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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

堂々とアキバの日陰を歩け。 

 どうやら、アキバの観光地化、もうちょっと言えばオタクの「珍獣扱い」みたいな状況が蔓延することによって、オタクにとって秋葉原が居心地が悪くなってる、という話題がぼちぼち挙がっているらしい。で、それに対してArtifactさまにて「秋葉原はもともとオタクの聖地ではない」というややオルタな角度からのエントリが。
 個人的に、秋葉原という街について思うのは、「新しいものを受け入れつつ、古いものは一定の淘汰を経つつも先鋭化した一部が残り続ける」みたいなイメージ。そういう意味では、パーツ屋とかは路地裏にいつまでも残り続ける、みたいな感じで、同人誌屋なんかも将来的にはそういうものになってくんだろうな、みたいなことを思う。で、ふと思ったのは、オタクってのは元々そんな肩で風を切って行動するものではなく、狭い所暗い所涼しい所みたいなのを目指す走性みたいなものを持っているのではないかと。30男にして未だにオタク気分の抜けない有芝が、時折レジャランの帰りに見る電気街口ガード下の店舗群に引きずり込まれそうな気分になるのは、恐らくそういう心性であると解釈しているのですが、そういう意味では神コップBloGさまが書かれる「オタが笑い声を気にせず歩ける秋葉原」ていう表現に微妙に引っ掛かる部分はあったり。
 というか、もしそういう状況があったとしたら、そのとき既に「オタクにとっての秋葉原」はある種のバブルの状態にあったのではないかと。もうちょっと言えば、オタク的心性の人物にとって、そういう「居心地の良さ」というのは非日常の範疇であり、例えば普段ネットでしか知らない相手とオフで集まったりとか、或いはイベントではっちゃけたりとか、そういう局面以外は自意識過剰に日陰者を演じる、というのが普通では無いのかなぁと。そして、そういうオタクにとって秋葉原は日常か非日常かといえば、恐らく前者ではないかと。そういう意味では、路地裏の店に入って初めて美味しい空気が吸える、くらいが「よく鍛えられたオタク」の本来の姿であるべきところを、どうも中央通りで普通に歩けるくらいオタクの層が広がって、オタクがバブル化した中で「アキバの居心地のよさ」が生まれてた、と言えるのかなぁと思う。
 要するに、自分が思ったのは、
「オタクは堂々とアキバの日陰を歩け。さすればやがてよく鍛えられたオタクになろう」
 ということであったり。

◆以下余談。
 ふと思うのだけど、ダイビルやUDX、或いは昭和通りの再開発ビルなどに通うサラリーマンってのも、今時ガンダム見て育ったとかファミコンやって育った人ってのが結構多くて、そういう意味では広義のオタクというべき人も含まれている、とは思う。恐らくそういう人でもネットの上ではハンドル使ってそ知らぬ顔で普通にいかにも見た目からオタクな狭義のオタクと会話したりブログにトラバ打ったりしてるというのはあると思うのですが、秋葉原とかで普通にオタクやってる人から見て、そういうスーツ姿の広義のオタクがとらのあなとか入ってたら、やっぱり「観光客」と思ってドンビキする、みたいな部分ってのはあるのかなぁ。

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Secretariat的であるには違いないのだろう。 

 ディープインパクト研究のアレ。

 個人的には、あの研究の解析とかをブックで読んでいて思ったのは、ああいうデータの取り方をすれば、ディープインパクトは確かに史上最強馬になっちゃうよな、みたいな所ではありました。根本的に、ディープインパクトの何が一番優れているかというと結局末脚のスピードな訳ですが、残り100mでの脚色をベースにした測定ってのは、基本的にその「ディープインパクトが最も優れている」という部分を切り出した尺度になるのかなぁ、と。例えば終始平均ペースで最後はバテ合いのような格好になるケンタッキー・ダービー馬の強さを測るには、多分最初のクラブハウス手前で1回と、その対角線となる向こう正面のクォーターポール(4F標)辺り、そして最後にラスト1/16でもう一度、みたいな形にしないと正確にその強さの表現を読むのが難しいのではないかと。
 それにしても、ディープインパクトのデータとしてへぇ~、と思ったのは、トビが断然デカい、というのはある程度予測がつくとしても、ピッチも平均を超えている、という辺り。出走馬中何位か書いてくれるとよかったのだけど、ある程度ピッチをつけてトビがでかいなら、そりゃ早いよなぁ的な感覚は素人的にも持つことが出来るデータなんだろうとは思った。日刊スポーツの記事で Secretariat と比較してそれよりストライドが長い、と書いてあるけど、あんたダートの走りと比較してもそりゃ普通に芝馬のディープのほうが長いに決まってるでしょ、という所だったのですが、ただ恐らく Secretariat もある程度ピッチ的にもストライド的にも優れている、みたいな馬ではあったのだろうなぁとも。

 しかし、こういう感じでやたらめったらと分析されるってのは、調教師とかにとってはどうなんだろうなぁ、みたいなことも思ったり。そもそもフォームがどれほど美しいことが分かっても、そういう走りを身に付けさせるための矯正みたいなメソッドは現状ちょっと確立するのは困難であるように思われるし、その上で「当たり前みたいに走る」ことだけがどんどん既成事実として積み上げられると、池郎センセイ、更にプレッシャー倍増なんではないかなと。恐らく、3冠を達成した今でも精神的にはかなり追い詰められた状態で調整してるような所はあるんではと推測したりもします。言うなれば、
「普通に海外の大レースのゲートに辿りつくまでは、全て当たり前でなくてはならず、失敗したらその瞬間に調教師として今まで積み重ねたもの全てが否定される」
くらいの状況には立たされているような部分、というのを今のディープインパクトを巡る陣営には感じられて。この馬に関しては、陣営自ら海外について語る場面がその地力に比して如何にも少なく(例えばシンボリルドルフならばもっと馬主自身が喧しく海外について語っていた部分はあったろうかと)、或いはそれは傍からみて「国内だけで稼ぐつもり」にも見えなくは無いのですが、一方でそれは「夢を語る余裕すらない」という現実なのだろういう気がしてならないです。或いは蹄の件も含めてかなり見えざる故障リスクが多い馬という可能性もあるのでしょうが、実際のところ、それがなくとも、周りが勝手に先回りして見る夢が大きいだけに、夢をかなえる側はどんどん先に膨らむ夢を追いかけるような立場になってしまうのでしょうな。
 そして、この馬が本当に Secretariat のように競馬一流国に生まれていれば、その夢はローカルに頂点を極めるだけであっさり完結できるのですが、わが国は幸いにしてアメリカ人以上に大きな夢を持てる程度には「一流」から距離があるだけに、苦労もひとしお、というところで。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

これが私のJRA様 

 JRAのファンサーヴィスもこのご時世結構多様化してるわけですが、今開催のレープロにて。



 という感じで、メイドの写真などが載っている。
 これを読んで某穴場の人は「これ要するに、指定席取ったら


『お帰りなさいませ、御主人様』

とかやってくれるってことですかねぇ」みたいな話をされていたのだけれど、実際不思議なのは、このメイドに関する説明はこの欄には一切なく、恐らく指定席をとってもそこにメイドがいる、という話では無さそうという辺りなのですが、一体このメイドが突発的に出てくる事情が何なのだろうと悩まされる所ではありました。というか、普通こんな図版乗っけるならもうちょっと何がしか脈絡に関する説明があっていいもんだろう。イメージキャラとして採用しましたとか穏当な話でもいい訳でさ。で、メイドがつく馬名に関するサインかなとも思いつつ、別にシンメイドゥバレーみたいな「メイド」のついた馬も出てなかったっぽいし……。
 と思いつつ家に帰り、これを麻智さんに見せたところ、1段下に載ってる「細江純子のズバリ当てるわよ!!」のコーナーの見出しだけみて


『この細江って人がメイドの格好するってこと?』

というシュートな意見が出てきて思わずひっくり返ってしまったのですけど、流石にその可能性は指定席にメイドがいる可能性よりも低いと思いつつ、でもやれと言ったらやるよな細江、みたいなこともちょっとだけ考えたりした。見たいかどうかはまた別問題として。

まぁ結論としては、
   J R A 必 死 だ な
に尽きる訳ですが。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

JC回顧@落ちなかったペースが演出した大レコード。 

 ラジたんより、佐藤哲三のこのコメントは、なかなか薫り高い。
調子が良さそうで、1コーナーまでハナに行くつもりでしたが、馬場がいいので速いかなと思ったけど、向正面で折り合いがつきました。4コーナーではこれなら持つかなと思いましたが、やはり少し速かったのかもしれません。一度使われて馬体も絞れて状態は良くなっていましたが、次はもっと良くなると思います。有馬記念はペースも落としやすいので、本当のタップの姿を見せたいですね
 確かに、前半1000のラップだけをみると、必ずしも暴走ではなかった。
 58.3であれば、決して遅いペースにはならないものの、ユタカも前日に酷評していた所の高速馬場ならば「一旦ペースを落とせば…」というのはあっただろう。カブラヤオーの時代で58.9の逃げ切りとかがあったわけで。恐らく外人騎手が多くてある程度時計感覚のあるメンバーが揃っていたことを考えると、差していくメンバーもあそこでペースが落ちてくれる方がむしろ歓迎すべき、と思っていたかもしれないし。ただ、そこからタップが止まってくれなかった、ということ。このレースのペースにおける本質は、1000~2000で12秒フラット1度以外すべて11秒台という、「全く緩める場面のない」タップダンスシチーの先行ぶりに尽きるであろう。この辺りは、アレか、やっぱり前走に関して一番腹に据えかねていたのは馬自身だったんじゃないか、みたいな微妙な愉快さを思ってしまう所でもありますな。そういう意味では、今回のレースはあれはあれで
「本当のタップだったよ」
と哲三には言ってみたくもあったりして(笑)。
 一方で、デザーモが「相手を圧倒しに行くようなレース」をしてしまった、という感は何となく予想していた通りには出ていたなぁ、と思った。恐らくあのメンバーで一番強いのはゼンノロブロイだったのだろうとは思う。しかし、ある程度「セーフティ」に外に出して早めに仕掛ける、という格好になった辺りは、ちょっと日本の騎手的な潔さになってしまった、というのはあったのかも知れないし、そういう意味ではデットーリってのは常にチャレンジングな騎手と対照できるのかもしれない。なんつーかベタな言いかただけど、ヴァレンティノ・ロッシ辺りと印象が被るな。アルカセットに関しては配合はちゃんと褒めていたので、これに勝たれるなら、というところ。あとは、もし後が大味に突っ込んでくる、言わば「ハーツクライの流れ」のレースになった時に勝つのはウィジャボードかな、とは思っていたのだけれど、これもちょっとアルカセットにマークされていたという点での弱みはあったのかもしれない。それに加えるならば、Cape Cross と*エンドスウィープの地力差かな。ただ、これに関してもファロンが「チャンピオンに乗っている」という意思がやや働いたのかなという推測も出来る所はあって、一概には断じにくいところはありますよね。凱旋門なんかのイメージでいけば、もうちょっと我慢して差したらルメールが使わせた脚みたいなのは出てくる気はしましたが、一方でファロンのあの無駄なフォームでそんなズバっと馬が切れるものなのかは疑問だったりするので、まぁあんなものかも知れない。
 ウィジャボードは秋が意外と順調に来てフレッシュさを得られた馬でしたが(BCターフにおける Shirocco にもこれは言えた)、昨年まで重賞を1回しか使わなかったアルカセットはむしろ春シーズンにはこれといった目標もなく力試し的なローテが強い、というのは後講釈としては可能だろうと思われる。その上で、凱旋門・BC・JC(&香港)という3つの目標に対して等価のテンションで臨んだ上で、前の2つをたまたま使えなかったことが、陣営のモティヴェーションを高める要因にはなったのだろう。この辺りのフォーム読みというのがアルカセットの人気を上げる要因となったのならば、やはり日本のファンの馬券も巧くなってきたということではないだろうか。しかし、レコードは流石に予想はしてなかったなぁ。個人的には23秒後半くらいまでならば対応できて、22秒に突っ込む可能性もある文脈だけどそうなったら流石にスピード負け、というのも見てはいたのだけど。
 それにしても、気の毒なのは、ハーツクライ、そしてルメール。このコメントもまた真正直。
道中は最高のレース、直線は最低のレースでした
 恐らくは、あのコースをあそこで取れた、というだけでルメールは本来勝利するに相応しかったと思う。勿論ある程度ウィジャボードを突き飛ばすようなそぶりの悪さはあったものの、アレだけ伸びた馬が逆にあそこで押さえられてしまったらハーツクライが不利を受けた、みたいな話になってしまう。大外を差すのは豪快だが、それ以上にインを強襲して次元の違う脚を使う様はレースのコンテンツを盛り上げるものだな、と思った。恐らくはディープインパクトも海外で勝負になるためには、一度はああいうレースが出来なければならないだろうなぁとも。それでも敗れたのだったら、ある意味G1に対する運命的な何かすら感じてしまう。これはサンライズペガサスやリンカーンに対しても感じる所なのではあるが、ハーツクライの場合は余り展開の嵌りやすくない馬の割には持ってこられてしまう辺りで、結構印象を強くする感があるだろう。そして、ルメールとしても、恐らくは去年の天皇賞やJC、或いは今年のマイルCSやJCの方が、恐らくは騎手としての仕事として Divine Proportions を勝たせるときと比較して果たしていることは多いと思うのだが、もし本国では未だに Divine Proportions に跨っただけで勝ってた騎手として記憶されているならば、それは惜しいよなぁ、というのも感じた所ではあった。まぁ勿論、巧いと認められてるから出世してるんだろうけど、ひょっとしたら本当のルメールを知ってるのはあいつらより俺達なんじゃないか、みたいな気持ちも抱かせたJCでもあり。

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ジャパンC……迷走の先行馬、引き潮のチャンピオン。 

11月27日5回東京8日11R 15:20発走 芝2400m
第24回ジャパンカップ(GI)
総賞金476000000円 3歳上 定量(3歳55kg,4上57kg,牝2kg減)
有枠馬 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     前売 父
:11My Sole Sound   牡6 57 本田優   358 18休811 西浦勝一    95.9 TAMAMO CROSS
×12Tap Dance City  牡8 57 佐藤哲三  3811 休17休9 佐々木晶三   14.6 Pleasant Tap
:23Warrsan      牡7 57 スペンサー 419 45418 ブリテンGB   87.2 Caerleon
◎24Admire Japan   牡3 55 横山典弘  82 310休52 松田博資    15.3 Sunday Silence
:35Lincoln      牡5 57 武豊    185 64休115 音無秀孝    20.9 Sunday Silence
△36Ouija Board    牝4 55 ファロン  116 休7休12 ダンロップGB  9.8 Cape Cross
:47Fusaichi Better(ryせ6 57 ドミンゲス 3111 41417 モーションUSA 35.8 Talkin' Man
○48Zenno Rob Roy   牡5 57 デザーモ  187 1休322 藤澤和雄    2.2 Sunday Silence
:59Stormy Cafe    牡3 55 四位洋文  73 21休88 フトシ     67.3 ADMIRE VEGA
×510Heavenly Romance 牝5 55 松永幹夫  287 10休211 山本正司    17.2 Sunday Silence
:611Cosmo Bulk    牡4 57 ボニーヤかよ187 61012休11 岡田総帥BRF   33.3 Zagreb
:612Bago       牡4 57 ジレ    158 23334 ピースFR    15.8 Nashwan
×713Sunrise Pegasus  牡7 57 蛯名正義かよ226 145休112 石坂正     63.4 Sunday Silence
△714Alkaased     牡5 57 デットーリ 155 12125 QMA2GB   9.0 Kingmambo
:715King's Drama   せ5 57 プラド   247 11281 フランケルUSA 24.1 King's Theatre
▲816Heart's Cry    牡4 57 ルメール  143 252休6 橋口弘次郎   9.0 Sunday Silence
×817Suzuka Mambo   牡4 58 安藤勝己  163 休31休13 橋田満     24.1 Sunday Silence
:818Big Gold     牡7 58 和田竜二  506 213休65 中尾正     102 Brian's Time
 まずは、外国馬含めて、魅力的なメンバーが揃った、とは言えるのだろう。その一方で、この場にいる馬のうち何頭かは「チャンピオン」と呼べる馬ではあるのだけれど、いずれもその前に「元」がつくような場所にいる存在である、ということ。一方で、彼らがチャンピオンを失った時にそれを引き継ぐ存在が(まぁ Bago に取ってかわった Hurricane Run は例外としても)ややまだその座を磐石なものにしていないということ、その辺りで世界の競馬事情自体がある程度流動化しているような流れでのレースという点で、若干「世界の中の位置づけ」として、どのように扱うべきか難しいレースにはなったのかも知れない。ディープインパクトが「3冠」というテーマを背負うような馬でなければ、逆にこのレースに「テーマ」を持ち込んだかもというのは、やや無意味な仮定となるか。まぁそれが、ディープインパクトとエルコンドルパサーの違いなのかも知れない、なんてことも思ってみたり(前にも書いたとおり、自分はディープの海外での走りというのは是非見たいけど、結果に対してはそう明るい見通しは持ってる訳ではない)。
 一方で、予期される展開も、それと似たような微妙さを孕んでいるレースではあろう。タップダンスシチー、ストーミーカフェ、コスモバルクという3頭の先行馬は、いずれ劣らぬポテンシャルの持ち主ではあるのだが、このレースに至る過程は「迷走」というべきものがある。総帥のアレは言うに及ばずだが(まさか前日に騎手の事故なんてオマケがつくとは……)、タップダンスシチーも金鯱賞では余裕のスロー逃げの後宝塚ではいつもの競馬で失速、そして秋天では「らしくない」サマでストーミーカフェを可愛がった。一方でストーミーカフェも、冬の府中で58を背負って勝ったときのようなバランスある先行を見せられてない。阪神では早すぎたし、秋天では遅すぎた。恐らくそのレースにあわせて練った策なのだろうけど、骨折明けの馬で策を弄すのは、聊かに策に溺れるの感がある。ある意味コスモバルク的な危うさに近づいている雰囲気はあるだろう。ただ、「策を打てる」分で、時計を作れる馬はストーミーカフェかも知れない。逆にこの馬が時計を落とすならばコスモバルクが勝手に暴走するだろうし、一方で前走のアレがある以上、哲三は仕掛けのタイミングを早くせざるを得ないだろう。タップダンスシチーがタップダンスシチーであるためには、それしか結局は有り得ないのだから(そしてまだそれに一抹の可能性を残したい所は、勿論、ある。)。ビッグゴールドが時計を作りに行く余地はやや少ない。
 この手の展開で、ハーツクライは宝塚で2着の実績を持っていて、前走の6着というのもあの展開ならば満足の行く結果。去年の10着は菊からの折返しであったことを考慮すれば、今回はローテ的にも明らかに良いのだから、人気は得て当然の展開であろう。コスモサンビームやダイワメジャーという同期のダービー組の復調の余波に乗れる条件は揃っている。ただ、ひょっとしてそれで再びゼンノロブロイを差しきる脚を見せたときに、まだ1頭何か残るのではないか、という感覚は抜けないような部分もある。この馬が勝つとしたら、ある程度先行馬同士で強い争いを見せて最後消耗戦になる時、というイメージもあるけど、今回のメンバー、結構普通に差してくるような有力馬も目に付くだけに、逆に消耗戦というイメージは薄いのかなとも。そうなると、例えばペースが前述したようにある程度速め含みとなると、ウィジャボード辺りが結構手強くなる訳ですが、この馬のヤネが器用に回してくるならばやはりハーツは抜けないかな、とか。ただ、ペースは速いけど逃げじゃなく5,6番手くらいで進む馬の層がやや薄手になるとすると、その辺りの馬がやや「ラクが出来る」という面はあるだろう。リンカーンはユタカだけに後ろからになりそうだけど、アドマイヤジャパンは恐らくその辺りを狙えるのではないだろうか。この世代のレベル云々はかまびすしく語られているところではあるけれど(現実にマイネルレコルトなんかは今日勝てないとちと伸び悩み感はあると思った)、少なくともインティライミが日本ダービーで、アドマイヤジャパンが菊花賞で見せたラップは見所があるものであり、仮にこの2頭が今後真っ当な成績を残せなかったとしても、このレースにおける両者の競馬は不朽である。しかし、出来ればこの両者にはその一瞬だけで終わって欲しくは無いというのもあって、ここはアドマイヤが最も「単勝で買いたい馬」、ということになる。この辺りから器用に抜けてこられると手強そうな穴馬というとスズカマンボ辺りをちょっと想像する部分もあるが、この馬は前走のペースでややついていけないような通過順位を残している辺り、ここで急に良化するのが見込みづらい、というのが不安。外国馬ならアルカセットだと思うけれど、この馬はもうちょっと前の勝負に付き合うくらいで無いとという気はして、ケアすべき存在ではあるけれどやや人気しすぎだとは思う。バゴはローテ的にちょっと調子が上がるところを考えづらいので消し。ヘヴンリーロマンスは逆に今回は慎重に乗られすぎてしまう心配はある。ここで来るなら、幹夫は現役続行して欲しいぞ。一方で、ハーツクライ辺りに対抗すべき差し馬としては、恐らくユタカで後方となるだろうリンカーンはちょっとハーツに勝て無さそうだし、サンライズペガサスは距離が長いか。
 最後に、ゼンノロブロイ。恐らく、この馬が3着を落とす可能性はかなり低いだろう、とは思う。というよりは、藤澤和師の馬、というのはそういう仕上げられ方をするものだろう。この馬に関しては初手で扱うのは結構難しいという印象があって、或いは今年のこの馬はデザーモとユタカとノリが初手ないしは久しぶりの騎乗でこの馬を「測り損ねた」ことで惜敗を続けたと見ることが出来ないことはないのかもってのはある。ただ一方で、去年の秋が、ちょっと「出来すぎていた」部分があったとするならば、この馬は4歳の春以前のゼンノロブロイに戻っているだけなのかも知れない。この辺りの取り方はこの馬への思い入れ次第となるのかなぁ、とも。自分はむしろ後者に近いのかもしれないけれど、それこそ「去年の秋」がある程度不朽のものであった以上、それを幻想とは思いたくは無い一方で、でこの馬の「根性」みたいな部分への信頼は薄い、というのがある。その意味では、力勝ち出来なければ、ということは思うのだけれど、デザーモのような騎手が1番人気の馬に乗るような文脈の場合、やや「力勝ち」しに行き過ぎるのかなぁとも思ったり。その辺りを柔らかくコントロールしつつ、自分の腕で勝たせるほどには枯れていないのかなというか。その辺りで、結局はゼンノロブロイを「鉄板の○」とすべきジャパンCだなぁ、という予想。
 フォーカスは張りづらい。単4、4からシルシのある馬へ馬単流し、8から△と10までを3連複流し、かな。

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JC外国馬、血統中心におさらい(3) 

 昨日の続き。
 チャンピオンは→奪うより→守る方が→難しい。

ウィジャボード

 元々この馬の牝系は20世紀のフランスで活躍していたもので、深く辿ると Goya のような名前が出てくるし、曾祖母の半姉にはディアナ馬の Tahiti などがいる。因みにこの Tahiti という牝馬は Christmas Island, Barclay という愛セントレジャー勝ちの兄弟を出したが、後者の Barclay は*ガーサント産駒で、コロンビアに売られていったらしいという辺りに、この本邦輸入の名種牡馬の悲哀な運命を思った。我々はシャダイフェザーの牝系を大事にしたいものである。で、曾祖母 Samanda はデルマによると牧場の事故で視力を失い、仔が生まれたら鈴をつけて場所が分かるようにしていたとか。因みにその全妹 Almah はイタリアのドルメロに流れた後娘の Ada Hunter がオーストリアに輸出されて、かの地でG1を14勝した歴史的名馬 Kingston Town を産んでいる。さて、かようにダービー卿一族に慈しまれた Samanda の娘で最も優れた繁殖が本馬の祖母 Ouijaで、ダービー卿のためにアーリントンミリオンを制した Teleprompter、ブリガディアジェラードSで Maroof を破った Chatoyant などを出す。しかし、皮肉にも売ってしまった Rosia Bay の系統から*イブンベイと Roseate Turn(ヨークシャーオークス)などが出てしまう辺り、微妙に筋が悪かったか。因みにこの系統では本馬と同期のフィリーズマイル勝ち馬 Red Bloom なんかもいますね。しかし、転んでもただでは起きなかったというべきで、その半妹で Welsh Pageant の仔(つまり Teleprompter の全妹)である Selection Board からこのウィジャボードが出て、再びこの牝系からのJC挑戦となった次第。配合の話を全然して無いけど、大雑把な部分は前に書いた記事を参照をば。この馬に関していえば、Cape Cross の距離適性はむしろ素軽さに繋がっている、みたいな部分もあって、良馬場を常に希望してるみたいな部分もその辺りが関わってくるのかな、なんてことを思ったりする。その上で、同牝系の*イブンベイなどは、例の伝説の府中で最後バテたとは残り200までならば日本レコード級の時計を出してるし、BCクラシックで2着に入るし、スピード持続力というかそういう文脈の凄さはあったのだろう。要するに、この馬のイメージは、良馬場の平均ペースでスムーズに走っていい脚を長く使って差してくる、という感じ。*タップダンスシチーとかアドマイヤジャパンとかがある程度ステイヤー的指向なレースでストーミーカフェを突付くような状況になると結構手強いと思う。逆に、その辺が前を可愛がっちゃったら多分出番は無いのかなとも。

バゴ

 どうせ種牡馬になったら走らんとかいうイメージが先行しちゃってる気もするけど、当代随一の種牡馬族である Natalma の牝系なんだから、巧くいけばみたいな部分はあって、繁殖として頑張って欲しいなぁと思っている馬。この馬の産駒から凱旋門出る馬があればいいなぁとか。まぁ結構枯れた主流を色々絡ませちゃってるのでイメージを作りづらいとかはありそうですが。欧州の方が成功はしやすかったかなぁ。父の Nashwan が好きだし Blushing Groom も好きなので、要するに種牡馬で期待してたタイプなのよ。その父 Nashwan ですが、言わずと知れた2000ギニーとダービーの2冠馬。今時はこの2冠って欧州では出そうで出ないですよね。あとは Makybe のオヤジくらいか。この系統にある程度 Hyperion が強い辺りは、Ouija Board の母方の配合と微妙に被る所ではあります。しかし、どちらかというと母が Nureyev×Coup de Genie なんて「軽い」繁殖に対してある程度父の側から「重さ」を入れるタイプなので、競走馬としてのセオリーとしてはやや外れた部分があって、その辺りで戦績を安定させづらいタイプなんではとも思いますが、それでこれだけ走ってるのですからまずは絶対能力は明らかだと思う。ただ、ちょっと「能力を引き出してくれる相手」がいるという文脈で力を発揮するタイプなのかな、というのはある程度格下だった馬に土をつけられちゃう場面が多いところなんかを見てても感じる所ではあり。Forli が Nashwan みたいな馬に絡むと勝負根性は結構引き出せると思うけど、それが結局一定のレベルにならないと生きてこないみたいなことなのでしょう。そういう意味では、ここぞという所で今ひとつ根性に欠けるところもあるゼンノロブロイってのはスイングしにくい相手なのかなぁとは思いますが、全体としてはペースは上がったほうがいいかなくらいのことは思います。ただ、そうなった場合はウィジャの方がちょっとだけ買いやすいかも。

ベタートークナウ

 Talkin' Man に Baldski という、どっちもまずは地力はあると言えるのだろうけども、微妙に中途半端な地力具合という2頭の配合は、まずは単純に Nijinsky×Buckpasser のニックスなんだけど、そこに Stone Cottage≒Flaming Page というウィンドフィールズ血脈も絡むことで、中距離でそこそこの安定感を演出する所ではあるでしょう。ただ、これだけだとやっぱり勝ち味に遅い並のオープンクラスみたいな、小さく纏まってしまいがちなニックスでもあるなというところ。母父が Baldski じゃなくてマルゼンスキーならば、Princequillo とかが絡んでくれるので、一気に重厚感が出るんだけどねぇ。しかし、それでもBCターフを勝てたのは、やはり祖母が綺麗にいわゆる「4分の1異系」というやつを使ってるからなのか?という感じで、祖母 Bonne Note は結構ピュアーな仏血の持ち主でもあります。父が*ボンモー、母が*ガーサントの全弟 Ocarina という配合のこの牝馬はいかにもフランスらしい地力血統を満載しており、ドザージュ・プロファイルが実に0-2-2-10-10という、アメリカ人的視点で行けば笑っちゃうような激重血統。実際のところ外交馬っぽい感じなので自己主張は弱いけど、一定の方向にこれだけ集めた配合だと確かにある種の重石にはなりそうです。ただ、恐らく同牝系で Stage Door Johnny とか Speak John が出てる辺りを見ると Princequillo の補給ってのがカギになるタイプだけど、それが6代いかないと拾えないってのはやや弱点か。ちょっと使える脚が短くなってる分で、差し足がややハマリっぽく見えてしまうという感じはあって、ヒシミラクル的なカオスさを感じる所でもあり。今の府中だとちと差して足りないかなぁ。

--
◆QMA2:ロミタス@ちとハマリ気味。

ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

JC外国馬、血統中心におさらい(2) 

 昨日の続き。
 去年のチャンピオン以外のほうから。

アルカセット

 馬名に aa が入る馬はアブデュラ殿下……じゃなくてハムダン殿下の法則を打ち破った名馬(何。つーか最初普通に「あぁ、トレゴニングね」とか思ってしまってたら、実際にはQMA2師だった、という訳で(ちょっと勘違いして書いてた部分を修正)。祖母の Top of the League は High Top←Home Guard←Exbury ときてるといかにもサドラーズが合いそうな肌なのに、結構それなりの種牡馬につけられつつサドラーズとは殆ど出会った事例が無いようで(Dangerous Mind に*キングオブキングスの仔がいるようですが、まだ2歳か……。結構いい配合かな)。で、母の Chesa Plana はドイツに合うスタミナ種牡馬 Niniski を配して、独1000ギニー2着(アーバンシーに先着)、独セントレジャーでも2着(Protektor に先着)、ドイチェラント賞で Kornado の2着、アラル・ポカルで Tel Quel と Snurge の3着と、やたら勝ち味に遅かったが(22戦3勝:GAG93.5kg)、恐らく半端な重賞ウィナーよりは全然強かったと思われる。全弟 San Sebastian はカドラン賞を勝った一流純ステイヤーで、父 Polish Precedent の半妹 Noushkey は Ramruma のオークス2着。スタミナ種牡馬と配合して走る仔を出し、スピード種牡馬をかけてクズが出た祖母という印象はある。という訳で、万能種牡馬 Kingmambo を使ってスピードを補給しつつスタミナも目配せというバランスの効いた配合で Alkaased は生まれていて、サドラーズが無い代わりに Nureyev が入れられた、という感じですかな。Niniski には Ridan があるから Rough Shod のクロスになるのもマンボ的にはポイント高く、G1は取れて然るべき配合でしょう。府中は合うと思うので手強いけど、ここんところの府中でありがちな軽いレースになると困るかな、というタイプ。

ウォーサン

 配合については、昨年触れてます。
 恐らく、ルソーとウォーサンというこの兄弟は、「世界を最も知悉したサラブレッド兄弟」というべき存在でしょうな。基本的にはウォーサンに入るアメリカ血統はジリ気をパワーに変換しているような面はあると思われ、その辺りでエプソムとバーデンが強い、という結果にはなっているのでしょう。この馬がイフェッツハイムで破った Gonbarda, Westerner, Shirocco という辺りはいずれ劣らぬ強豪ですけれど、そういう意味では「自らを愛する馬場」での嵌り具合みたいなので語るべき馬がグローブトロッターをやっているという皮肉も微妙にはあるところですが、結局器用貧乏な面があって、ある程度対応で着ちゃうからこういう遠征含みのローテになっている、という辺りもあるのでしょう。結局、走った数に比してG1勝ちが少なく、でも割と賞金は稼げてるという感じ。しかし今年はコロネーションでアルカセットに先着されてる辺りで、適性のある程度高い馬場で負けてる、というのはちょっと勘案した方が良いかも。雨降って強いって訳でも無いので、ドスローで力馬でも33秒台出せるような展開での粘り込み辺りを希望すべきか。

キングスドラマ

 マンノウォーとかソドダンで好走しつつ、やや格的に人気を落としている状況という、昔のJCとかだったら、真っ先に買いたくなるようなタイプという印象の遠征馬ではありますが、そんなことを考えてしまうのは90年代前半以前のJCを知ってるようなオールドタイプというところではあるでしょう。実際に連に絡んだアメリカ馬は95年以降は中山2200だった時のサラファンくらいのもので、「軽い馬場得意で、真剣勝負のアメリカ馬」なんてのは死語だよなぁとしみじみ感じる。曾祖母の代からブラックタイプが3代続く牝系だが、実際欧米からベネズエラ辺りまで、結構広い範囲でそこそこ走る馬を多数輩出している職人肌の牝系。ざっと配合を見るに、*ラストタイクーン←Sir Ivor という累代は字面的には Mill Reef, La Troienne, Sayajirao, Turn-to, Princequillo とサドラーズに合いそう名前が揃うのですけど、世代的な兼ね合いもあって余り試されて無いパターンではあるかな。ただ、その経路が King's Theatre だと、やや*ラストタイクーン自体が字面より軽いだけに、配合として重厚さは足りない感じはある。そういう意味では現在のアメリカ芝で走るといっても、そのレベルに関してやや疑問符が残るだけに……みたいなうらみはあるだろうなぁと思われ。

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◆QMA2:ロミタス@実家帰りの廃プレイ。
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JC外国馬、血統中心におさらい(1) 

 去年もやったけど、今年もつらつらと。
 どうせ頭数少ないので、ダートから。

ラヴァマン

 4代母の Pinky Jo は Sir Gallahad 3×4といういい配合の馬で、11頭から9頭が勝ち馬でステークス勝ち2頭ならば、父を考えればまずまずというべき成績なのだろう。しかし安馬の定めという感じで Khalex、Be a Native と安い種牡馬を掛けられ続けたB級牝系としてこの牝系は続いていきます。しかしこの Be a Native はなかなか悪くは無い血統で、母の父と母がそれぞれ Mossborough×Solario に Petition×Umidwar という本格配合ですから、Exclusive Native も含めて結構母父としての使い勝手が良さそうな血統ではあります。それをベースに本馬の配合は、Slew City Slew×Nostalgia Star で、前者に3本、後者に2本の Princequillo が入る流れ。そこにこっそりとクロスする La Troienne や Ambiorix という気の利いた血統が入る辺りには、安い馬を綺麗に料理した秀逸さを感じます。その上で、こういうアメリカ的な重さを持った配合で前述した牝系の「重い方向」のポテンシャルを引き出したことで、中距離で優れた能力を発揮する力馬を仕上げた、という印象の配合になっています。ジョッキークラブ金杯では鼻出血で負けてて、本当はこういう馬をBC本番で穴狙いしたら楽しそうだったなぁというタイプ。ある程度脚抜き悪い馬場でのドッグファイトにも向いてそうで、リドパレス辺りよりは期待できそうな感じでもあります。ただ、やはり疾病明けで長距離遠征ってのは微妙ではあるのですが。

タップデイ

 父は*タップダンスシチーでお馴染みですが、牝系も良く母父も普通に万能型で申し分ないタップや、或いは今年のチャンピオンSで大穴を開けた David Junior みたいなのをこいつに期待してはいかんのだろう……ということで母父が Dayjur って辺りで萎えてしまうのはどうしても致し方ないところではありましょう。ただ、それでも我慢して配合を読んでると、祖母で29戦14勝という女丈夫の Possible Mate に Determine, Swaps と Hyperion のパワースピードのスジが2本入ってるのは His Majesty の系統としてはプラスであること、更に Dayjur に対して Stage Door Johnny に King's Bishop と、やや重目なナスキロを無難にクロスして安定感があること、ちょっと遠いミスプロに対して父と母の両面から La Troienne がきっちり補給されていることという辺りとなるでしょうか。パキパキとした良さはありませんけど、字面的にはきっちり帳尻を合わせたという意味で、「良く纏まってる」という馬。成績もそれを裏打ちするような感じで、あんまり大崩れが無く、初遠征がある程度我慢利けば、というところでしょうか。ただ、現実問題として冬の滞在でフロリダいる以外はほぼNY、NJで一貫して競馬してる馬なので、輸送の不安はラヴァマンよりは高いかと。

エキセントリック

 所詮イギリスのAW馬、と言ってしまえばそれまでなんだけど、ウィンター・ダービーからプランムス記念という、一応欧州におけるダートの王道的なレースでも顔を出してそこそこの成績を挙げてる馬なので、ある程度マイナー国の遠征馬的なリスペクトはしておきたいタイプでもある。ところでこのクラスを呼ぶのならば、一回スウェーデンの馬を招待してみたらどうだろうかと思ってみたり。母の Sure Care は確かにダート馬というかパワータイプの馬を作らせてそこそこ面白い配合かな、ということは思います。曾祖母の Carolside は Sing Sing≒Jacine という面白い擬似クロスを持つ一方で、*ネプテューヌス経由で米血を導入していて、パワースピードに進化させる余地はあるタイプ。そこに Glint of Gold を入れて結構ピュアな米血を補完していて、更に Caerleon 経由で日本のダートとかでも結構向く Nijinsky を入れるとともに、Ribot×Princequillo という力馬向けなニックスを作ってみたり、という感じで。ただ、そう考えると Most Welcome は良く言えばバランス型なんだけど悪く言えばどっちつかずな配合で、手を変えればもうちょっといいダート馬が作れそうだなぁと言う惜しさはありますね。まぁイギリスで初めからダート狙って配合なんかせんのでしょうけど。
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JCの長老レビュー。 

 個人的には、ウィジャボード1枠引け、に激しく同意(笑)。

 で、ふと思ったのは、JCを創設する時に、帽色をどうするか、というのはJRAの中でも議論があったのかなぁということ。例えばこのレースだけ特例で勝負服に合わせて帽色を好きに選べるようにするかどうか、みたいな。しかしもし当時それをやっちゃうと、枠連しかなかった時代だから、さぞかしみんな勝負服の判別がしづらくなってたに違いない、と思うと、まぁ当時の判断は致し方ない所ですな。あとは、オグデン・フィップスの持ち馬とダービー卿の持ち馬がもし同じ年のJCに出るなどという夢のような自体が現実になった時、同じ枠になっちゃったら染め分け帽にしたりするのかなぁ、とか。ベルモントというかNYRAだと、勝負服の規制ってのは結構あって、ゴドルフィンでも恐らく地元馬主でロイヤルブルーの勝負服が使われてるのか知らんけど、テレビで観ると一本輪をつけてた、なんて映像を以前見たことがあったような。日本では黒の勝負服ってーとシンコウ……はもう撤退したのか。それはそれで寂しいことだが。

 それにしても、やはり流石はダービー卿というやつなのか、同じブックの世界の合田&奥野センセイのコーナーも今年は実績馬が揃っているということで、結構盛り上がってるですね。長老も◎○は日本馬という予想で。ただ、ウィジャボードにしてもバゴにしても、こっちのゼンノロブロイにしても、「強いのは分かってるけど、今年の勝ち運のなさは一体なんだ」というような名馬が集まったレースということで、秋天に匹敵するカオスの悪寒も今の所無きにしも非ず、なのが第一感ではあります。一応血統話は明日以降ちょろちょろとやってくつもり。

 ところで、ラヴァマンについて「溶岩男」とシンプルに山野長老は述べられてたけど、どうも Lava というと向こうのポルノグラフィーとかにおけるコレの隠語、というような印象を持ってしまう俺様の脳味噌をどうしてくれようか(もうどうにもなってないよ)。

◆QMA2:ロミタス@まずは点数稼ぎ。
 最後の大会だけに、寮内順位をある程度ガードするのがしんどいかなぁと思いつつ。
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マイルCS回顧。 

 或いは、"Hat Trick denied the Mile Champion's Hattrick"。

 結局時計勝負に対応できなかった、というようにデュランダルの敗戦を考えればまぁそれはそれで説明がつくのだけど、恐らく適距離ではないスプリンターズ(いや、そのスプリンターズも1回勝ってるんだけど、恐らくこの馬が本当にスプリンターならば逆に「時計勝負」にならない去年のマイルCSのようなレースで勝てたかは微妙とも思うので……)であれだけの走りを前走見せたことに比較すると、かなりアンダーパフォーマンス感が拭えない部分というのはある、というのが今回のレースの解釈としては難しい所となるだろう。結局、これを説明する言葉として非常に簡単な「2走ボケ」という科白をひねり出したくなる所でもあって、でも余りに安直な説明だよなぁ、という辺りでやや食い足りなさの残る負け方には違いないな、と。
 レース全体としては、「ほんのちょっとだけ早すぎた」ハイペースというか、レースが壊れないギリギリのハイペース、というべきレースだったのかなと思うし、そういう意味ではスイングした競馬ではあったけど、13着くらいまでが1分32秒台を出せているだけに、時計的な部分での信頼度は字面よりは低い感じかな、というところ。ただ、とにかく時計が出るレースみたいな文脈でのダイワメジャーの軽快さはなかなか見所があり、昨日のエントリであんなこと書いた側から中距離のエキスパートか、みたいな感じで見てしまいそうになったけど、あれが勝てないのではこの馬もジェニュインとキングヘイローの中間的な器用貧乏に落ち着いちゃうのかも……。しかしルメールはどうも日本では見事な2ゲッターっぷりですなぁ。ノリから替って2ゲットで、ノリとほとんど同じような「きっちり力出し切って2ゲット」というのがまた何とも味わいを残したレースでもあり。ラインクラフトは、ちょっと秋華賞に色気を出してしまってここが古馬初対戦になったのは響いたかもみたいなレースになっちゃいましたが、やはりこの馬とシーザリオがこの世代である程度抜けたA級馬というのは証明できた走りかと思う。馬場やフケに泣かされなければ、来年はヴィクトリア→安田のダブルを見せられるかも知れんね。
 で、ちょっとデュランダルの不振やアサクサデンエンの不在が陰を落とすような形にはなったハットトリックの戴冠ではありますが、ある程度Hペースを深追いする必要が無かったという点では出遅れが吉になった部分もありか。ただ、前が崩れきる流れにならない文脈での差し切りですから、一昨年のデュランダルと等価程度の評価にはなるのでしょう。本当はこれで香港呼ばれたら行って欲しいんですけど、結構厳しいレースをしてるんですよね。そういう意味では、来年に向けてしっかり静養して、チャンピオンシーを高めて欲しいな、ということになるでしょうか。配合的にはレースで見せるようなヒュッと来るような斬れ味よりも、一気に置き去りにするようなマクリ力の方が感じられるのですけど、そういう意味ではまだ若干測りかねている馬、というのが現状の個人的な感覚です。逆に言えば、もうちょっと強くなれる余地も感じる、というのもありますが。
 それにしても近3走いずれも6番人気以下で6着以下に甘んじ続けた馬をここで3番人気にして馬券とった客がいちばん凄いんじゃないのか、ということをつらつらと考えたりもしたレースではあったですねぇ。

◆Racing Postのブックショップ。
 まだ品揃えが大して多く無さそうな割には、Classic Pedigrees 1776-2005 だの、Racing Post 100 Greatest Races だの、妙に物欲をそそるタイトルがちょくちょく転がってますな。あとはフットボール本のところにミック・チャノン師の伝記とかがあって、これもちょっと興味を引いた。
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番組改編に関して追記。 

 基本的には、世評としては「短距離増やしすぎ」なのですが、実はこの番組表ってかなり全体のバランスには配慮した構成、となっているような気はするというか、ほぼそれに尽きるという所はあるなぁ、という印象は持っていたりします。前のエントリで挙げた表で、私は14と16の間、20と24の間に縦罫線を引いてますが、古馬のレースに関してこの左側と右側の芝重賞の数を数えてみると、これが全く同じ16鞍という数字になる訳ですな。その上で、長距離に関してはG2のレースが明らかに多い、という特徴もある訳で、このような見方で言えば、まずは
「バランスを取りつつ格的には長距離に配慮する」
というような作りにもなっている、と見えるわけです。
 要するに、この番組表を見て「短距離が多すぎる」と思う人は、どのような考え方をしてるかというと、恐らくは
「縦線を引く場所が違う」
ということなのでしょう。すなわち、「短距離」の定義として例えば1600と1700の間に縦線を引くならば、当然都合11レースが「短距離」として扱われるのですから、「短距離がかなり多い」ということになります。

 そして、恐らくある程度競馬のキャリアが長い人にとっては、短距離というのは「マイル以下」ではあるのでしょう。一方で思うのは、今年の欧州でポストサドラーズの本命に名乗りを上げた Giant's Causeway のことなのですけど、この「アイアン・ホース」はその活躍の場をマイルから2000という舞台に置いていて、言わば短距離と中距離の能力を兼ね備えたような馬でした。もうちょっと言えば、早熟なヤマニンゼファー、みたいな言い方も出来るでしょうか。きっとそう喩えた人間は世界でも俺が多分はじめてであり、恐らくどっちのファンからも激しくツッコまれそうな譬えだなぁと思いましたが。で、実際これを挙げるときにヤマニンゼファーくらいまで遡らないといけないような感じで、意外と日本にはこのタイプの名馬ってのはいないのかな、というような気もしています。エアジハードにはそのポテンシャルは確実にあって、或いは香港で勝ってたまたは5歳まで現役続けてれば秋天でも……みたいな所はありましたが、実際それを試すに至らなかったのは惜しかった。あとはクロフネなんかが3歳の頃からそういう路線があれば、或いはダービーに色気を見せずダートにも行かずに、そういう舞台で活躍してたかも知れないな、なんてことは思いましたが。

 或いは、その辺りを鑑みて、JRAがそういう「中距離の定義の組み換え」をしようなんて意図もあるのかも知れない……というのは流石に穿った見方にすぎるのでしょうけれど、このような番組表の中でそういう「マイル~2000」という舞台を活躍の場とする馬が増える可能性はあるのかな、という気はしています。例えば牝馬などは春にヴィクトリア、秋にエリ女を目標とするような文脈になればそういう適性が長い目で磨かれていくんでは無いか、というようにも思われるわけでして。
 ただ、そう考えると新設された阪神Cは本来1400ではなくて1800にすべきかのかな、とも思われる辺りで、やはり単純に短距離偏重かな、という部分もなきにしも非ず、ではあります。もっとも、この辺りの判断はそう単純でもなくて、実際これを1800にしてしまうと、有馬で勝負できるような馬までこっちに来てしまうということで、ある程度メンバーの分散をきたす恐れもある、という所もあるのでしょうし。

 一方で、将来的に例えば皐月賞で惜しかった馬とかNHKマイルを強い勝ち方した馬とかがが夏にG1昇格した札幌記念を制して、秋天・マイルCSと進む、みたいなパターンは出てくるのかなぁ、なんてことを想像してみたりもしました。そういう馬が、もしJCや有馬を勝つ馬以上に扱われるようなことがあるならば、競馬のポストモダンも新たな時代に入るのかも知れませんが、まぁ暫くはそんなこともないかな、とは思います。まぁあと5~10年くらいの中期的なスパンではそのような方向性も出てくる可能性、というのは番組編成の中の人は考えてたかも知れないな、という辺りを考えつつ、ややミクロになりがちな番組議論の裏のマクロ的な構図について思いを馳せてみましたってことで。

 まぁそんな感じで、今回の改編に関して思うことというのは、概ね「短距離の専門化」によって「短・長」なカテゴリから「短・中・長」というカテゴリ化への変貌、という意図を私は感じたのですけれど、その上で、「長」のカテゴリをいかに維持するか、または維持可能か、という辺りが議論になるのかな、という辺りは思ったりします。そもそも、もとよりレースの数は旧八大競走の時代から物理的には長距離の方が当然少なかった訳で、単純に3つのカテゴリを全く平準なものとして扱った場合には、どうしても長距離が先細るというリスクはあるのですけれど、それにどう対応するかという部分でのソリューションをもうちょっと提示する必要はあるのかも知れません。

 個人的には、「純ステイヤー路線」というのがある程度ギミック化出来ないかな、という印象は持っています。例えば今回の番組改編でも、シリーズ化的な部分をスプリントに追加しましたが、これと同様な施策はむしろ長距離にこそ必要な部分かと思われ、その辺りがやや片手落ち的になっているのが若干懸念される部分かなと。個人的には、古馬長距離の頂点に春天がある以上、冬場を英国のジャンプシーズン宜しく「ステイヤーの季節」にしてもいいのかな、と思ったり。日経新春杯を3000にして、目黒記念を2月の府中に戻してダイヤモンドSの距離で施行し、春の中山開催にダイヤモンドSを移し、阪神大賞典・春天と併せて5冠レースにする、みたいな。その上で、スピードに難のある牝馬にある程度奨励金を乗せるような格好にしてもいいかも。スタミナのある牝馬ってのも、繁殖作りの中では大事なはずなので。

 あとは、無くなったレースに関してあれこれ郷愁を語るのも悪くは無いのですが、余り生産的ではないのでパス。別にファンの保守性にJRAが合わせる必要は何処まであるのかな、みたいなことも思ったりはするので。それと、改編の度に一応書いておこうと思うのだけど、JRAはいい加減レースを4週単位で開催する、というやり方を考え直してください。必要なら競馬法も改正してくれ。ある程度府中の間に中山挟んだり、みたいにすることでバランスの取れた重賞配分も可能になったりコース適性を活かした面白い番組を作れると思うし、あと開催中に中休みを入れることで馬場の保護も可能になる。強いて言えば、臨時列車の運用だとか、運用コストがちょっと掛かるかも知れないとかはあるかも知れないけど、今時余りに杓子定規な運用じゃないか、と思うのですよ。地方場所は仕方ないとして、中央場所はそろそろ対処して欲しいなと。
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リアル民明かよ。 

 何となくRSSリーダー回してたら引っ掛かった旧聞な朝鮮日報より、ワシントン発の中国歴史歪曲を報じる記事(しかし韓国メディアは過去ログを結構マメにキープしてくれるのは良い所だと思う)。
 また、中国の一部サッカーファンは中国がサッカーを考え出したと信じており、ゴルフクラブの会員らはゴルフが唐の時代から由来したことを示す考古学的絵が発見されたと主張すると指摘した。
また、大衆的な歴史関係の本は、イタリアのピザやパスタも、中国から渡ったものと主張すると、同紙は報じた。


うはwwww呉竜府キタコレwwwwwwwww

 それにしても、宮下あきらセンセイ自身、まさか本国にネタじゃなく真面目にこういうことを言ったり書いたりしている人がいたということまで想像できていたのか。それともある程度あの辺りのネタが河内屋民明丸よろしく中国に取材に行ったときのこぼれ話で得てたら凄いと思うけど、流石にそれはねーだろうなぁと。
 しかし、実際のところ歴史ってのは確かにある程度政治的な産物ではあるのですけれど、ある程度以上昔の人にとっては、歴史というか過去を規定していたものってのは「宗教」だったのですよね。ユダヤ人の旧約聖書にしてもわが国の日本書紀にしても、ある程度「宗教書」と「歴史書」は渾然たるものでもあった、と(ある意味無宗教的な中華でも、古代における史記や四書五経には、そういう歴史書と宗教書の渾然とした部分を感じる)。一方で、神がある程度近代になって去勢されてきたことで、歴史の文脈の中にヘンな政治性みたいなのの割り込む余地が強くなって、歴史を通じて逆に宗教を仕立てていくような方向性というのが出来てるのかも知れねーな、みたいなことは思ったりもする。宗教の無い時代に、歴史に縋って宗教を求めようとする、なんつーか、歴史を普通に人間ドラマと虚虚実実な推理の遊びとして愉しみたい人間にとっては迷惑な部分もあるというところでしょうな。

◆ハヤテのごとく!4巻
 とらのあなで買ったらペーパーが付いてきた(笑)。つーか少年誌の連載作品にペーパーつけるというその発想が笑えるよね。ところで私は西沢さんの名前が「歩」だということを単行本買うまで気づかなかった訳ですが(本誌で出てましたっけ?)、最初見たときに

「にしざわゆみ」って、名前までマリ○てかよっ!

と思ってしまったのだけど、「あゆむ」と読ませるのね。キャラクター的には凄く祐巳さんと被るのだけど、残念ながら彼女は「実は家がお金持ち」ということも無いガチで普通な階級の人なので、鵜沢美冬さん以上に格の違うハムスターになってしまったということを思うと、やはり世の中お金なのよねとササクレだった気持ちにならざるを得ません(涙)。この巻の新キャラ人気においてもヒナギクたんの方が断然世評は上な訳ですが(余談ですけど、あの立ち位置のキャラだったら普通もうちょっと性格とかに難点を用意するものだけど、ヒナギクの場合全然それがないってのは珍しいと思う)、それでもアンケで作品の人気を上げてるらしいから、がんがれ。

◆QMA2:昼も夜も厳しい。
1(08/12):A2(4)[8]→雑4(4)[7]→芸5(3)[8]
2(07/11):雑2(6)[3]→学4(6)[2]→N5(5)[4]→決4(8)SR2/SEF/SR4/芸順
3(05/12):S2(6)[2]→学3(5)[5]→雑5(6)[3]→爺4(8)芸順/SR2/雑4M/A順
4(04/07):学2(6)[1]→A3(3)[10]
5(09/16):S2(6)[1]→学4(6)[1]→学5(3)[7]
 ランカーが何処にでもいた日で、この数字でもよく頑張れたな、というところだけど、しかし5ゲーム目は取れんと。1ゲーム目で黄金賢者のマラ様がいきなり「でんかにけいれい」とか入れてきたのですが、これは私に対してでしょうか?取り敢えず次で「アイアイサー」と返してたのですが、CN晒してよければご連絡をば(笑)。ここは芸能普通に叩いて落ち。次はノンジャンルで前のゲームから続いて配分されたマラ様を落としつつ優出するけど、結晶はミスもあって全然冴えず。3ゲーム目はスポ2タイプ負け。4ゲーム目、1回戦83.33出して6問目で並べ替えの「墾田永年私財法」に涙を呑む。2回戦はCOMが強かった。5ゲーム目は1,2回戦でFUNFUNの割には妙にタイプが冴えて区間をゲトするも、こういう時に限って即答の見切りが悪い3回戦はボロボロ落として全然でした……。これ優出しとけば、今日は調子よかったなぁで終われたのだけど。

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来年の番組。 

 取り敢えず、泣きながらPDFから日割をコピーして、距離別年齢別にまとめてみた。いつもいつもこのブログは表を書くたびにミセリ(正式名は確かいつだっかのオークス馬みたいな名前。たかしおの人命名のこのメイショウの方が相応しいかと)のハードコピーをGIFに落とすという謎なことをしてる訳ですが、これは単純にこのブログはTABLEタグの扱い方が難しいからってことで。
 で、書いたり貼り付けたりしてるうちに疲れたので、論評は後で軽く追記……でもいいのだけど、さしあたり軽く書いておこうか。かねてより話題になっていた通り、春のヴィクトリアマイルと冬の阪神C新設が今回の改変のフィーチャーであろう。前者に関しては、個人的にはヒットだと思う。これに伴った阪神牝馬Sの位置取りを見ても分かるけど、安田に向けて、マイラーズ→京王SCの牡馬路線と、阪神牝馬→ヴィクトリアの牝馬路線が出来る、という感じになる。ならばこのレースがG1であるべきかというと微妙なんだけど、牝馬の場合そう牡馬相手では簡単で無いことを考えれば、凱旋門トライアルでヴェルメイユがG1になってるようなノリで、このレースがG1というのは別にありかなとも。一方で、阪神Cはやや歪を残している気がしなくはない。さしあたりG2にしてレベルを見てみる、というのは気が利いているとは思う。一方で、この直前にある京阪杯の存在がいかにも不自然。マイルCSとも被るし、どうにも使いでがなさ過ぎるのである。勿論、既存の番組でも鳴尾記念と京阪杯の冗長性というのは番組上の難所ではあったので、京阪杯自体は改修する必要があったのだけど、如何にも中途半端な形になって、やや改修の意味を成していない。本来は、このレースを廃止するか、ないしはシルクロードS辺りを京阪杯にリネームするくらいでよかった気はするけど、やや意味も無くこの時期に残してしまったようにも。或いは、将来G1に格上げする際にここにトライアルを、という意図なのかもしれないけど、これは正直無意味で、というのはG1を狙うべき馬はこの時期にトライアルに出てるのが間違いであり、それならばマイルCSに出ているべきなのである。仮に補欠選びなら、むしろJCデーの充実と一石二鳥になるキャピタルSを格上げの方が適当であろう。
 短距離路線は、他にオーシャンSとキーンランドCが格上げ。夏の路線を一通りG3で回すという意味では後者は適切だと思うし、オーシャンも見や記念のトライアルとして中山1200というのは悪くないかも。ただ、秋はセントウル一本ということを考えると、ややダブついてる印象も否めないが。あと思ったのは、牝馬路線がやや春に偏って充実してしまって、秋がやや寂しい感じがある。エリザベス女王杯の負け戦としての阪神牝馬はそれなりに悪くは無かったと思うが。ともかく、春は基本的に牝馬路線で回し続けられるのに秋は回せない、みたいな感じになっているのは気になるか。或いは、京成AH辺りを牝馬限定の2000m戦にでもして、朝日チャレンジの距離を伸ばすとかもありだったかも知れない。
 以下、細かい所だと、ダービー卿CTは現状の路線整備では随分と中途半端な印象を受ける。むしろ距離を伸ばして裏大阪杯的な部分で小倉大賞典→ダ卿→新潟大賞典とB級馬を回すレースの中に組み込むか、中山記念と開催時期を交換するくらいでいいのかも。それと、夏の重賞はローカルなので距離の融通が利きづらいのは分かるけど、如何にも画一的なので、北九州記念をスプリントに持ってくというのはありかも知れないが、ならばバランスを取って距離延長するレースをひとつくらい作ってもいいとは思う。新潟ならその辺りは柔軟性があるので、新潟記念を2400とかすればいいかなぁと。




◆QMA2:ロミタス@200勝達成。
 長いことサボってたけど、久しぶりに戦績を貼っておこう。
1(04/07):N1(5)[4]→A4(2)[8]→A5(3)[5]
2(06/14):N2(5)[1]→芸3(5)[6]→S5(6)[2]→決3(10)S連/学EF/芸タ/SEF
3(08/13):S1(5)[5]→N4(4)[1]→S5(5)[3]→帝3(11)SR2/雑EF/芸CU/AR4
4(04/10):芸1(2)[12]→学4(5)[2]→学5(5)[2]→決1(11)SR2/A順/SR2/学タ
 今回の新問配分から既に1週間経過したけど、結構荒れ気味な状況が長引いてるのは、やはり稼働末期でみんなさほど熱心に回収して無いというのはあるのだろうか。2問でサブマリンが2回、4問で区間賞まであるというのは正直ツキがあり過ぎる感じではあります。2ゲーム目の決勝はミスが無ければ2位、びんのしん杯になった3ゲーム目は2位取れそうなムードでアニ4粘り損ねというどっちもやや悔いの残るゲーム。何か優勝できなかった時より2着逃がす方が気分的に悔しいなぁ。優勝したゲームは77V氏が珍しくスポ2で苦戦して叩いてくれて、こっちがアニJ全ガードという理想的な展開。
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レーティングトップ50について。 

 別にそんな深く語ることも無いのだけど、出てたので適当に。
今年は左のアレもサボっちまったので、微妙に感覚落ちてるのですけど、個人的には Motivator と Shamardal と Shirocco が125で並んでる辺りが「ふ~ん」という感じでした。Motivator のダービーが Seeking the Park(……って、誰やねん。Walk in the Parkな) 相手に5馬身、Shamardal のセントジェームジズが Ad Valorem に3馬身、Shirocco のBCターフが Ace 相手に1馬身3/4というところですか。そう考えると Ace がちょっと微妙な馬である割にBCターフがちょっと嵩上げされたっぽい空気はあるのですが、まぁこの辺りは3・4着の兼ね合いもあるのかな。個人的にはこの3頭の中で実力という意味では Shamardal だったかなとも思いつつ、結構この馬は根性タイプなのであそこで故障しなくてもレートは大きく変わらなかったかも知れないと思いつつ、この馬はそういう意味ではオヤジの特徴を良く受け継いだってことなのかもとかは思う。にしても、その Ace とのジャドモントでの着差が1馬身という Electrocutionist は正当ならば123~124は貰えないといけないかなというのはあり、この馬の場合はゼンノロブロイのお陰で損を喰らったという格好にはなったのでしょう。ロブロイがJCでいい勝ち方が出来れば年末にちょっと見直される可能性はあるけど、それがまた微妙っぽいという辺りで、どうも勝ったレースの割に評価の上がり具合が少なかったという所で微妙な気の毒さは残りましたな。まぁ来年はゴドルフィンで適当にがんがれ。東半球方面では Makybe Diva とか Silent Witness とかディープインパクトもちょっとそういう風味はあるけどちょっとだけ調子こいたレート付けがぱらぱらと散見されるようなレートになっていますけれど、まぁどの馬もそれだけハンディキャッパーも調子付かざるを得ないような名馬であり、この辺りは存外充実してたというべきなのかもしれないとは思われます。ここでは関係ないですけど、菊花賞は最初に数字見たときにかな~りミスレートっぽいなぁとも思ったりしましたが。
 で、トップの Hurricane Run は凱旋門としては水準クラスの130という数字になったけど、これに釣られて Westerner が126になってしまう辺りは欧州の層の微妙な薄さというのも感じる所ではあったり。ただ、Westerner も自分の中では「*デインヒル好きじゃないけど、この種牡馬の仔は意外とまったりと頑張る部分があるので徐々に情が移ってくる」のパターンに嵌りつつもあったりしますねぇ。一方で北米トップの Ghostzapper は、レートをもっと上げられるレースに出会う前に引退してしまったような部分があって、本当は北米ダートとしては超一流クラスの130を取れる余地はあったのに惜しかったなという所でしょうか。
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競馬場の新設みたいな話とかに遅れて反応。 

 電話屋さんの北海道競馬場構想が、Galoppにも取り上げられていたらしい件。
●力のある馬が勝つ競馬場が日本にあれば、日本馬はイギリスに行っても勝てる。ディープインパクトなら勝つかもしれないが、欧州風のコースがあれば、そこで事前にテストできるからもの凄く有利。
 これを読んでのファースト・インプレッションとして思い出したのは、シルフィードで岡総帥(その頃は誰も総帥なんて呼んで無かったとは思うが……)がロンシャンを擬したコースにシルフィード陣営を招いてという凱旋門賞編冒頭の名シーンだったりする訳ですが、遂にシルフィードに現実が追いつく場面を我々が目にすることが出来るかも知れないとはwwwwww、いや競馬という趣味は続けるべきものですなぁ。まぁその間にリアル総帥の方が魅せた迷走はご愛嬌。
 ……というヨタはサテオキ。
 して、南センセイはこのニュースに触れて、
私個人は本格的な競馬場は大歓迎ですし、「欧州の深い芝を基準に置いた」I理論派にとって福音になるのは間違いありません。
 などと書かれておるわけですが、自分は、「日本から海外に通用する血統を創造する」ための選抜環境として、果たして「欧州(ないしは北米)に合わせたトラック」というのが何処まで有効なのか、ということにちょっと疑義も持っていたりします。自分の場合、サラブレッドという閉鎖血統がある程度持続的にその活力を維持するという文脈においては、「地域的な選抜」というのが重要ではないか、という考え方があります。つまり、欧州と北米、北米と豪州、豪州とアジア、アジアと南米と、それぞれが違う選抜環境を用意し、その文脈でそれぞれの国において適した資質を相互に切磋琢磨させたり、時には交流させたりというのが重要である、と。要するに、サラブレッドの「選抜手法」というのは、ある程度国または地域によって違う方が上策である、というところであります。もとよりサラブレッドが閉鎖血統である以上、グローバルに統一された選抜基準で同じような「優れ方」をしている優駿を選抜するというのは、遺伝的に見て世界中で画一的に「同じ遺伝子を捨て去る」ということに繋がるのではないでしょうか。つまり、「グローバルに均質な選抜」は、遺伝子プールの分散を弱め、結果としてサラブレッドという種をより近交退化へと導く恐れがある、というところです。サラブレッドは近代に生まれ、交通の発展とともに成長していった品種です。サラブレッドは船と馬運車により世界に広がり、それぞれの地域のそれぞれに特色ある競馬場で育まれてきました。サラブレッドを急速に進化させたのはその選抜の単純さですが、一方で、その単純な選抜における馬場の選定や競走体系のルールの誤差が、それぞれの地域においてやや変奏した文化として開花し、結果としてそれらが交流した時に、字面の血統以上の雑種強勢を引き起こしているように思われます。現実に、20世紀のサラブレッドの進化は、アメリカが小回り平坦のダートコースという、欧州の深い芝と全く異なる選抜基準を敷いていたことと無関係ではないでしょう。ベルモント競馬場は素晴らしいレースコースですが、仮に北米の競馬場がベルモントに倣って大回りとなって距離の長いレースを多くフィーチャーしていたとすれば、Domino に代表されるような「スピード化した Lexington の遺伝子」を果たしてどのように定着させることが出来ていたでしょうか?その意味では、わが国の「軽い馬場」はある種の文化として、そこでの選抜をキッチリ行うことが最終的に「世界」で日本の血統の地位を築くためにある程度役割を果たす所もあるかも知れない、ということは考えます。
#実際94年4月をエポックとする「馬場の高速化」の後に日本調教馬は海外で通用するようになった訳で。
 一方で、いみじくもベルモントがそうであったように、「例外的」にある程度異質なコースを作ることは、「地域的な選抜」におけるアクセントの効果ももたらす、というメリットはあるでしょう。全ての競馬場が「欧州基準」の選抜である必要はなく、しかし日本でも自前で「パワー型向け」なコースを入れておくことで、例えばアメリカにおける Princequillo のようなサポート血脈を育てる余地を作る、というのはあるかも知れません。あとはそれこそ海外遠征の「練習台」というのもありかな。そういう意味では、価値のある試みかなとも思う面はあります。ただ実際には、コースをただ作るだけではなく、そこで行うレースに関しても熟考すべきなのは言うまでもない所ではありましょう。例えば天皇賞というか、3200のG1を夏にその競馬場で行うというのは、ある種のスタミナ勝負の選抜の舞台として面白くはあるでしょうか。ただ、基本としては、日本の風土にあった芝馬場においての選抜というのがまずは第一義、というところだとは思われますが。

◆んー。
 なんか、微妙に中途半端なエントリ。

◆ところで。
 JRAの英語サイトリニューアルの報が。
 レース結果のビデオから、地方競馬の説明に、あとは微妙にやっつけな(でも結構マニアックかも知れない)統計情報まで、結構色々情報が載ってて、今までローテクなJAIRのサイトをヲチしていた者としては隔世の感もあったりなかったりというところですが、いや~、それにしてもここまで来るのに長かったねぇ。これも競馬ファン長くやるとこんなこともある、みたいなもんなのかな。あとは、競走成績のDBを1バイト2バイト両方である程度オンラインで見られるものを作ってくれれば言うことはありません。勿論、JRA-VANとかある程度有料化されたサーヴィスを切り出すというのはどうか、ってのはありますけど……。
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人間の配合を読みながら、皇位継承をつらつらと。 

 何となく、ちょっとだけ皇室典範がらみの議論を気にしながら、欧州の系図サイトなどを見回したり王侯の名前をぐぐったりしてたら、こんなサイトを見つけた。

JDA's Family Tree and Ancient Genealogical Allegations

 つーことで、まぁありていに言えば「人間デルマ」というべき雰囲気の欧州の王侯貴族の類の3.5代血統表が検索できるというサイトな訳ですが、やっぱり世界にはこの手の血縁マニア多いのだなぁと言うことを実感してみたりもする。まぁ恐らく普通に系図マニアやってる人からすれば基本みたいなサイトかも知れませぬが。個人的には英国貴族をもうちょっと包括的に扱ってるこの類のサイトがあれば紹介キボンヌ。
 で、万世一系ということに関しては別宮@第一次大戦さまが巧いこと言ってるってのはあって、曰く
普通の国はだいたい万世一系で民族が滅亡しなければ国家創業者の子孫が王家を引き継ぐ。一旦滅亡しても、旧王家の子孫を探し出す。
現在でも日本の中世史家が藤原氏や足利氏などがなぜ天皇家を廃止しなかったのかと疑問にしている。これは中国的発想が頭から離れないためである。民族・宗教が変わらなければだいたいの民族は国家創業者(神話・伝説に基づくか独立・統一運動の指導者)の子孫を君主とする。王家を簒奪するときには普通実はその子孫だと主張する。中国はおそらく異民族が関係したため禅譲思想がでてきたのではないか。
 というのがあり、そういう議論に照らしてイギリスの王室の血統などを見ると、例えばエリザベス女王陛下の御夫君にあたるエディンバラ公フィリップ殿下のそれなどは、何とも玄妙なものを感じたりもするのです。血統表は、こげな感じ。



 ある程度知られてることとして、フィリップ公はヴィクトリア女王の4世孫である、ということは挙がっていますが、恐らくこの血統表というのは、それだけで尽きない良血の系統繁殖の成果とみられる部分はあります。それは、祖父であるギリシャ王ゲオルギオス1世の血脈において重要な役割を果たすヘッセン・カッセル家の血統に、ジョージ2世の娘メアリーが嫁いでいて、この血を4×4で得ていること。その上で、デンマーク・ロシア・プロイセンというゲルマン系王家の貴種を幾重にも得ているフィリップ殿下は、まさにイギリス王室に男子が絶えたときの格好の夫君として設計されているようにすら見受けられます。恐らく、欧州の王室などにおいても、女系に王統が変わることはあっても、その際には、男系を替える側にもかなりの「相応の背景」を求めていて、血統的背景の下に「王朝交代」をしているのではないかなとも。ヴィクトリア女王がアルバート公といとこ婚になってるというのはその有名な事例ではありますし、ハプスブルクが政略結婚を重ねて王朝を拡大したというのも有名ですが、上の血統表においてあと一つ見えるのが、フィリップ公の曽祖父にあたるデンマーク王クリスチャン9世。この人は、祖母ルイーゼがデンマーク王フレデリク5世の娘であるという縁から、父系の絶えたデンマークの王位を襲う訳ですが、彼の妻であるヘッセン・カッセル家のルイーゼの母もまた、デンマーク王の妹にあたるという血筋になります。
 これを見て思うのは、王統を変える場合は、その初代の王は、姻族として相応の血脈の相手を娶らないといけない、みたいな話もあるのだろうなぁということで、例えば現ウェールズ公のような場合は、カミラの顔とか年とかが問題ってだけでなく身分ってのも結構総スカンな世評にかかってたのかなぁなんてことは思ったりもします。実際どうかは良く分からんけど。
 しかし、実際のところ、欧州の場合はある程度長年多国間関係でやってきたということで、結構王室が相互に姻族としての関係を保ちやすいので、そういう意味では父系・母系と王統が推移しても「貴種」としての維持が意外と容易というのはありますね。日本の皇室ってのはそれと比較すると、他国との関連で皇族の降嫁などが行われてるという歴史が無い辺りで、微妙に閉鎖的なものを感じたり。その上で、日本は「姻族」としての巨大氏族というのを古代より色んな形で実装することによって、王統を維持するという文化を取っています。葛城とか蘇我を経て、藤原氏に至る、という流れで。別にこれは日本特有ではなく、まぁ恐らくアジアのほかの王朝(中国はむしろ例外)などでもあったのではないかなと。
 そう考えていくと、皇室の安定継承を何が一番阻害したか、というと、結局「貴族制を廃止して姻族を消滅させたこと」が最も大きく、要するにGHQが60年前に仕掛けたことが今になって大きく響き始めてるということなのだろうなと思われ。要するに、現在なぜ日本で「女系相続」に関してとやかく案じられるかというと、本来は万世一系の維持が問題なのではなく、それ以上に問題なのは「女系に切り替えた」場合に、女系に対して貴種性を保証する存在が果たしているのか、という部分だったりするのではないかなぁと。実際、親しみやすい皇室とか自由な皇室というのはなってもいいのだけど、反面皇室にはノブレスオブリッジも常に求められている訳で、「ファースト・ジェントルマン」たる女帝の配偶者となるべき要件の高さを思うとかが、「女系相続」における最大の壁な気がしています。例えば秋葉原入居予定といわれる都庁の黒田さんは、あのクラスだったら許されるんだろうけど、彼が二重橋の中の人になると言うことであればもうちょっと色々議論はあったかもなぁみたいなのはあったでしょうし、だからと言って「貴種」ということで外国の王室から婿候補なんていったらもっとエラいことになりそう……などとくどくどと言い回してきたけど、要するに結論としては、『女系天皇にした場合、その配偶者の選定が男系天皇の配偶者以上に大変だから、女系天皇を認めることが皇位継承の安定に繋がるかは微妙だよね』という辺りでしょうか。

 一方で、ぶっちゃけ例えば愛子さまが自ら思うままに生きて、自分が愛した人を配偶者にして、それで普通の結婚生活を送るような女帝として生きられたらそれはそれでとても素敵なことだろうとは思います。そして、それは決して簡単なことでは無いけれど、もしそれを貫けられればある意味「貴種」とかは問われないほどになるかも知れないな、とも思う。ただ、そういうのを仮に何代も続けた時に、最終的に「じゃぁ、なんであいつらが天皇なんだ?」という素朴な疑問も起きてくる気がして、やはり皇室にとってはそれも「継承リスク」なのかも知れないよなぁ……というのが。
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フランスの放火祭り 

 この事件ってのは、正直大したこと無いと言ってしまえばそれまでだし、やってる規模の割には微妙なヌルさが漂うってのも事実ではある。人死に画が少ないからってのもあるのだろうけど(地震で5桁6桁オーダーみたいなのを立て続けに見ちゃってるとな……)。ダンプに突っ込まれたマクドでドナルドの等身大人形が妙に平然と佇んでる写真(@Yahoo、消滅注意)があったけど、あれがいちばん象徴的かなと。ただ、先進国の人間にとってある種ショッキングな事件には違いない、みたいな部分もあって、その意味ではプチ9・11的な空気が漂うのも確かなのだろう。夜間外出禁止とかはやり過ぎな気もするけど、そこまでやってしまうフランス政府に対しても致し方ないかな感というのはあったり。で、この事件の重さってのはカワセミさまが書かれている
知的で前向きな展望をこれほど目にしない問題も、近頃無かった気がする。
 という論評につきる、みたいな部分もあるだろうか。
 個人的に思ったのは、例えば我々の国にはマイノリティ集団として韓国人(つーか、朝鮮半島にルーツを持つ人)のような人たちが居て、これに対して保守側からは色々不寛容な意見も出つつ今回の事件では「そらみたことか」的な反応もさんざっぱら観られる訳ですが、現実問題、彼らがそれほどショッキングな事件を起こしていないこととの比較、みたいなのはある程度挙げられる所かと思う。その上で思ったのは、かの国のマイノリティと比して、わが国のマイノリティであるところの在日韓国人などが、ある程度組織化されているという部分はあるってのは大きな違いではあるのだろう。組織化されているからこそ、一部の下層に位置するDQNなんかもある程度面倒見て貰えてるみたいな部分はあるだろうし、一方で、フランスのマイノリティは組織化されてある程度統率されるには人数が増えすぎたのだろうか、などということも考えてみたりする。勿論、組織化されてくれてることは都合がいいばかりな話ではなく、例えば駅前のパチンコ屋が再開発に反対して居座ったりして街づくりが進まんだとか、日本に同化する方向に向かってくれる在日の人に対して反同化圧力が掛かりやすいだとか、まぁ日本の側からみてデメリットもあったりという所で、等価交換的な部分は感じたりもするんで、一概にフランスの移民政策の失敗を論うような文脈でも無いんだろうなぁとは思いますが。
 はサテオキ、内田樹氏が指摘するように、フランスにおけるマイノリティにとっての「アイデンティティの維持」ってのの結構難さが結構この事件に現れてるのかな、みたいなことは思ったりする。それはある程度、イスラム社会ないしアフリカの既存地域社会みたいなのが前近代から大きく破壊されているという部分なのであろうなと考えたり。韓国なんかはそういう意味ではたまたま征服された相手がそんな極端に差の無い民族だったりとか、あと実際に占領されてた時期がせいぜい40年弱という短さだとか、実際戦争がテンパるまではさほどエスニシティを破壊される政策を取られていなかった……かも知れない、という可能性があったりゴニョゴニョみたいな事情があって、なおかつマイノリティにおけるアイデンティティの維持は決して容易ではない、みたいな部分があるのですが、それよりもなお厳しい条件に西欧のマイノリティは苛まれてる面はあるっつー気がしてます。アメリカの黒人なんかはそういうエスニシズムを「アメリカ教」の文脈におけるある種の分派として再構築する歴史ってのを奴隷解放以降確立していって、それでもある程度の答えと指導者が出るまでに100年くらいのスパンを要してるのですけど、そういうものをフランス(に限らず、欧州の移民全般?)はまだ確立している途上にあるんではないかな、なんてことも。ともあれ、政策的なIFとかは実はつけづらい、ある種の歴史的文脈のうえで必然みたいな状況はあったような気はいたします。
 ただ、結局今の所は暴れてる側もそこまでリスクを冒すような文脈までは先鋭化してない、というのもあって、まぁこのような事件で済んでる間に良い方向に向かえる知的な探求にリソースが割かれるとしたらあながち悪い話ばかりでも無いかもしれない、という余り知的ではない前向きな展望でまとめてみたりする。
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ナリタトップロードを悼む。 

 この馬の生涯成績をあらためて見ていて思うことなのだが、敗れるべからざるレースで負けたフラストレーションの溜まる競走成績とも読める一方で、ある種の必然性を感じるというか、絶妙な時機に空気を読んだとしか言いようの無い成績とも読めてしまうような部分も感じる。そして、その上で、この馬の成績はこの馬のファンにとっては明らかに納得のいかないフラストレーションの溜まるものだっただろう。だからと言って、このような形で世を去ることほど納得のいかないものはなく、自分も正直「納得いかない」という気分で一杯な部分というのはある。彼の濃厚かつ過酷な現役生活の長きを思えば、自適に過ごす余生はもっともっと長くて良かった筈なのだ。
 そして改めて振り返るに、この馬が……いや人馬がいかに
「名馬であろうとする」
ということに全身全霊を傾けたか、という部分が、ナリタトップロードの圧倒的な部分であったのだろう、と思う。ナリタトップロードはいつも「一番、いい脚を長く使える馬」だと思い込まれていた。果たしてそうだろうか?とそれに対して納得していなかった自分がいる。その称号はテイエムオペラオーにこそ最も相応しいところであったと思うし、彼と対戦した馬ではむしろマンハッタンカフェの方がそういう適性はあったとすら思う。菊花賞の週、グリチャンの菊花賞過去映像をビデオで撮って何度も見返してたのだけど、ナリタトップロードの6年前の今日のレースは、明らかに「我慢に我慢を重ねた」レースであるように見受けられた。恐らく、ナリタトップロードはスタミナがある馬には違いないけど、いい脚を溜めることが実は「勝負」という文脈でポテンシャルを最大に発揮させる部分もあったのではないかと。
 その上で阪神大賞典のレコードは、と、誰もが問うだろう。あのレースは、確かにナリタトップロードにとっての理想が実現したレースだ、というのには同意する。しかし、それが現実に「テイエムオペラオーに勝てる競馬」を結実させたものだったのかは、自分には未だに分からない。ただ、一つ言えることは、ナリタトップロードが「名馬であろうとする」ならば、理想としてあのような競馬を掲げなければいけなかったこと。そして、この馬の高邁さは「名馬であろうとすること」「理想を追うこと」が勝利に一番近いという、ひたむきな、しかし幼気な信念であった。しかし、それだけで勝たせてくれる馬ではないテイエムオペラオーに対して、結局悩みが次第に迷いとなっていったことが、かの馬に対してあれほどに負け続けた理由となったのだろうか。しかし、この迷いをトップロード自体が(ステイヤーズSとかかなり微妙な局面もあったにせよ)受け止め続けたことは、例えばコスモバルクのようにその陣営の気持ちを明らかに受け止め損ねた馬と比して対照的な部分である。この馬が、まさに人馬のセットとして歩み続けたことを、一体どのように説明したらよいのだろう。
 ナリタトップロードは、まさしく物語として生きた馬だった。そのテーマは常に「名馬であろうとする」矜持であり、それに愚直すぎるほど素直に馬が応えた。物語として生きたからこそ、フィクションのようにこの馬は消えていったのだろうか?

 違う。

そんな理由で納得出来るはずがない。
ただ、彼の不在を、深く惜しむ。
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最近のデルマ 

 では、久しくStakes DBなどを触ってなかったのだけど、久しぶりに色々あちこち探訪してると、日本馬関係が妙に充実している。自分がメンテしなくなってからもどこからともなくフォロワーな人が出てきてくれて色々登録しているというのは、現在ある程度サービスが有料になってることを考慮しても有難い限りではあるかなと。結構南関ヲタな方が居るようで、かなりそっち系統の重賞の勝ち馬リストなどが追加されているのには舌を巻いたし、自分が登録抜けしてた細かいG3辺りのデータ(中央レベルでG1,G2はほぼ全レースの1~3着をカバーしてたのだけど)が増えてたのも嬉しい。あと、自分は全然書いてなかったCareer Earningなどをやたらこまめに補完してくれてる人もいるようで、なかなか万国の血統ヲタがいい感じで団結しているように見えまするな。
 しかし、ちょっと気になったというか、まぁこれは自分がちょっと捻くれた登録のしかたをしてしまってた、ってのがあるのですが、自分は「競走名と繁殖名が両方ある馬」の場合、競走名を優先して登録してたのですが、最近メンテしてる人はやっぱり普通に繁殖名を優先している模様。つーか、昔私が登録したのとかも、直せる所は結構直してるのですね。ところが、クリフジとかクレオパトラトマスのような、既に子孫が累々と登録されてしまって直しようがなくなってるものは放置されてるから、その辺りで微妙に一貫していない状況にはなってしまっているのかなぁと思いつつ、普通はまぁ繁殖名で入れたくなるものだろうし、まずは仕方が無いというか、それならば昔自分が入れたときにやっぱり繁殖名で入れておけばよかったななどとも、ちょっと前から散々思ってたことだけど微妙に後悔。
 ところで、競走名と繁殖名が違ってる馬がいる所のレースの脚注で、


XXXXXX RUNED AS YYYYYY


 とか書いてる人。センセイ怒らないから出て来なさい!
 そこまで血統つーか競馬に該博な知識を持ってる人がこんなお茶目な英語を使ってしまう辺りが微妙に和んだというか、ちょっと面白かったりしましたです。まぁ私も恐らくどっかかんかの解説とかでヘンな英語を使ってる気がするので、余り人のことは言えない風味でもありますが。
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カルティエ賞ファン投票 

 などというネタがレーポスにあったので、乗りはしないけれども取り敢えず海の向こうから勝手な御託をならべておこうという手抜きエントリを立ててみます。今年はそこまで熱心にヲチしてなかった部分もあったので(ステイヤー路線とか)、結構ハズしたことを書いてるかもしれませんが、まぁ年度代表馬話なんて所詮そんなものよ(苦笑)。
 つー訳で、候補が各路線4頭っぽいので、そっからの選択。カッコ内は11月1日現在の得票数とか。

◆2yo Filly
◎Rumplestiltskin (82) 6戦5勝 モイグレア・ブサック
:Donna Blini (48)   4戦3勝 チヴァリー
:Nannina (42)     5戦3勝 フィリマイ
:Flashy Wings (40)   6戦4勝 G1なし
 レースとしては低調なのが多くて、該当馬なしっぽい雰囲気もあるんだけど、一応G1を2つ勝ってるんだから Rumplestiltskin にくれてやってもいいかくらいの感じではあるでしょうか。正直、このリストで来年のクラシックを賑わせる予感は今ひとつかなという向きもありまするが、裏切られるかどうか。

◆2yo Colt
:George Washington (80)5戦4勝 フィニクス、愛ナショ
◎Horatio Nelson (72)  5戦4勝 ラガルデル
:Amadeus Wolf (52)   5戦3勝 ミドルP
:Red Clubs (52)    9戦3勝 G1なし
 4戦4勝で Horatio Nelson に勝った Sir Percy がこのリストに間に合ってないのはどういうことよ的な部分があって微妙にねじくれてるなぁというのはあり、その辺りをチクチクしておくために Horatio にしとくかくらい。来年活躍するという意味では George Washington の方が有力かなと思いつつも、ギニーでコケるとずるずる行っちゃうかも。

◆3yo Colt
◎Hurricane Run (128)  5戦4勝 愛ダービー、凱旋門
:Shamardal (128)    4戦3勝 Stジェームズ、仏ギニー&偽ダービー
:Scorpion (106)    7戦3勝 Stレジャー、パリ大賞
:Motivator (92)    5戦3勝 ダービー
 偽ダービーで負けた程度で Hurricane Run の評価を下げる訳にはいかず、やはりその後はこの馬が抜けていたというのがあるだけに、Shamardal には生まれた年が悪かったなと言うところではある。本当は Motivator にももうちょっと頑張って欲しかった(その上で Hurricane の勝利を願ってた)のだけど、ローテが微妙だったんだろうなぁと。しかし Scorpion は今年デビューとしてはよく頑張ったとは思う。

◆3yo Filly
◎Divine Proportions (116)5戦4勝 仏ギニー&ディアヌ、アスタルト
:Shawanda (64)      7戦5勝 ヴェルメ、愛オークス
:Virginia Waters (64)  8戦2勝 1000ギニー
:Maids Causeway (56)   4戦1勝 コロネS
 個人的には上の2頭の差はそれほどまでは大きくないと思うが、やはり残したインパクトとして Divine Proportions の勝ちっぷりが惹きつけるものの大きさは評価しないといかんのだろう。Shawanda も凱旋門でもうちょっと上の着順なら拾えたが、あの負け方だと Darara にちと足りないくらいのレベルになってしまうか。ところで後2頭の論外っぷりは一体なんだ?

◆Sprinter
:Avonbridge (64)    6戦2勝 アバイユ
:La Cucaracha (56)   6戦3勝 ナンソープ
:Goodricke (48)    7戦3勝 スプリント
◎Cape Of Good Hope (34)8戦2勝 Gジュビ、オーストS
 正直、向こうのスプリントって着差もほとんどつかんし、どれを評価すべきかは毎年困るだろうなぁと思うわけだが、一応安定感のあった La Cucaracha か数走って頑張った Cape かという辺りで迷うべき所ではあろうか。それならば、まぁ香港のレベルを考えて、Cape of Good Hope にあげておきたい所かなと。それでも Silent Witness より全然下なんだよなぁ。

◆Stayer
:Westerner (80)    5戦3勝 アスコ金杯
◎Alcazar (78)     7戦3勝 Rオーク
:Reefscape (64)    8戦2勝 カドラン
:Distinction (48)   6戦1勝 グッドC
 んー、これも微妙に難しい。Distinction は正直やや実績が足りない一方でそれにクビ差なら Westerner も褒めづらい。カドランとロイヤルオークなら格としては前者だが Reefscape は Alcazar に2度負けたのは心証悪いか。しかしそれならば、10歳馬のG1という辺りにも配慮して、Alcazar の秋の実績に軍配をつけるべきなのだろうなぁ。

◆Older Horse
:Westerner(107)    5戦3勝 アスコ金杯
◎Azamour (95)     5戦2勝 キンジョ、Pウェル
:Alexander Goldrun (84)8戦3勝 Pポリー、ナッソー
:Alcazar (78)     7戦3勝 Rオーク
 ステイヤー部門から2頭入るというレベルの低さ。自分の趣味としては Alexander Goldrun なんだけど、ちょこちょこ同性のレースで負けてるのが心証悪くて、これで愛チャンかファルマスどっちか取れてれば文句なしなのだけどなぁというところ。香港が評点に入らんのはつらいね。で、このくらいならば何とかキングジョージの格だけで Azamour にくれてやるってことに。Westerner でも別にいいはいいけど、中距離で勝ってないから……。

◆Horse of the Year
◎Hurricane Run (128)   5戦4勝 愛ダービー、凱旋門
:Shamardal (128)     4戦3勝 Stジェームズ、仏ギニー&偽ダービー
:Divine Proportions (116)5戦4勝 仏ギニー&ディアヌ、アスタルト
:Westerner(107)     5戦3勝 アスコ金杯
 今年のレースでは、断然抜けたレベルだったのが凱旋門という気持ちは結構強い。そう考えるなら、当然議論の余地は無く。

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ドイツ競馬……エピローグ=実現された可能性・「似ていない兄弟」 

 相当長いこと放置してしまいましたが、今更のごとく、まとめというか後書き的な話などを。
 その前に、各話へのリンクをsenchouさま@四号館(防備録)がまとめて下さっていたので、ここにも貼り付けてさせて頂くことにします。長らく有難うござりました >senchouさま
 今回の連載で取り上げていたのは、1905年から1936年までのドイツ競馬、ということになる。この範囲というのは純粋にネタ本の取り上げている範囲内、というのが正直な所であり、実際のところはまぁ「現代の視点からのドイツ競馬発展史」という意味で最初から調べるならば、前はもうちょっと遡って Hannibal の台頭辺りをスタートポイントとすべきであろうし、後ろは後ろでもうちょっと大戦中まで食い込んで、Schwarzgold と Ticino までは取り上げる必要があるだろう。しかし、このネタ本、「Von Patience zu Nereide」の作者としては(当時の)現代ドイツ競馬史を編むにあたってエポックをダービーのレコードを出した牝馬、という文脈で取り上げたためにハンガリーの名牝 Patience の勝利した1905年としたのだし、またこの本の続編を描く機会は、ユダヤ系のエルレンホフ牧場に仕えていたユダヤ人であったという作者のリヒャルト・シュテルンフェルト博士に訪れることは無かった。戦時中に彼のごとき立場の人がどのような運命を辿ったかについては推して知るべしというところで……。
 一方で、概ね戦間期の配合をカヴァーしたことによって、ある程度現在に至る「ドイツ血統」のコアの部分に関しては、おおよそ触れることが出来たのかな、とも思う。これより以前のドイツ血統に関してもある程度調べれば色々出ては来るものの、現代に対するリンクの強さという意味ではどうしても弱くなりがちな部分はある。勿論、そういう「滅びたもの」を調べることこそ愉しいというのもあるのだけれど、それはまたそれで、ということで。その「コア」という意味では大きな存在は Festa、Ard Patrick、Nuage、Dark Ronald という辺りになるだろう。この辺りの血統を近親交配によって急速に固定しつつ、時には効果的な外来血統の導入によるアウトブリードでコアとなる競走馬を作る(Nereide や Ticino などにはそういう側面もある)という系統繁殖の恩寵をドイツは未だに享け続けていて、今をときめく名種牡馬、ランドや Monsun などもそのような文脈で解されるべき名馬である。例えばランドの血統に3×3でインブリードされる Literat と Liberty の全兄妹は、父が Alchimist の仔 Birkhahn(戦後ドイツ最初の名馬)で、母父は Festa の仔 Fervor を3本入れた Masetto(バーデン大賞)、そして自身の配合は Alchimist≒Arjaman≒Aditi の2×4*5となり、濃厚なドイツ血統を再度合流させたことが窺われるだろう。
 ところで、ドイツの競馬は第1次大戦の間、西欧との交流が断たれるような状態になった。その後は、戦時賠償の巨額やそれによる経済の不安定感によって、1920年代に入ってもやや馬の輸出入は低調だったと言えるだろう。その時期を得て、現在にまで父系を残す Dark Ronald が活躍したというのは、ある意味では自発的ではなくやむを得ざる事情で系統繁殖が進んだという面があるというのもまた否めない所ではあるだろう。これと似たような事例をもつ競馬国がある。

 他ならぬ、我らが日本である。

 日本で唯一の内国産種牡馬のリーディングサイアーは1953~58年のクモハタであるが、これは戦中に活馬輸入が停止されて、そもそもライヴァルとなる輸入種牡馬が他の時代よりも少なかったという背景もある。それでも例えば*セフトや*プリメロのような種牡馬が同時代に居たことを思えばクモハタの事績も不朽ではあるが。そして、この時代、確かに内国産血統は系統繁殖によって頂点を極めた、というのは笠雄二郎氏がその名著「日本サラブレッド配合史」において喝破している通りである。例えば*プリメロの産駒種牡馬からは、実に7頭が旧八大競走の勝ち馬を輩出した(別表)。今でいえばG1種牡馬を7頭生んだ、ということになるが、この事績に並ぶ可能性があるのは恐らく今年に入って4頭目と5頭目のG1種牡馬を出した*サンデーサイレンスのみである(カネヒキリをインチキ扱いするなら4頭だが。因みに残り4頭は全て国際G1馬を出してるので、恐らく文句なしでいいかと)。そして、この*プリメロの事績も、笠氏が指摘する*星旗(英名 Fairy Maiden:クモハタの母)とのニックス(参照:ハクチカラホマレボシヤマノオー)などという、言わば「系統繁殖的」な手法となるだろう。
 しかし、残念ながら、日本においてその萌芽した系統繁殖は活馬輸入再開後に維持されることは無かった。いや、*ゲイタイム辺りの時代まではそれでもある程度拮抗していたのだけれど、*ヒンドスタンが持ち込まれてからはほぼワンサイドで輸入馬の波に飲まれて、そして日本は血統を次から次へと更新しつつ近代馬産の時代を追いかけ続け、そして「血統の墓場」と嘲られつつも、一方で産業としての競馬を世界屈指のレベルまで発展させて行ったのである。一方で、ドイツ馬産にもその危機が無かった訳ではない。1924年の「バーデン・ショック」はその典型であろう。この話に関しては芝周志さまのNereide 話でもマクラとして取り上げてくださっているのでそちらも参照されたいが、ドイツの系統繁殖もすんなりと進んでいた訳ではない、ということを教えられる所である。
 では、ドイツと日本は何が違っていたのだろうか。まずは、時代が違っていたのだろう。1920年代というのは競馬の血統史という局面では百家争鳴の時代であった。St.Simon 時代の終焉が1910年代に確定したということもあり、それまでの全てのサラブレッドを変貌させた St.Simon に関してどのようにそれぞれの国で昇華させていくかという局面にあり、言わば血統全体がそれぞれの地域である意味内向きに発展するような時代だった、ということがあるのだろう。その上で、ダービー卿やシニョール・テシオ、マルセル・ブサックという、現代の血統を作った天才的な馬産家がまだその血統を円熟させ、大いに世界に拡散させる前の段階のフェーズにあった。この3者が「完成品」として最良の繁殖馬を作るのは、Hyperion の1930年、Nearco の1935年、Djebel の1937年という時期であり、それが牧場に入って影響を振るった時期からまだ15~20年近くはあったのである。また大きな要因としてこの時代にはアメリカ血統との混交がまだ必須要件とはなっていなかったし、そもそもアメリカ血統もまだ Teddy という「最後のピース」を消化するフェーズであった。それと比べると、日本の活馬輸入解禁後にあたる1950年代後半から60年代というのは、上述したような血統の再構築が欧州レベルでほぼ一巡して円熟期に入ったという状況であり、その一方で Lady Josephine を筆頭とするアメリカ血統によるスピード化の洗練・競馬そのもののスピードレヴェルの向上というのが急速に進んでいた、また血統の回転自体が馬産の拡張と交通の強化により早くなっていたような時代であり、恐らく日本の馬産家が抗う「波」の大きさは、1920年代のドイツにおけるそれよりも強かったのではないかと想像される。単純に舶来志向だけが日本を「種牡馬の墓場」にした、という意見は恐らくナイーヴに過ぎる部分はあるし、当時の馬産家をそのかどで一概に責めるのも気の毒な話ではあるのだろう。
 一方で、ドイツが余りに絶妙なタイミングで見事な「配合的回答」を引き出したな、と思うのは、1925年に Aditi という名馬が出たというところであろう。バーデンショックの僅か1年後に、この馬がバーデン大賞を制し、そしてその馬をクローンしつつ更に発展的な要素を加える形で Alchimist、Arjaman という種牡馬を創造し、後の配合史に事績を残せたというのは、正直なところ、「話として出来すぎ」な部分もあるような気がしてならない。そして更にその僅か2年後、つまり「バーデンショック」の年に生まれた世代から、ドイツ史上最強馬の Oleander が出てしまうのである。言わば、この「理想的な回答」がギリギリのタイミングで引き出されていたことによって、ドイツは自らの手法の正しさを認識し、それを正しく維持させることに成功したとも言えるのである。Oleander のような配合がもう少し先まで成功していなければ(現実にこの馬は2歳時に一度死の淵まで行く故障を経験している)、Aditi がバーデン大賞で Weißdorn とともに国外の馬に敗れていれば、果たしてドイツのサラブレッドの血統表にはどのような文字が現在あったのだろうか。もちろん、原資としてドイツの競馬は日本の競馬よりも始めから優れた素材を輸入していたという部分もあったわけで(Ard Patrick なんて、ライヴァルが多いから目立たない部分もあるけど、競走馬としても相当に凄いと思うぞ)、回答は出るべくして出たという側面はあるのかも知れないけれど、それにしても聊か運命的な部分も感じる所ではある。
 無論、舶来志向は実際にあったとも思うし、日本が産業的に競馬を発展させるやり方を考えれば系統繁殖の維持は恐らく困難だったかとも思われますが、血統文化という点では全く対照的に見える日本とドイツでも、実はある局面を見れば似通っている面はあったし、それはこの両国が近代世界においてリーダーではなくフォロワーであったこととも被りつつ、競馬という面においても、戦争の歴史に揉まれながら世界のレヴェルに追いついていこうと走り続けていたことを思えばむべなるべきシンクロニシティなのかなと。その上で、日本が果たせなかった文化を実現したドイツへの憧憬に似た部分は自分などはあるのですが、それがある種の「微差」によるものであり、また容貌は全く違っても出自は意外と似通っているというある種の「兄弟的」な面がこの競馬国にある、というようなことに思いを馳せつつ、もう一度訳の分からないレース名だの馬名などと取っ組み合いつつこの連載を気が向いたときにでもまた味わっていただければとも思います。
 では、Auf Wiederseh'n!
#って、別にブログは普通に書いてますが(笑)

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JC原理主義者としては惜しまれるが。 

 これを書いた人はよく分かっていらっしゃる(笑)
371 名前:有芝まはーる[] 投稿日:2005/11/01(火) 07:46:25 ID:cOLj7kkg0
ディープには失望ですよ
 という訳で、ディープスレとかでも有馬どうよ的な話題が花盛りになっておりますが、実は上の人には
「よく分かっていらっしゃるが、実はそーでもないのよ」
と言っておこうかと。確かに、この国の最強馬を名実ともにしたいのならば、ジャパンCに出るべきではあろう。実際に、昨年のロンシャンで我らが日本の最強馬であった*タップダンスシチーを倒した2頭が出てくるという話も出ているだけに。ただ、この馬には有馬記念という「分かりやすさ」もまた相応しい部分はあるんじゃないかとは思う。その上で、この馬が翌年をどのように過ごすかと言うことを考えた場合、軸足はもはや国内のレースには無い可能性も結構高いと思われる。それならば、日本で一番馬券の売れるレースに日本で今恐らく一番有名と思われる(流石にもうみんなハル何とかなんて覚えちゃいねぇだろうがよ)この馬が「翌年に向けて」の壮行をする、というのはさほど悪くは無いのでは、とも。
 その上で、ジャパンCを勝って国内最強を証明する、というのはもはやこの馬の究極な目標ではなくなっている、というのもあって、またこの馬が外国馬と対戦するとしてジャパンCが必ずしも相応しい舞台ではない、というのもあるかも知れない。
 いずれにせよ、そういう文脈においてディープインパクトの有馬選択と言うのは正当化されうると思う。その一方で、この選択ゆえに、翌年の海外遠征というのは半ば義務に近い形となった、とも言えるだろう。故障すら言い訳にはならない、というくらいのレベルで。この陣営にとってディープインパクトによって証明するべき「質」というのが、「誰もが最強と認める恐るべき結果をとにかく一度でも残すこと」なのか「たとえハナ差でも、それを達成することで歴史に名を残す勝利」なのかというのは、三冠まではどちらでもあり、だったのだけど(以前書いた「3分フラット」のエントリは、前者の可能性をある程度示唆する意図はあった。また、そっちのが向いてるかもな、ともちょっと思ったってのもある。)、恐らくは後者に向かう、ということなのか。

◆QMA2:ロミタス@サシ縁みたいなのもあるのか。
1(05/10):雑1(6)[1]→雑4(6)[4]→A5(4)[6]
2(05/08):芸2(4)[13]
3(08/09):A1(3)[13]→芸3(5)[5]→雑5(5)[6]
4(03/05):芸1(6)[2]→A3(3)[7]→A5(5)[2]→決1(11)SR2/SR3/芸4T/S4M
5(10/16):S2(6)[1]→学4(4)[6]→雑5(4)[8]
6(06/15):雑2(5)[5]→雑4(5)[4]→芸5(5)[6]
7(10/13):学2(6)[3]→学4(5)[5]→N5(6)[1]→決1(11)芸連/SR2/雑順/A4M
 1ゲーム目は雑学でそこそこ順調。アニゲも4問まではスピードギリギリで取れたんだけど、そっから失速。多分そんな難しい問題ではなかったぽいが。2ゲーム目はCOM空気読まずで、超死亡。まぁリスとネズミの絵を間違える俺も悪いけど、この人数で4問落ちはせつねーぜ。3ゲーム目はタイプ負けで6問目飛び込んで失敗。4ゲーム目で、2つ前に配分されたチョシュ氏と配分されるが、この3回戦アニゲが荒れ場で、HUM1人正解を2度も出すアンビリーバボーな展開。……が、区間賞マテウス。これ取れてれば今日は効率2だったんだけどなぁ。で、ジェノサイドで決勝はチョシュ氏とサシ。一緒に優出するたびにサシですねぇ。今日はスポ3の相撲問題でこちらが先行して勝利。夜はYOSSY氏と配分、と思ったら、何と3連続で配分された。ということで、5,6ゲームは仲良く(?)3落ち。フルゲートの5ゲーム目はスポ2が会心の区間だったものの、雑学はミスもあって軽くトンコロ。賢○3人の6ゲーム目はタイプ負け必至の展開で1つ落として完敗。それでもめげずに続けた7ゲーム目は、1,2回戦をナチオで乗り切ると、タイプ的には微妙だった3回戦で、オーラス学問○×を1人正解という痛快な展開。1,2回戦の我慢が報われたような爽快な展開でした。ここでYOSSY氏とはお別れ。決勝はヒルマン、ごこくじ、ダディ各氏。ごこくじ氏は9月飯田橋出入りが多かった時によくリリーで見たなぁ。4Qダディ氏のアニ四文字前に貯金を作る理想的な展開となり、最後はそのアニ四で2問ガードして優勝。これは会心のゲームだった。

◆「ぱふ」の平野耕太インタビュー。(黒い天使のブログ
 何か、「ワタナベシンイチと渡辺信一郎は別の人、って事しか知りません」とか(これでアニゲ助けられることは多い)、「ひらがな4文字のタイトルのまんがが描きたいんだ!「まぶらほ」とか、「まほらば」とかそんなかんじのやつ!」とか、どーも言ってることが何だかアニゲ即死賢者みたいな雰囲気があって、大いに共感させられた(笑)。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top