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殿下執務室2.0 β1

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有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

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有馬記念回顧とか。 

町田樹引退、あり得ない話では無いとは思いつつ、案外ショック大きいな…(挨拶)
プレイヤーとして成長し続けてたのと、あのプロの完成を見たかっただけに。

Shared Victory
Shared Victory; D800 AiAF DC-Nikkor 105mm/1:2D f/2(R:2) 1/250s ISO-400
DxO FilmPack 5: Ilford Delta 400

 と言う訳で、場外にて有馬は観戦。そして、勝った雰囲気のおっさんを撮影(向こうから撮って欲しい言われたw)
レースに関しては、割とエピファネイアがピタっと折り合った状態なのに対して、ジェンティルドンナがやや折り合いに手を焼いた感じで1周4角回った辺りで、「ありゃこれはエピファの展開か」なんて思っていたら、1000メートル通過が1分3秒で、「いや、それでは遅すぎるだろ」と。いや重いシルシ打ってた訳では無いけど、有力馬の展開として。
 しかし、どうも有馬記念でこういう展開においてエピファネイアみたいな持続力タイプの馬を伸ばすのであれば残り1200で作動しても最後でタレないというのは常識化されていないようで、結果普通に川田が相手が来るのを待ってしまったのが一番の敗因ではあるか。ジャスタウェイの騎乗は叩かれてるけど、あそこで前が仕掛けないのに自分から動くには2500は長いであろうと思うと、インでスルスルが出来る枠に居なかった辺りで詰んでいたのかな、という感慨も。ただ、引退レースとしてはやや淡白になったという意味では「ミス」の程度としては川田より小さいけど、心証は悪くなっちゃったかな、とかそういう面は。

 一方で、ラキシスが先行有力馬をマークするような形で一旦伸び掛ける一方で、最終的に判断として正解だったのはそれよりは後ろのポジションでインスルスルだったビュイックのトゥザワールド。Cデムとほぼ似た枠で明暗分かれたが、これも結果としてはビュイックだけど多分馬券張っての納得感がある負け方をCデムもやってる訳で、逆にスルスルがあのスローで利いたのもちょい僥倖ぽいなと思うと、なかなか騎手の判断と結果と心証の関係は難しいとこあるよな、と。…にしても、結果としてはこのレース「枠の抽選で最初に選んだ2頭のワンツー」ってのは、天の配剤と言うか、前半組がみんな内に殺到した部分も含めてドロー制度がベタに機能しすぎちゃったな。

 そして、ジェンティルドンナとゴールドシップのアトサキ。ジェンティルがなかなか有馬出て来なかったことも含めて意外とスイングしない(宝塚で1着3着はあったけど、あれは結構着差付いてた)両者という印象はあったが、ここは割と接戦でのゴールとなった。写真の上げ下げは最初ぱっと見でゴルシだなと思ったけど、中山のゴール前ビジョンは難しい。グラスペの時も「スペシャルか、同着」だと思ってたしな。まぁともあれ、2011年のドスローでオルフェーヴルがエイシンフラッシュを破ったレースがちょっとフラッシュバックするとこはあった。多分一番あの展開が向いてた筈のエイシンフラッシュをオルフェが完封したのは、やはりオルフェの桁外れの強さだなと言うことを再認識。まぁジェンティルドンナも多分エイシンフラッシュよりは強い、というとこもあるのだけれど。

 しかし、オッズ見て「近走不振のスターホースが4番人気引くとか」ってとこでいかんせんイナリ・オグリ・テイオー・グラスの故事を連想するほかはなかったのだけれど、まさか本当に勝つ辺りも、何というかジェンティルドンナは色々とこのレースに関しては「導かれた」感が強かった。枠も先程の言及の通り真っ先にゲットし、展開も持ち味が生きる、何というかやはり有馬記念と言うレースは魔力のあるレースであり、その魔法に選ばれる程度にはジェンティルドンナは特別な競走馬ではあった、と。

 個人的にはヴィルシーナのPOとして敵役的な存在ではあるものの、ディープ産駒の牽引役としてこの馬の進撃は頼もしいものであるという辺りの複雑さはあったが、ともあれ5歳まで現役を全うし、得手不得手はあるものの「得手な場面では着実に勝つ」安定感に関しては着実さを持つことで7つのタイトルを手に入れたという意味では、ダイワスカーレットやブエナビスタよりは、タニノウォッカに近い系譜の名牝なのではないかと思う。ジェンティルみたいな馬がこれだけ勝っている辺り、やはりディープインパクトはある程度フィリーサイアー的ではあるのかな、とも。既にダービー馬2頭含め牡馬でも赫々たる実績挙げてる種牡馬ではあるけれど、比較的精神的なインテンシティがよく遺伝していることで、牡馬に関してはそこの持続性が課題になる、というのはあるか。あとはもうちょい異形っぽい馬を出すことも求められているのかな、というのはエイシンヒカリ辺りを巡るバズとか眺めて思ったとこではあり。何れにせよ、牡馬でもう1頭、出来ればG1を8つ勝つくらいの子供出さないとという要求度のハードルは種牡馬ディープにはありそうで、そのハードルを上げたジェンティルドンナには、賞賛と同時に罪深さみたいなのも思ったりするのである。
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ジャパンカップ、回顧というよりは写真。 

てなわけで、ドイツでは見られない観衆を見上げるミナリクさん。
シュレンダーハンの勝負服を府中で写せたこと自体は、まさに感慨深いものではあり。
あとはグラディッツの服色を府中で撮れれば、JCはやめてもいいぞ(こら。
#因みに他の大馬主だと、フェアホフは*パゲーノ、レットゲンは*ドーン、ウルマンは*タイガーヒルで来日済み。

Gazing the 100000 Audience
Gazing the 100000 Audience; D800 Sigma APO 100-300mmD 1:4 EX DG HSM (300mm) f/5.6 1/500s ISO-800

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凱旋門賞雑感。 


Autumn Contrast
Autumn Contrast; D800 AF-S Nikkor 24-85mm 1:3.5-4.5G ED VR (48mm) F8 1/350s ISO-1250

 Trêveに関しては、オープンなレースで半端な馬が勝たなかった辺りでは良かったな、と。
 で、日本馬の敗戦は、割と特に他の条件は問題なくて単に20頭立てのあのペースで10番手以内に入れずかなり置いて行かれた場所からの競馬となった位置取りに帰するというシンプルなものではあろう。その上で、割と積極的にあの位置取りを「選んで」競馬してるというのを、ある程度事前から決めて掛っていたように見えるのが、問題と言えば問題か。福永も馬混みには入れていたがもうちょっと前でも良かったとは思われるだけに。

 詰まる所、このレースに出ていた馬が毎回走るたびに20頭とか32頭とかそんなヘヴィーフィールドの競馬をやってる訳では無い。実際今回の上位でもTrêveとFlintshireは今年2ケタ出走の競馬が凱旋門までなく、Taghroodaもオークスとデビュー戦以外は1ケタ。むしろ、日本の方が平均的な頭数は特にオープンレベルでは多いだろう。つまり、馬混みをせいぜいここ以外ではオークスかダービー級のレースでしかない実戦経験で学習してそれを克服してるのではなく、その場で成算は分からずとも試していると考えた方が良いだろう。
 そうであるならば、少なくとも頭数が多いならば単純にアトサキ考えず馬混みに入れることの方が結局は「こういうレースになりがち」な凱旋門賞においては正解とは思われる。一方で、キャリアを通したパフォーマンスの中でそういう競馬をやることの影響がトレードオフになる、というお話にはなる。結構難しいのは、レースの頭数なんてのは一週間前にもならないと分からないので、案外頭数が行かないのであればそのトレードオフに苦しまずに行ける可能性もある、という辺り。その意味では、「後者を優先するくらいなら出ない方がマシだ」的な意見はある程度排除されてしまうとこではあろう。実際、案外頭数少なくなったとこでズドン決まってあっけなく勝つシーンとかも想像できないことないし(笑)
 で、個人的には割とペースのメリハリ的なものはこのレースや欧州の伝統的な中長距離を勝利するには必要な資質であると思っていて、それ自体は現状の日本の馬場で育成できてない訳では無く、逆に先行ベースな競馬の選抜だけで欧州行っても、勝負どころの爆発力で負けてジリジリと着拾うしか出来ないんじゃないのかな、なんてことも。ただ、そのメリハリを表現する際に日本の競馬の展開的に後方ズドンが割と一つの形として成り立ちがちで、かつ騎手にとってもそれがラクだったりもするという事情もあるとは思われ。ただ、そのラクさを利用するのであれば、その代償として日本の騎手は凱旋門の舞台で己がアサインされないという運命を受け容れた方がいいのかも知れないな、という感覚もあったり。

 にしても、その辺りの勝負に関して割と色々な判断でリスクオフすること自体はまぁ長期的にありとして、それでありながら凱旋門に敢えて出るというリスクを取って、細々としたリスク以外は結構なリソースを他のどのレースでも無く概ねこのレースにだけやたら掛けまくる姿勢ってのは、特に当のフランス人から見たら実に奇異なものには映るのだろうなぁとはしみじみ思う。この熱意というのは多分フランス人ならまだ凱旋門賞が最大の目標という意識くらいはあると思うけど少なくとも国外においてはドイツがある程度競るくらいでそれも大陸の向こうから来るなんてのは(香港や豪州が長距離から降りてる以上)他には類が無いし、それだけ気合入れて来てる割には何か「勝ちに来るためのレース運び」よりは単純に自分たちの絶対能力で押し切る割とざっくりした展開で競馬をやって帰ってく辺りは、何か狐につままれたような気分ではないのかと。

 そういう熱意と淡白の相半ばする光景ってのは、詰まるとこ、競馬の国際化の中で世界の競馬全体の抱えるある種の「ローカリズム」なのかも知れない。日本競馬が世界を追い上げ、名誉や国際的な競走馬の価値として海外遠征が様々な形で定着する中で、ドバイや香港含めてレートを稼ぎつつその年の該当する上位との力関係とかも何となく見えやすくなったし、アジア全体でそういう交流の敷居はかなり下がってきた。一方で世界の競馬は、テニスのトップ選手がクレーもターフもやるような能力のグローバル化からは道が遠い現状。実際Frankelとかは真のバケモノでもしかしたら人類はSt.Simon以来の競走馬を得たのではないかとすら意識の片隅で考えたものの、彼が「イギリスから一度も出なかった競走馬」であるのも事実なのだ。
 そうした状況が可視化された中で、競馬において真の「王者決定戦」が希薄化していくという問題。実際、ジャスタウェイはどれだけ惨敗しても、自分を超えるレートのパフォが出なければ、2014年のある種の「チャンピオン」にはなってしまうのだ。そうした中で我が国で何故か「世界最高のレース」として衆目一致の大目標として存在するレースに、ファンも関係者も遠征を望む中で、「1着を取る」だけが何かを産むのだろうか。
 そう考えると、ある意味「日本競馬のスタイルで勝てる」のであれば、それに勝るものは無いのは確かではある。それこそが、競馬の時代を「クレーでもターフでも勝てるチャンピオン」という新たな時代に導く可能性までも思うと。そして、そのスタイルを貫くことが、逆に結果がついていかなかった場合に「淡白」に見えるのもまた事実。その敗戦の淡白さへの割り切りを見せるか、淡白でない「1着を取る」で得るものを得るべきか。後者的なものも個人的には好きだけど、一方でだとしたら「凱旋門を目標にする」ことの意味から問わないとイカンだろうなぁと思うと、ちょいもにょって前者的な現況を受け容れるのもありなのかなぁ、なんて感慨を抱きつつ、だとしても「熱意」の演出的な技量や仕上げに関してのプロデュースを、競走馬の物語を作り上げる関係者にはもうちょっと要望していいかも知れない今年の凱旋門だったかな、とは思う。
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橋口師のダービー、に。 

 借り物レンズのVRやはり微妙にへたってたようで、高速シャッターでも微ブレあって後から往生こいた(挨拶)
#途中で一回VR切ってた筈だけど、どっかで入れ直して忘れてた模様

Drew Clear
Drew Clear; D7000 AF-S Nikkor 70-200mm 1:4G ED VR (200mm) F5.6 1/640s ISO-200

 まぁ色々既に言われてることではあるけど、ある意味「リアクション的」というか、「持ち味を出し切る」ではなく「展開によってスタイルを崩しても、勝利への最短で」というレース展開での勝利ではあった。そして、それをコントロールしたという意味で「ノリが勝たせた」という感覚も強いレースではあるかも知れない。
 ただ、恐らく凡百の調教師では、そういう柔軟さも含めて馬を仕上げられること自体が難しいしことは、特に近年のケースなどを見ているとファンの多くも痛感しているところではあろう。その意味では、橋口師の初ダービーにおいてノリの功績に余り帰してしまうべきものでも無いのでは、とも思う。
 その上で、ある意味「馬の持ち味に徹した勝負」の嚆矢は、やはりダンスインザダークの菊花賞だったのではないか、とも考えたりする。いや、それまでも持ち味が限定的な馬は多かったけど(そのちょい前だと*ヒシアマゾンとか。ハーツクライの母をそんな感じで屠ったレースもあったよな)、それを王道で極める極限性の力を、*サンデーサイレンス時代という競馬の大転換期に象徴したのは、SS2世代目のあそこが最大のポイントであったのかなとも。そして、ダービーでは必ずしもそういう競馬ではなく敗れた後にあの競馬があって、そこから18年、我々は極端な脚質のA級馬を数多く見届け、そしてそういった名馬が時に己の持ち味に殉じるように本来あるべきでない敗戦を経験する場面も余すほどに目にしてきたように思う。
 そして、そうした中で、橋口師の送り出してきたハーツクライでありローズキングダムでありザッツザプレンティでありツルマルボーイでありと振り返ると、どちらかというと自らがそういう極限系というよりは、そういう馬の相手となったっぽいイメージもあったりなかったり。そうした巡り合わせの中で、こういうレース展開になるような舞台設定が整った中で、ある意味「準備出来ていた」ワンアンドオンリー、だったのかな、なんてことも。
 自らが一つの時代の方向性を示した一方で、それが決してある意味本意ではなく(実際競走馬の寿命という意味ではダンスインザダークは不本意ではあった訳で)、己の導いた道のオルタナティヴを辿る中で得られなかった悲願と、それを崩さなかったことで果たした悲願、果たしてどのような味だったのかな。
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ジャパンC回顧。 

 こんだけ完勝っぽい抜け方されると、外からPO馬が飛んできても一瞬「来ないで!」と思ってしまう件(挨拶。

2013 Japan Cup - Gentildonna
2013 Japan Cup - Gentildonna;
D7000 Sigma APO 120-300mm 1:2.8 EX DG OS HSM (300mm) F2.8 1/1000s ISO-400


 個人的には、「3強」は比較的安定した構図として競馬を見ることは多いが、今回は何となく例外と感じていた。
 特に確たる根拠というよりは、感覚的なフラッシュ、ジェンティル、ゴールドのそれぞれに内在する脆さみたいなものを体感してるから、ってのもあったと思う。してレースとしては、果たせるかなという感じでゴールドシップは行く気を見せず、エイシンフラッシュはハナに立たされてしまった。
 内からだとそう簡単に1角で外に膨らんでハナを譲れないという枠順のいたずらもあったが、ともあれそういう形で3つのうち2つが崩れる中で、一方でジェンティルドンナにとっても多分、これは「簡単なレース」ではなかっただろう。多分、スローペースってのはそれはそれで競走馬にとってストレスのある展開だとは思うし、特に今回のように多分騎手全員が体感できる程度に有意なスローさで、かつそれをアドバンテージに出来るような馬群の作りになったレースで、レースの主導権を握る形でゴーサインを出すことも騎手にとっては難しい展開だっただろう。
 そうした中で、ライアン・ムーアは世界のトップジョッキーに相応しい仕掛けの捌きを見せられたとは思う。単純に、ヨーイドンの力だけならば、デニムアンドルビーはジェンティルドンナよりも高いものを持っていたし、このレースはむしろそういうエキスパート的な適性により「向いた」展開であったが、その捌きによってむしろトータルパッケージ的な適性のジェンティルを勝利に導き、破滅的な配当の競馬となることを抑えたとは言えるだろう。
 一方、このレースが結果として「オルフェーヴルを倒しうるチャンピオン候補たち」のレースとして見たときに、強豪勢がスイングする結果とならなかったのは、ある種今年の競馬を象徴してるな、という感覚もあったり。オルフェーヴルが春天やJCを回避した中で、ゴールドシップ、フェノーメノ、エイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ辺りがどのように牽引するかという今年の中距離トップレベルは、どうもそれぞれのレースで出て来られなかったりベストを見せられなかったりで、秋天のジャスタウェイ含め比較的「消去法」的に推移したのかなとも思われる。微妙なのは、何かオルフェーヴルが春競馬を元気に皆勤したとしても、そこまで無敵だったんだろうかみたいな感慨もある辺りで、どうもやはりステゴとかディープみたいに気力先行型の馬の産駒が前面出ると、MAX値は上げるけど、その辺りの持続に気を遣うのが課題だよなぁ、って面も。これはこれで、ある種の現代競馬の仕様ではあるのかな。
 ジャパンCのありようみたいなのが戦前から色々取り沙汰されるレースではあったけれど、どちらかというと、そうしたチャンピオンの安定性みたいなものを要求する秋天-JC-有馬という流れと、現代競馬のトップホースのミスマッチみたいな辺りを気にする必要もあるのかな、というのが何となしの読後感としては残ったところではあり。
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東京優駿であった。 

ユタカの表情と手つきが良かったので、これをセレクト。
横断幕を持ってる人の表情とかを気にしてはいけません(挨拶)

Heart to Heart
Heart to Heart; D7000 Sigma 150mm 1:2.8 APO Macro EX DG HSM F8 1/250s ISO-200

◆ラップ:12.3-10.5-12.2-12.5-12.8-11.9-12.7-12.3-11.9-11.6-11.7-11.9

 予想は書かなかったのは、基本皐月賞組かなという結論にそこそこ落ち着いて余り捻りが効かなかったんで。

 まぁ後知恵としては、弥生賞を基準にあそこで「負けすぎてない」段階で、皐月賞パスしても上位と絡む圏内にあったし、その範囲で今回はこの馬のターンが来る程度に上位陣に差が無かった、というお話にはなりそうではあるけれども。
 ただ、それにしても、不振の武豊がG1を勝つこと自体珍しい中で、東京優駿を、しかもディープインパクトの子供で、というベタすぎる線にはなかなか事前に張りづらいレースではあったかも知れない。結果として、客は巧い、ということを確認させられたというか。
 その中で、一番不安として考えていたのは、この騎手において全盛期すら時に弱点として指摘されがちだった「追っての弱さ」が経年により更に落ちていた辺りと、キズナという馬の追い込みの特質が、今の府中で勝利という結果に結びつく可能性、ではあったか。

 そこを補完したのは、一つは藤田が仕掛けた乱ペースにより「よーいドン」的な可能性を消された展開であり、もう一つとしてはそこで馬群全体が折り合いを乱し気味になる中で、結果として後方に居ることでストレスを溜めずに済んだ、という部分はあったかとは思う。
 しかし、仕掛けとコース取りをきっちりお膳立てして、馬を伸ばしてくる技量に関しては往年の技を見た思いであり、その意味ではここ2年来ほどぼんやりと感じていた、「ユタカがディープの仔でG1を勝つときは、ある程度以上は『馬が勝たせてくれる』ようなレースにしかならんのではないか、という辺りの見立てを、きっちりとユタカは裏切ってきた、というのがレース後の感慨として間違いなく存在し、そこがやはり余韻となるレースではあったのかな、などと。

 一方で、レベルとしては、乱ペースではあるが絞まったペースではなかったこともあって、時計は案外伸びなかったというか、実際直前のダビスタから時計1つも上回れないのであれば、ややこの時期としては手放しには褒めたくはない感じか。目黒もレコード出てた訳で。その辺りは、今回のある種の基準馬と言えるエピファネイアも、折り合いや中間の状態から考えて、あと一つ足りてなかった、ってのはある。
 ただ、それをどう責められよう、というレースではあった。
 ユタカも華があるが、少なくともキズナもそれに応えるような華は持っているのだろうな、という意味でも。

 比較的ディープ産駒に関しては、Fair Trial クロスやそれをベースにした Lyphard、或いは本馬やアユサンの Storm Cat 辺りがある種理詰め的にニックスをして、そのニックスなりの戦績、みたいな部分があった。その場合、大体はキーホースがサンデーよりはディープの母父にあたる Alzao となるような配合パターンが多い、とも言える。しかし、キズナに関してはここにプラスで曾祖母の父に Acropolis が入り、Aurora の牝馬クロスが遠いながらも入るのがポイント。
 この血脈は Hyperion×Swynford という実に古色蒼然たる組み合わせを持つが、この組み合わせがサンデーの母方の奥にある Gulf Stream と一致して、ある意味サンデーの血脈に磨きをかけるのキーとなりうる存在。これは元々笠雄二郎氏辺りが Heliopolis 辺りで説明してたが、多分タキオンの Alcide やディープの Borealis のように Aurora を使えば、より洗練感が強くなるものであろう。
 このご時世に流石に古すぎる組み合わせだけにそうアタリは多くない血統パターンの継続には違いないが、比較的高齢な*キャットクイルの世代が、そこの継続の力を強めたという、ある種バックワードルッキングではあるけれども、「サンデー返り」的な感じが、この馬のそうした華を支えているのかも知れない。それは、Alzao を活かしつつ「サンデーとのケミストリー」が低くなりがちなディープのスタンダードとはやや離れた、しかし恐らくはファンが望むような形の「ディープの仔」ではあるのかな、と。

 しかし、そうした馬がまだ回ってきたこと。そしてダービーにその馬で乗れたこと。
 そこを思うに、キズナという競走馬において実現された真の絆とは、この日本史上最高の騎手と、日本史上最高の種牡馬の絆、と言うべきかな。無論、それ以外にも語り尽くせぬ物語がありすぎる血統であり、騎手であり、またキズナ自身の来歴ではある、のだけれども。
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春天、ヌルく回顧。 

 なかなかオンタイムで競馬見られないことが多いレースではある(挨拶。

It's Time
It's Time: D700 AF-S Nikkor 85mm f/1.8G F4 1/180s ISO-800
#縮小すると、微妙に画像のインターレース感が消えるな…。

◆ラップ:
13.0-11.9-11.6-11.4-11.5-11.6-11.7-12.5-12.1-12.4-12.5-12.8-12.9-11.9-11.8-12.6

 てな感じで、割と訳分からないハイラップだけれど、2着以下が離れて実質逃げが2番手とすると、基本的にはトウカイパラダイスがペースを作ってかつ結構好走した、というのは、ベタだけれどまぁそういう見方でいいのかなぁ、的な。で、案外人気の割にトウカイパラダイスがそこまで大沈みしなかったことを考えると、馬場的には1.5秒くらい前から開いてもそこまでキツキツなペースではない、ただ、スローなら残れるので実質早めの平均ペース、そして仕掛け自体も全体的に前がかりになって、という流れとして。
 で、何となくゴールドシップが、恐らくは狙っていたであろう4角先頭が出来なかった、ということについて思うと、あれでも更に「早仕掛けしないといけなかった」というくらいの呼吸ではあったのかな、とも。1000を過ぎてからの内田の反応は妙に大げさ気味で、その辺りで結局「想定していた手応えに足りなかった」とはなるのかも。もうちょっと言えば、これだけペース上がってオルフェーヴル的な「騙され」な状態でもないなら、自分からもうちょっと「早すぎる動き」があっても、となるのかなぁ、とも。
 その上で、ちょっと状態がそんな感じでレースに向いてなかったとしても、かつユタカや蛯名が不利な外に振った状態で、最後5着まで伸びてきたゴールドシップの向こう気みたいなものは、少し魅せられたレースではあった。この勝負への意思が次へつながるなら、余り見切りたくはないな、と。幸いにして、宝塚と春天は比較的間隔があくので、立て直しはしやすいとは思うし。

 という敗因分析の後に、フェノーメノ。
 レースのリプレイ見てても、やはり蛯名は淀3200という舞台で、仕掛けられる場所ってのをある程度体感出来てるのかなぁとは思いつつ、2番手での4角のポジショニングはまさに「どうやっても他の馬に勝たれないポジション」に上手く嵌ったと思う。しかし、出来という点で、輸送経験が無かったかつ連勝したことが無い、という馬をきっちり仕上げられた辺り、やはりステイゴールドA級馬の成長力であるな、とは思う。成長のツボ的なところにたどり着いた時点で、家賃を思いっきり上げに行って構わない、みたいなところはあるのだろう。ステイヤーとして凄いレースを見せた、というよりは、絶対能力でねじ伏せた感じの差は、トーセンラー辺りとの比較では感じられたかな。まぁラーの場合、何かセントライトとかのイメージで「大体ステゴ仔には負けると考えておけばいい」ってのもあるけどw。ただ、この馬も大事に大事に的な使われ方なので、こちらも実が入るのをもうちょい待ちたい、というタイプではあり。

 で、戻るけど、案外「3歳にジャパンCにチャレンジして、かつそこそこ好走する」というタイプが、その後悲運に近い競走生活みたいなケースは割と多いかとは思われたりする。そこを思うと、フェノーメノの地金的な部分の高さみたいなのは、やはり感心すべきではあったなと。まぁ5着であれば、そこまで「凄い好走」であった訳では無いのかもだけれど、あの時点でのポジション考えると秋天2着の後のJC5着は「頑張った印象」も強かったのになぁ、と。
 で、その時に不利あって結構執拗に抗議したレッドカドーは、概ねそれが言うだけ言ったれ的なものではなかったことは証明した、とは言えようか。ただ、その割には単純に差を付けられた辺り、「ジャパンC好走後の本格化」的なパターンを経たとしても、その力がそこまで大きい訳では無かった、みたいな微妙さはあったか。ただ、何となくだけど*パントレセレブルとか*ダンシングブレーヴとかの入り方とかを見る感じでは、高速勝負が向いてるタイプで、単にハイペースが嵌ったという意味ではこの馬が一番恩恵承けてた可能性、みたいなのは思う。要するに、33秒台が5頭くらい居るレースだったら、用無しな可能性もあったな。

 上に書いたように、どうもジャパンCで「走りすぎた」ことがジェンティルドンナなんかも利さない展開になるとするのであれば、宝塚は実質「ステゴ3強のショウダウン」にはなるのだろう。その中で、後発のフェノーメノの勢いの差は、案外大きいのかもしれない。オルフェもゴルシも捌きに不安がありそうだし。最終的に、客がどの馬を1番人気に推すのかも含め、今後は虚虚実実はありそうだなと。
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