まあ、どのくらいの数の競馬オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない競馬の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、競馬のことを紹介するために紹介するべき10頭を選んでみたいのだけれど。
(要は「CLUB KEIBA」の正反対版だな。彼女に競馬を布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う海外の名馬は避けたい。できれば国内のG1馬、長くてもキャリア30戦にとどめたい。あと、いくら競馬的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。競馬好きが『トキノミノル』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。
彼女の設定は
競馬知識はいわゆる「ハルウララ」的なものを除けば、有馬記念程度は見ている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
◆オグリキャップ(*ダンシングキャップ×ホワイトナルビー)
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「オグリ以前」を濃縮しきっていて、「オグリ以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。稼動期も実質2シーズンだし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な競走馬について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
◆ウオッカ(タニノギムレット×タニノシスター)
◆ダイワスカーレット(アグネスタキオン×スカーレットブーケ)
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「競馬オタとしてはこの二頭は“牝馬”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
◆シーキングザパール[USA](Seeking the Gold×*ページプルーフ)
ある種の競馬スポーツオタが持ってる海外への憧憬と、JAIR 監修のオタ的なローテへのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも谷口悟朗な
「童貞的なださカッコよさ」を体現するササショー
「童貞的に好みな女」を体現するウエナカ
の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを周囲にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
◆メジロマックイーン(メジロティターン×メジロオーロラ)
たぶんこれを見た彼女は「3代連続制覇なのね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の競走馬がその後続いていないこと、ステイヤーは英国では大人気なこと、
英国なら実質障害種牡馬になって、産駒が日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、
日本国内でこういうのが種牡馬として厚遇されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
◆ミホノブルボン(*マグニテュード×カツミエコー)
「やっぱり競馬はオヤジのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ライスシャワー」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この名馬にかける戸山の思いが好きだから。
断腸の思いで(スタミナを)削りに削ってそれでも3分5秒、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「三冠」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
菊花賞の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
岡部や藤澤だったらきっちりマイラーにしてしまうだろうとも思う。
なのに、坂路に首下げて追い切りかけて3分5秒を作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ戸山がそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。競走馬自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
◆シービークロス(*フォルティノ×ズイショウ)
今の若年層でシービークロス見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
タマモよりも前の段階で、*フォルティノの哲学とか芦毛技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの名馬がJRAでこの時代に走っていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく競馬好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる Cozzene 芦毛でしか*フォルティノを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
◆ナイスネイチャ(*ナイスダンサー×ウラカワミユキ)
競走馬の「目」あるいは「勝負根性」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらないブロコレを毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそステイゴールド最終レースは香港ヴァーズ以外ではあり得なかったとも思う。
「イマイチ化した日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の
源はナイスネイチャにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
◆サイレンススズカ(*サンデーサイレンス×*ワキア)
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうジュベナイル小説風味の馬をこういうかたちで生涯を送らせて、それが非オタに受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
◆ディープインパクト(*サンデーサイレンス×*ウインドインハーヘア)
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にディープを選んだ。
オグリから始まってディープで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の競馬時代の先駆けと
なった名馬でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい馬がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10頭目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの有芝は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
◆以下解説。
この界隈だと元ネタを知らない人もいると思うので挙げておくと、これです。既に誰か作ってそうな気がするけど、最近の当方の競馬アンテナの低さでは捕捉し切れなかったので、さしあたり無いならってことで、自分で作ってみることにした。結果として、元ネタが分からないと余り面白くないものになったかもしれないですが、まぁ。
(要は「CLUB KEIBA」の正反対版だな。彼女に競馬を布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う海外の名馬は避けたい。できれば国内のG1馬、長くてもキャリア30戦にとどめたい。あと、いくら競馬的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。競馬好きが『トキノミノル』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。
彼女の設定は
競馬知識はいわゆる「ハルウララ」的なものを除けば、有馬記念程度は見ている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
◆オグリキャップ(*ダンシングキャップ×ホワイトナルビー)
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「オグリ以前」を濃縮しきっていて、「オグリ以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。稼動期も実質2シーズンだし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な競走馬について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
◆ウオッカ(タニノギムレット×タニノシスター)
◆ダイワスカーレット(アグネスタキオン×スカーレットブーケ)
アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな競走馬(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「競馬オタとしてはこの二頭は“牝馬”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
◆シーキングザパール[USA](Seeking the Gold×*ページプルーフ)
ある種の競馬スポーツオタが持ってる海外への憧憬と、JAIR 監修のオタ的なローテへのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも谷口悟朗な
「童貞的なださカッコよさ」を体現するササショー
「童貞的に好みな女」を体現するウエナカ
の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを周囲にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
◆メジロマックイーン(メジロティターン×メジロオーロラ)
たぶんこれを見た彼女は「3代連続制覇なのね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の競走馬がその後続いていないこと、ステイヤーは英国では大人気なこと、
英国なら実質障害種牡馬になって、産駒が日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、
日本国内でこういうのが種牡馬として厚遇されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
◆ミホノブルボン(*マグニテュード×カツミエコー)
「やっぱり競馬はオヤジのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ライスシャワー」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この名馬にかける戸山の思いが好きだから。
断腸の思いで(スタミナを)削りに削ってそれでも3分5秒、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「三冠」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
菊花賞の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
岡部や藤澤だったらきっちりマイラーにしてしまうだろうとも思う。
なのに、坂路に首下げて追い切りかけて3分5秒を作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ戸山がそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。競走馬自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
◆シービークロス(*フォルティノ×ズイショウ)
今の若年層でシービークロス見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
タマモよりも前の段階で、*フォルティノの哲学とか芦毛技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの名馬がJRAでこの時代に走っていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく競馬好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる Cozzene 芦毛でしか*フォルティノを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
◆ナイスネイチャ(*ナイスダンサー×ウラカワミユキ)
競走馬の「目」あるいは「勝負根性」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらないブロコレを毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそステイゴールド最終レースは香港ヴァーズ以外ではあり得なかったとも思う。
「イマイチ化した日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の
源はナイスネイチャにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
◆サイレンススズカ(*サンデーサイレンス×*ワキア)
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうジュベナイル小説風味の馬をこういうかたちで生涯を送らせて、それが非オタに受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
◆ディープインパクト(*サンデーサイレンス×*ウインドインハーヘア)
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にディープを選んだ。
オグリから始まってディープで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の競馬時代の先駆けと
なった名馬でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい馬がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10頭目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの有芝は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
◆以下解説。
この界隈だと元ネタを知らない人もいると思うので挙げておくと、これです。既に誰か作ってそうな気がするけど、最近の当方の競馬アンテナの低さでは捕捉し切れなかったので、さしあたり無いならってことで、自分で作ってみることにした。結果として、元ネタが分からないと余り面白くないものになったかもしれないですが、まぁ。
てな訳で、東京優駿である。
ダービーが、もし「ただの3歳G1」であり、距離馬場別の重賞体系がある意味完全にファンや関係者に理解されていたとすれば。恐らく、ディープスカイとサクセスブロッケンはこのレースに出ることはなかっただろう。前者は、ある程度レースを使い過ぎた状態でNHKマイルを制したことから休養を選んだだろうし、後者はまだ芝を選ぶには早計であるという判断も働いただろう。しかし、果たして両者はともにダービーに駒を進めてきた。確かに主役不在の混戦でトライアルが進み、なおかつ皐月賞の勝ち馬が故障してしまっているのだから、挑戦への敷居は低かったには違いない。しかし、それにしても、このレースが「ダービー」でなければ、彼らが出ることもなかったのではないか。混戦の今年のクラシックは、ある意味この両馬が「ダービーという引力」に抗えなかったことである種の品格を保ったレースとなったのかも知れない。しかし、果たせるかな、両者が1,2枠という内枠を引く結果に。なかなか、競馬の神様はこういう場所でこういう存在に試練を与えるものである。
今年のダービーは、やはり切り口によって買い目が結構影響されそうではある。配合的なポテンシャルと買い呼吸的なタイミングとしてはスマイルジャック、皐月賞での内容、とりわけある程度厳しいペースと悪い馬場での斬れを見るならばレインボーペガサス、皐月賞の反省を踏まえて自力勝負に行く意思を買うならばマイネルチャールズ、このレースに向けてのバイオリズムの伸びという点ではメイショウクオリア、馬場経験が生きると見るならディープスカイかショウナンアルバ、絶対能力的な可能性としてはアドマイヤコマンドかサクセスブロッケン、くらいになるのだろう。
個人的には、こういう軸が絞りづらい中にあって一つ選べといわれれば、それこそダービーだったら、絶対能力に期待したい面はあるし、恐らくこの3,4番人気はそういう期待の表れではあるのだろうと思う。その上で、アドマイヤコマンドか、サクセスブロッケンか、みたいな部分になると思う。そうして見た場合、アドマイヤコマンドは聊か前走の内容が食い足りない、という辺りが問題になるか。500万上がったレベルの相手で着差は1馬身以上ついたもののさほどではなく、タイムもまぁスローなりで上がりが特に抜けている訳ではない。その上で、今年の状況は、ある程度この馬の評価を過剰に傾かせるだろう。その時に、陣営がある程度そうした状況を支えきれるならば良いのだが、騎手が若い川田であり、しかも図らずも皐月賞を制したことである程度期待が過剰に集まり、なおかつ馬主がプレッシャーを騎手に与えるタイプであることまで考えるならば、なかなか状況は難しいと思う。
ならば、サクセスブロッケンか。だが、この馬もダート路線であった以上、さほど強い馬と当たっている訳ではない。芝のポテンシャルを陣営は信じている部分はあるようだが、主に Seattle Slew に引っ張られてポテンシャルをベースに*サンデーサイレンス的な斬れを異系的に扱っているこの馬において、芝でポテンシャルが大きく向上する面は期待しづらいだろう。配合的には、Princequillo が母方に1本足りない印象。ただ、それにしても勝つたびに楽勝でタイムも圧倒的(2戦目で同日の1000万を大きく上回り、3戦目は古馬G1で8着相当)なだけに、やはり能力は抜きんでている。奇しくも同様に新馬で大差勝ちした*カジノドライヴがアメリカで普通にG2で圧勝出来る程度ならば、やや強引だがこの馬がそれに大きく劣ってはいないだろう。フラムドパシオンなどもそうだが、この時期に卓越しているダート馬のポテンシャルは意外と大きいのかも知れない、と思う。
ただ、この馬も展開としてはラクではないに違いない。恐らく、皐月賞でああいうレースをした後なだけに、松岡マイネルチャールズはある程度後手を引かない競馬を留意するだろうし、アドマイヤコマンドなども脅威なだけに、ある程度先行馬に対する警戒は強まる面はあるだろう。そうした中で、初めての早い芝の流れにどう乗るか、という辺りが問題か。*カジノドライヴが向こうである程度そうした競馬に対応出来たのは、あの馬がもともと外国馬で馴致を通じて慣れていた面があるだけに、あの馬よりは対応は難しいかと思う。そうした流れである程度粘り込みを図る点では前走から立て直しの間を十分に得たスマイルジャック、逆にオークス同様に差しの流れになった場合一番伸びそうなのはやはり上がりタイム的に抜けてるレインボーペガサスを筆頭にあげておきたい。マイネルチャールズはどちらの流れでもちょっと足りないように思う。アドマイヤは馬場がパンパンならありそうだが、という印象。ディープスカイも馬場プラスでないだけに距離延長してどうか。あとは、着拾い組として、お約束であるがタケミカヅチやモンテクリスエス、好走期が今ひとつ掴みづらいサブジェクト、あとは調子はよさげなメイショウクオリアまで。
◎サクセスブロッケン
○スマイルジャック
▲レインボーペガサス
△タケミカヅチ
△メイショウクオリア
×マイネルチャールズ
×モンテクリスエス
×サブジェクト
中野渡が「大外でもいい」と涙した31年前、同年代のアメリカでは Seattle Slew が不敗で3冠を制した。もし、今程度に遠征ノウハウがあったならば、マルゼンスキーもまた*カジノドライヴのようにアメリカに渡ってこの無敗馬に挑戦状を叩きつけていたのだろうか。或いはもし、彼が実際ダービーに出られていたら……。マルゼンスキーのポテンシャルは、ある意味北米のダートでベストを出すものであったのは明らかであるように思われる。その条件でなお、彼は芝の競馬場でも成功し、種牡馬として本朝の芝ダート双方で、決して良血を独占出来る状態ではないのに、大いに活躍した。奇しくも今年、Big Brown がアメリカに現れた年に*カジノドライヴは日本の競馬場でデビューしたが、この見えないライバルと同様に、サクセスブロッケンは、マルゼンスキーに与えられなかったシナリオを実現することを目指しているのではないか、という気持ちはある。そうした「スーパーカーへのオマージュ」として、今週と来週のクラシックを愉しみ、出来ることならその結果が幸いであらんことを願う。
ダービーが、もし「ただの3歳G1」であり、距離馬場別の重賞体系がある意味完全にファンや関係者に理解されていたとすれば。恐らく、ディープスカイとサクセスブロッケンはこのレースに出ることはなかっただろう。前者は、ある程度レースを使い過ぎた状態でNHKマイルを制したことから休養を選んだだろうし、後者はまだ芝を選ぶには早計であるという判断も働いただろう。しかし、果たして両者はともにダービーに駒を進めてきた。確かに主役不在の混戦でトライアルが進み、なおかつ皐月賞の勝ち馬が故障してしまっているのだから、挑戦への敷居は低かったには違いない。しかし、それにしても、このレースが「ダービー」でなければ、彼らが出ることもなかったのではないか。混戦の今年のクラシックは、ある意味この両馬が「ダービーという引力」に抗えなかったことである種の品格を保ったレースとなったのかも知れない。しかし、果たせるかな、両者が1,2枠という内枠を引く結果に。なかなか、競馬の神様はこういう場所でこういう存在に試練を与えるものである。
今年のダービーは、やはり切り口によって買い目が結構影響されそうではある。配合的なポテンシャルと買い呼吸的なタイミングとしてはスマイルジャック、皐月賞での内容、とりわけある程度厳しいペースと悪い馬場での斬れを見るならばレインボーペガサス、皐月賞の反省を踏まえて自力勝負に行く意思を買うならばマイネルチャールズ、このレースに向けてのバイオリズムの伸びという点ではメイショウクオリア、馬場経験が生きると見るならディープスカイかショウナンアルバ、絶対能力的な可能性としてはアドマイヤコマンドかサクセスブロッケン、くらいになるのだろう。
個人的には、こういう軸が絞りづらい中にあって一つ選べといわれれば、それこそダービーだったら、絶対能力に期待したい面はあるし、恐らくこの3,4番人気はそういう期待の表れではあるのだろうと思う。その上で、アドマイヤコマンドか、サクセスブロッケンか、みたいな部分になると思う。そうして見た場合、アドマイヤコマンドは聊か前走の内容が食い足りない、という辺りが問題になるか。500万上がったレベルの相手で着差は1馬身以上ついたもののさほどではなく、タイムもまぁスローなりで上がりが特に抜けている訳ではない。その上で、今年の状況は、ある程度この馬の評価を過剰に傾かせるだろう。その時に、陣営がある程度そうした状況を支えきれるならば良いのだが、騎手が若い川田であり、しかも図らずも皐月賞を制したことである程度期待が過剰に集まり、なおかつ馬主がプレッシャーを騎手に与えるタイプであることまで考えるならば、なかなか状況は難しいと思う。
ならば、サクセスブロッケンか。だが、この馬もダート路線であった以上、さほど強い馬と当たっている訳ではない。芝のポテンシャルを陣営は信じている部分はあるようだが、主に Seattle Slew に引っ張られてポテンシャルをベースに*サンデーサイレンス的な斬れを異系的に扱っているこの馬において、芝でポテンシャルが大きく向上する面は期待しづらいだろう。配合的には、Princequillo が母方に1本足りない印象。ただ、それにしても勝つたびに楽勝でタイムも圧倒的(2戦目で同日の1000万を大きく上回り、3戦目は古馬G1で8着相当)なだけに、やはり能力は抜きんでている。奇しくも同様に新馬で大差勝ちした*カジノドライヴがアメリカで普通にG2で圧勝出来る程度ならば、やや強引だがこの馬がそれに大きく劣ってはいないだろう。フラムドパシオンなどもそうだが、この時期に卓越しているダート馬のポテンシャルは意外と大きいのかも知れない、と思う。
ただ、この馬も展開としてはラクではないに違いない。恐らく、皐月賞でああいうレースをした後なだけに、松岡マイネルチャールズはある程度後手を引かない競馬を留意するだろうし、アドマイヤコマンドなども脅威なだけに、ある程度先行馬に対する警戒は強まる面はあるだろう。そうした中で、初めての早い芝の流れにどう乗るか、という辺りが問題か。*カジノドライヴが向こうである程度そうした競馬に対応出来たのは、あの馬がもともと外国馬で馴致を通じて慣れていた面があるだけに、あの馬よりは対応は難しいかと思う。そうした流れである程度粘り込みを図る点では前走から立て直しの間を十分に得たスマイルジャック、逆にオークス同様に差しの流れになった場合一番伸びそうなのはやはり上がりタイム的に抜けてるレインボーペガサスを筆頭にあげておきたい。マイネルチャールズはどちらの流れでもちょっと足りないように思う。アドマイヤは馬場がパンパンならありそうだが、という印象。ディープスカイも馬場プラスでないだけに距離延長してどうか。あとは、着拾い組として、お約束であるがタケミカヅチやモンテクリスエス、好走期が今ひとつ掴みづらいサブジェクト、あとは調子はよさげなメイショウクオリアまで。
◎サクセスブロッケン
○スマイルジャック
▲レインボーペガサス
△タケミカヅチ
△メイショウクオリア
×マイネルチャールズ
×モンテクリスエス
×サブジェクト
中野渡が「大外でもいい」と涙した31年前、同年代のアメリカでは Seattle Slew が不敗で3冠を制した。もし、今程度に遠征ノウハウがあったならば、マルゼンスキーもまた*カジノドライヴのようにアメリカに渡ってこの無敗馬に挑戦状を叩きつけていたのだろうか。或いはもし、彼が実際ダービーに出られていたら……。マルゼンスキーのポテンシャルは、ある意味北米のダートでベストを出すものであったのは明らかであるように思われる。その条件でなお、彼は芝の競馬場でも成功し、種牡馬として本朝の芝ダート双方で、決して良血を独占出来る状態ではないのに、大いに活躍した。奇しくも今年、Big Brown がアメリカに現れた年に*カジノドライヴは日本の競馬場でデビューしたが、この見えないライバルと同様に、サクセスブロッケンは、マルゼンスキーに与えられなかったシナリオを実現することを目指しているのではないか、という気持ちはある。そうした「スーパーカーへのオマージュ」として、今週と来週のクラシックを愉しみ、出来ることならその結果が幸いであらんことを願う。
てな訳で、こちらのエントリでの企画に対する、皆様のリクエストに感謝(挨拶。
大体、10個挙げたレースの中からはリクエストがあったものとして
92マックイーン
94ノースフライト
95ダンツシアトル
98セイウンスカイ
99グラスワンダー
を採用します。
に加えて、マイジェルさまリクエストの
98メジロドーベル
でいこうかな、と。ウェットな性格なので泣きながら所望されると弱い、ってことで(笑)。
でも、せっかく色々ご意見頂いて放置するのも何なので、色々リクエスト頂いたレースなどを絡めて思い出話的にそれぞれショートにレスをさせて頂きます。本当に、重ねてですが、色々ご意見ありがとうございました。やっぱりこういうのをわいわいと振り返るのは愉しいですよね。
大体、10個挙げたレースの中からはリクエストがあったものとして
92マックイーン
94ノースフライト
95ダンツシアトル
98セイウンスカイ
99グラスワンダー
を採用します。
に加えて、マイジェルさまリクエストの
98メジロドーベル
でいこうかな、と。ウェットな性格なので泣きながら所望されると弱い、ってことで(笑)。
でも、せっかく色々ご意見頂いて放置するのも何なので、色々リクエスト頂いたレースなどを絡めて思い出話的にそれぞれショートにレスをさせて頂きます。本当に、重ねてですが、色々ご意見ありがとうございました。やっぱりこういうのをわいわいと振り返るのは愉しいですよね。
過日、民業圧迫だとDisったのでフォローするわけではないが、優駿。
3月号は例年、名勝負特集みたいな感じでここ数年推移している気がするのですが、今年はベタに「感動のレース」と来ました。全体的には「ベタな好レース」がかなりバランスよく取り上げられている印象で、恐らくディープから競馬に入った人たちにとっても良い教材となるような好特集であったかと。そんな中で、タニノウォッカのダービーを始め、全部2005年以降の馬のネタで埋めた島田明宏はそこで正座な。つか、せっかくライター発掘特集とかやってるんだから、わむに一本ぐらい書かせろよ、みたいな部分はツッコミとしてあったけれど、それはまぁ。実はこっそり編集部枠で書いてましたというオチも期待したいが、93年京都大賞典とか無いので多分そういう話ではなさげ(笑)。
で、まぁ色々お気に入りの取り上げられてるけれど、もうちょっと拾遺してみたいレースもあったり、みたいな所で、無いなら自分でちょくちょくエントリを連載で書いてみるか、と挙げてみたのが下の10レース。基本的に「ディープ以前」「海外のレースは含まず」「自分が見た範囲」くらいで入れて、さしあたりG2以下はオミットの方向で、あとはネタっぽいレースも差っ引いてくと、くらいの。
てな訳で、半分の5本くらいに絞りたいのですが、どれがいいか、複数回答可でコメント欄などに書いて頂ければと。1週間くらい受け付けて、特にご意見が無ければランダムに選ぶ方向で。また、上記以外でもネタ的によさげなのがあればリクエストして頂きたく思いますが(大体上記条件に近い範囲で、重賞までなら、という範囲で。優駿既出のレースはパス)、有芝が書ける範囲で善処くらいになるかと思われます。
分量としては、1レース1000文字程度くらい、になるかなぁ。あんまりもっさり書いてもナニですし。
3月号は例年、名勝負特集みたいな感じでここ数年推移している気がするのですが、今年はベタに「感動のレース」と来ました。全体的には「ベタな好レース」がかなりバランスよく取り上げられている印象で、恐らくディープから競馬に入った人たちにとっても良い教材となるような好特集であったかと。そんな中で、タニノウォッカのダービーを始め、全部2005年以降の馬のネタで埋めた島田明宏はそこで正座な。つか、せっかくライター発掘特集とかやってるんだから、わむに一本ぐらい書かせろよ、みたいな部分はツッコミとしてあったけれど、それはまぁ。実はこっそり編集部枠で書いてましたというオチも期待したいが、93年京都大賞典とか無いので多分そういう話ではなさげ(笑)。
で、まぁ色々お気に入りの取り上げられてるけれど、もうちょっと拾遺してみたいレースもあったり、みたいな所で、無いなら自分でちょくちょくエントリを連載で書いてみるか、と挙げてみたのが下の10レース。基本的に「ディープ以前」「海外のレースは含まず」「自分が見た範囲」くらいで入れて、さしあたりG2以下はオミットの方向で、あとはネタっぽいレースも差っ引いてくと、くらいの。
92 天皇賞春 メジロマックイーン 世紀の2強対決 93 ダービー ウイニングチケット 当代最高の名手の攻防 94 安田記念 ノースフライト 黒船を斥けた名牝 94 菊花賞 ナリタブライアン 圧巻の3冠パフォ 95 宝塚記念 ダンツシアトル 屈腱炎に克っての栄光 96 スプリンターズ フラワーパーク 着差1cmの「奥の手」 98 菊花賞 セイウンスカイ 堂々たる、颯爽の逃げ 99 有馬記念 グラスワンダー 栄光の世代の大勝負 01 ジャパンC ジャングルポケット 王者を沈めた瞬間 03 有馬記念 シンボリクリスエス 最後に魅せた圧勝劇と、挙げてみたのだけれど、全部書くの結構ダルい(苦笑)。
てな訳で、半分の5本くらいに絞りたいのですが、どれがいいか、複数回答可でコメント欄などに書いて頂ければと。1週間くらい受け付けて、特にご意見が無ければランダムに選ぶ方向で。また、上記以外でもネタ的によさげなのがあればリクエストして頂きたく思いますが(大体上記条件に近い範囲で、重賞までなら、という範囲で。優駿既出のレースはパス)、有芝が書ける範囲で善処くらいになるかと思われます。
分量としては、1レース1000文字程度くらい、になるかなぁ。あんまりもっさり書いてもナニですし。
今週のハヤテは面白かったけれど、ある意味ブラックな面もありましたね。
ヒナギクがおばさんになっても、じゃないけれど、世に罷り通る八百万のヒナギクの婿たちも、28歳のヒナギクと共に暮らせるかどうかをよく考えた上でヒナギクは俺の嫁と言え、という伝え手側の極めて説教くさいメッセージであると今回の話は素直に解釈しました。つか、バックステージの標題的にもそうとしか思われん(ぇ。ある意味、時間の残酷さというか身もフタもなさというか。関係ないけれど、KakuTailの「未来」@とかちを麻智さんに見せたところ、「そして20歳になったらこの娘が母親になっちゃう、とか思うとウルウルしちゃうよね」というこれまた素晴らしく身もフタもない感想を頂きました。それなんて辻ちゃん?
#でも、美希は普通に18くらいでPとの間に子どもが出来てそうだ。アイマス恐るべし(笑)。
ともあれ、個人的には10年前のユキヒナ借金返済珍道中話よりは、10年後に雪路ばりの粗野さを身に着けたおばちゃんヒナギクが活躍する外伝を火田クンには書いて欲しいなぁ、なんてことを考えました。少なくとも、20代後半くらいだったらまだ余裕で独身だろうな>ヒナ。仮にハヤテと恋人エンドになったとしても、その年までに結婚してる気が全然しないぞ。
で、本題の競馬話。
◆カジノドライヴのこと@DREAM SCHEME
個人的には海外行ってもそんなに悪いとは思わないんだけれど、日本の競馬場で何らかの物語を残していない馬、という気持ちはどうしてもあるよねぇ、とも。新馬の強さは水際立ってたけれど、それだったらサクセスブロッケンだって変わらんわけで、2歳500万平場史上最強パフォというべきレースを見せたフラムドパシオン辺りと比較しても、インパクトとしてはやや弱い。まして、フジキセキの陰のライバル的な存在感を見せた*スキーキャプテン辺りには現状及ぶべくもないかと。その意味では、現在のこの馬を「日本馬」としてベルモントで応援する、みたいな気分ではないのは事実。血統表の美しかった Mineshaft の産駒として注目したい、くらいには思うけれど。
そういう意味では、仮にこの馬がデビュー戦でいきなりヒアシンスSを使えるようなルールになってなかったのは惜しまれるなぁ、みたいな部分は感じられた。例年好メンバーが揃いやすく、しかも今年は恐らくダートでは世代最強クラスが前日の準オープンを上回るタイムで走るような結果だっただけに、これを相手にデビュー戦で勝ち負け出来るようだったら、それは「衝撃のデビュー戦」として、即海外を主張する理由としては相応になるものであっただろう。勝ち負け出来たらだけど。個人的には、ある程度上位条件で勝負になると踏んでる馬をいきなり500万やオープンで使うのは(当然、フルゲート割れの場合という条件で)ありにしてもいいかとは思う。前から言ってるけれど、そういうギミッキーなデビューってのを演出することは、ある程度このクラスの若駒がPOGなどで注目されがちな現況において、興行として盛り上げるものになるのではなかろうかな、と。
一方、個人的にこの馬について気になるのは
「この馬がどのくらい海外にいて、戻ってくるつもりなのか」
みたいな辺り。例えばジャムシードやサンデーピクニックなど、海外の転厩馬として来年以降日本で再び見る存在、として考えるならば、帰国後どういうレースをするんだろうか、みたいなことには興味を覚えたりする。単純にベルモント出て戻ってくる、ではつまらないけれど、勝っても負けても1年くらい色んなレースを使って、ある程度向こうでのデータを作った上で日本の重賞戦線で彼我のレベル差の物差しとして活躍してくれるならば、それはそれで印象的な馬になるんじゃないかな。
ヒナギクがおばさんになっても、じゃないけれど、世に罷り通る八百万のヒナギクの婿たちも、28歳のヒナギクと共に暮らせるかどうかをよく考えた上でヒナギクは俺の嫁と言え、という伝え手側の極めて説教くさいメッセージであると今回の話は素直に解釈しました。つか、バックステージの標題的にもそうとしか思われん(ぇ。ある意味、時間の残酷さというか身もフタもなさというか。関係ないけれど、KakuTailの「未来」@とかちを麻智さんに見せたところ、「そして20歳になったらこの娘が母親になっちゃう、とか思うとウルウルしちゃうよね」というこれまた素晴らしく身もフタもない感想を頂きました。それなんて辻ちゃん?
#でも、美希は普通に18くらいでPとの間に子どもが出来てそうだ。アイマス恐るべし(笑)。
ともあれ、個人的には10年前のユキヒナ借金返済珍道中話よりは、10年後に雪路ばりの粗野さを身に着けたおばちゃんヒナギクが活躍する外伝を火田クンには書いて欲しいなぁ、なんてことを考えました。少なくとも、20代後半くらいだったらまだ余裕で独身だろうな>ヒナ。仮にハヤテと恋人エンドになったとしても、その年までに結婚してる気が全然しないぞ。
で、本題の競馬話。
◆カジノドライヴのこと@DREAM SCHEME
個人的には海外行ってもそんなに悪いとは思わないんだけれど、日本の競馬場で何らかの物語を残していない馬、という気持ちはどうしてもあるよねぇ、とも。新馬の強さは水際立ってたけれど、それだったらサクセスブロッケンだって変わらんわけで、2歳500万平場史上最強パフォというべきレースを見せたフラムドパシオン辺りと比較しても、インパクトとしてはやや弱い。まして、フジキセキの陰のライバル的な存在感を見せた*スキーキャプテン辺りには現状及ぶべくもないかと。その意味では、現在のこの馬を「日本馬」としてベルモントで応援する、みたいな気分ではないのは事実。血統表の美しかった Mineshaft の産駒として注目したい、くらいには思うけれど。
そういう意味では、仮にこの馬がデビュー戦でいきなりヒアシンスSを使えるようなルールになってなかったのは惜しまれるなぁ、みたいな部分は感じられた。例年好メンバーが揃いやすく、しかも今年は恐らくダートでは世代最強クラスが前日の準オープンを上回るタイムで走るような結果だっただけに、これを相手にデビュー戦で勝ち負け出来るようだったら、それは「衝撃のデビュー戦」として、即海外を主張する理由としては相応になるものであっただろう。勝ち負け出来たらだけど。個人的には、ある程度上位条件で勝負になると踏んでる馬をいきなり500万やオープンで使うのは(当然、フルゲート割れの場合という条件で)ありにしてもいいかとは思う。前から言ってるけれど、そういうギミッキーなデビューってのを演出することは、ある程度このクラスの若駒がPOGなどで注目されがちな現況において、興行として盛り上げるものになるのではなかろうかな、と。
一方、個人的にこの馬について気になるのは
「この馬がどのくらい海外にいて、戻ってくるつもりなのか」
みたいな辺り。例えばジャムシードやサンデーピクニックなど、海外の転厩馬として来年以降日本で再び見る存在、として考えるならば、帰国後どういうレースをするんだろうか、みたいなことには興味を覚えたりする。単純にベルモント出て戻ってくる、ではつまらないけれど、勝っても負けても1年くらい色んなレースを使って、ある程度向こうでのデータを作った上で日本の重賞戦線で彼我のレベル差の物差しとして活躍してくれるならば、それはそれで印象的な馬になるんじゃないかな。
◆ダイワスカーレット@日刊「Myself」
根本的な部分としては、
「強い馬とは、2ちゃんでラキ珍と呼ばれる馬である」
みたいなのがある。ディープインパクトだってテイエムオペラオーだって、運がなければあそこまでの実績は残せません。ただ、詰まるところ「運は実力、運がないなら倍の努力をしてこそ実力」ではあるのだろう、みたいなのがあって、そこにダイワスカーレットの限界はあるのだろう。ある意味、今後ともドバイのレース選択に象徴されるように、距離路線や得意分野が必ずしもマッチしないタニノウォッカとのガチな勝負を行う機会が非常に少ないように思われる。そんな中で、彼女がタニノを「超える」には、もはや何回直接対決でタニノを降しても全く意味はなく、彼女のダービーに匹敵する勝利を何処かで得るしか方法がないのである。そして、ダービーを凌駕する舞台というのは、実際それほど存在しない。その意味では、ダイワスカーレットにとっての最大の不幸とは、
「タニノウォッカがダービー出走という大バクチを打って、しかもそれに勝ってしまったこと」
に尽きるのではないか。単純にいえば、2007年にダイワスカーレットの成し遂げた記録というのは、同じく有馬2着馬である1994年の*ヒシアマゾンに匹敵する、には違いないだろう。まぁ相手がマツリダゴッホである有馬は少し落ちるが、古馬牝馬相手にG1を勝利している点ではアマゾンを上回るし、ご丁寧に年の緒戦で牡馬に負けてる辺りもシンクロしてる。もちろん、レースにおける華という意味では*ヒシアマゾンに及ぶべくもないが、それでも、3歳の実績として、比肩すべきものとは評されただろう。もし、タニノウォッカがいなければ。
ともあれ、その上で、この馬がタニノウォッカに伍する「印象」を残せなかったとすれば、その側面的な理由は詰まるところ、タニノに伍するプロデュースが出来なかったこと、にあると思われる。要するに、手としては、トライアルからしゃかりきで1着を取りに行くことによって、とにかく「連勝の数」を伸ばすか、逆に何処か早い段階で、タニノのダービーに匹敵するタイトルを狙う判断に切り替えること、であっただろう。例えば、ダイワスカーレットのキャリアにおいては、チューリップ賞で持ったままのタニノウォッカに負けたトラウマってのは結構大きいと思う。あれはあれで、タニノの脚を測りにいったからの結果ではあったと思うんだけれど、そういうレースを選択したことが、結果としてこの馬のキャリアにおいては「ミス」になっている感がある。その上で、連勝の数をここでひとつ損した上で、オークスの比較的マイナーなトラブルで回避した後、アメリカン・オークス辺りに色気を持たずにそのまま休養に入ったこと。勿論、そこ出ててなおかつ秋も成績残せたかというとどうかという面はあるが、結果としてこの牝馬の連勝数が4にとどまったのは如何にも連勝数としては少なかった。それならばそれで、例えば秋天やマイルCSを目指す手はあったかも知れない。しかし、わざわざ馬主としても兄貴がとれる可能性のあるレースで妹に妨害させることなどはしたくなかったのだろう(自分としては、これをダスカの「2番目の不運」として挙げる)。
結果として、ダイワスカーレットの強さをプロデュースすること、という面で陣営がやや失敗した感は否めない。無論、強いことはファンが分かって頂ければ良いので、ただ淡々と勝ちを重ねていけばいい、という考え方はあるだろう。実際、チャンピオンの称号は獲得できているのだし。ただ、自分としては、やっぱりちょっと勿体ないことをしてるなぁ、とは思うし、タニノウォッカのダービー制覇という「不運」があったならば、そこから目を逸らさずに切歯扼腕しつつ「如何にギミック的にウオッカよりも強い印象をファンに与えるか」に対して陣営は策を重ねるべきではなかったか、みたいなことは考えてしまう。
要するに、ダイワスカーレットは己の不運に対するカウンターとしての「必死さ」を編み込まれていないので、チャンピオンとして軽い、のだろう。
ある意味、ディープインパクトがハーツクライに破れ、天皇賞でレコ勝ちする辺りまで抱えていた軽さに通じるものがある。その上で、ディープインパクトのように、その軽さが芸風になってしまうような天衣無縫の破天荒さもないのならば、やはりそれを埋めるのは陣営の仕事なのではないかとも。
その上で、ワールドC挑戦ってのはそういう意地を陣営自体が捨ててないことを示すものとして評価していたが、今回フェブラリーSを回避した後に、目標をヴィク狸に変更というのは、またこういう選択肢になってしまったか、とがっかりした部分はあった。ある意味、乾坤一擲の勝負として、ギリギリまでドバイ行きを選択肢として残してほしかったのだが。
根本的な部分としては、
「強い馬とは、2ちゃんでラキ珍と呼ばれる馬である」
みたいなのがある。ディープインパクトだってテイエムオペラオーだって、運がなければあそこまでの実績は残せません。ただ、詰まるところ「運は実力、運がないなら倍の努力をしてこそ実力」ではあるのだろう、みたいなのがあって、そこにダイワスカーレットの限界はあるのだろう。ある意味、今後ともドバイのレース選択に象徴されるように、距離路線や得意分野が必ずしもマッチしないタニノウォッカとのガチな勝負を行う機会が非常に少ないように思われる。そんな中で、彼女がタニノを「超える」には、もはや何回直接対決でタニノを降しても全く意味はなく、彼女のダービーに匹敵する勝利を何処かで得るしか方法がないのである。そして、ダービーを凌駕する舞台というのは、実際それほど存在しない。その意味では、ダイワスカーレットにとっての最大の不幸とは、
「タニノウォッカがダービー出走という大バクチを打って、しかもそれに勝ってしまったこと」
に尽きるのではないか。単純にいえば、2007年にダイワスカーレットの成し遂げた記録というのは、同じく有馬2着馬である1994年の*ヒシアマゾンに匹敵する、には違いないだろう。まぁ相手がマツリダゴッホである有馬は少し落ちるが、古馬牝馬相手にG1を勝利している点ではアマゾンを上回るし、ご丁寧に年の緒戦で牡馬に負けてる辺りもシンクロしてる。もちろん、レースにおける華という意味では*ヒシアマゾンに及ぶべくもないが、それでも、3歳の実績として、比肩すべきものとは評されただろう。もし、タニノウォッカがいなければ。
ともあれ、その上で、この馬がタニノウォッカに伍する「印象」を残せなかったとすれば、その側面的な理由は詰まるところ、タニノに伍するプロデュースが出来なかったこと、にあると思われる。要するに、手としては、トライアルからしゃかりきで1着を取りに行くことによって、とにかく「連勝の数」を伸ばすか、逆に何処か早い段階で、タニノのダービーに匹敵するタイトルを狙う判断に切り替えること、であっただろう。例えば、ダイワスカーレットのキャリアにおいては、チューリップ賞で持ったままのタニノウォッカに負けたトラウマってのは結構大きいと思う。あれはあれで、タニノの脚を測りにいったからの結果ではあったと思うんだけれど、そういうレースを選択したことが、結果としてこの馬のキャリアにおいては「ミス」になっている感がある。その上で、連勝の数をここでひとつ損した上で、オークスの比較的マイナーなトラブルで回避した後、アメリカン・オークス辺りに色気を持たずにそのまま休養に入ったこと。勿論、そこ出ててなおかつ秋も成績残せたかというとどうかという面はあるが、結果としてこの牝馬の連勝数が4にとどまったのは如何にも連勝数としては少なかった。それならばそれで、例えば秋天やマイルCSを目指す手はあったかも知れない。しかし、わざわざ馬主としても兄貴がとれる可能性のあるレースで妹に妨害させることなどはしたくなかったのだろう(自分としては、これをダスカの「2番目の不運」として挙げる)。
結果として、ダイワスカーレットの強さをプロデュースすること、という面で陣営がやや失敗した感は否めない。無論、強いことはファンが分かって頂ければ良いので、ただ淡々と勝ちを重ねていけばいい、という考え方はあるだろう。実際、チャンピオンの称号は獲得できているのだし。ただ、自分としては、やっぱりちょっと勿体ないことをしてるなぁ、とは思うし、タニノウォッカのダービー制覇という「不運」があったならば、そこから目を逸らさずに切歯扼腕しつつ「如何にギミック的にウオッカよりも強い印象をファンに与えるか」に対して陣営は策を重ねるべきではなかったか、みたいなことは考えてしまう。
要するに、ダイワスカーレットは己の不運に対するカウンターとしての「必死さ」を編み込まれていないので、チャンピオンとして軽い、のだろう。
ある意味、ディープインパクトがハーツクライに破れ、天皇賞でレコ勝ちする辺りまで抱えていた軽さに通じるものがある。その上で、ディープインパクトのように、その軽さが芸風になってしまうような天衣無縫の破天荒さもないのならば、やはりそれを埋めるのは陣営の仕事なのではないかとも。
その上で、ワールドC挑戦ってのはそういう意地を陣営自体が捨ててないことを示すものとして評価していたが、今回フェブラリーSを回避した後に、目標をヴィク狸に変更というのは、またこういう選択肢になってしまったか、とがっかりした部分はあった。ある意味、乾坤一擲の勝負として、ギリギリまでドバイ行きを選択肢として残してほしかったのだが。
◆ホースニュース休刊に思う@白線の内がわ
◇頭を使え@嵐猫
◇競馬におけるwebの縦進性についての話など@DREAM SCHEME
◇ショウナンアルバはスプリングSへ:その他@Brain Squall
個人的には、各エントリのそのものより、「馬柱vsPP」的なものに最初、興味を持った。
根本的に言えば、グロスの情報量としては、PPの方が多い。まぁある意味それは当然で、アメリカの競馬新聞のほうが明らかに紙幅も大きいから、ということであろう。また、レース情報として公式に公開されている情報でも、ある意味アメリカの方が多いかも知れない。例えば日本では全馬の400mごとの通過タイムなんてものは出してくれないのだから。その上で、馬柱は「情報密度」をウリとしている。要するに、ある程度一覧性を保って、一枚のページの中で情報を集約化する、みたいな。ただ、ある程度ネット時代になると、グロスの情報ってのがPCなり携帯なりで結構いくらでも見られるという意味で長足の進歩を遂げており、反面、日本の競馬メディアが培ってきた「密度」に関してはある程度これ以上詰め切れないみたいな辺りで、なかなか難しいところがあるのだろう。そうなると、馬柱のよさってのは「(紙質も含めて)書き込みがしやすい」とかになるのだが、これだけで400円以上の値段に値すると判断されるか、って言えば、なかなか簡単なものではないだろうなぁ、とも。あと、基本的にアメリカとかだと、PPもそうだけれど、例えば Racing Post や Netkeiba なんかが提供してるレベルでの詳細なDBはネットでもタダでは出してないよね。一方で、日本では既にスポーツ新聞からがより安値で類似のサービスを提供してたりする訳で、そういう意味で日本の競馬新聞は結構厳しいレベルでの競走、じゃなくて競争を強いられてはいるかな、と思う部分はちょっとある。
#イギリスだと、RPもSLも「スポーツ紙」であって、DRFや本朝の専門紙とはやや事情が違うか。
#香港も、基本的にはスポーツ紙に競馬メディアが集約されてる風味。
そういう処に輪をかけてるのは、実はJRAでもあるな、と思う。JRA-VANとかにしても「優駿」にしても言われることなんだけれど、確かにあれらは素晴らしいレベルのサービスなんだけれど、ああいう高いレベルのサービスをある程度安価にJRAが提供してしまっているってのは、実は結構な民業圧迫だよね、みたいなお話。これは「海外競馬」とかが出てた時に編集の人と話題になってたんだけれど、「優駿」がある程度採算度外視で値の張るクオリティの高い写真とかをバンバン載せた誌面を作ってるので、同じような「読ませる」路線の競馬雑誌を採算ベースで作るのは結構難しいものがあると。と、ちょっと話が逸れたけれど、ある意味そういう状況を更に突き詰めたものとして、JRA公式サイトの出馬表の充実、みたいなのがあると思う。何のかんの言って、とりわけ多数派のヌルいファンだと恐らく Netkeiba すらヲタサイト的なダルさを感じるであろうことは想像に難くなく、JRA公式しか見ないんじゃないかと思うが、そういう客層にあんなものをタダで提供したら、そりゃもう400円以上出して週末に専門紙買うのがバカらしくなっちゃうよなぁ、と思うんではなかろうか。そういう、ある種の「デフレ不況」を胴元側が演出してしまった感も無きにしも非ず。
これが良いことか悪いことか、というと、やっぱり余り歓迎されない面もあるかな、とは思う。
というのは、多くのスポーツがそうであると思うが、競馬ってのはかなり「語り部」を要求するスポーツではないか、と思う。ある種のデジタルな結果の蓄積だけでは実態を推し量るのが難しいジャンルのスポーツであるし、300年も続いていてなおかつ馬という動物を扱う辺りで、なかなかリニアな進化をしているスポーツでもないので、物語性の中にどうしても魅力を見出さないといけないスポーツではあるだけに。そうなると、優れた語り部の存在が、スポーツの魅力を左右する面ってのがある程度存在するのではないかな、とも。そういった中で、ある程度民業ベースで「語り」を保つのは結構重要であり、民間の競馬メディアが食っていけない状況で、ある程度専従的な競馬の「語り」のパイが結果として小さくなることは、長い目で見てこのスポーツにとっての損失にはなるのではないかと思う。まぁ確かに、そもそも民間でも競馬の語り部がしがらみその他諸々の事情で、余り書きたいことを書けてるわけではないとか、そういう問題はあるんだけれどもね。……とまれ、いくらネットで「アマチュアの語り手」のレバレッジの可能性が広がってるとは言え、やはりある程度「プロの語り手」が存在感を示せる状況は必要だし、そもそも「アマチュア」が競馬に対して持ってる情報量が限定されているって意味ではアマチュア任せにしづらいジャンルではあるし、その意味で専門紙記者みたいな人の働き場が縮小することは惜しいものであるかと。
そういう意味では、別にJRAのサイトで出走表出すなとはいわないけれど、こういう「競争の厳しい状況」を作っていることについてJRA自身が認識しつつ、ターフライターとしての競馬メディアの振興を、現状よりもてこ入れした形で彼らの施策として取り入れるべきかなぁ、なんてことを思う。具体的にあれこれと沙汰することはしないけれど、出来ることはそれなりにあるんじゃないかな、とも思われるだけに。
◇頭を使え@嵐猫
◇競馬におけるwebの縦進性についての話など@DREAM SCHEME
◇ショウナンアルバはスプリングSへ:その他@Brain Squall
個人的には、各エントリのそのものより、「馬柱vsPP」的なものに最初、興味を持った。
根本的に言えば、グロスの情報量としては、PPの方が多い。まぁある意味それは当然で、アメリカの競馬新聞のほうが明らかに紙幅も大きいから、ということであろう。また、レース情報として公式に公開されている情報でも、ある意味アメリカの方が多いかも知れない。例えば日本では全馬の400mごとの通過タイムなんてものは出してくれないのだから。その上で、馬柱は「情報密度」をウリとしている。要するに、ある程度一覧性を保って、一枚のページの中で情報を集約化する、みたいな。ただ、ある程度ネット時代になると、グロスの情報ってのがPCなり携帯なりで結構いくらでも見られるという意味で長足の進歩を遂げており、反面、日本の競馬メディアが培ってきた「密度」に関してはある程度これ以上詰め切れないみたいな辺りで、なかなか難しいところがあるのだろう。そうなると、馬柱のよさってのは「(紙質も含めて)書き込みがしやすい」とかになるのだが、これだけで400円以上の値段に値すると判断されるか、って言えば、なかなか簡単なものではないだろうなぁ、とも。あと、基本的にアメリカとかだと、PPもそうだけれど、例えば Racing Post や Netkeiba なんかが提供してるレベルでの詳細なDBはネットでもタダでは出してないよね。一方で、日本では既にスポーツ新聞からがより安値で類似のサービスを提供してたりする訳で、そういう意味で日本の競馬新聞は結構厳しいレベルでの競走、じゃなくて競争を強いられてはいるかな、と思う部分はちょっとある。
#イギリスだと、RPもSLも「スポーツ紙」であって、DRFや本朝の専門紙とはやや事情が違うか。
#香港も、基本的にはスポーツ紙に競馬メディアが集約されてる風味。
そういう処に輪をかけてるのは、実はJRAでもあるな、と思う。JRA-VANとかにしても「優駿」にしても言われることなんだけれど、確かにあれらは素晴らしいレベルのサービスなんだけれど、ああいう高いレベルのサービスをある程度安価にJRAが提供してしまっているってのは、実は結構な民業圧迫だよね、みたいなお話。これは「海外競馬」とかが出てた時に編集の人と話題になってたんだけれど、「優駿」がある程度採算度外視で値の張るクオリティの高い写真とかをバンバン載せた誌面を作ってるので、同じような「読ませる」路線の競馬雑誌を採算ベースで作るのは結構難しいものがあると。と、ちょっと話が逸れたけれど、ある意味そういう状況を更に突き詰めたものとして、JRA公式サイトの出馬表の充実、みたいなのがあると思う。何のかんの言って、とりわけ多数派のヌルいファンだと恐らく Netkeiba すらヲタサイト的なダルさを感じるであろうことは想像に難くなく、JRA公式しか見ないんじゃないかと思うが、そういう客層にあんなものをタダで提供したら、そりゃもう400円以上出して週末に専門紙買うのがバカらしくなっちゃうよなぁ、と思うんではなかろうか。そういう、ある種の「デフレ不況」を胴元側が演出してしまった感も無きにしも非ず。
これが良いことか悪いことか、というと、やっぱり余り歓迎されない面もあるかな、とは思う。
というのは、多くのスポーツがそうであると思うが、競馬ってのはかなり「語り部」を要求するスポーツではないか、と思う。ある種のデジタルな結果の蓄積だけでは実態を推し量るのが難しいジャンルのスポーツであるし、300年も続いていてなおかつ馬という動物を扱う辺りで、なかなかリニアな進化をしているスポーツでもないので、物語性の中にどうしても魅力を見出さないといけないスポーツではあるだけに。そうなると、優れた語り部の存在が、スポーツの魅力を左右する面ってのがある程度存在するのではないかな、とも。そういった中で、ある程度民業ベースで「語り」を保つのは結構重要であり、民間の競馬メディアが食っていけない状況で、ある程度専従的な競馬の「語り」のパイが結果として小さくなることは、長い目で見てこのスポーツにとっての損失にはなるのではないかと思う。まぁ確かに、そもそも民間でも競馬の語り部がしがらみその他諸々の事情で、余り書きたいことを書けてるわけではないとか、そういう問題はあるんだけれどもね。……とまれ、いくらネットで「アマチュアの語り手」のレバレッジの可能性が広がってるとは言え、やはりある程度「プロの語り手」が存在感を示せる状況は必要だし、そもそも「アマチュア」が競馬に対して持ってる情報量が限定されているって意味ではアマチュア任せにしづらいジャンルではあるし、その意味で専門紙記者みたいな人の働き場が縮小することは惜しいものであるかと。
そういう意味では、別にJRAのサイトで出走表出すなとはいわないけれど、こういう「競争の厳しい状況」を作っていることについてJRA自身が認識しつつ、ターフライターとしての競馬メディアの振興を、現状よりもてこ入れした形で彼らの施策として取り入れるべきかなぁ、なんてことを思う。具体的にあれこれと沙汰することはしないけれど、出来ることはそれなりにあるんじゃないかな、とも思われるだけに。

