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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

阪神大賞典……ナリタトップロードの不在。 

 近年の大賞典の中で、比較的ラップが似てるかな、ってのは、トップロード2度目、要するに大レコードじゃなかったほうの02年。

07:アイポ:13.1-12.1[13.1-13.4-13.4 - 12.4-12.3-13.5-13.1]12.8 - 12.9-11.7-10.9-11.4-12.2
02:ナリタ:13.6[13.1-13.3-12.9-13.2 - 12.6-12.7-13.3]12.9-12.4 - 11.9-11.4-11.1-11.4-12.1

 基本的にはあの年よりはテンで先行のやりあいが微妙に存在したり、毎年ちと全馬掛かり気味になってラップが上がる1周目ゴール板でラップのラップの上がり具合が大きかったのだが、傾向としては13秒台の出たラップの長さとかもほぼ同様であり、道中の雰囲気としては近くはあるだろう。その上で、今年これだけのメンバーがそろいながら、と思うのはやはりラスト6Fからの加速具合。ある意味、これもナリタトップロードがある程度突き気味な中で演じられたと思うのだが、02においては6F目からラップが3度に亙って0.5秒ずつ上がっており、この辺りがトップロ一流の早仕掛けではあったのだが、今年の場合は同じ箇所で13.1-12.8-12.9と鈍い上がり具合で、残り4Fから一挙に11.7となり、そこから10秒台の瞬発力争いとなった。要するに似た道中なのに、そこからの「勝負の方向性」がずいぶん異なっている。その上で、天皇賞における「5Fの末脚」という古馬トップレベルのコンテンツを魅せる観点からすると、今年の大賞典は今ひとつトライアルとしてのホットさが足りないようにも思われた。もし、ほかの路線からそれを補完するような存在がいればいいのであるが、今年に関しては春天を目指す馬の中では、今日の人気上位4頭に匹敵する存在はいないであろう。それゆえに、一定以上のレベルを期待したかったのだけれど、ここでそういう志が見られないと、またイングランディーレやスズカマンボの台頭を許すのではないか、という一抹の不安も残した部分はあった。
 さて、4歳~7歳までの世代を代表するステイヤー自慢たちの中で、ナリタトップロードたるに最も近い存在はどの馬だったのだろうか。個人的には、デルタブルースであったと思う。人気はドリームパスポートであったが、この馬はむしろテイエムオペラオーに近い文脈でこのレースに臨んできたようにも思われる。逆にここを押し切っていれば先達同様の王道に乗る資格はあるかな、とレース前には思っていたくらいで。メルボルンCにおける押し切りは記憶に新しいし、別定のハンデがあったから、先に仕掛けるのはセオリーかなと思って予想をしていた。しかし、或いはこのペースだとハナに立たなければならないかも知れないといった予断があったのか、或いはドリームパスポートが掛かり気味になってそれをアイポが追いかける展開になってから判断をスイッチしたのか、かなり後ろで競馬を進めてしまった。この辺りで、前哨戦をやや淡白なものとした責を負うのは岩田である気がする。勿論、結果論としては天皇賞で勝てればよいのだし、もとよりこの馬自身がさほど休み明けから走る訳ではないので、今日のレースとして2kg余分に背負ってあの結果ならば存分以上であるとは思うのだが、この上位4頭の中での唯一のG1勝ち馬としての矜持みたいなのを主張するのが、天皇賞の制覇にあたっては要求されるのではないかなぁと思わされた。
 一方で、角居陣営がやはり2頭立てのアドヴァンテージを持ってるなぁと痛感させられたのは、ユタカの動き。今回のレースを見ていて、彼は完全に倒すのはドリパ1頭と見切ってレースをしていたように見えた。それは勿論最近の安藤勝が如何に彼にとって脅威となっているか的な部分も手伝っていたのであろうが、一方で同じ勝負服の2頭出しならば、まずは喧嘩しに行く相手はデルタブルースでは有り得ないってことなのだろう。つまり、両者はお互いに漁夫の利を得るチャンスを窺いあっていたようにも見える。今回の岩田の選択にもその辺りが手伝った部分はあったのだろう。一方で、今日のトウカイトリック辺りのパフォがどの程度このトップ勢の中でのノイズとして利いてくるか、って辺りが本番の帰趨として重要な要素になるかも知れない。その上で、駆け引きの裏をかくならば、後ろから行ってもワンペースなタイプのこの馬には不向きであり、むしろここで先行に戻す手もあるかも知れないが……。
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テーマ: 競馬

ジャンル: スポーツ

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