ではあり。にしても、実際現代においてベネルクスは既に仮想的に統合された国家みたいな実験の最先端を行っていた一方で、こういう形で国自体が分裂するとかなくなるみたいな議論になるのはある種の皮肉なのかはたまた国境線という概念が溶解したゆえの必然であるのか。ベルギーというと山野長老の名著「伝説の名馬」の Prince Rose の章において「ブリュッセルの駅に行くと同じ列車について何ヶ国語ものアナウンスが繰り返し流れていて、実際どうやってこいつら生活してるんだろうと思う」みたいな話があったのが印象に残りますが、現実にそういう部分に関するインコンビニエンスは確実に存在するのでしょうな。その上で、不便が便利を上回るような局面に入ればある意味そういう話も出てくるものかも。……みたいなことを思いつつ現地在住の方のブログなどを見てみると、こんな意見も。
でも、フラマン語圏のニュースによると、ブリュッセルのフラマン語地区でのアンケートで
「ブリュッセルから分離したい」
と答えた人は過半数より少なかったんだよね。
フラマン圏のうちの大学でも分離独立を主張するようなムードはないし。
政治家が国民の感情より前に行き過ぎているような気がする。
 てな訳で、やや政治主導な混乱、なのかも知れない。ただ、政治主導な混乱といっても、混乱は起きている、とも言える。それはある意味、将来の「統合された欧州」で何が起きるか、の伏線的な意味で、この「欧州の首都」に影を落とすものでもあるだろうなとも。まぁオプティミスト的に言えば、欧州の首都が自ら負荷試験を行ってる、とも言えなくはないが。
 それにしても、ベルギーもそんなモザイク国家でありながら、本来の矜恃はあった筈である。彼らは、同じ低地国でありながらより風土が峻厳でメシが不味い(重要)オランダとの合同を否定し、多民族の小国で植民地もロクに持たないものの恵まれた風土でメシが旨い(重要)国をつくるために独立を選択した。一方彼らはその選択によって、自らが大国、とりわけドイツとフランスが戦争を行った場合の真っ先に翻弄される立場とならざるを得なかった。それでも、彼らはその宿命を受け入れて「ベルギーは道じゃない、国だ!」の名言とともに両次大戦でドイツの侵攻に抗ったのである。その矜恃を思うに、現況は如何にも寂しい部分はなくはない。国境線から兵隊の姿が消えて、存立にインセンティヴを与える地政学的事情が消滅したとしても、彼らは低地の中では恵まれた風土にあって、一つの何かを保ち続けてきたのは事実である。政府も国民も、そういった「先祖の土地と歴史」について思いを馳せる中で、「グローバルの中のローカル」を保ち続ける方向に向かうといいな、とは思うのだが。カナダ人とケベック人以上には、ワロンとフラマンには「連帯できる理由」はある気がする。
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ぐぐるさんスイッチ、ヤフーさんは不可。いきますよ~ 

 Google News の誤爆は結構あるのだが、これはちょっと@↓の2番目。
 なんというテクノロジー。

iGoogle News

 てな訳で、今日もお茶目なGoogle先生であるが、暫くネット上の定点観測兼ブログの暇ネタとして、標題のような企画をやってみようかと思う。♪ブラウザに、検索バーを入れまして、ひらがな一つ、入れたなら、下がるリストを10個メモって、ググルさんスイッチの、出来上がり♪、というお話。まったくこれだけ。あぁ、やるときはちゃんとディスプレイに向かって5歳児っぽい声で「ググルさんスイッチ、あ!!」みたいに発声するのは義務な(ぇ。
 ……いや、単に何となく検索バーとかで入力補完してるのをボーっと見てたら「これっておとうさんスイッチじゃね?」みたいなことを思っただけなんだが。気が向いたときに週1か2くらいのペースで継続予定。ABCとかは外国の結果が混じりそうなので多分パスの方向で。まぁ2ヶ月くらいで一巡したら、トレンドがどう変わるかも楽しめる、かな?
 てな訳で、ググルさんスイッチあ!~ググルさんスイッチお!まで。

2007/11/12
あ         |い       |う          |え       |お
==========================================================================================================
赤福        |痛いニュース  |ウィキペディア    |映画      |小田切まい
愛の妖精ぷりんてぃん|痛い      |ウィキ        |エキサイト   |小田急
朝日新聞      |イーバンク   |ウィルコム      |エプソン    |オリコン
アクエリオン    |イースターエッグ|上田桃子       |駅探      |オリンパス
アルク       |医龍      |ウォーリーを探さないで|エヴァンゲリオン|オークション
アルバイト     |イオン     |占い         |英検      |終わらない夏休み
安部典史      |岩崎千明    |うらたん       |エレコム    |踊る大捜査線
青木堅治      |一休      |ウイルスバスター   |エイブル    |音夢たんと俺の愛の日記
アケビコノハ    |伊勢丹     |歌姫         |駅すぱあと   |おしりかじり虫
アスクル      |今田 av     |宇多田ヒカル     |英和      |教えてgoo
 「あ」では昨今の情勢ゆえに赤福が赤丸急上昇。まぁ一巡したらいなくなるんだろうけれど。こういうのをプチ炎上と言うのかもしれないな。恐らく平和なときには朝日新聞が一番人気と思うが、それを上回ってきたぷりんてぃん何者。そして「アベする」どころか本人の名前すら出ない前総理哀れ。「い」は平和な時代には痛ニュー。iGoogleのRSSでも上位に出てくるし、みんな大好き痛いニュース、って感じやね。低俗な大衆め(笑)。一休とかが無意味に上位なのは面白いか。あと、「今田 av」ってどの今田やねん。「う」は多分相当暫くはウィキペディアに勝てるのはいなさそうだが、何か祭りになったら変わるのかな。宇多田ヒカルが必死の日記職人活動でやっと10位に喰いこむ涙目っぷりw。「え」は如何にも安定勢力っぽいメンバーばかりが占める大味な展開。映画は結構ネット情報がいろいろ役立つ分野ですよね。QMAで芸ラン2苦手な人もIMDBとかで色々情報を掘ってくとそこそこ化けることはあるかも。一方で、普通にオリコン辺りがトップになりそうな「お」は、小田急なんぞに上回られるカオスっぷり。音夢たんバロスwwww。つか、小田切まいとか俺知らねーし……って藤子まいか。おしりかじり虫は上半期はもうちょっと上だったんだろうねぇ。

 てな訳で、ググルさんありがとうございました(5歳児っぽい声で。
 関係ないけれど、ピタゴラスイッチを「パチンコ球とかをぴょんぴょんとあちこちに飛ばす装置の番組」と思ったら大間違いだ!あれは結構どのコーナーも味わい深いし奥があるぞ、と言っておこう。まさに、育児の味方である。
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エリ女回顧。 

 しかし、JRAの中の人も自分たちが競艇のF欠場みたいなことやられる立場にあったとは、可能性として字面では分かっててもなかなか衝撃ではあったんでなかろうか(苦笑)。

◆ラップ:12.7-11.1-12.4-12.1-12.3-12.6-12.8-11.8-11.1-11.4-11.6

 ちょっと「善臣にハナ行って貰う展開になればなぁ」みたいなことは思った。結局ダスカのスタートが良すぎた上にアサヒのスタートが悪すぎた感じがあって、その結果ああいう陣形になったけれど、個人的にはあれと同じラップでハナと2頭目が逆の展開になったらもうちょっとアサヒが煩い存在になるかなぁとは思われただけに。2番手で追っ掛けてもかわせる馬ではなかった、とは言えるか。まぁともあれ、前行く馬にとって美味しいラップにはなったのだけれど、そんな中で秋華賞とは別の意味で絶妙なラップなのが、ラスト800からの11.1であろう。ここでフジの映像だと、フサイチパンドラが追い上げてくるのだけれども、途中でタメるように一瞬脚色が同じになった状態で4角を回るような展開に見えた。内外離れてるからそこのロスを避けるように乗ったのかなぁと一瞬映ったのだけれど、ラップを見ればどうってことない、前が脚使ったからあれ以上物理的に追い上げられなかっただけですよね。ここでこのラップが打てたことで、フサイチとの決着はある意味ついていた、とも言えるのだろう。ただ、スイープトウショウが絶妙な位置につけてこのラップを最内で乗り切ったのもこの一連の攻防の中でなかなかなレベルの見せ合いではあった。ここで余計な脚を使わずにラップを刻んだことで、直線ではスイープはある種の優位性を持っていたはずである。しかし、スイープは伸びなかった。これはやはり、調教としてしっかり積めなかった部分が出たともいえるし、単純に既に6歳、衰えていたとしても何ら責めようがない、とも言える。元々このくらいの距離でこのペースは理想的なタイプだったし、衰えの面はあったのかも。即日で引退が発表されたようだが、まずは妥当な判断なのであろう。宝塚記念はハーツクライ相手でフロック感のない勝ち方であったし、息長く牝馬に特有の逞しさと、牝馬特有のナーバスさの二面性を兼ね備えたタレントもターフを魅せるに十分なものであったと思う。また、駆け引きに敗れた形になったとは言え、昨年の2着以上にフサイチパンドラは内容のある競馬が出来たように思われた。ある意味スイープが限界を見せた中で、タニノウォッカ不在のレースで十分に競馬を引き立てる存在にはなっていただろう。
 ダイワスカーレットは、このレースの内容であればタニノウォッカの不在を嘆く内容にはあたらなかったと思われる。「いても100%タニノウォッカを倒せていた」までは言わなくても、時計を見事にコントロールして勝利を得たのだから、先行馬として十分なデモンストレーションを「その場にいなかった差し馬」相手に見せたには違いないだろう。また、この秋の2冠によって、オークスをタニノと並んで欠場して、ある程度以上の差があった3番手のうちにあった馬たちに好機を作らせた過去を雪ぐことにもなったのではないか。一方で、タニノウォッカとしては、桜花賞でダイワスカーレットに敗れてオークスでの再戦を行わず、今度は秋華賞でまたもダイワスカーレットに敗れて女王杯での再戦を行わない、という結果になった。これでもしジャパンCをタニノが勝ってしまったら、我々はこの2頭をどう評せばいいのだろう?
 答えは簡単である。
 Allez France と Dahlia。
 世界競馬の至高の時代に欧州に花咲いた牝馬のチャンピオンの歴史は、本朝の競馬の至高の時代に再現した、という物語になるのであろう。果たして、タニノウォッカがメイショウサムソンのごとき傑出馬、さらにはアドマイヤムーンやインティライミなどの歴戦の古馬、そして欧州最強の労働者や北米で久しぶりに「ジャパンC狙い」を明言する良血G1馬を相手にその物語を紡ぐことが出来るのか。正直、夏に一頓挫があってさらにこれでは、なかなか簡単ではない状況にはあるに違いないが、ある意味ダービー以上に大きなバクチをこの馬が打たざるを得なくなった状況は、率直に競馬というスポーツの中での一つの皮肉と興趣ではあるだろう。
#あぁ、タニノがチューリップで一度勝ってしまってることは、敢えてスルーの方向で(笑)。
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*ディラントーマス(仮) 

 今日秋葉をほっつき歩いてたら、ソフマップの店頭のL4Uで予約コーナーの所のディスプレイでわかむらPのアイマスMADを流してたのだが(つか堂々と通行人にMADを晒すなよ……)、何か「これでキミもMADが製作できる」っぽいようなアオリがあって、それを見て「それは何か、『ジップヒットでジーターになろう』とか言ってるようなものではないか」とか思ってしまった俺(挨拶。

 はサテオキ、競馬の話題。ある意味リハビリ程度に、と。

ディラントーマスなど5頭、15日に来日予定@ラジオNIKKEI
 てな訳で、遂に最終フラグである「来日便の決定」まで漕ぎ着けてしまった。登録見た瞬間「はいはい来ない来ない」と日本の殆どのファンは思っただろうし、向こうの関係者ですら「はいはいBCで引退BCで引退」と大概は思ってたんではと想像するが、余程JRAの海外派遣の駐在員が腕利きだったのか、或いは余程ジャパンCというレースのステータスが我々がナメてるほどのものではないのか、合田センセイ辺りの見解を伺いたいところではあるが(山野長老なら後者と答えるかな。あぁ、あとペリエさんが何か書くらしい)、何か「来てしまった」という印象の方が強いし、現に中の人ですら「話が二転三転。よくわからん。」な現状な訳だが、ともかく今は「この馬が出る」ということを前提にJCを展望した方が良いのは間違いなさそうである。
 それにしても、プリンスオブウェールジズ出て、キングジョージ出て、インターナショナル出て、愛チャンピオン出て、凱旋門出て、BCターフ出て、JC出るのか、みたいになると、驚きというほかはない。というか、恐らく年にこの7つのG1レースに全て出走した馬なんて空前だし、ひょっとしたら絶後なんじゃないかとも思う。おおよそ、古馬対象の2000m以上12F以下の世界的なビッグレースに悉く皆勤したのだから(英チャンピオンとサンクルーは流石に物理的に除外せざるを得ないが)。大概の半端な馬ならばこのローテを使い切れないし、逆に神のごとく強い馬なら何処かで勝ち逃げるだろう。*デインヒルを余り好まない有芝ではあるが、ある意味こういう使い方ができるのは*デインヒルの真骨頂にも見えるし、レースを多く使うことを評価する有芝としては、大いなる敬意を払わざるを得ない。まぁどうもゼンノロブロイとかテイエムオペラオー的な、突き抜け感のイマイチ乏しい印象も否めないのだが(強いレースは強い走りするんだけどね)。
 それにしても、この馬はバリードイルのエースとして活躍してきたわけだし、またサドラーズ王朝が終焉する中でもう片翼であるところの*デインヒルの最後の大物(ラス前クロップだけど)として名乗りを挙げたという時代性は、彼をブルーリボンっぽく見せる部分もあった訳だが、牝系を辿ると意外と地味っぽい面も見せる馬であるのは面白い。確かに半姉にG1馬はいるしその意味では良血ではあるが、牝系全体としては実はさほど成功した牝系ではない。つか、半姉の Queen's Logic を差し引くと、主な活躍馬として名前が出てくるのが*リーチとか*フィートソーファストとかそんなレベルになってしまう(笑)。*リーチは皆様お馴染み利一のアドマイヤボサツの父として有名なアレ。一応その全妹でオークス・ディタリア2着の Wrapping ってのがいるんだけれど、イタリアだしなぁ……みたいな。ただまぁ、そういう点では近親でちょこちょこ日本でもお馴染みの馬がいる中で、この馬も*がつく輸入馬の列に連なるわけだ。たぶん種牡馬としても大先輩の*ロックオブジブラルタルよろしく、日本でも何年か供用される可能性もあるのだろう。
 で、この馬の配合を見ると、ある意味とっても総花的。自身のクロスは5代内に Native Dancer5×5*5、Tom Fool5×5、Busanda=Blue Eyed Momo5×5と実にアメリカンに偏るのだが、父方の Flower Bowl に対してきっちりと*エタンを使って Hyperion の受け口を作っているし、Blenheim もほどよく父母両方に散らばっている。その上で、全体の構成として、曾祖母で Nearco クロスをはじめて作り、祖母で Nasrullah≒Royal Charger でそれを累進させた後に、Non-Nearco な Diesis を挟んだ上で、Northern Dancer を戻すという流れは、配合的にもシュアな手順を踏んでいる点で加点材料である。無論、メインクロスの中に La Troienne 系の全姉妹クロスが入ってるのは気の利いた洒落ではあり。まぁ自身の示した汎用性そのままな配合であるとも言えるだろうし、その意味では日本で殊更に鈍る馬とは思われない。問題は、上のようなローテによる体調面の方が大きいだろう。
 にしても、体調面という点では、まさによく決断したなというか。そもそも、ある意味去年に続いて、今年もこの厩舎は大レースで大きな苦しみを経験してきてるのである。しかも、昨日の今日のブリーダーズCで。そんな中で、何故に退かぬのか、媚びぬのか、省みぬのか。その中に、欧州の競馬界を率いるこの厩舎の矜恃に近いものは感じざるを得ない。自信なのかも、過信なのかも、それとも夜も眠れぬような気持ちをシーズンの終わりにどうにかするにはこのレースしか残っていなかったからなのかも、外からでは何ともいえない。しかし、この厩舎はチャレンジをする、ということではあるのだろう。本朝の名馬たちも、この珍客を心して迎えて欲しいものである。
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それでもブログを書く幸福なマジョリティの戯言 

heartbreaking. 「子供が産まれて感動した」「おめでとう!」…がどんだけの男女を無気力にさせているか少しは考えろ

 詰まるところ、この人の言いたいことは以下のブクマ※で尽きているの気がした。
マジョリティの中にもマイノリティの悲哀を知ることによって真の優しさ・思いやる心を手に入れる人が現れてくると思います。

 要するに、「マジョリティ」の人に「優しさ」を求めてる、のかなと。
 それならば、恐らく一連のコメントや或いは過去のエントリとかでもそうだろうけれど、「マイノリティ」の立場から「共感」する意見がいくら出てきたところで恐らくこの人に何ら得るものは無いのだろうし、一方でこの人は「マジョリティ」と何らかの交渉を通じて何かを得ようとするつもりも無いのだろう。「優しさ」なんて交渉して得るものでもないし。その意味では「『幸福を表明するな』という趣旨ならば却下」という俺の意見は的外れである。まぁ実際のところハズしてるという意識はあったので「趣旨ならば」という留保を含んだ言い方になってはいるのだが。ともあれ、その上で、残念ながら俺がこの人の要望に添えそうに無い気がするのは、結局有芝がインターネットにおいて何かを物するということが、結局のところそれが「ブロードキャスト」であるにも関わらず、残念ながら「ブロードキャスト」という実態に比してある程度以上選択的な送信先という意識しかしていないからである。要するに、非選択的に全ての人に対して毒を持たないように気遣われた文章を作成する、ということが出来ていないし、恐らくそれが出来る能力も無いと思うし、極端な話それを自分に期待されてるとも思われない。ある程度「優しさ」を投げるエントリを2つ発したとしても、そのスコープが違えば、人によってはその2つの「優しさ」が大きく矛盾するようにも見えるのだろう。「優しさ」にまつわる俺の道徳とは、俺の思う優しさをある程度までその人の迷惑にならないように気を遣いつつ日々実践すること、以上ではない。その優しさに、ある種の普遍性が存在するという勘違いをしないこと、出来もしないことを出来ると安請負したりしないこと、くらいがせいぜいやれる範囲なのだろうなと。
 あとちょっと思ったのだけれど、もし「マジョリティ」の人に「優しさ」を求める、というお話ならば、ネット上で自分に対してそういうものを求めるのは普通に難しいかも知れん。というのは、恐らく「優しさ」を表明したとしてその人が「マジョリティ」であり「幸福」の側にいることを表明した瞬間に、そのひとははしご氏の敵になってしまう、気がするから。まぁ、オーディエンスであるところの「マジョリティ」の中に対自分でない文脈でそういうものを気遣う人が増えることを目的としてるならば、それはそれでいいのかな。どうでもいいが、マジョリティとマジョルクリックは似てる(←卓袱台返し。

 ところで、元記事への有芝のブクマ※。
父親の覚悟が出来てなくても、この世がろくでもなくても、いいじゃないか。ご多幸を。ささやかながら、無事を祈らせていただきます。

 「ご多幸を」というとき、基本的にそれは「デフォルトではそんなに幸福は多くない」という意味で利用している。恐らく元記事の人もそういうのは覚悟の上だろう、とは思ったけれど。ただ、それは現状の自分が不幸だからな訳ではなく、要するに「壁を乗り越えて見える風景は、次の壁が立ちはだかる風景である」ってくらいの意味合いではあり。一方で、件のブクマで比較的無邪気な部類に属する祝福のコメントをしている人も、別に能天気にある種のハッピーエンドしか想起してないってよりは、「壁を越えた」という瞬間的なイベントに対しての賞賛をしているのではないかな、と思うし、仮にそのような人たちがはしご氏のような意見にに反撥を覚えるとしたら、「違いは最初の壁で二進も三進も行かなくなってるか、幾つか越えた先の壁で翻筋斗打ってるのかの違いだけなのに」みたいな意識はあるのかなとも。koshian氏の意見なんかは割とそんな感じに見えた。恐らくこれに対して、「前に壁があるかどうかの問題ではなく、壁を越える際に得られるアイテムに格差がある」みたいなのがはしご氏の反論なのであろう。まぁこの点ははしご氏に一定の理がある部分であるが、アイテムってのは空気や音楽のごとき無質量なものではなく、斤量として自分の背中にのしかかるんだよな、みたいなことも。
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GPシリーズ開幕して、何となく現状の感覚。 

 今週のサンデー。
・MAJOR:山井問題について俺が言いたいことはクローザーのあんちゃんがほぼ言い尽くしてくれました。
・ガッシュ:V様空気嫁。あと、この展開になるとむしろ死ななかったブラゴ哀れw
・*アフリート:QMAじゃねぇか……と見せかけてQMAっぽい見た目のカプコンワールドか?
などと、ハヤテが「つまらんと定評のある」バトル編に突入しつつも他が割と面白かった件。にしても、相変わらず吸血鬼話の連載が被ったり、謎クオリティの編集なのは変わらんかも。いや、あの新連載もヒロインがもうちょっと姫様属性だったら萌えるのですが(←それ何ててるてる×少年?。

 以上、長い挨拶。
 てな訳で、女子グランプリ話でも。まずは2戦して上位2位のスコア。

Skate USA,Canada

 浅田と安藤について見ると、前者は結構なプロの組み換えを行い、後者は前年の水準を変えないプロになってるなぁと見えた。安藤については連続ジャンプを2つしかやってないので後1つを何処につけるかなんだけれど、普通に考えれば空転した1Fの所だから、そうなると前半のシリーズで3Lz+3Lo、3F+2Tは昨年と同じ構成。一方で、スピン・ステップのレベルはそんな変わってないことを考えると、「去年の錬度を維持して、ワールドの勝因となった『安定度』を高めること」を選んでいるように思われる。となると、フリーの目標点も昨年ワールドの水準とすれば125くらいとなるんだろうなと。実際ロッシュさまのExcelでシミュレートしてもその辺りの数字が妥当っぽく思われ。その意味では、スケアメの点数からの伸びしろは大体20点くらいとなるか。ともあれ、何分精神力に課題のある選手だけに、ルールの変化に対応しながらも繰り返しで成功体験を積むことが大事、ってことなのかな。まぁあとはモロゾフ師の「カタさ」みたいなのはあるのかも。コスチュームは相変わらず2ちゃんねるではお約束のごとく叩かれてたけれど、俺は結構好きだ。カルメンは来年くらいで丁度いいと思ったけど。
 一方の浅田は、プロを組み替えた。これは昨年のチャールダーシュが無茶すぎたという反省よりは、もっと単純にeルールへの対象なのだろう。要するにルッツがフルッツ判定されると「明示的に」GOEを下げなくてはならないとする今季の新ルールを考慮すると、例えば昨年やってた終了間際の3Lz+2Lo+2Loのごとき鬼コンボをどれだけ美しく決めたとしても、エッジひとつでGOEを落とされるとするなら、インセンティヴとして割に合わない。ならば、基礎点を大幅に下げても2A辺りできっちりGOEを取る方が全体的な演技のポイントとしても見栄えするし、また単独ジャンプに絞ってフルッツ修正を目指すことで的の絞れた強化になる、と。一方で、今季の課題はスピン・ステップのレベル4を確実に4回以上は取れるようにする、みたいな部分であろう。ここで4回取れるくらいの技量を持っておけば、よしんば今年レベルでキム辺りに勝ちを譲る場面が出ても、第一人者としてのクラスは維持できると踏んでる面はあるか。ただ、やはり基礎点での現象は否めず、恐らくは目標点は昨年よりも5点以上落ちて130辺り、つまりスケカナからの伸びしろは10点程度か。にしても、フィギュアの勝負的文脈においては、浅田が目標点を5点くらい落とすほうが勝負としてまともになる訳で、見世物としてのレギュレーションの改正としてはさほど間違ってない気はするけれど、割と新採点の点取りゲーム的な部分に適応した性格の浅田としては微妙にステレスフルには違いないのでしょうな。それでも、質を替えながら高い演技水準を維持した辺りで、ロシア系調教がいい感じで浸透しているのは実によい。実際、対欧米人的文脈で「新採点のバケモノ」的偏見から脱するのも大事なことでしょうしね。
 にしても、スケカナの中野がある意味女子フィギュア的には最も収穫だったかも知れんな、みたいなことも。現状のまま浅田・安藤・キムが技巧に鎬を削ってしまって下との差がずんずん開いてしまうとやはりメダル争い的な文脈で味気なさが出てしまう面があるが、その意味でジャンとかとは反対の方向からのカウンターが出てくれるのは興行としては有難いものかと。ただ、3Aクリーンの確率がなかなかに低いだけに、信用度が低いのが惜しまれるか。ドーナツスピンとかガシガシGOE+3を貰えてる一方で、PCSでは明らかに軽視されすぎ。まぁスケカナに関しては地元のロシェットと直接順位を争う文脈だった部分で過剰に厳しく評価されたきらいはあるものの、TESでこれだけ貰える選手の得点にはなってないよな、とも。ただ、この辺り、次で継続できれば、みたいな期待も大きいんでしょうし、中野にとってロシアは意外と勝負駆けになったかな、と。勿論すぐにキムに勝てる点が貰えるわけでもないでしょうけれど、とにかく3Aクリーンでもう一度今回くらいのTESが入るなら、今後のPCSも自ずと向上するかも、みたいな部分で。
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あれは、完全試合。 

 たまには、MVPで涙した中村紀のことも思い出してあげてください(挨拶。
#いや、実際報ステかなんかで見てたら、ちょっと貰い泣きしたくなった部分はあった。

 で、完全試合問題について、軽く。
 どうも日本では完全試合のことは「完封試合の延長としての投手の個人記録」としてとられがちであるが、そもそも「27人の敵選手をチームとして一度も塁に出さずに勝つ」ことはそれはそれで偉業であり、その意味では、ベンチ入りした28人のうちの1人を除く全員が一人一殺で27のアウトを無安打無四死球無失策で達成しても完全試合は完全試合だろう、みたいなことは考える。その意味では、落合の采配は明らかに非情ではないし、完全試合は消されてはいない。例えば昨年も日本ハムでは継投による延長戦を制しての無安打無四球試合(八木→武田久→MICHEAL)があったが、あれも普通にノーノーとして記録されても良いだろう。大リーグに至っては、先発投手が1イニング無安打で負傷退場後、何と6人の継投・3イニング以上投げた投手は一人もなしでのノーヒットノーラン(アストロズ)が実現した例があるが、かの国では、当然のごとくこれはノーヒッターの記録の列に加えられている。まずは、「完全試合を達成した」山井と岩瀬、そして中日ドラゴンズを率直に讃えるのが先決ではないだろうか。

 恐らく、交代に至る判断については色々あったのだろうな、と思うが、結構難しいのは、9回で完全なりノーノーを逃すと「次が確実に上位打線に回る」という辺りであろう。この事例としては80年代の両軍のファンなら記憶に残るであろう、中日×巨人戦がある。斎藤雅樹が準完全ペース(途中川相のエラーのみ)のノーノーで試合の進んだ9回裏0-3での中日の攻撃、1アウト後に9番の所で代打に入った音重鎮が初級を叩いてノーノーを消した。その後、中日は上位打線が3人繋げて1点を返しランナー2人をためた所で、4番の一振りがサヨナラを決めたのである。まさに千両役者。その名は、落合博満である。記録が途切れたショックもあるが、その後が基本的に能力が高いとされる上位打線であったことも、斎藤を苦しめたのは間違いないであろう。そのような「役者」と勝負させられるには、文脈が厳しすぎるし、それを当の落合なら記憶していて当然であろう。
 そのほかには、岩瀬のこれまでのチームへの貢献度もあるだろう。中日はたびたび日本シリーズに出てきたが、最後に岩瀬に全てを任せて日本一を決める場面を作れてこなかった。チーム最高の投手として長年驚異的な試合数をこなしてきた岩瀬を「胴上げ投手」にしたい、というのもまた一つの浪花節ではあるだろう。実際、クローザーとしてはそれは活躍を続けるための大きなモチヴェーションではあっただろうし。個人的には、単純に勝つ確率よりも案外この辺りが落合の頭を過ぎった面はあったかなとも思われる。ここで裏切ったら大リーグ行かれちゃうよとかも思ったかもだし(笑)。

 ただ、そうは言っても、出る岩瀬の側としても「ヘロヘロになった先発を引き継ぐ」のと「90球も投げずに完璧に抑えていた投手を引き継ぐ」では、明らかに後者の方が気分的には難しいシチュエーションであろう。しかも1点差である。勿論クローザーとして出るからには常に三者凡退を期してはいるだろうが、普通にランナーを出したら「山井を引っ張っても良かった」と言われかねない場面ではあり、勝ち負けとは違う文脈で厄介な当番ではあったであろう。そういう場面できっちり抑えたのだから、やはり千両役者と言わざるを得ない、なかなか凡百のクローザーには出来ない芸当ではあっただろう。むしろ、先発した投手が勢いを持ち込むほうが文脈としてはラクではあったと思う。まぁそういう状況では逆にバックが硬くなるのが問題ではあるが(まぁ一方で、バックも変にスイッチが入って好プレー連発することもあるけどね)。
 一方で、山井のコメントを見ると、比較的納得しての交代だった模様である。個人的には、こういう場面で「完全試合とったる」的なモチヴェーションをもてる投手と比べて、やはり先発投手としての基本的能力は疑われるべきなんではないかな、と思う面はあった。そもそも、上述のような理由でクローザーに回すのも「普通に打たれる場合」以上に迷惑ではあるのだし。あまり大リーグをありがたがる訳ではないが、継投での記録を認める大リーグにおいてすら、「継投での完全試合」は実現してないのである。また、ニア・パーフェクトな試合の記録にも27人以上連続アウトとか、先頭打者以外完全とか9回2アウトまで完全とかはあるけれど、8回完全で交代させられた事例は見ない。恐らくは、先発投手自身が交代を許さないことが多いのではないか。まぁシリーズ優勝を決める試合という山井との文脈はやや異なるが。あまりスポーツに精神論を持ち出すのは好まない有芝ではあるが、どうも野球という特殊なスポーツの投手という特殊なポジションの選手には、そういう常人離れした矜恃を求めてもいいようには思う。ただ、逆に言えばそういう「素質の低さ」が「ゲームとしての完全試合」を生み出すことに貢献したという点で、この試合は幸福な偶然だったのであろうな、と。
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