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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

サイレント・マジョリティ以前に、ちゃんと数字読め(笑) 

 数字のうえでは一日平均1000アクセスもいかないブログだったけれど、アクセスしなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。有芝まはる殿下。はアルファブロガーだ(挨拶……ねーよwwwwww)。
 という訳で、石田衣良氏とかいう人が毎日のサイトでやってみた対特定アジア関係のアンケートで納得いく結果を得られなかったらしく、余りにも便利な超理論を編み出しちゃった件について。案の定、まぁアタマの悪そうな意見を書いちゃったお陰ではてブとか2ちゃんとか Wikipedia とかで取り上げられちゃってる訳だが、果たしてこの数字が本当に「サイレントマジョリティの意見を酌み損ねた結果、過度に不真面目な投票が突出する形となったのか」という辺りが気になったところであり、まぁちょっとだけしげしげと数字を眺めてみたところ、それぞれの世代での男女平均とかを出したら割と面白かったので、下にちゃちゃっと表書きしてみた。
   Men-1 Men-2 Wom-1 Wom-2 Total-1 Total-2
===================================================
10代  12.4  87.6  60.4  39.6  36.4   63.6
20代  31.4  68.6  64.4  35.6  47.9   52.1
30代  31.5  68.5  66.1  33.9  48.8   51.2
40代  42.3  57.7  64.8  35.2  53.55  46.45
50代  45.0  55.0  60.5  39.5  52.75  47.25
60代  41.7  58.3  54.1  45.9  47.9   52.1
70代  45.9  54.1  29.0  71.0  37.45  62.55
 こうして見ると、字面以上に穏当な結果である、と言えるだろう。
 要するに、世代人口として比較少数となる10代および70代を除いては、ほぼ全ての世代で男女ならした結果としては「55%(=賛成反対で10%差以上)を超える多数支持」などという状況にはなっていない。概ね、靖国神社問題において世論が拮抗して2分する結果と一致する、くらいの見立てになっていて、その意味ではかなり通常の世論調査に近い「真面目な」結果となっているようにも見える。その上で、靖国関連の世論調査よりは「右寄り」な回答が多くなったというのも事実ではあるが、要するに靖国の場合は「(特定)アジアに配慮して」ではなくて「アメリカその他の国際社会に配慮して」という側面も意識されている分で反対派に与する補正が働くという可能性もあったということだろう。
 一方で、男性の結果と女性の結果が非常に乖離している、ということが注目すべき点なのではないだろうか(例外は70代女性、ここは微妙にノイジーマイノリティのネタ臭はあるかw)。その意味ではリベラルで毒舌な大衆小説家がこの結果を論じるならば「男はアフォだ!あと、ババアはさっさと氏ね」くらいを言い切る程度で丁度良くて、わざわざ脳内世論をでっち上げるようなものの書き方となった辺りはやや思慮が足りなかったというか、まぁ真面目にやってなかった、ということではあるのだろうな、とは思います(笑)。一方で、男性の場合はある程度世代によっても傾向差がある程度発生していた一方で、女性においては50代まではほとんどそれが無かったというのは面白いといえば面白い。この辺りは、例えば(今はある程度落ち着いてるものの)韓流ブームなどによって女性特定世代における世論喚起効果が存在したように一見みえながら、実際のところはあの手のブームがネットにおける嫌特定アジアほどには有効ではない、ということを示しているとも言えるのであろう。或いは、「韓国人でもブサはダメ」つーことかも知れねーけどな(ぇ。
 個人的には隣国に対してさほど極端でない穏当な結果が出ているのは、民主主義国家としては比較的健全な状況であるとは言えるし、この手の関係においては、逆に極度に親近感が高まってしまうと、期待が裏切られた時の反動も大きいだけに、隣国相手の好き嫌いというのはある程度相半ばするくらいが丁度良いのだろう、というのはある(余談ながら、そういう意味では遠方の国に「期待されすぎている」結果が往々にして出てくる辺りは、日本という国が苦労しがちな部分であるなぁ、なんてことは思ったりもする)。一方で、この手の調査において中国や韓国に対して「どの程度関心を持っているか」という辺りに関してのニュアンスが汲み取れない辺りは微妙に問題かな、とも思われる。関心がさほど高くない人に支えられて数字が高くなっても、余り意味は無いからねぇ。あと、「仲良くなくてもいい」のが「嫌いだから」か「関心が低いから」では、意味合いとして結構違うような気がするし。まぁでも、この程度のやる気でやってる調査なんだから別にいいか、とは思うけど、出てる数字見る限りでは割とみんな真面目に投票してるよなぁという印象が強かったので、その辺りでちと勿体無さも感じたものである。
 あと、毎度毎度言うけれど、イマドキの世の中においては「20歳までに保守にならないのは情熱が足りない」ってことなのだろうねぇと、あらためて思う。日教組とか野党とかその他もろもろのインテリさんはもし若者を左寄りに導きたいのなら、反動教育と愛国心押し付けを進めるべく、教育基本法をさっさと変えてもらったほうが有利なのではないかな。

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さて、秋天。 

 17頭立て。18頭目に入るべき一つのピースが埋まらなかった(それはバランスオブゲームであるだろうしマルカシェンクであるだろうしディープインパクトでもあるのだろう)、みたいな辺りに若干の名残を残すが、ひとまずは混戦ながらも春に悲観視していたほどにはメンバーの薄さは感じられない程度の華やかさを保持しつつも、トライアルで休み明けとしては高いパフォーマンスを見せた牝馬2頭が人気を得ている印象のある、天皇賞となった。
 ただ、その両者のパフォーマンスは、片や大幅な馬体増、片や滅多に今まで走らなかった休み明けの激走であり、その意味では「2走ボケします」と言っているような部分もあり、なかなかに微妙な所であるのだろう。スイープトウショウに関して言えば、もともと地元で良績を集めがちな馬である上に、今回は流れも大幅に変わるレースであると思われ、その意味ではなかなかに苦労の多い展開となるには違いない。実績で言えば確かにこのメンバーでは最上位であり、仮令現役牡馬最大の大ゴマが2頭欠けるレースとは言え、これを勝てば歴史的な名牝と言えるところまでには至っているのだが、そこに至る道は1番人気という字面以上に厳しいものはあるだろう。一方で、ダンスインザムードであるが、確かにこのレースとのゲンの良さは特筆すべきものはあるが、ダイワメジャーと過去4回対戦していずれも僅差で敗北している、という事実は重いであろう。お互いがそこそこ能力を出し切って4回続けて負けるのだから、これは少なからざる実力差と言わざるを得ない。一方で、3歳のアドマイヤメインは「3歳での札幌記念制覇」がやや過剰評価されているきらいはある。相手関係を考えれば恐らく毎日王冠で最高レートで120近くを持つ強豪にしか負けなかったマルカシェンクのほうが内容があったと言えるし、レートもそれに従った数字となっている。その上で、間を空けたローテが果たして、という部分も含めて、勝ち切るかどうかには疑義があるだろう。結論としては、このレースにおいては◎をダイワメジャーに打つかコスモバルクに打つかというだけが問題であるのだろう。2年前の皐月賞の1,2着馬。持ちレートも117で互角。なかなかに難しい選択肢ではあるが、コスモバルクの「脆さ」が本当に克服されたのかに関しては、やはり注意しなければならない気がしている。その上で、すぐ外にインティライミの如き一物持った馬がすぐ外にいる枠順含めて、今年に入ってシンガポールやオールカマーで垣間見せたこの馬の「オトナゲ」が発揮されるかの未知数、という辺りでやはりダイワメジャーを選ぶのが穏当であるようにも。皐月を制した同じ距離は、ほとんどレースをしなかった2年前の秋天以来。そろそろ、皐月賞がフロックでないことを、コスモバルクのためにも証明して欲しい、というのはある。
 コスモバルク的なポジティブな変化を感じさせる馬と言えば、あと1頭はローエングリンだろう。仕掛け所を遅らせることが出来たというのは、とりわけ距離に対する融通性を高める部分は感じられ、その意味では今までマイルをスピード任せにやっていた時よりもこういう場で勝負になる確度は高まっていると言えるだろう。前走などもあと少し距離があれば、という印象を受け、このタイミングで乗り替り巧者として鳴らす善臣への手代わりは歓迎してよい場面でもある。インティライミ辺りがやや強めにペースを引いてくれればアタマまで考えられるのではないかなとも。一方、アサクサデンエンにとって確かに2000は距離としてやや長いというのは間違いないのだろうが、昨年のこのレースでもあわやという場面があった。エアジハードやトゥナンテ的に粘りを見せれば、着を拾う能力はあるのではと思う。この馬に関しては、休み明け走らない馬が普通に走らなかった、という意味でスイープの逆張り的に狙えるだろう。一方、弟のスウィフトカレントは人気では兄を上回ったが、夏に稼働しすぎた面は気になるだけに、府中がややゲン悪げに見える(実態は距離が長すぎただけだろうが)ところも含めて軽視すべきか。オースミグラワンダも前走の瞬発力にみるべき部分はあったが、若干メンバー厚い中で嵌るためには苦労を要しそう。人気薄では好配合馬トリリオンカットを狙ってみたい。別定で勝ったという意味では前走は意義があり、流れ込む展開でダイワメジャー相手に頑張り切れれば上位に顔を出すことは可能ではないか。
 人気が割れてない一方で比較的人気馬の地力は感じられる、という部分もある。そういう意味では一応最初に沙汰した上位人気も買い目としてケアはしておくべきではあろう。最終的なフォーカスとしてはこのような感じで。
◎ダイワメジャー
○ローエングリン
▲コスモバルク
△トリリオンカット
△スイープトウショウ
×アサクサデンエン
×ダンスインザムード
×アドマイヤムーン

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高校のカリキュラム、ねぇ。 

 高校生だった頃、学校の体育の授業が少ないのが教育委員会にマークされて、月に1回くらい課外の球技大会が企画されたことがあったことなどを懐かしく思い出していた有芝です(挨拶)。因みに本業の体育では、「サッカーのテスト」とかいって、ペナルティスポットから無人のゴールに10本シュートを撃って、グラウンダーで入ったら1点、ノーバウンドで枠に飛ばせば2点という素敵なカリキュラムがありました(笑)。却って半端に運動神経あるヤツがノーバウンドで上狙いすぎて吹かして点を削るんだよなぁ。

 で、件の話ですが、まぁそういう意味では、進学校的には多分当然、みたいな部分はあったには違いなく、ただ正直補習するくらいだったらもうさっさと大検目指すカリキュラムに変更したらええやん、と思うんだけど、時期が時期だけにそれも間に合わないってことだろうという話で、要するに「わざわざこの時期に露見させた」という辺りの空気嫁っぷりだけが突出しているなぁと言う印象。
 ただ、ちょっと思うのは、要するに自分の頃から徐々にそういう方向へのシフトが始まってたと記憶しているのですが、大学受験における、特に私大の科目数の減少ってのが結構ある気がして、要するに「大学が求めている教養」のレベルが少なくとも受験という文脈においては低くなっているのに、指導方針において「高校に課している教養」がある程度広範な形態に維持されすぎてるという現況になっているというミスマッチに見えるのだけれど、要するにこれって高校の問題じゃなくて、大学の問題なんでしょうな。結局、この問題って、高校の履修範囲をより広範にカバーする形でセンター試験を全大学が施行し科目ごとに下位を足切りする、というのが極めて単純なベストソリューションに思われるだけに。

 一方で、自分の半径5メートルの世間様(笑)に目を通すと、結構専卒の人ってのが優秀なんだよな、というか、結構専門学校卒業するのってキツいイメージがあって、そういう意味ではある程度「絞り込んだ教育」ってのも大事というか、逆に現状の普通科のカリキュラムが広範すぎるきらいも無きにしもあらず、ではあるなという思いもあったりはする。その意味では、やっぱり現状は中等教育が少なからずメリハリが悪いというか、そういう部分のツケが巡り巡ってるようには思われる。詰まるところ、前にもちょっと書いた話と関連して、「人生の目標を見つける」ことがこの時期には大切で、それが見つかれば、教養というのはそのための手段の範囲で勝手に選択すればいい、というのはあるのだろう。どうも教育の文脈でその辺りが明示的になっていない中で、カリキュラムが薄く広く教養を「押し付ける」状況があって、その薄く広い教養の中でモラトリアム的な形での授業が行われるであろうと考えると、現況の指導要領に大学を合わせる、というのはやっぱり余り良いソリューションではない、という話になるか。ただ、恐らく今回の問題になった学校の生徒も、そんな「専門性」とかを意識せずに、単に予備校的なノリで受験のためだけに必要なカリキュラムを受けてればいいや、以上ではなかった人が大半だったんだろうけど。
 結局、高校が提供するミニマムってのがそれ程多くなくてもいいのではないか、というのは自分の中にはある。で、それを補完するための教育的な仕組みへのアクセスが世の中にはもっとあるべきなのだろう。ミニマムが低くなることである程度格差が拡大するリスクはあるけれど、実際のところ、このくらいの世代ではもっと「個人的な目的意識」が重要で、それを学校のようなマスのレベルでは多分カバーしきれないんじゃないか、というのがあって。ただその前段階で「個人的な目的意識」を植え付けることが出来てないとやっぱり結構悲惨だし、それが難しいから現状のようなシステムがある程度妥当性をもって構築されたのかなぁと言うように思うと、まぁ若干ソリューションの見通しが立ちづらいというか、考えが止まっちゃうなぁという感じで、如何にも悩ましい。まぁこの辺りのセンスが自分に無かったから、俺は大学に留まれずに社会に叩き込まれちゃった訳で、仕方ねーか、と自分語りで終わる、何とも無意味なエントリなのであった。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

先週のG1馬の配合メモ。 

 と言っても網羅的ではなく、ぱっと3頭くらい。

Tawqeet:コーフィールドC(AUS-2400m)
 へーまたオージーでも Kingmambo とはねぇ、と思いながら血統表を開いて思わずふーん4号族、へぇ Trillion、ほぉ Riverman、という所で笑ってしまう。全く Kingmambo ってのはこの手のギッタギッタな良血が良く似合うこと。つー訳で祖母は鉄の女ながらホンモノの鉄の塊には勝てずに命を落とした悲劇の牝馬*トリプティクの全妹でござる。配合的にも Sadler's Wells に入る Bold Reason に似たものを持っており、恐らくサドラーズ全盛期に機会を得ていたら良い産駒を出すことが出来たのだろうけれど、全姉妹の牝系見るとどうも Danzig 系に交配される機会ばっかり多いようでちと勿体無い。そんな中で、この牝馬は Caerleon→Kingmambo と来てる訳だが、個人的にはここで Nijinsky ではなくて Caerleon で Princequillo を1本足している辺りはナカナカに好みである。その上で Kingmambo が内包する Graustark や Count Fleet といった潜在的なスタミナ要素が利いて来てる、という部分はあって、この馬がそのままカップを勝ってもまぁ納得は出来る、ってのはあるんではないかなとも。いや、勿論出来ればデルタに捲土重来して欲しいってのはあるけどね。

Floriot:リディア・テシオ賞(ITY-2000m)
 何か全然チェックしてなかったらこの馬が勝ってしまったか。13戦8勝だから十分褒められる戦績で、まぁ調教師がドイツ人で走ってるのはずっとイタリアってのは最近増えてますな。一応母はドイツ馬なれど、基本的にはコテコテの米血。母の血統、*ファーディナンド×Irish River ってのは上の馬と系統的には類似してるのが面白い所、ではあるか。あと Shirocco が The Minstrel であることを考えるとやはり Nijinsky 系はそこそこ Monsun との相性は良さそうで、そういう意味ではダンスパートナーとの配合ってのもちょっとは期待してみたい部分はあるなぁとは思う。4代母 Dancer's Countess ってのはモンマスのマッチメイカーHってのを勝ってるが、この時期のこのレース見ると Desert Vixen だ Susan's Girl だ Gallant Bloom だ*メアジードーツだ(笑)となかなか強力。しかしどうにも地味な牝系で、その辺りで種牡馬も微妙に中途半端な値づけっぽい部分も。で、配合としては6代で Nearco6×6しか出てこないようなアウトブリードではありますが、祖母には Ribot≒Princequillo と Count Fleet、*ファーディナンドには Domino、Monsun の母には Hyperion と Ticino、父には Blandford と Arjmana という感じで、それぞれ違う系列のスタミナがアウトブリード的に利いていて、中距離でのバランスのある伸びというのを感じさせるって点では良い配合ではないかなとも。

ソングオブウインド:菊花賞(JPN-3000m)
 やや以前のエントリに追加。*サンデーサイレンスは結構色んなタイプの名馬を送り出しているものの、Seattle Slew と Sadler's Wells は割と苦手分野に入るタイプであり、そういう意味ではその両方を母方に持っている*エルコンドルパサーにとって、社台でサンデー牝駒との配合が増えると言うのはなかなかに厳しい環境であったかも知れないが、そういう中でこの配合から結果を出した辺りには、率直にポテンシャルを認めるべきであろう。ただ、サンデーは Nureyev は結構得意な部分があって、そういうところでまずはサドラーズに関しては若干相対化される部分がある。あとは配合のほかの部分で Hail to Reason を無駄に刺激しないような方向付けがあればよい、という所で、*トニービンは合格点だしそれと組み合わせて Hyperion を出すという点では*ファンシミンもさほど悪くない。一方で Seattle Slew に関しては馬体的なミスマッチというのが多いのだろう。そういう中で、この3冠馬の血統的な強みである La Troienne を入れつつ、それをある程度欧州化させている存在として、本馬の母方に入る*ヒッティングアウェーが効果を発揮した、というのが前のエントリの趣旨ではある。ただ、競走馬としてのこの馬を見てて思うのは、そういう周縁の血脈がある程度しっかりした上で、それが特徴となるというよりは結果としてそれがサンデーの血を守り立てているような方向で作用している感じな部分の面白さでしょうか。パトロール見てると幸四郎が本気で追い出したのは600からですけれど、そっからの加速性能は見事。あれを出し抜け的な文脈で使えば、スイープトウショウやディープインパクト辺りにとってはなかなか煩い存在にはなりそうで。ただ、当日の淀は内が掘れてた割に時計が出るというイヤなパターンだったので、無理はしない方が良いのでは、という状況でもあったのですが。
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「適応ゲーム」としての「いじめ」 

 やや今更観があるが、このネタに関してのエントリをメモ書き程度に。

痛いニュース(ノ∀`):【福岡・中2自殺】 「あいつ死んで、せいせいした」 いじめ集団、自殺生徒の葬儀で笑いながら何度も棺をのぞきこむ
・関連(かな?):「壁の中」から-過剰適応の症状としての暴力――「〈野宿者襲撃〉論」生田武志・1
・関連もいっちょ:404 Blog Not Found:社会あるところにイジメあり

 恐らく、「いじめ」というのは、「適応ゲーム」と言い換えることが可能なのかな、と思う。
 要するに、「適応者」が自らの適応度を主張するエネルギーの過剰が、それに相対するものを「非適応」と看做して排除する行動が、一定の娯楽性をもって「適応者」に認識されることが「いじめ」という現象になる、ということだろう(勿論「非適応」とレッテルを貼られた生徒がどの程度非適応的かは主観であり、要するに能力値のレーダーが正多角形から遠い子どもがそう見え易いだけであろう)。その上で、いじめた側が相手が死んでも悪びれないのはある意味当然である、というのは、この「適応ゲーム」の文脈において、自殺というのは「敗北を認めた」という意味にしかなく、言わば何ら「反撃」の体をなしていないからである、と言えるだろう。

 そして、学校が「いじめ」を排除できないのはそれを考えればある種当然であり、要するに学校にとって「問題がある」のは「適応していない側」であり、「適応している」ものに対して「対策」を行うという発想が基本的に欠落しているから、でもあるのだろう。そして、教師が「適応していない側」に「対策」を施すという文脈でいじめにコミットした場合、概ねそれは「お前にもやられる理由がある」的な自己責任論になりがちで、それはまぁ強ち間違いではないのだけれど、いじめの被害者に対して最も必要な「味方となる」ことを放棄してしまうものである。もうちょっと言えば、そのような適応活動がゲーム化するのは、ある程度まで「教師が適応者にコミットできない」というシステムを子どもの側が理解して援用しているから、という面もあるのかも知れない。
 そういう意味では、「適応」が学校社会においてある種のインセンティヴを持っている状況、というのが問題になる、という面はあるのだろう。ただ、勿論「適応することが悪いことか」というと、それは違うに決まってるし、社会に対してある程度「適応しようとすること」は教育において重要な要素ではある。個人的には、そういうことを教育する文脈において、現在の学校を内部的に構成する社会システム、つーか有体に言えば「学級」とか「部活」という管理単位が問題なのかなぁとは思う。要するに授業時間を通して子どもは「学級」という単位に完全に拘束され、(基本的に初等教育ではクラブの掛け持ちは余り出来ない、というのが実情である限りは)その後の課外活動では概ね「部活」という単位に完全に拘束される。その拘束力というか閉鎖性が、「適応ゲーム」をよりシビアな形で運用させ、また「非適応」とされる側の逃げ場を狭めている感は無きにしも非ず、であろう。
 極端な話、「いじめ」が起こるのはある程度仕方がない面はある、とは思われる。そして、その中で被害者にとってダメージを抑制するのに必須であるのは「味方の存在」である。自分に「味方がいる」という意識があれば、いじめられている側もある程度内面化してしまっている「適応ゲーム」において「まだ負けていない」という自己認識を保つことが可能となるのだから、少なくとも自殺という選択を取る確率はぐんと下がるのではないだろうか。この「味方」にアクセスする道を閉ざすことも「いじめ」が先鋭化した場合には目的化する訳であるが、それをより容易にしているのは、学級や部活という単位が実現するところの「場の閉鎖性」だと思われる。学級や部活という「場の拘束力」が低ければ、被害者の側も味方を求めるための「逃げ道」を確保しやすく、要するにゲームのルールとして「勝ち負けが付きにくくなる」のではないか。そして、「勝ち負けが付きにくい」ことによって、このゲームをより「つまらなく」させることが究極的には「いじめ」を減らすことになるのではないか。

 ところで、本質的に「適応のルール」というのは、基本的にはアドホックなものである。一方で、その「アドホックさ」を学習させるというのが、現状の「適応の教育」という学校教育のカリキュラムの中では、恐らく上述したような「ハードウェア的」な問題のために抜け落ちている部分があるのではないか、という気はしている。そして、それによる非適応者の学習的無気力や過剰適応者の硬直性、みたいなものが現在のいじめ、延いては社会的な諸問題の文脈において浮かび上がることは比較的あるのではないかなとも。その上で、学校教育の現状がそうすんなりと変化することに関してそう楽観的になることが出来ない現状では、その「アドホックさ」を学ばせるために、親がある程度学級の外で子どもがやれることを与える必要があるのかな、と。要するに、世の中は学級から見える風景よりも広い、ということを、初等教育の中で何らかの形で理解させること。それを自分の子どものキャラクターにある程度あった形で動機付けさせるっての意識が大事になってくるということだろう。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

3冠ならず、か。 

レース結果@JRA
12.8-11.5-11.1-11.6-11.7-11.7-12.9-12.8-12.9-13.2-13.0-11.9-11.2-12.5-11.9

 という訳で、ユタカとしては少しペースを緩めるのに失敗した、という部分は残った所だろうけれど、今年の馬場でこのペースであれば「ノリの気持ちが分かった」というコメントはさもありなん、という所ではあったろうか。因みに、昨年ちょっと出した1000mラップに関して、今年の分を、テン1000mが1分を切った回だけについて出すと、こんな感じ。
98:セイウンス -0.4 4.3 -0.7
02:ヒシミラク -1.7 6.4 1.2
06:ソングオブ-1.3 3.5 0.5
 恐らく、今年のラップはセイウンスカイにより近く、恐らくあと1秒遅いペースで1000~2000を踏めれば、ユタカは1998年のノリになれた、ということだったのかと思う。その辺りでの「我慢」が出来なかった辺りは、結果としてまぁミスプロ……ということなのか。ある意味、アドマイヤメインの母父*ヘクタープロテクターというのは同期でユタカが乗ったアドマイヤキッスの母父*ジェイドロバリーと興味深いシンメトリーであったようにも思う。ミスプロがダメというよりは、こういう本格派の路線においてサンデーとこういう馬を組み合わせるパッケージに一定度の限界があった、ということかも知れない。そういう意味においては、勝ち馬のミスプロをいれた上でのある程度補完する血脈、例えば今週のエントリの中でちょっと指摘した、*ヒッティングアウェーの存在であるとか
、それと加えてサンデー×トニーの奥深さがある分の優位性が存在したこと、みたいな辺りが微妙に存在して、アドマイヤメインに無かったこと、という辺りではあったろうか(メインの場合は曾祖母の Hyperion はある程度以上有効ではあったが)。
 ただ、メイショウサムソンの走りは聊か解釈に難しい。確かに、この馬の身上とする「併せての強さ」を発揮するには若干難しい材料が揃っていた。ただ、その上で「王道」を歩もうとする意思が若干強すぎたのか。それにしても、若干ユタカの作ったペースの解釈に人馬が意図を狂わされた面があったようにも思われ、結果として少なからず納得の行かないレースになってしまった、という感じではあるのだろうか。ただ、ペースの強さはこの馬に有利になると思われただけに、若干の味気なさは残る。強いて言えば、1周目の4角でアペリティフに若干被されるような部分があって、ああいう部分での制動が今ひとつ不首尾になったことが3000という距離においては響いたのかも知れない。ただ、この馬も純然たるステイヤーというのとも少し違っていた、というのはあるのだろう。そういうスタミナに磨きをかけた上で古馬になっての成長を期待するしかないのではないかな、とも。そして、今日のようなある種の不器用さがあるならば、この馬がディープインパクトやハーツクライを倒すならば、有馬よりはジャパンCかも知れない。その辺りで適切なレース選択が出来るかどうか、というのはあるだろう。また、4歳まで見据えるならば、両方使うのは適切ではないだけに、絞って使うことでこの結果の悔しさをきっちりぶつけてもらいたいかな、とも。
 しかし、3冠ってのは、改めてそう容易ならざるものではあった。ソングオブウインドの抱えてきたシチュエーションってのはある意味ヤシマソブリン的だな、というのが一瞬過ったのが○を打った背景にはあったのだが、結果としてナリタブライアンがメイショウサムソンより抜けて強いから3冠を取れたと言うのも恐らく半分正しいだけで、ある種のツボみたいなのに展開が入りきらなかったとか、そういう部分も少なからずあるだろうな、ということも結果を見ながら思えた部分でもあっただけに。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

レジャーと、偽レジャー。 

◆偽物。
10月22日ロンシャン5R 16:10発走 芝3100m
ロイヤル・オーク賞(G1)
総賞金250000EUR 3歳上 定量(3歳55kg、4上59kg、牝1.5kg減)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
110Bellamy Cay    牡4 59 パスキエ  116 11314 ファーブル   Kris
21Sergeant Cecil  せ7 59 ムーア   166 24111 ミルマンGB   King's Signet
37Frank Sonata   牡5 59 キアリー  296 29621 キンランGB   Opening Verse
49Lord de Sud    牡5 59 メンディサバ179 休1121 ルージェ    Linamix
52Soledad      牡6 59 スパニュ  269 19143 シェレル    Priolo
68Loup de Mer    牡4 59 ブフ    192 外3142 バルトロマイGE Law Society
75Shamdala     牝4 575スミヨン  146 11462 d.R-デュプレ  Grand Lodge
811Petite Speciale  牝7 575ルメール  367 15465 ルコアフィエ  Atticus
96Montare      牝4 575ペリエ   162 22221 ピース     モンジュー
104Daramsar     牡3 55 テュリエ  75 31131 d.R-デュプレ  Rainbow Quest
113Rising Cross   牝3 535ドワイヤー 215 831015 ベストGB    Cape Cross
 という訳で、ダービーとレジャーが偽物の国のレジャーである。まぁ実際ダービーは「ダービーを騙っているレースが間違っている」だけであって、将来的には同じ競馬場で行われるということもあって、恐らく今年 Rail Link が勝った方のレースが凱旋門などをゴールとするような馬の「実質的フランスダービー」になる可能性は結構あるんじゃないかなぁとも今年の凱旋門賞終わった後にちょっと思ったりもしましたが(実際に、ディープだけならともかく Hurricane Run とかまで破っちゃった訳で、そういう面での優位性を新たに認識したホースマンは多かったのではと)。はサテオキ、こういうレースだけに、どうしてもカドラン賞の延長戦、みたいなイメージのあるレースではあるのですが、そう見越した上で距離が短縮されるとなるとやはり Shamdala が今回はより有利になるかなぁ、という見立ては可能な所、ではあるのですけれど、そういう予断をややかき乱すような追加登録が、アガ・カーン殿下の2頭目。7戦5勝の Daramsar は母が Daryaba というなかなかの良血。それを敢えてぶつけてきた辺り、そこそこの勝算を両方に持ってるには違いなく、スミヨンとしては悩ましい所であろう。あとは上がり馬っぽいローテだけどその昔はバリバリのクラシック候補だった Lord de Sud や、明らかに無茶苦茶すぎる戦績と面白すぎるムラっぷりが魅力の牝馬 Rising Cross 辺り、あとは勿論 Sergeant Cecil も有力には違いない。

◆本物。
出走表@JRA(NOT 直リン)
 べ、別に直接リンクしてる訳じゃないからね!自分のサイト内リンクからリクエストを投げてるだけなんだから、勘違いしないでよ!因みに方法論としてはmomdoたんのやってたののパクリだけど、起源はウリナラニダ。ただ、この方式だと、リンクするたびにファイルを作らないとイカンので(まぁせいぜい自分の作ったので257バイト、減らそうと思えばもうちょっと減らせることは可能ですが)、ブログサービスで結構ファイル容量厳しい人にはオススメできない。
 はサテオキ、メイショウサムソンに関しては実に気の毒なことになってしまったな、というのが正直な所である。2年連続の3冠馬のかなり有力候補ながら、眼の上のタンコブ的にディープインパクトがいて主催者がそちらばかり目をかけてしまってただけでもアレなのに、まさか主催者の意図しなかったような形での話題を、よりによって菊花賞のたった3日前にやられては、競馬外の一般人にとってはほとんど「あれ、そういえば菊花賞なんてあったっけ」くらいに扱われてしまうような部分もあって。ただ、そんな中でもトライアルである程度ライヴァルのカードを切らせた格好をつけて、自身は淡々と仕上げて3冠挑戦へのゲートに送り込んだ瀬戸口師とその陣営には心から敬意を表したい。やはり、2冠取りながら故障で……というのは、余りにも味気ないだけに、実際ここにちゃんと出られることをまず何よりも望んでいただけに。
 基本的には、メイショウサムソンは血統がきわめてシンプルな馬であり、ある程度持続力型という大雑把なイメージをそう外しはしない配合ではあるものの、実質的にポストサンデーというにかなり近かった感のある今年のクラシックにおいては、多くの有力馬は距離適性の差こそあれど、大なり小なりワンペースに近い印象のレース振りが目立ち、そのような中で「似たもの対決で抜けていた」という図式のメイショウサムソンに利があった、という現象になっていたのではないかとも思われる。そして、そういうメンバーの中では、「毛並みの違うキャラ」となるようなタイプ、今回ならば斬れ重視型というべきレースを出来た辺りが字面以上に力を発揮できる場合もあって、ある意味ドリームパスポートの神戸新聞杯などはそういう方向を狙って鍛えた陣営が「併せずに抜き去る」という戦術に賭けた結果であろう、とも思われた。ただ、それが余りに巧く行き過ぎたために、聊か手の内を見せすぎたようにも思われる。その意味ではドリームパスポートのもう一回ってのはなかなか容易には行かない面はあると思う一方で、恐らくそれを陣営も分かっていたからこそ、高田を降ろす選択をした、という面もあったかも知れないし、少なくとも乗り替りはある程度高田の作戦をブラッシュアップする形、という意味ではこのレースにおいては仕方なかったのだろう。ただ、恐らくこの馬の評価はそういう意味では▲が妥当、という話になってしまうのかと。
 神戸新聞杯の回顧でも書いたとおり、メイショウサムソンの「抜群度」は、現状見えてる字面ほど高くはないかも知れない。また、今回はハナを主張する馬が明らかにいない状態で、その上で先行の最有力であるアドマイヤメインがユタカならば、当然ハナなど切る確率は低く、斬れ勝負に近くなりそうな面もあり、そういう意味ではなかなか厳しいレースには違いないだろう。イメージとしてはジャングルポケットが負けたようなパターンが思い浮かばなくはない。ただ、幸いにして、上がり馬や抽選を通ってきた馬で、メイショウサムソンと違うストロングポイントで牙を剥くような相手は少ないのではないか、とも。その点では、やはり2000年の3着馬よりは勝ちやすい環境が揃っているのでは、とも思う。ただ、その上で、近年の長距離ではマイネルデスポットやイングランディーレ的なハマリがこの手のレースで起き易くなっており、大穴としてはやはり先行勢だろう。前走では明らかに実力差を見せられた感じで差し返されたソングオブウインドは、その手の馬としてはやや人気しすぎになりそうではあるが、ある程度考慮の余地はある。あとは、そういうレースをやる手がありそうな辺りとしては、タガノマーシャルなどが目に付く所ではあろうか。
 一方で、2着取りが器用に出来そうな馬が意外と少ない、というのはあるだろう。例えば結果としては両方3着であったが、牝馬戦線におけるフサイチパンドラとかはそれに近い部分があった。その手の馬は登録馬の中には少なく、それが結果として頭数を増やしているという面はあるだろう。その中で、これまでは少しずつドリームパスポートが負けていたことで安定性を保っていたのだが、神戸新聞杯で「勝ってしまった」ことがダイナミズムに変調を及ぼす可能性はあるかも知れない。むしろ、ソングオブウインドは勝ち切るよりもそういう「少し負ける」文脈でそのキャリアにおける安定性を維持するという確度が高いのかも知れないな、とは思いつつ。あとは、距離という面では不安があるが斬れ勝負ならそれなりという点ではフサイチジャンク、安定感という意味ではアエローザくらいまで追加しておけばよいかと。
◎メイショウサムソン
○ソングオブウインド
▲ドリームパスポート
△タガノマーシャル
△アドマイヤメイン
×フサイチジャンク
×アエローザ
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ブリーダーズCである。 

 オーストリアは、マグナ・ラシノ競馬場(当然あのマグナのグループに属するのだろう)にて行われる、中欧ブリーダーズカップ。当然他のレースもあり、内容としてはスプリント(1200m)、マイル(1650m(笑))、フューティリティ(2歳1300m)にこのクラシックなのだけど、最後だけで勘弁してくれ。ある程度 Direktorium がこの手の調べモノで使い物になるということが判明したのは、そこそこの収穫かも知れない。
10月22日エブライヒスドルフ7R 16:35発走 芝2200m
中欧ブリーダーズCクラシック(Aut.G1)
総賞金20000EUR 3歳上 定量(3歳57kg,4上61kg、去勢馬1.5kg減)
馬 馬名      生産調教性齢斤量 騎手   戦勝近走成績 厩舎     父
1Star's Song    GER AUT せ4 595ロペス   102 142 シュヴァイガト STERNKONIG
2Mideros      CZE SVK 牡4 61 クロヴィツキ-- 645 ハナチェク   Rainbows For Life
3Born Slippy    IRE AUT 牡3 57 パリーゼ  81 317 シュヴァイガト Desert Prince
4City Hall     GER CZE せ6 595シャロウプカ223 322 ヴィテク博士  Halling
5Domysl      POL AUT せ5 595ゲオルギエフ-- 771 ビグス     Alhijaz
6Road Runner    HUN HUN 牡5 61 ヴァルガ  -- 116 リバルスキ   Horatio Luro
7Oakboy      GER AUT せ5 595レスピンガル324 146 マルタン    Goofalik
8Tetriks      POL AUT 牡4 61 イーガン  -- 1047 ビグス     Don Corleone
9Tempeltanzer   GER SVK 牡4 61 リネク   -- 111 クボビコヴァ  Devil River Peek
10Magambo      GER HUN 牡3 57 スミダ   -- 175 リバルスキ   Monsagem
 つーか、去勢馬アローワンスって、面白すぎるから(笑)。
 で、大雑把に、参加国はオーストリアにハンガリー・スロヴァキアという感じで、まんま二重帝国な訳ですが、ルーマニアとかバルカン辺りが微妙に除外される感じ、となるのか。やはりドイツ産馬は多いねぇ、という雰囲気ではあります。しかし例えば Road Runner は母父が Birkhahn系の Buvolo で祖母父が共産マジャールの誇り Imperial だったり、Domysl は5代に渡ってポルスカに土着した牝系だったりと、泣ける部分はある。人気はどうやら連勝中のスロヴァキア・ダービー馬(なのか?)の Tempeltänzer で、ついでチェコ産の Mideros が続くらしい。それにしても、賞金20000ユーロってのがまた泣かせるなぁ。馬券はどのくらい売れるのでしょ?
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秋バーデン開幕。 

◆(挨拶)
 基本的には、MARLさんのエントリは概ね正しいことを言ってるのではないかと思う。その上で、どの程度まで陣営のポカだったかと言うのは現状出ている情報からは判断しづらいものの、「適切に処方されたとしてもポジティヴになる可能性」などが存在することを思えば、陣営の「未熟さ」のようなものを批判するってのは失当というか、軽はずみと指摘せざるを得ないでしょう。大体からして、ろぜさんが触れているように、今年の勝ち馬の馬主であるアブデュラ殿下にも、厩舎は違えどつい3年前に Three Valleys でやらかしてる前科があるんだから。……と、直接の知人何人かを腐すような話をしてしまいましたが、まぁその辺りの軽はずみさと言うのは飽くまで有芝基準であり、有芝ほどにディープに思い入れがなければまぁそんなものか的な部分は多分にあろうかと思われるので、気に病むな。
 ところで、山野長老須田鷹雄氏のエントリ読んでて思ったのだけど、前者が典型的な作家・評論家的視点である一方で、後者が非常にスポーツライター的な目線であるのが如何にも対照的であった。須田さんに全面的に同意する訳ではないが、あれだけの発言を出した勇気は、今後この人をヲチする文脈でも考慮してあげないとならないだろう。

◆という訳で本題。
 しかし、今日の分は間に合う訳が無い(笑)。ズベストこと Shinko's Best 辺りに頑張ってもらう方向で。
10月21日バーデンバーデン・フェスティヴァル2日7R 16:35発走 芝2200m
バーデン・ヴュルテンベルク賞(G3)
総賞金60000EUR 3歳上 別定
(3歳55kg,4上58kg、本年G3勝1kg,同G2勝2kg,同G1勝3kg増、牝2kg減、本年12000EUR下1kg減)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
14White Lightning  牡4 59 ユラチェク 244 52164 シュテヒ    STERNKONIG
210Bailamos     せ6 58 シュタルケ 294 67632 ヘッセ     LOMITAS
32Kiton       牡5 58 ムンドリー 195 33229 ラウ      ランド
47Mohandas     牡5 58 ヘリアー  253 55327 ヘフター    LOMITAS
59Brisant      せ4 57 ヘルフェンバ83 33345 M.トリブール  Goofalik
61Chiron      牡5 57 ボシェルト 213 58544 ボルテ博士   Valanour
73Glavalcour    牡6 57 プラセ   3016 11114 シャッフリュSW Glaieul
813Simonas      せ7 57 ペドロサ  279 休5446 ヴェーラー   STERNKONIG
912Soterio      牡6 57 ヴィクトワー298 23337 バルトロマイ  LAVIRCO
105Storm Trooper   牡6 57 モンギル  173 休611510 シールゲン   MONSUN
118Spatzolita    牝7 55 カルバーリョ437 56924 リチャードソン Goofalik
1211Dwilano      牡3 54 ヘルフェンバ71 32575 P.レンマート  SILVANO
136Inter Mondo    牡3 54 ミナリク  51 31264 ラウ      Hondo Mondo
 んー、混戦なのかな。
 大概はバーデン開催からの折り返しみちあな感じで、シュプレッティの上位を大雑把に考えておけばいいのかなぁとは思いますが、そこで勝っちゃったあと2戦を落としているシービークロスは斤量もちょっと苦労している部分と思われ、そうなるとなかなか簡単ではないか。前走G1使った Brisant 辺りと、あとは Mohandas なんかがそこそこ順番回りそうな感覚もあるけど、スイスの謎の馬とかもいたり、なかなか絞りどこが難しい。
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薬物の件、ちゃちゃっと。 

 ディープインパクトのアレについて。
 勝っちゃってたらある意味シャレにならなかっただけに、ある意味負けたのは天の配剤だったんではというのが第一感。ただ、よくよく考えると、むしろ1着になって失格というオチだったら、ネタ的に余りに凄すぎて、別の意味で歴史的になったかな、と思うとやはり勝って欲しかったとも思う部分はあるが、という辺りでいくつか考えてみることをあげておいた、というエントリ。

 で、基本的に「どのように処方されていたか」という辺りにがまず議論となろうが、可能性としては
1)日本で常用していた薬品に含まれていた(日本では禁止されてないし)
2)外国で競走能力の向上のために投与した薬品に含まれていた
3)外国で体調などに不安が出たため処方した薬品に含まれていた
4)何らかの形で、陣営の与り知らないところで投与された
の4つ。どうやら、日本から持ち込んだ薬品ではないっぽいという話があって、ならば1ではない、あと4のような陰謀論を今から持ち出すのはただのアフォ、2ならば現地の禁止薬物を調べないと言うのは流石に有り得ん、とするならば、まぁ普通に3ですよね、というお話でどうやら落ち着くような雰囲気。
 で、3だとするならば、今度はどの程度深刻な不安があって投与に至ったのか、という部分はあるのでしょう。もしある程度以上の体調の不順が見られるとするならば、まぁこの件は「敗因の分析」という文脈の性質も持ちうるかな、という辺りですが、まぁ「その程度の不安ならば馬を仕上げる過程において当然幾つかは出てくるもの」である可能性も勿論あるけど、日本である程度馴れない薬を処方せざるを得ないというのは、ある程度以上事態が軽くなかったという推測も可能かな、という気もしなくはありません。
 そういう意味では、やはりある程度以上の滞在のリスク、というお話になるのかなぁ、というのが現時点での思いとしてはある。その上で更に考えを進めると、今回夙に「ぶっつけで使ったローテーション」が敗因として難じられ、「フォア賞は使うべきだった」という話も出てたと思うが、結局のところ前哨戦を使うってのはこの手のリスクというのをどうしても増やしてしまう側面はあるんだろうな、と。ならばやはり、むしろ理想は*タップダンスシチーばりにギリギリまで渡航をせずに、ということではないかとも思うのだけれど、その上で凱旋門というのは「秋シーズンのはじまり」という、なかなか日本でも調整の難しく、ステップレースを選び難い時期に設定されているのが、レースとしての難しさ以上に大きなハードルとして出てくる部分になるのかなぁ、という辺り。
 あと、凱旋門の展望でも書いたけど、いきなり欧州に行った場合に、まぁ今回のレースでもそういう側面があったかもと指摘した「欧州馬に騙される」みたいな部分が心配な訳で、やはり何処かで欧州のレースを1度は使った上で凱旋門に出したい、というのもあるだろう。そういう意味では、個人的には春の早い時期に欧州で走らせ、そこをステップに春天なり宝塚を使った上で、夏に札幌記念くらいを挟んで凱旋門、というのが、日本馬でこのレースをチャレンジする上では理想的かな、という思いをちょっと新たにしてみたり。まぁ、欧州の春のレースっつったら、ガネー賞くらいしかない訳ですが。まぁ海外での「勝ち方」を考えるのも、このクラスとなると一筋縄ではありませんねぇ。
 と、最後は薬物と全然関係ない話になったが、俺が薬学に関しては厨房程度の知識しか無い上に、情報を全然真っ当に出してくれてねぇんだからこれ以上書けることもそうねーだろ。リンクははてブとかでトロ様が引いてるところをあれこれ見ればよろし。しかし、実際これで失格になったら、陣営はやり手の弁護士引っ張ってきてフランスの獣医に相当な額の賠償吹っかけた方がいいと思います。

◆と、書いてみたものの。
 ボスラさまによると、どうやら調教の際には一般的に使われる薬だった、という話らしく(処方したのが向こう着いてから、ということならば、フランスにおいても結構ギリギリの駆け引きの範囲でのこと、ということになるのでしょうか)、まぁちょっとこんな所で悪運が一気に出ちゃってた、ってことなのかな。
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「存在しない天皇」についての考え方。 

 意外と反応の良かった天皇話でちょっと出て来た、「存在しない天皇」についての基礎的なお話と有芝の電波な議論を織り交ぜて、何となく基本的に現在の日本人としてはこの程度の感じで思っていればいいんじゃないかなぁ、という辺りの落としどころをちょっと探していきましょうか、という程度のエントリを立てておきます。高校の教科書や副読本レベルをそう超えない範囲で軽くまとめるつもりだったが、書いてたら、意外と長文になった。
 因みにこの分野というのは、「モノが燃えるのは燃素があるからだ」くらいのレベルの議論であり、まだある意味社会科学として論じるには足りない部分なのかなぁとは思われますが、そういう場所では取り敢えず仮説を出しておくのは悪くない、ってのはあるでしょうか。基本的に「これが絶対正しい」という神学論争ってよりは、「こんなもんじゃないの~」くらいの大雑把さが大事かも知れません(笑)。

 存在しない天皇、という意味では、「欠史八代」というのが現在の皇統譜には存在します。これは2~9代目の天皇が、日本書紀や古事記において、名前と立太子年・没年、后妃、陵墓程度の記述しか行われず、在位中の実績が一切書かれていないことを差していて、要するに「天皇としての意味がない」存在です。しかし、この時代の皇統譜においてとみに不自然なのは、その寿命の異常な長さでしょう。下にこの時代の系図と没年を示します。太字が欠史八代の天皇です。
Fig.1 欠史八代と、初期皇統譜
 神武-綏靖-安寧-懿徳-孝昭-孝安-孝霊-孝元-開化-崇神
 BC585 BC549 BC511 BC477 BC393 BC291 BC215 BC158 BC98 BC30
 (承前)
 崇神-垂仁-景行+倭建-仲哀-応神-仁徳+履中405
 BC30 70  130 +成務 200  310  399 +反正410
          190          +允恭+安康456
                      453 +雄略479
 どう見ても実在しません、本当に(ry。
 と、この辺りまでは看做してしまうのが常識的ではあるでしょう。
 実際に、中華史書における倭王武はどうやら「幼武」という名を持つ雄略であるんじゃないかな?というくらいの推測は出来ますが、それ以前のものはアーサー王程度のリアリティしか感じられない所ではあります。しかし、一方で「捏造するならばもっと沢山の天皇をでっち上げればいいのに、何故在位年数を無理に伸ばしたのか」という疑問は夙に指摘される所ではありました。まぁ現実に、5世紀には巨大前方後円墳が近畿に存在していて、まぁ国が出来ていたのは間違いないのですが……
 で、上述のような常識を揺るがす側面があるのが、1980年代に「世紀の発見」と謳われた稲荷山古墳という埼玉県の古墳から発見された鉄剣の銘文でした。ここには、恐らく被葬者かその縁者であるというヲワケという人が、恐らく471年に雄略に仕えていただろうと思われる記述があるのですが、それに加えて自身に至る8代の系図が書かれていたのです。曰く
ヲワケの臣、上つ祖(おや)名はオホヒコ、其(そ)の児タカリのスクネ、其の児、名はテヨカリワケ、其の児、名はタカハシワケ、其の児、名はタサキワケ、其の児、名はハテヒ、其の児、名はカサハヨ、其の児、名はヲワケの臣。
 この冒頭に記されている「オホヒコ」という名前が、日本書紀において開化の兄とされる大彦と一致するようにも見える、という訳です。この大彦は後に安倍氏の祖となって安倍晴明などを出す一族ですが、主に東日本で活躍する部族で、東北に流れた分派は平安時代に源氏と戦って、敗れた後に四散した一族の末裔が長州に入って現在の総理大臣の祖先となってたりするのですが、その一族の系譜とも部分的に一致する名前もある。で、系図的にも下のような感じで、あながち有り得なくは無さそうだな、と。
Fig.2 稲荷山鉄剣の系図と皇統譜
 +大彦-武渟-豊韓-高橋-○○-○○-○○-ヲワケ(鉄剣)
 |
 +開化-崇神-垂仁-景行-倭建-仲哀-応神-仁徳-允恭-雄略(皇統)
 さて、この字面だとやや大彦は崇神よりも前の世代に見えますが、実際にこの人は四道将軍という崇神配下の部将として扱われており、北陸(越)に派遣された、とされています。この四道将軍は全て皇族として系譜に組み込まれているのですが、実質的にはヤマトを中心とした連合体に参加した地方の首長的な意味合いが強く、ほぼ崇神と同世代に近い人物なのでしょう。ただ、息子も同時に将軍に任命されていることを考えれば、崇神よりは気持ち年上と言うか、まぁ0.5世代くらい上を想定すればいいのでしょう。
 因みに吉備津彦という人は桃太郎の始原となる神話を残してたりします。因みに鬼というのは温羅(ウラ)という名前の、身長4m近い朝鮮は百済の王子だったそうな。将軍様も正男もびっくりだな(笑)。
Fig.3 四道将軍略系図
 孝霊+孝元+開化+崇神
   |  |  +彦坐-丹波[彦立]道主→丹波
   |  +大彦-武渟河別
   |   →越  →関東
   +大吉備津彦→吉備
   +若建吉備津彦(→吉備)
   +倭迹迹日百襲姫
 さて、ではその大彦や崇神が仮に実在人物だったとして、何時頃の人物として扱えばよいのでしょうか?まずは系図が正しいとして、ヨタではないちゃんとした年代がどれくらいとなるのか、という観点で考えてみることにしましょう。その上で、ある程度正確っぽい(あくまで「っぽい」に過ぎんのですがw)系譜として、飛鳥時代の継体~天智辺りで1世代がどの程度になるか考えてみましょう。ということで下の図をご覧あれ。
Fig.4 継体~天智・天武の世代数と没年の関係
継体-欽明-敏達-彦人-舒明+天智671
527~            |(平均=678.5)
534(平均=530.5)       +天武686
 継体の没年は複数説が入り乱れますが、527~534年の間で、間を取れば西暦530.5という数字に成る一方で、天智と、その同世代の天武の没年を平均すると678.5年となります。要するにその間の一世代平均を取ると
(678.5-530.5)/5(世代)≒30
という辺りに落ち着きます。まぁ男はある程度何歳でも子を生めるので結構アバウトな数字になりますが、凡その水準としては1世代30歳ってのはそう常識を外した値ではないに違いないでしょう。では、30年で世代を取ると、ということで、雄略の479(≒480)を基準値として皇統譜に当てはめてみると、こんな感じ。
Fig.5 30年/代で遡る没年の期待値
崇神-垂仁-景行-倭建-仲哀-応神-仁徳-允恭-雄略
240  270  300  330  360  390  420  450  480(30年/代)
280  305  330  355  380  405  430  455  480(25年/代)
 ちょっと参考程度に1世代25歳という例も挙げてみましたが、まぁ大体崇神を3世紀中葉の人物、とするような結果になるでしょう。この時期というと、丁度邪馬台国とかがあるような時代ですので、或いは卑弥呼とかも同時代で活躍してた?という話になりそうですが、ちょっとそれだと時代をくだり過ぎてるかも、というのも何となくあります(まぁ邪馬台国大和説に立てば、それもありなのでしょうけど、それにしては日本の歴史書に対応したエピソードが無いのも問題)。ちょっと、この系譜が正しいか、というのも考える必要がありそうです。

 まずは、父ー子となっている系譜が兄ー弟を修正した、という可能性は結構あるでしょう。要するに、80年も在位していた大王の後で弟がまた何十年もやってたら如何にも不自然な訳で、要するに兄弟だった系譜を、在位を長く見せかけたために親子に変えた、というのがあります。これは中華史書に出てくる「倭の五王」でも垣間見られる現象で、ここに「讃」と「珍」という兄弟が登場します。この時代で兄弟を探すと、履中と反正なのですが、この両者は在位が短く、史書と合いません。そこで定説としては仁徳と履中、または応神と仁徳ということになっています。ここで、中華史書が間違ってるのか日本の史書が間違っているのか、となるのですが、ある程度中華史書である宋書の方がリアルタイムに書かれた史料なので、日本の史書が間違ってる(または捏造している)というのが恐らくは正解でしょう。
 あとは、ヒメヒコ性が姉弟を原則とすることを考えると、ヤマトタケルは伊勢神宮の斎宮の祖で、垂仁の娘であるヤマトヒメの弟、という可能性が高いでしょう。この辺りの天皇在位もやたら長いので、恐らく1代程度の修正の余地はあったのではと思われます。こうして、2代誤魔化したと仮定したら、次のようになります。
Fig.6 世代を若干いじって30年/代で遡ってみる。
崇神-垂仁-倭建-仲哀-応神-允恭-雄略
     +景行-成務   +仁徳
300  330  360  390  420  450  480
大彦-武渟-豊韓-高橋-○○-○○-○○-ヲワケ
285  315  345  375  405  435  465  495(30年/代)
 ということで、大雑把に3世紀末に崇神の時代を持ってくることになりました。要するに邪馬台国と中華の連絡が途絶えて暫く後の話、となります。この時期は奈良の巻向に前方後円墳の初期の大規模古墳なども出てくる時期で、概ね後の天皇家となるヤマトの覇権の確立と見てよい時期となるでしょう。
 さて、では欠史八代は?となるのですが、これは要するに、ヲワケが自称した系譜と同じようなものを、始祖王たる崇神が持っていた、ということでしょう。そして、その系譜も彼が大王となるための根拠となった、と思われます。神武に至るまでは、9世代で、凡そ270年程度遡ると、西暦30年辺り、となります。この時期というと比較的近接するのが、これも教科書で見た人はいると思いますが、「漢倭奴国王」の金印が西暦47年。要するに、北九州の統一がなされて、倭人がある程度の規模の国家を作り始めた時期、となります。恐らく、崇神はその九州王朝の貴種性を自らの権威としたと思われます。この時代、つまり弥生中期の九州には、「剣・玉・鏡」のセット、つまり三種の神器的なレガリアが発掘されることもある、という辺りにも、その九州との繋がりは見られるでしょうか。まとめると、以下のようなお話かな、と。飽くまで仮説ではありますが、そういう風に解釈すると、概ね考古学的な発見と筋の通る形で日本の文献上の歴史が概観できるのでしょう、と。
  • 稲荷山鉄剣の系図と皇統譜を大雑把に比較して、崇神は3世紀末の人物である。
  • つまり、古墳初期の巻向文化の支配者と見てよいだろう。
  • 崇神は四道将軍と連合を結び、ヤマト王権の事実上初代となった。
  • 欠史八代は、崇神の自称する祖先の系譜であり、稲荷山の系図と同様に扱うべき。
  • その崇神の自称する上祖は、九州の統一政権を築いた奴国辺りの王族である。
  • まぁ要するに、皇紀2600年とか言ってる香具師は厨、ってことで。
  • 一方で、日本書紀・古事記などの文献を馬鹿にしちゃいかんっしょ、というお話。


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何となく、配合メモ。 

 ちゃちゃっと、4頭ばかり。まぁ菊の季節は配合くらい語らんと、ってことで。

アエローザ
 サンデーは今ひとつ Princequillo を単体で使いこなせない、というのは例えば*マクダヴィアの仔が走らなかった背景要因としては引ける部分かと思うけど、*ブラッシングジョンの素性の良さを活用するための Prince John クロスが創出できるという意味では*フレンチデピュティってのはそこそこの配合相手ではあるかな、とは思う。ただ、Fall Aspen を活用するという文脈では今ひとつっぽいのがなぁ、という恨みもあるか。どーでもいいけど、アスペンリーフにテイエムオペラオーをつけると結構凄い配合になるんだけど、流石にやらんか(笑)。

タガノマーシャル
 *コマンダーインチーフとフジキセキという超がつくようなトライアルホースの組み合わせ、といえばそれまでなんだけど、それでも気になるのは、牝系が Bourtai だから、ではある。母の In Reality クロスってのもなかなかナイスでして、曾祖母が Buckpasser×Princequillo とかちょっとマルゼンスキー的なものを持ってたりするし、そういう意味ではコマンチ的にもそこそこ向いてるタイプなのではとも。ただ、前述の In Reality にしてもあと Hail to Reason クロスにしても、如何にもダート向き、ってのも気にはなりますが。なにしろ根性あるのが1頭いるんで、スパっと来る方が穴にはなりそうでもあって。

ネヴァブション
 曾祖母8頭中7頭が重賞ウィナー(うち6頭がG1馬)というカワカミプリンセスみたいな「よく見ると良血馬」。で、全体的に Hyperion がやたら強くて、それを曾祖母の Pistol Packer と祖父であるサンデーの米血で挟み込むような見立てか。どうしてもカナダ血統が入る分ちとガチャガチャした印象になる所はあるが、ジリジリ伸びてくるような底力は結構あって、まぁどっちかというと着穴っぽいのだけれど、落馬明けできっちり勝ってくる根性はなかなか見るべきものはあるかなと。ある程度ペースが上がった時のリスクヘッジで押さえたくなるタイプではあるかな。

ソングオブウインド
 サンデー×エルコンというのも、どうも Seattle Slew の呪縛みたいな部分をどうしても感じてしまう所ではあるのだけれど、*ヒッティングアウェーなんてのは Tourbillon を毒消し的に使いながら La Troienne を伸ばすという意味では、この組み合わせにおいて装備するには良い手合いだと思われ、*ファンシミンもこういう文脈ではそこそこ使えるのかもしれない、という部分も感じられはするかなと。強いて言えば、全体的にどこを切ってもワンペースな配合というか、そういう意味では逃げ馬がいないからと言ってスローに落とすとド沈みまであるし、エルコンらしい乗り難しそうな馬というイメージも強し。ただ、レースのカギを握る馬には違いないでしょう。
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ニューマーケット秋開催。 

◆メインレース。
10月14日ニューマーケット2R 14:50発走 芝18F
シザラヴィッチ(2級HH)
1着賞金£93480 3歳上 ハンデ
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎    配当 父
14Baddam      牡4 136モンガン  195 15537 チャノン   25/1 Mujahid
212Finalmente    せ4 134デットーリ 104 411111 カラハン   12/1 Kahyasi
327Vinando      牡5 133イーガン  203 5356休 エガートン  33/1 Hernando
422Barathea Blazer  せ7 128キネーン  214 休止休99 マコーリフ   100 Barathea
530Ebtikaar     牡4 128R.ヒルズ  173 541392 ダンロップ  20/1 Darshaan
68Cold Turkey    せ6 128ムーア   5215 117休4 G.L.ムーア  20/1 Polar Falcon
729Detroit City   せ4 127スペンサー 138 1111休 ホッブス    9/2 Kingmambo
813Odiham      せ5 127フォーチュン242 31541011 モリソン   50/1 Deploy
926Mirjan      せ10 127クロウリー 5310 54831 ランゴ    20/1 テンビー
1015Lets Roll     せ5 126ゴラム   366 38515 ソーントン  25/1 Tamure
1118Saint Alebe    せ7 125プロクター 122 61休65 エルズワース  7/1 Bishop of Cashel
129Tarandot     牝5 124アーン   192 64599 マーガソン  50/1 シングスピール
1325Dont Call Me Derekせ5 123ギボンス  237 11落2止休 J.J.クイン  33/1 Sri Pekan
147Contact Dancer  せ7 122ダーレイ  284 21117休6 ジョンストン 25/1 Sadler's Wells
1517Key Time     せ4 121サンダース 146 11112 Sir.プレスコッ 8/1 Darshaan
166Mceldowney    せ4 120出走取消  -- =出走取消= ジョンストン ---- Zafonic
1731Whispering Death せ4 116マカヴォイ 205 121411 ハガス    14/1 Pivotal
1828Mr Ed       せ8 116キャトリン 5010 25休914 ボウエン   40/1 In the Wings
193Monolith     せ8 116ルメール  286 631休13 ランゴ    50/1 Bigstone
2032Inchnadamph    せ6 115マレン   255 休11休127 フィッツジェラ25/1 Inchinor
2111Dr Sharp     せ6 115ニコルス  367 119休158 テート    66/1 ドクターデヴィアス
2224Lightning Strike 牡3 114J.A.クイン 103 51落52 ミルズ    20/1 Danehill Dancer
2314Quizzene     せ4 114フレンチ  153 271827 ジョンストン 33/1 Cozzene
2421Trance      せ6 113S.デ・ソウザ486 86423 バロン    40/1 Bahhare
251Full House    せ7 113N,デ・ソウザ418 1414止 ウェバー   40/1 King's Theatre
2616Sir Monty     せ4 112マッカイ  184 113513 ペレットたん 33/1 Cat's Career
2720Ski Jump     せ6 112ハナガン  365 1081534 ファイー   50/1 El Prado
282Theatre      せ7 112ノートン  504 43221 ポールトン  12/1 Theatrical
2910High Point    せ8 110ブリスランド538 1421018 エンライト  66/1 Ela-Mana-Mou
3019Boxhall      せ4 110ギャノンたん131 522610 スウィンバーン 100 Grand Lodge
3123Laggan Bay    せ6 110フェンティマ351 381042 J.S.ムーア   100 Alzao
325Madiba      せ7 110マクドナルド785 55691 ハウリング   500 エンペラージョーンズ
 という訳で、伝統のシザラヴィッチである。これだけの距離にこれだけの馬が集まるのが、大英帝国の競馬の層の厚さである、というのは毎度毎度思い知らされる所……ではあるが、実際この辺の馬がほかで走ってるのを見たら結構小頭数のレースとかも目に付くし、あとハードルと兼用の馬はかなり多いのだけどな、ってのはあるけど、実際かなりの馬はこういう長距離ばかり使ってる訳で、まぁそういう番組がこの国で少なからず充実している、というのは間違いないだろう。トップハンデの Baddam は今年のクイーン・アレクサンドラの勝ち馬だったと思うが、前走凱旋門当日のカドラン賞からの折り返し、まぁこんな馬も出てるレースですよ、ということで。しかし現実には近5走成績見て「おいおい、抜いてる馬の方が少ないよこいつ」みたいな駄馬も多分に出ており、結局人気はなんとハードルでG1クラスの実力馬ながら平地は1年以上出てないという Detroit City が休み明けで、というなかなかアレなお話で、2番人気の Saint Alebe もイボアの勝ち馬だからまぁ実績はある……って前走が3年ぶりの休み明けってどういうこった?んで、3番人気の Key Time は格下を連勝中の上がり馬、と。まぁそれでも、これだけハンデ開いて頭数も揃えば、ギャンブルとしては愉しいに違い無さそうでもあるが、正直訳分からんのではないか、という思いも。

◆付け出し……というには凄いメンバーではあるが(笑)
10月14日ニューマーケット3R 15:30発走 芝10F
チャンピオンになり損ねたS(G1)
1着賞金£198730 3歳上 定量(3歳8st12lb,4上9st3lb、牝3lb減)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎    配当 父
16Hurricane Run   牡4 129ファロン  128 12124 ファーブルFR  7/2 モンジュー
27Maraahel     牡5 129R.ヒルズ  215 31152 Sir.スタウト  8/1 Alzao
61Notnowcato    牡4 129ムーア   135 11521 Sir.スタウト 11/2 Inchinor
44Zenno Rob Roy   牡4 129マカヴォイ 103 休1636 Sir.スタウト 33/1 Lear Fan
52Pride       牝6 126ルメール  247 41132 de.R-デュプFR 11/4 パントレセレブル
66Olympian Odyssey 牡3 124スペンサー 81 231235 B.W.ヒルズ  50/1 Sadler's Wells
71Sir Percy     牡3 124ドワイヤー 65 1休21休 トレゴニング 11/4 Mark of Esteem
88Confidential Lady 牝3 121サンダース 115 休2615 Sir.プレスコッ12/1 シングスピール
 結構そこそここちらもギャンブル的には面白くて、頭数は少ないけれど馬券の売上ではそう大差ないパフォーマンスが期待されるかも知れない、というレースではあり(いや、真面目な話、イギリスのハンデ戦は馬券売れますんで)。それにしても、凱旋門負けてチャンピオンというと、昔 Nijinsky の今*モンジュー、というイメージな訳ですが、まんま父の2の舞を演じに行く Hurricane Run の矜持もなかなかのもの。そういう意味では、ここで普通に空気読んで人気を落としているイギリスの客の鼻を明かして欲しい所もあるかな、という思いも。つーか、ある意味冷静にインターナショナルからじっくり間隔開けてきた Notnowcato にサクっと持ってかれると、微妙にレース結果として面白くないようにも思われるので、それならばいっそ Sir Percy のぶっこ抜きが見たい所はある、というか。
 それにしても、Pride はこのローテでJCに来るのかなぁ。ある意味、ちょっと晩成な*トリプティクという感じもあるが、負かした馬のクオリティを思えば、*トリプティクを超えるとすら言える、21世紀の鉄の女と称するべきか。ホムンクルスはやっぱ伊達じゃねーなぁ(謎)。

◆軽く秋華賞。
 カワカミプリンセスに関して言えば、休み明けはそう問題ではない気がする……というのは、基本的に勝負根性が充実している馬である程度どんな場面でも「勝ちに行くタイプ」というイメージが強いからってのはあるんですが、問題はこの距離がベストと思われるアドマイヤキッス辺りとの差がどの程度詰まっているか、という所となるのではと思われ。あと、桜花賞馬も勝負根性と言う意味では前走みせてくれたので、ここは面白く、そういう意味では春のメンバーの充実したレースとして堪能できそうな予感もある。一方、アメリカンオークスは過去2回の出走馬がその後不振だったり故障だったりで、ここもちょっとアサヒライジングについては慎重にいきたいところではある。休み明け、こっちは弱そうだし。
 ただ、そういう時に限って無茶なのが来るレースなので、ある程度変なペースで来そうな馬をチェックしておかないといけない、くらいが基本スタンスになるのかなぁとも思われ。シェルズレイの逃げ残り……は流石にそう何度も出てくれるか分からないけど、3着までで引っ掛けておくのは悪く無い。あとは突っ込んできそうな所としては、ブロンコーネは面白いかと。基本的に桜花賞・オークス・ローズSの3つのうち一つのレースも出てない馬が少ないレースではあるが、そういうメンバーでは如何にもトライアルホース的なサンドリオンよりは、血統的に中距離やや化けの可能性を秘めたトシザサンサンは押さえておこうかな。
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ディープインパクト引退表明の件。 

 もう少し引っ張っておくか迷ったが、ある程度ネタが新鮮なうちに。

 基本的には、この馬は「本来4歳で引退させるべき馬」であるとずっと思っていたので、引退自身に関しては大きな異議はない。恐らく、これだけの馬を現役で持ち続けることってのは他者からは共有しがたい「怖さ」があることではないかと思う。株価の話について言及されてたところもあったけれど、明らかに「馬で株が下がる」なんて事態に至ってしまった時に、経営者が株主に説明をつけるのはなかなか難しそうな部分はあるし、金子氏がそこでフサイチ氏のごとくに押し切れるキャラクターでもないのは明白でもある。そして、それを共有していない向きからは、なかなかフェアな批判は難しいというのはあるだろう(別に批判するのは自由ではあろーが)。
 ともあれ、そういう中で「3歳馬として、そして古馬として」それぞれ一連の物語をここまで故障を避けつつやりきってきたことに関しては、もしこの馬が有馬まで走りきれば、それだけで未曾有の……は言いすぎだが、シンザンに並ぶ偉業には違いないとは言い切れる筈である(シンボリルドルフは宝塚に出られず遠征計画が頓挫したのがやや痛い)。そこまでやれれば、あとはそう証明するものは実はないんじゃないか、という気もせではない。競走馬としての比類なき能力ならば春天とダービーである程度以上示せているのだし、逆に「歴史的競走馬」としての限界という意味では凱旋門である意味十分かも知れないな、と。そして、恐らくそれに加えるべき「勲章」としてBCターフの1つでも取りに行かせるか、くらいであるならば、そこまで「現役を続ける」ことの意味合いには議論の余地は出てくるだろうし(断言するが、凱旋門の敗北は「この馬は欧米でG1が取れない」ということの証明としては全く採用するに足りないのだから)、反面「これ以上強くなる」という物語に挑戦することを課すのは、馬に対しても陣営に対しても余りに重過ぎる感もなくはない。無論池江郎師やユタカにはその覚悟はあったに違いないものの、恐らく未だに、この馬が「成功を期待されすぎている」存在である以上はねぇ、とも。

 ただ、ある程度調教師などの頭を越えて引退を表明したような部分というのは、気に掛けておくべきかな、というところでしょうか。その辺りを考慮するに、金子氏がある程度これまでディープを使っていく中で「自分の専権事項としての『馬の使い方』に関して、他者(これをJRAと見るか社台と見るか池江郎師と見るかについては、敢えて考察はすまい)の過剰な制約を受けていた」という意識があったのでは、という推測はどうしてもなされてしまうところではあり。勿論、シンボリルドルフにおいてもこの手の陣営と馬主の間の潜在的な葛藤というのは非常に強かったことは伝えられる訳で今に始まった問題ではないとは思いつつも、まぁそういった辺りで「我慢し切れなかったんだろうなぁ」という印象は残した。そういう意味では、「日本の競馬制度」がこの馬の限界としてあった、という南センセイ的な理論というのは、この馬においては馬場適性とか血統の問題以前のところで、むしろ馬主と調教師の関係、或いは馬主とJRAの関係、みたいな部分により重み付けがなされるのでは、という気持ちも若干ある。その上で更に脱線しながら考えるのは、日本における馬主のコミットの弱さというのは、勿論「はじめに主催者ありき」という官主導な歴史的構造にもあるのでしょうけれど、それと加えて、結局ある程度馬主が「小金持ち」的な部分があるからかなぁという辺りで、それこそ石油成金的な豪快な金持ちないしは昔の貴族のような人と比べると少なからず経済的スケールで落ちる訳で、日本の競馬において過去そういう「真の大金持ち」がある程度既存の仕組みを動かしてこなかったツケみたいな部分は存在するのかなぁとも。そもそも、「真の大金持ち」ならば、ある程度冒頭に書いたような「怖さ」を引き受ける余地も大きくなる訳で。

 そしてディープインパクトのファンとしては、来年この馬が見られないことへの不満以上に、まだ残っている、この馬の歴史を完成させる途上で、それを達成するにあたっての不協和音を残したという点での不安が残るところでもある。まぁシンザンの陣営も相当に有馬前には不協和音を出しまくってるので、ある意味それが決定的な要因となるかといえば微妙は微妙だし、それよりはむしろシーズンに4回重賞使う(それも全てG1)ってのがはじめて、という方がよりリスクとしては高いところとなるのかなぁなどとも考えつつ。ともあれ、この馬のここまでのパフォーマンスを維持する存分な走りによって現役生活を終えることのみを、心から祈るのみである。
 一方で、むしろ惜しまれるのは、この馬が競走馬としてではなく「種牡馬として」世界に挑戦する機会を得るために取るべき勲章を取っていないことではなかろうか。勿論、名競走馬は必ずしも名種牡馬ではないし、またこの馬の性能のキモは恐らく瞬発力やそれを支える筋肉以上に、心肺能力などといったインサイドの強さにあると思われ、そういう馬は往々にして父系ではなく母方に入った方が良いタイプである、ということも理解はしている。それでも、概ね準一流国から発して血統的なブレイクスルーを世界に対して果たすのは、その国で史上最高クラスの競走馬であることが多い。ディープインパクトには、その最初のメジャーな挑戦者となる資格はあったと信ずるゆえ、拾えるタイトルを一つ何処かで拾うことによって、応分の機会を得て欲しかったというのはあるかなとも。そういう意味では、来年幾許かのシェアを与えて、この馬を再びユートピアと同じ服色で走らせるというのは、この馬に与えられる可能性としてはあったのではないか。もし、ああいう「不義理」を敢えて通すような蛮勇があるならば、そういう選択肢もないことはなかったのにね、と金子氏については思うところであった。

◆ちと追記。
 今更府中入厩の理由を解説した日刊スポーツの記事などを読む。自分はひょっとしたら参戦しちまうかも、と思ったのは「8冠」という記録を狙うにはその選択肢しかない、みたいな部分での予断つーか邪推があって、そんなレコード狙うってのなら支持できんよなぁという部分があったけど、その辺はちょっと氷解したかなと。まぁ陰謀論はほどほどにしとけ、ってか。
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今更ながら、スポーツ大陸見た。 

 はてブ台風通過(挨拶)。
 つーか、個人的に凱旋門翌日よりもこっちのがアクセス取れてしまうことが悲しいっす。ただそう言っても、恐らくかとユーとかあの手合いに比べてはてブのホッテントリに上がってもこの程度、というアクセスではあったので、そういう意味でははてブでどういうカテゴリの内容で晒されたら、同じブクマ数でもアクセス数が違ってくるのかなぁ、というのは興味ありました。要するに萌え系・IT系・時事系・スポーツ系それぞれで70ブクマ取った記事があるとして、どの程度 b.hatena.ne.jp からのリファが飛ぶものなのかなぁ、と小首をかしげる、休暇日。

 で、本題の方ですが、まぁある程度、ふーん、という感じではあるというか。個人的には頭数が少なくなりそうという段階で陣営がどういうように判断を変えるかという部分に対してのツッコミがもうちょっと欲しかった所ではあるのですが、映像を見つつも何となく思ったのは、「多分、そういうことを余り考えずに、やろうとすることをやるだけ」だったのかな、という辺り。ただ、あの番組のスタンスだと、ディープよりも Hurricane Run の方が斬れる、という前提みたいなのはあったように思われ、それがNHKスタッフの勝手な予断として存在していたのか、ある程度陣営との会話の中でそういう脈を得ていたように思われたのか、その辺りはちと判断付かない部分はありましたね。ただいずれにせよ、あの文脈を信じるならば、余り Hurricane Run と一緒にヨーイドンをするという競馬はやりたくなかったのかな、とも思われ、そういう意味ではある程度前に行くと言うのはそれなりに予期していた部分ではあったのかなぁ、という推測もあるかと思われ。
 ただ思うのは、フォルスって確かに掛かると良くない場所ではあるのですけれど、残り800って地点が結構フォルスのど真ん中辺りで、それを考えると仕掛けどころとしては本当は決して早すぎはしないのかも、という部分。勿論、前に下り坂があるというコンボの状態で行き過ぎるとダメではあるのですけれど、Shirocco をかわすタイミングというのは、ああして映像を見る限りでは逆にもう少し早い場所にあったのかな、とも思われます。一方で、実際に番組の言うとおり Shirocco がバテたタイミングが思ったより早くて仕掛けのタイミングを誤ったとするならば、一見柔軟そうに見えた「先行する」という作戦に、実は硬直な部分はあったのかなとも。そういう意味で、ディープとしては「どうしたらいいのか良く分からないうちに競馬が終わっていた」的な面もあったと思う一方で、最後差し返そうとしてヨレていた辺りは、フランスの馬場というのが日本に比べれば負荷は高いという所のうらみが出たかとも。
 しかし、実際のところ、番組でレースの部分をあらためてじっくり振り返る限りでは、確かにゆたゆたさんのエントリに結構な説得力があったんではないか、という気がしてきた。ディープインパクトの「強さを引き出す」ということに、レース直前まであれだけ腐心しながらも、レースに関しては「強さを引き出す」以上に「相手を気にしすぎる」状況だったとも見えて。
 ただ、まぁその辺りは、あくまで映像のつくりとしてそうなっていたというか、あの番組自体がディープが負けたことでやや言い訳めいたものにならざるを得ない部分があって、致し方ないといえば致し方ない部分ではあるのかも(笑)。

 ただ個人的には、結果としてそういう「相手を意識しすぎる」という今までと違うレースをやったことが、ディープインパクトという馬の競馬に対するスタンスをどのように変えてしまったか、という辺りは聊か気にしている部分ではあります。天皇賞に出られる体調ということは、恐らく凱旋門は有馬と同じでディープにとって決して100%の力を出し切った競馬ではないというように少なくとも陣営が判断した、という結論となりましょうが、その辺りの内面的な部分をどう取り扱うのかという辺り、そして、とりわけ秋天ならば多頭数が予想されるので、そういう中で逆に「日本でのディープ」が普段どおりの走りをした時にどの程度あの追い込みが利くのか、という部分も含めて、まずは気になるところではある、ってところでしょうか。まぁ無理せずジャパンCからでもいいとは思いますが、果たして。
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「もし世界が128人の天皇だったら」にチャチャ。 

 はてブでも話題になってるので、引用元の社会派DSさまにトラバ。面倒なので、Blockquoteはつけずにだだっと箇条書きで。

◆14人は実在しません。
 個人的には9人説。つーか、事績が神話的で在位がアフォみたいに長いというならば仁徳までを否定しないといけないのだけれど、何故に半端に応神から?という話にもなる。倭の五王も履中からと強弁すれば良いのだし。或いは神功摂政~応神時代が大雑把に広開土王碑とクロスするから、ってことだとしたら、現代史学が神功伝説を否認するのと辻褄が合わんし。
 その上で、七支刀以前とか、稲荷山の大彦時代辺りに何らかのエポックがありそうというスジで行くならば、大和王権は崇神をエポックとするのが穏当であろうかなぁとは思われます。

◆5人は天皇かどうだか疑われています。
 これは定義者によって人数も変わってくるけど、
(安閑・宣化)(弘文){(北朝5代)|(南朝3代)}
を適当に組み合わせた数字にならないといけない。件のコピペ者は南朝+安閑か?自分はその組み合わせに、弘文もちょっと怪しいとみて、6人の即位を疑う、くらいの線で考え中。大海人吉野出奔後の皇統分裂は割と早い時期にあったと見られ、そうならば壬申の乱の段階でどちらを「正当な即位者」と見るのは難しいかなとも思われますので。

◆8人は女です。
 18人は少年です。
 23人は幼児です。
 1人は幼女です。(明正)
 3人は幼児のうちに位を奪われました。(六条・安徳・仲恭)
 まぁ、これは議論無し。

◆5人は気が違っています。
 武烈・陽成・冷泉・大正、とあと何だっけ?(追記:あぁ、花山院か。それをカウントしちゃうのはちょっと気の毒と言うか、真面目に基地だと思われてたら勅撰和歌集の親撰者とされるのか、みたいなのはあり)
 崇徳のように流刑先で狂死してるようなのはカウントするかは難しいさね。まぁでも、気が触れて無くてもキチガイみたいな帝王と言うのは、他国に限らず本朝にも時折現れますな。後醍醐なんかは典型でしょうが。

◆13人はやりたい放題やりました。
 の定義が分からんので何とも、ですが、出家してからも子をなした因業坊主のカウントはやっといて欲しかった(笑)。

◆29人は何もできませんでした。
 出来ない人の方が多いと思うので、このカウントでも少なすぎます。

◆9人は貧乏に苦しみました。
 んー、これも難しい。応仁以降、安土桃山を挟んで概ね明治まで貧乏、とすると17人くらいにはなるかと思うが(後土御門→孝明の19人ー正親町・後陽成)、そういう意図ともまたちょっと違ってくるのかな?

◆15人は戦争をおっぱじめました。
 神武(東征)、崇神(四道将軍)、景行(西征)、仲哀(熊襲)、応神(新羅)、継体(磐井)、欽明(任那再興)、斉明・天智(百済再興)、天武(壬申の乱)、桓武(蝦夷征伐)、平城(薬子の変)、崇徳(保元の乱)、後鳥羽(承久の乱)、後醍醐(建武)、明治(日清・日露)、大正(第一次大戦)、昭和(第二次大戦)の18人と出ましたが何か。神話時代はもうちょっと細かく見ればもう少し増えるかも。因みに、平治の乱や源平戦、秀吉の朝鮮征伐は私戦とみて数には入れず。あと南北朝時代のコマゴマしたバトルは全部後醍醐がおっぱじめたとして集約(笑)。あと恵美押勝の乱辺りは定義が難しいが、淳仁は直接関わったとも思われないのでオミット。

◆6人は戦争に勝ちました。
 上記18人で負けたのは欽明・斉明・天智・平城・崇徳・後鳥羽・後醍醐・昭和。
 差し引き10人が「勝った」と見ればよいかなと。ついでに、仕掛けられて返り討ちにしたという意味ではこれに嵯峨(vs平城)や後白河(vs崇徳)なども入ってくるんで、もちょっと増える。あと、最終的に戦略的敗北をしてる後醍醐などは扱いに難しい。

◆8人は戦争に負けて退位しました。
 弘文(壬申の乱)、淳仁(恵美押勝の乱)、安徳(源平)、仲恭(承久の乱)、後醍醐(元弘の変)、光厳(建武)、崇光(観応の擾乱)、後亀山(南北朝合一)くらいで丁度廃位された天皇の数としては数合わせにはなりますかな。

◆2人は戦争に負けても居座りました。
 天智と昭和天皇。欽明とかも外征で負けているので、これを足すか足さないか。

◆6人は殺されました。
 安康(眉輪王)・崇峻(東漢直駒)・弘文(壬申の乱)・安徳(源平)、あと仲哀(神功)・継体(日本書紀の謎の引用)辺りは微妙か。毒殺説とかそういう微妙なのを挙げるとキリはなくなりますが。

◆6人は流罪人として死にました。
 淳仁(恵美押勝の乱)、崇徳(保元の乱)、承久の3上皇、とあとは?

◆1人は自分の仕掛けたいたずらにひっかかって死にました。
 そのお茶目な天皇とは、四条院。御年12歳でしたとさ。

◆13人の天皇が、3人の皇太子と、16人の皇子を殺しています。
 綏靖(手研耳)、崇神(武埴安)、垂仁(狭穂彦)、仁徳(隼別)、反正(住吉仲)、安康(木梨軽・大草香)、雄略(八釣白彦・坂合黒彦・眉輪・市辺押磐・御馬)、清寧(星川)、天智(古人大兄・有馬)、天武(弘文)、持統(大津)、聖武(長屋王とその一家)……と、あと中古以降は余り覚えてないので、その辺り色々、かな(追記:そっか、桓武は入れといた方がいいか。一応流罪とか幽閉後すぐ、という話だけど、井上・他戸・早良、ですな。あとは、平城→伊予もそのロジックなら入るかも)。意外なことに、狂暴で知られた武烈がこのリストには入らない。にしても、雄略やりすぎ(苦笑。大悪天皇の称号はダテではありませぬ。

◆2人の天皇は、逆に皇子に殺されています。
 既出ながら、安康と弘文。どっちも叔父・甥の間柄となりますな。

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ヒメヒコ制と聖徳太子の時代。 

 綾川亭さまのところでちょっと話題になっていた、聖徳太子の議論について。引用されている話については、最初は「こやつめハハハ」的な部分はあるのかなぁ、というかそもそも一番最初の摂政で皇位についてないのに贈り名を持つのは神功(これくらい出せろよ、IME。)だし……などと思っていたけど、何となくそれもどうかなぁ、と思ったのは、標題にあるようなヒメヒコ制というのが日本でどの辺りまで続けられてたのだろう、というようなことを思ったとき。

 ヒメヒコ制に絡んで有名な古事記の神話で、「兄と夫、どちらが愛しい?」の狭穂姫の悲劇があり、あの逸話については「ヒメヒコ制と家父長制で後者に移行するという政治背景の説話」という文脈でも語られることが多いのですが、果たしてそれが垂仁の時代なのか、みたいな部分はどうしても疑問があり、それこそ次の景行の代でもヤマトタケルと叔母の倭姫の草薙剣にまつわる「ヒメヒコ」的な逸話があったりするし、もうちょっと敷衍すれば倭の五王時代の木梨軽と軽大郎女なんてのも強ちその範囲から外れるものでは無い。更に言えば、神功の新羅征伐伝説だろう。あれを読んでると、どうもこの皇后と呼ばれる女性は仲哀の「妻」であるようには思われず、むしろ「姉弟」であり、仲哀の真の名は「オキナガタラシヒコ」だったのではないか、その上で、神託によってはヒメヒコにおいて「弟殺し」のようなものが発生することもあるんかも……みたいな気分にもなる。或いは、神功と応神を歴とした皇族として扱うために、「夫婦」という役割に修正したのかなぁという俗っぽい類推は、この文脈においては採用できるかも知れない、とも思ったりもする。

 で、まぁヒメヒコがどの辺りまでリアルにあるかといえば、同じ世代で似た名前の男女がある辺りはクサい、というように類推すると、それの最後というべき存在で思い浮かぶのは、白髪皇子こと清寧と、武烈の娘にして継体の妻・欽明の母である手白香皇女辺り、がどうも気になる。上に書いたように、記紀の系図はこの両者を姉弟ないしは叔母・甥としても扱わないのだけれど、比較的近いところでかなり特徴的な名前を共有する辺り。或いは、武烈→継体という皇統移動の背景には、この手白香という「ヒメ」の「弟・ないしは甥殺し」があったのかなぁという妄想もあり、その上で、彼女がもしその最後の事例となったのならば、彼女の息子とされる欽明とその片腕となった蘇我氏などの新興豪族がその制度を廃したのでは、という気も少々。この欽明を境に倭国は飛鳥文明の時代に入る訳ですが、この6世紀、聖徳太子の父である用明の代を最後に、一時期斎宮記事が途絶える時期があるのですよね。これがつまり、「初期ヒメヒコ制」の完全崩壊を示すものなのかなぁという予断はあります。
(因みにですが、伝手白香皇后陵って、やたらデカいんですよね。現実には箸墓と同時期とされるこの古墳が6世紀初頭の皇后の墓である可能性は限りなく低いものの、これを比定した先達の抱くイメージ、みたいなのは妄想の余地がありそうな気がする)

 一方で、そのヒメヒコ制の崩壊の後に、推古という女帝が立つ、という時代のダイナミズムは興味深いというか、そういう文脈の中で聖徳という存在を捉えると確かに興味深いものはあるな、という気がする。要するに、中国文明のもとで国家像を作り直すというフェーズにあって、ヒメヒコ制を豪族政治の中でより近代的に再構築するというシンボルとして、聖徳の摂政という形態が祭り上げられたと考えるのはそこそこ理があるかな、とも。個人的には聖徳に関しては、政治的事績と過剰な伝説に関しては疑わしいものがあるのですが、恐らく摂政としての厩戸という聡明な仏教徒皇子にして摂政というのは実在したんだろうとも思っております。そして、その元で蘇我による改革がある程度成功した結果として、時代的な転換の象徴という意味では聖徳の時代というのはエスパーニャにおけるイサベラと等価なものであるには違いなく思われ(所謂皇紀を定義する辛酉革命説のような道教的なイデアもそれをサポートした所はあろうかと)、結果として後世に聖徳というアイコンが肥大していった背景となったのやもとも。いずれにせよ、ヒメヒコ制の終焉がこの仮説だと凡そ古墳時代の終焉とリンクする部分はあって、この制度を変えることがある種の大きな文化的な転換の原動力となった、みたいな部分はあり、もちょっと言えば仏教伝来や崇仏論争ってのも、このヒメヒコの後をどうするかという時代的な提案のコンテストの結果なんだろうなぁとも思われる部分はあり。

 一方で、ヒメヒコ的な女性の戦闘能力というのは日本においてその後も暫しは影響力を留めており、それは神道よりな氏族によってある程度立て直されつつ、最終的には天武天皇における斎宮復興という形で現れ、古事記神話などにおけるアマテラスの優位性などにも繋がったのではないかなとも。その辺りのどっちつかずな政治的な曖昧さは、ある意味日本って昔から変わらんのかもねみたいなことをちょっと書き散らしつつ、散漫な歴史妄想話はこの辺りで。

◆以下余談。
 天皇号が定まっていない時代の天孫朝の君主については、ときおり「当時は大王だったから」という安易な理由で「雄略大王」とか愉しすぎる呼称をつける人が間々いますが、そもそも雄略とかこの手の漢風諡号は天皇号よりも更に時代をくだるので、大王号で呼ぶならば神武~天智までは全て和風諡号ないしは皇子としての諱で呼ばなければなりません。仮にそれがどれだけ面倒くさくてもな。で、不敬な有芝はそんな和風諡号をいちいち使うほどマメではないので、この時代の天皇に関しては漢風諡号に肩書きをつけないという表記にしております(敢えて「天皇」をつけることもたまにあるが)。ともあれ、余りヘンテコな呼び方をすると教養としてどうか、というのがあるので、漢風諡号+大王という呼び方は勘弁な、というお話。
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ストロングポイントとともに。 

 ごきげんよう、元彦お姉さま(さわやかな朝の挨拶)。
#つーか、このギャグが打てる標題を打ってくださったセンセイに感謝(笑)。
##丁度、Angel Heart Club さまにも晒されてる事ですしwwwww

 という訳で、失意の旅立ち(という訳でもないが、単なる外出)から戻ってきて、という辺りで、確かにタイムの件は当日の段階でレース直後に2.26という字幕が見えていたのに何故か公式タイムが31秒台になってて「なんじゃこれ?」とは気付いていたのですが、ちゃんとストップウォッチ片手にビデオを見返す気力が当日に無かったので気付かずに至った次第。因みに、2.26またはそれ以下が事実だとしたら、逆に単純に位置取りが前過ぎたんでねぇの、ユタカさん、時計をユーイチに預けたか?というお話になる、のかもとも。まぁちょっとそうなると全体の時計をもうちょっち詳細に見たいのだけど、今ネット徘徊するのがちと面倒になっているので、来週の天塩氏(または笊師)の観戦記でも待とうかなと。

 で、有芝が違和感を抱いているのは、仮に欧州の競馬がある意味異種なモノだったとしても、それをオーバーテイクするのが、「向こうの方法論をそっくり持ち込むこと」なのか、という辺り。例えばサッカーで言えば、外国人を監督にしたナショナルチームがそれを制したことは無いと思うのですが、例えば日本も現在こそ欧州の監督を招いてある程度方法論を仕込むことは正解とは言え、恐らく最終的に「ワールドカップを優勝する」が現実的な目標になったときには、恐らく日本人の監督でないとそれを得ることはないのかなぁ、とぼんやり考えるのですが、結局のところそれは、欧州なり世界のトップに並ぶ、ではなくて、超えるには「日本のストロングポイントを作る」必要があるから、ってのはあります。
 その上で、現実に日本はストロングポイントとして「早さ」というのを作ることによって、世界に「並ぶ」ことに既に成功しました、とは言えるでしょう。それについては、以前「日は、高速の芝より昇った、のか?」のエントリで語ったとおりです。例えば南センセイが提案される「洋芝時代の阪神」があと10年続いていたとしてたら、我が国の競馬が現在以上のレベルで欧州に対抗できていたとは有芝にはとても思われません。「とにもかくにも最強と言うべき馬、恐らく『もうちょっと強めのメジロマックイーン』みたいなの」が凱旋門で8頭立てでも5着くらいに終わっているよう(丁度 Hurricane Run の所でいい感じに着差がついてるので、アレの1,2馬身後ろ辺り、ということ)なディストピアなんじゃないのかな、と。丁度それに比すべき良い事例としてゴドルフィンのナドアルシバ競馬場がチャーチルを模して作られており、そこで冬期に特訓を重ねた馬が結果として現在に至るまでは最高の舞台で現実のツイン・スパイアを攻略しきれていない事情などを参照すべきでしょう。奴らがあれだけ持ち出し上等でゼニを投じてダメなものを、たかだか社台如きが10年20年で出来るかっつーの、というお話です。そういう意味では、堅い馬場ってのも、「環境的/文化的に選択された、ある種の極限的環境」が絶対能力の強化に寄与する、という事例の一部かなぁ、という所ではあるでしょう。アメリカのタイトなダートや、イギリスのアンジュレーション、フランスのスローからの斬れに、ドイツのズブズブ外伸び馬場といった手合いと並列な場所に「日本の高速馬場」はあるんではないかな、と。

 ディープインパクトの敗戦というのは、個のパフォーマンスレベルでの「レースセンスの低さ」ということで良いのではないかと思います。ディープのファンでもそれは認めるべきものでしょう。逆に言えば、それくらいの弱点なければディープはこんなファン集められんかったに違いない訳で(笑)。ある意味、ディープの「イメージしている競馬」が出来なければ脆い馬、なのでしょう。例えば、ディープ2着馬の次走ハズシ理論とか、ディープ2着馬その後故障理論みたいなことは言われてますが、その上で有馬後のリンカーンとハーツクライが高いパフォを演じたことを考えれば、有馬でディープは「自分の競馬をしてない」と言えるでしょう。今回も、或いはそれに近いのかもな、というのがレースのイメージとしては率直に言ってあります。その上で、「常に実力を出し切る」というのは、ある種のレースセンスというか、馬の側の「賢さ」が必要だと思うし、現状それがディープにあるとは余り見えないし、実際に必要とされることが殆ど無かったのは間違いないでしょう。
 また、須田氏の言うような「切れ味の馬場限定性」というお話は、ある程度正しいけどある程度間違ってるかなと。というか、この馬、実際のところ飛んだ飛ばないとかの言葉が独り歩きしてる部分はあって、結局「斬れ」という点で言えば、世の競走馬の水準をズバ抜いてる訳ではなく、せいぜい「サンデーサイレンス産駒でトップクラス」に留まるでしょう。まぁこれでもエラい高い水準ですが、要するに「やってやれないことはない」ということ。それこそ「悪い馬場でやれることを考えればブロードアピールの方が上」、みたいな感じで。そうではなく、「飛ぶ」前の予備動作的な加速と言うべき所で、この馬は圧倒的なのだと思います。皐月賞と天皇賞がその意味ではこの馬のベストレースであり、若駒Sはあくまで「余興」の芸なのでしょう。そういう意味では、レースセンスがあれば先行しても力を発揮できたかも知れないし、フォルスでもうちょっとぐんぐん伸びるような競馬が出来ていれば、この馬のベストは出せたという予断はあるのかなぁとも。

 ただ、その上で、ディープよりも「適性の高い馬」が凱旋門を制することになる、という未来予想はかなりの確率で当たるのかなぁ、ってのはあり、一方で、「その馬がディープより強い必然性はあるか」と言えば、無いのかも知れない。ただ、恐らくディープに欠けていたものは「レースセンス」だったのかも知れないけど、もうちょっと言えば「海外遠征」という条件においては、「バランス」が大事だ、ってことなんだよなぁ、とも。要するに、ディープはある点では120点とも言える馬でしたが、そういう馬にとってはやはり海外でのレースを難しくさせる、というのはあるのかなぁと思われ(要するに長所よりも弱点のために負けるリスクが高い)、恐らく遠征ってのはもっと能力のレーダー図が綺麗な正多角形に近い馬に向いてる、ということなのでしょう。分かりやすい所では、*グラスワンダーと*エルコンドルパサーでは後者の方がそういう印象は強いのかな、と。その意味では、「初めから圧倒的な馬」、よりは、ある程度「上を見ながら短所を減らしていける程度に原石の段階で『粗い』馬」となるでしょうか。トロさまが「イマドキは適性を超えての挑戦、みたいなのが当たり前になってるやん」という話をされてましたが、要するにそういう意味では基本的なストロングポイントをベースとした上で全体のバランスで勝負する馬が増えてきてる、という面があろうかと思われ、そういう意味でディープの「オールドタイプ性」を問うのは無意味ではない、というのはあるかもなと。
 ただまぁ少なくとも、凱旋門賞やキングジョージはジ・オープンやムンディアルよりは日本のスポーツマンにとって近い目標であるかも知れない、というのは今年の一連の遠征が示した結果のようにも思われます。勿論、ある程度この程度のヴィンテージが来るまでにはまた何年か雌伏のときが必要かも知れないし、それまで日本の馬産が構造的にもつものなのかという議論もあるにはあるのですけれど、ともあれ、我々がチャンスを待つのはそう無理目なモノでもないでしょう。それだけの地盤を作り上げてきたのは、高速馬場の競馬の中で調教技術を磨いてきたホースマンの賜物ではありますし、そのストロングポイントを築いてここまで結果を出して今更「柔らかい馬場で欧州に伍す」なんて発想を出されてもあまりセンスが良いとは思われない部分もあります。まぁ、アメリカ競馬においてベルモント・パークが果たしたような「スパイス」的な要素が必要になる可能性は認めなくはない(そういう意味でセンセイの「ローカル競馬で」という素案はまぁ悪くないのではとも)、という程度に留まるべきでしょう。ただ、その上でやはり「ストロングポイント」だけで押し切れるのにここまで近づけたなら、出来れば「現実に押し切る」をやって欲しかったなぁ、ってのはありますし、それが出来なかったこと自体はどうにも悔やまれるなぁ、という思いは非常に強いかなぁと。その意味では、今後日本馬が初めて凱旋門を制した時に、仮に自分がその馬の大いなるファンであっても、今回勝った時に得られたであろう喜びを超えるものか、というのが微妙なところかなぁ、などと思ったりはしました。

◆と、ここまで書いて身もフタもないことを書くと。
 前に書いたエントリで「欧州馬に騙される」ということを書いたけど、今回の遠征、あながちこれが当て嵌まらないこともないかも、ってのはアタマの中に10%くらいは残ってたりします。で、もうちょっと走り続けてれば同じメンバー相手に勝てたり、あの先行脚質が板に付いた可能性もあるのかな、とも。ただ、そういう勝ち方を求めての遠征ではない以上、「騙されずに勝つこと」が出来なかったという時点でまぁディープが足りなかった部分はあった、という総括であっても良いのでしょう。もっとも、*エルコンドルパサーですら引っ掛かった罠を抜けるってのは、それはそれで独自の競馬センスが求められるってことなのかな、なんてことも思いますが、その辺りは幾らなんでも脇道過ぎるし、そう答えの出てくるものでないかなと。

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下策であっても「本来の競馬」をすることの大切さ 

 に尽きるのかな、とも思う。
 ある意味ロジカルな結末である、と思うのは、馬場が良かったにも拘らず2分31秒台という非常にスローな展開での競馬になって、そこで負けた、ということ。かねがね言って来たとおり、この馬はHペースを平均ペースとして、平均ペースをSペースとして走る馬だから、最も不利なのは超スローで彼我の決め手に差がなくなること、という見立てそのままの結果になった、という所である。そういう展開になったときに、パスキエのロンシャンでの「腕」が利いてくるという見立ても、ある意味当たってはいたし。
 その上で、レースセンスという部分に難点があるために、スタートで5分以上を引いて先行する展開になったときに、そのアドヴァンテージを利することが出来なかったのだから、そういう意味では「自分に負けた」というべきではあるだろう。ただ、或いはゲートで落馬しそうな勢いで出遅れたような場合、というIfを考えるならば、理想的な展開、つまりフォルス入り口7,8番手→フォルス出口3番手という「この馬の記憶している本来の展開」の中で直線で加速がついたかな、という辺りは、ディープのファンとして繰言を言ってよい部分だろう。
 思うに、凱旋門というレースを展望するに「ロンシャンの先行有利」という部分ばかりがややもすると先行しすぎたかも知れないし、そういう辺りでの勝負のツボってのを考えてしまうのだけど、やはり、譬えそれが下策であっても「本来の競馬」をすることの大切さ、みたいな部分は思ったりはしました。とりわけ、ディープインパクトのように引き出しが決して多くない場合は、そういうことではなかったのかなぁとも。或いは、ちょっと脇道的な感想を書くならば、恐らくああやって先行してしまった時にそれでも行った方がいいと馬が見切るみたいな場面(まぁ Secretariat のプリークネスとかみたいな)になるには、或いはペースは遅いよりは早い方がいいのかも知れんね、とは思いますが、こればかりは馬に聞いて見ないとどうとも言えません(藤澤和師風コメント。
 負け方としては、何となくローエングリンが Nebraska Tornado に負けたムーラン辺りの印象に近く、まずは恥ずかしくない競馬をしているし、敗北がこの馬のステータスを極端に落とすものかは微妙なんだけど(レース前にも書いたけど、この敗戦でディープが弱くなるとも強くなるとも余り思われない部分はある)、ただ、勝てるために何か出来た、それは或いは偶発的に掴むしかないようなもので、意図的に手繰り寄せるのは難しいものかも知れなかったのだけど、それを掴めなかったことがとにかく悔しい、という部分ではあるでしょうか。
 あと、ドイツ好きとしてはぶっちゃけ Hurricane Run と Shircco に負ける分にはもうしょうがない、くらいの気持ちはあったんですけど、Rail Link には負けたくなかったよなぁ、とも。ぶっちゃけそれなら Schiaparelli 辺りに出てきてまとめて片付けて欲しかったぞ(苦笑。

 にしても、悔しいなぁ。
 恐らく、普通に劣ってる、というレースではないとは思われるだけに。それが間違いなのかは正直今現在で冷静に判断できるものではない(或いは今後のディープの戦績を見ないと分からんかも知れない)が、Oleander が4歳で負けたときのドイツ人の気持ちってのはこんなもので、それを80年遅れて俺たちは経験してるのか?

◆チャット相手のゆたゆたさまの所にて。
ディープインパクトを最後まで貫き通せなかった、3着
 まぁ、そういうことなのかな、とも思う。ディープインパクトという馬は、ダービーのときにちょっと書きましたが、Arrogant、つまり不遜な馬なのであり、不遜であることでターフに輝きを放つ馬であり続けるのでしょう。

◆あと、南センセイ。
堂々の3着?、ふざけるな
 ある意味南センセイらしいご意見ですが、失当でしょうね。今日のほかのレースのタイムを見るに、明らかにポテンシャル的には2分25秒くらいが出るような馬場で31秒という時計が出てる、ってことですから、やはり展開が最大の敗因には違いないでしょう。馬場って意味ではやたら上がりで11秒前半が出るロンシャンがそう日本と大差あるとも思われません。現実に、1分6秒台の軽馬場でやたら輝く*アグネスワールドがあの激悪馬場のアバイユを勝ったように、そう極端に欧州の馬場が意味を成すとも考えづらい部分はありますねぇ。強いて言えば、エプソムの如きアンジュレーションが日欧では最大の違いと言えるのかもと思いますし、ハーツの敗戦にはアスコットのアンジュレーションが関わるとも思いましたが。

◆更に、追記すると。
 NHKで見た別角度つーか正面からのクローズアップ映像を見て、かなり意図的にユタカが「前につけてる」印象を強くした。そういう意味では、彼もこの舞台である意味「出遅れても勝てる、とまでは、ディープを信じることが出来てなかった」のかなぁという部分で疑念を残してしまう部分も無きにしも非ずで、そういう点では芝さんの「馬を一番信じた騎手が勝ったということ」というご意見にも同意する面は強いですね。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

高いハードルではあるが、「最低でも金」とも。 

 と思うに、ディープ現象を亀田と比較する向きはアンチに多いようだが、実際のところはシドニー前のTAWA……ゲフゲフン、田村亮子に近いのではないか、と思うわけである、というところで数日前の須田氏の日記などより。
 合田さんがエクウスや酔いどれで「サービスしたつもりで優勝確率50%とコメントしても、不満そうなリアクションが帰ってくる」というお話をなさっていたが、その後私も同じような経験を立て続けにしている。私は「贔屓目は横に置いといて、3強とその他全員まとめたものがそれぞれ互角と考えて勝つ確率25%」とコメントしているのだが、ここまでその意見をスムースに受け容れてくれたのは夕刊フジくらいである。一方で、空手形が得られないと分かって撤収していった媒体もあり……。

 見ていると、競馬から遠い媒体、特にテレビ番組で「当然勝つ」くらいのムードが醸成されているように思える。
 しかし、その前に望まなければならないことがある。慣れない馬場で走る海外遠征だ。まずは無事に、というのが一番大切だろう。
 現実の「勝つ確率」に関しては、色々と議論があるのではないかと思う。
 ただ一方で、「目標」という意味では、このレースは「勝つ」しかないのではないか、とも思われる部分はある。それは、日本の競馬はここ数年の海外の大レースで非常に意義のある「2着」を何度も経験していることに思いを馳せればある意味当然ではあるだろう。*エルコンドルパサーの凱旋門、トゥザヴィクトリーのドバイWC、ゼンノロブロイのインターナショナル、そして差の無い3着であった、ハーツクライのキングジョージ。ある意味、これだけのレースで「メダル」を集めたならば、もう正直、
「2着はもう沢山だ」
と思ってしまう部分はある。
 「勝つかどうか」はともかくとして「勝ちに行く」という意気込みをもってディープが遠征するのは当然のことであり、それは相手がどれだけ強くても、日本を代表する名馬として勝負に臨む以上は当然持たねばならない矜持でもある、とは言えるだろう。もちろん、それと戦力分析は別の問題ではあるのだけれど、少なくともディープインパクトは負けるときの退路などを考えて遠征すべき馬ではないんじゃないのか、みたいな部分は思っているところである。言わば、「最高で金、最高でも金」の心境、みたいな。
 そして思うに、ディープインパクトは常にそういう退路を一切持たずに来た馬である。その上で、退路が恐らく一番広かったレースは、負けた有馬なんだろうと思うし、正直、ディープインパクトのファンであるというのは、こういう「退路の無い状況」に馴れる、ということでもあったのかなぁなどという感慨も自分の中にはある。だから、自分は、応援するという文脈においては、あくまで「勝て」と思って応援すると思う。それがどれだけ高いハードルであっても、ディープに課せられた運命ってのは、そういうものなのではないかな。

 と、語りはこのあたりにして、あとは当日アンダーカードでもざざっと。2歳戦はスルー。

◆好メンバー。
10月1日ロンシャン1R 14:05発走 芝4000m
カドラン賞(G1)
総賞金250000EUR 4歳上 定量(58kg、牝1.5kg減)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
13Reefscape     牡5 58 ファロン  255 33275 ファーブル   Linamix
25Sergeant Cecil  せ7 58 デットーリ 155 52411 ミルマンGB   King's Signet
36Baddam      牡4 58 モンガン  185 11553 チャノンGB   Mujahid
41Le Miracle    せ5 58 ブフ    196 11131 バルトロマイGE MONSUN
57Alcazar      せ11 59 フェントン 3012 1休6休2 モリソンGB   Alzao
62Shamdala     牝4 56 スミヨン  136 41146 d.R-デュプレ  Grand Lodge
74Petite Speciale  牝7 56 ルメール  357 31546 ルコアフィエ  Atticus
 Reefscape は前年の覇者。しかし今季はアスコット金杯の2着をはじめ、どうも地元G2、G3でもやや取りこぼしが目立ち未勝利。この距離で何処まで王者の地力を見せられるかだろう。良くも悪くもこのメンバーの中心にある存在には違いない。連勝中の Seargeant Cecil は前走で18Fの代行ドンカスターCを制覇。アスコット金杯5着は気になるが、長距離でもシュアな能力を保つ。Baddam は欧州最長距離のクイーン・アレクサンダーを制してクラス1入りし、過去2走ともに Seargeant に敗れているが、距離伸びての一発が何処までか。そして Monsun 産駒の Le Miracle はフランスで長距離を使われて能力が開花した。前走ロンシャンでグラディアトゥールを制して、勢いは最右翼だろう。因みに昔のグラディアトゥール賞は6200mだったのだが、もう元には戻してくれんか(笑)。そして御存知 Alcazar。昨年ロイヤル・オークで10歳馬ながらG1を制し、Yavana's Pace の最年長G1制覇記録を更新(ポカルよりロイヤル・オークの方が開催日が遅いので)。休み休み使われつつ、前走2着からここに臨む。頑張れ。Shamdala は中距離でもヴァーズ4着くらいの力で、今季も中距離・長距離をある程度兼ねながら、というところ。地力はトップクラスであるが、この距離でどうか。Atticus 産駒ながら遅咲きのステイヤーという Petite Speciale は春には仏ステイヤー路線の重要なケルゴレイ賞を勝っている。ここに来て調子落ち気味ではあるが。人気は Seargent 辺りだろうが、Le Miracle か Alcazar が勝つといいなぁと。

 こっからは手抜き(笑)。

◆ニューマーケットでやれ。
10月1日ロンシャン3R 15:15発走 芝向正1000m
アバイユ・ド・ロンシャン賞(G1)
総賞金250000EUR 2歳上 定量(2歳54kg,3上62kg、牝1.5kg減)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
17Excusez Moi    牡4 62 マカヴォイ 202 24162 ブリテンGB   Fusaichi Pegasus
210Gift Horse    牡6 62 イーガン  194 5139117 ニコルスGB   Cadeaux Genereux
33Red Clubs     牡3 62 M.ヒルズ  175 122551 B.W.ヒルズGB  Red Ransom
44Pivotal Flame   牡4 62 サンダース 243 37334 マクマホンGB  Pivotal
512Desert Lord    せ6 62 スペンサー 396 12225 ライアンGB   Green Desert
69Amadeus Wolf   牡3 62 カラン   113 54323 ライアンGB   Mozart
71Kodiac      牡5 62 キネーン  194 休3249 ダンロップGB  デインヒル
814Majestic Missile 牡5 62 スミヨン  216 14182121 ハガスGB    Royal Applause
913Reverence     牡5 62 ダーレイ  148 116511 オルストンGB  Mark of Esteem
106Meliksah     せ12 62 リッチャー 9617 381369 スミスたんGER Thatching
1111Moss Vale     牡5 62 ファロン  318 185114 B.W.ヒルズGB  シンコウフォレスト
125Biniou      牡3 62 テュリエ  152 411363 コレ      Mozart
138Mister Chocolate せ3 62 ペリエ   130 22754 コレ      Night Shift
142Beauty Bright   牝3 605スマレン  132 421561 オブライエンIR デインヒル
 フランス馬はフォレ賞に行った、ってのはあるかも知れないが、14頭いて地元馬2頭って、なかなか見られない気がするけどどうなんだろうか。しかも1頭は未勝利かよ。Reverence としてはシーズン後半の勢いがホンモノかどうかの試金石……としては*レザークや*テイクオーバーターゲットに中山行かれてるのが微妙だが、フランスという違う舞台でのテストという意味ではそれなりに意義があるのだろう。回りイギリス馬ばっかりだけどな。あとは Amadeus Wolf、Pivotal Flame、Red Clubs という辺りかなぁと思いつつも、単を買うならば Moss Vale。そろそろこの馬の番が巡ってきてもいいんじゃないか、と思うし、*シンコウフォレストの種牡馬初G1となれば、応援しに来た日本人にとっても喜ばしい結果になるんじゃないかな。
 ところで、謎の12歳馬 Meliksah ですけど、ドイツヲチの対象が基本的に中距離な有芝は、とりわけここんところリステンの短距離などまともにチェックしてなかったので、こんな馬がいること自体恥ずかしながら全然知りませんでした……。96戦って、一体なんやねんという感じですが、元々イギリスデビューだったらしいですね。後で色々ブログで教えてください >地元の方

◆大山鳴動して、6頭立て。
10月1日ロンシャン4R 15:50発走 芝2000m
オペラ賞(G1)
総賞金250000EUR 3歳上牝 定量(3歳56kg,4上58kg)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
15Satwa Queen    牝3 58 テュリエ  94 休22休1 de.ルアール   Muhtathir
22Irridescence   牝5 58 マーウィング148 休11休5 ハモンド    Caesour
36Mandesha     牝3 56 スミヨン  64 11811 de.R-デュプレ Desert Style
41Nannina      牝3 56 フォーチュン104 121234 ゴスデンGB   Medicean
15Alexandrova    牝3 56 ファロン  84 休2111 オブライエンIR Sadler's Wells
64Dionisia     牝3 56 ルメール  149 1611休 クマーニGB   Tejano Run
 と言いつつ、それほど Alexandrova 独走状態、となっていない辺りはまぁ流石にあれだけの登録馬を集めていただけあるなぁと言う所ではあるのですが。Irridescence は香港で*ウィジャボードを破っているけど、馬場が良くなれば叩き2走目で何処までやれるか、と言う所でしょうか。マーウィング連れてる辺りの勝負掛かりはなかなか好感。Mandesha はどうも凱旋門をヘタレた辺りで逆にそういう勝負掛かりに微妙感が漂うのとは対照的ではあるのかも。伊オークス馬 Dionisia は今後が面白い存在かなと思うけど、ここはまぁ力試しですな。もともとG1での取りこぼしの目立つ馬っぽいし。Nannina は微妙に地力不足かも。Satwa Queen は一発と言うにはややメンツが分厚いか。
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