宝塚記念回顧。 
時々、7月開催時代だった灼熱の宝塚が無駄に懐かしくなることもあり(挨拶。
実家にて posted by (C)有芝まはる殿下。 [LARGE SIZE]
◆ラップ:12.6 - 10.9 - 11.2 - 12.2 - 12.1 - 12.7 - 12.3 - 12.1 - 11.5 - 11.7 - 12.0
基本的に、ディープスカイが過剰人気というのは、ファンの側いやデスカの単勝を買ってた人にとってすら、ある程度明らかなレースだったのではないか、という気はした。実際、宝塚がそれほどこの馬にとって条件の良いレースであるとは思われなかったのは確かである。アグネスタキオン産駒は阪神2200は未勝利なんてデータもあったっぽく、またこの馬自身、直線の短いレースの経験自体が少なく(殆ど府中か外回りでの淀・阪神)、ドリームジャーニーに敗れた大阪杯はそうした弱点もあったかに見えた。
更に、ジャパンCを3歳で連絡みというのは結構呪いの掛かった実績である。
*ファビラスラフイン、*エルコンドルパサー、ジャングルポケット、ザッツザプレンティ、コスモバルク、ドリームパスポートと、その後にJRAのレースを勝った馬は1頭もいない。いや、エルを入れちゃうとちょっと「統計の詐術」のネタ的になるからアレだけど、実際JC2着を3歳で達成するような実力馬が、中央で勝ててないのである。バルクのSQ国際とかはちょっとイレギュラーとして処理されよう。逆にこれを巧いこと避けて3着したルドルフ、オグリ、スペシャルといった辺りは古馬でも輝かしい結果を残したのだが、さながらGI格7勝のカベと並ぶ「ルドルフの呪い・その2」とでも言うべきか。
そういう意味では、圧倒的な1番人気へのマークともあいまって(そういう立場でのレースになったのも、G1では初めてであろう)、阪神巧者的な成績のドリームジャーニーやサクラメガワンダーの存在も含めて、レース前の段階である意味タニノウォッカの安田直線的な不利を背負ってのレースと言えば大袈裟ではあったか。いずれにせよ、今回デスカが負けることで「昨年のJCのレベルが問われる」とするのはちょっと早計っぽいかなぁというか、そんな簡単にデスカ勝てる条件じゃありませんぜと柏木回顧を見ながら思ってた次第でもあり。
ただ、その上で、だからこそ「ここを勝ち切る」ことが出来たならば、ディープスカイという馬を「ただのG1馬、ダービー馬」ではなく、かなりの名馬として扱うことが出来ただろうし、また「強い馬」として認められるにはどうしても「獲りたい」レースではあったように思う。それが為されなかったことに関して、率直に残念な思いはあった。やはりレース前にああいうエントリ書いた俺が悪いのか、みたいな意味でも(苦笑。
一方で、ドリームジャーニーもある程度の期待をずっと寄せていた馬ではある。
トロさまに「あたかも今回を初G1と扱うような空気がある」みたいに指摘されてしまったが、自分自身もある程度そういう意識は持っているのは、やはり「晩成馬としての期待」みたいなものが強いから、ってのはある。朝日杯を勝ったからといって、「早熟」で終わって欲しくないなぁという感覚はずっと持ち続けてしまいがちな馬というか。
その上で、実際「晩成で中長距離」という辺りの汎用性をよく保ち続けていた、というのも事実である。80年代後半〜90年代中葉の朝日杯黄金時代ですら、5歳で春天3着するような朝日杯馬なんてのにはお目にかかった記憶が無い(因みに朝日杯馬の長距離と言えば、*エイシンチャンプがこそっと大井記念を勝ったりはしているが)。そういう感じである程度半端に期待に応えてくれてるだけに、春天の3着は素晴らしい実績ながらも「そこまでやれるなら、ここで勝たなければ何処でG1勝てるんだ」的な思いになったのは確か。
しかし、冷静に考えればこの馬は阪神巧者であり、特にデスカとは逆に内回りの巧者。基本的に大外ズドン的なイメージがどうしても先行するが、きっちりデスカをマークしつつ、コーナリングからの加速は何時になくスムーズで、位置取りにも寸分の無駄がなかったのは、コース相性の大きさを感じる部分ではあった。終い12秒フラットはスローの流れではないにしても決して後ろに有利なラップ取りには見えなかったが、それでも流れに乗って前を大名マーク的に追走したサクラメガワンダーを完封といっていい完勝ぶり。
ディープスカイも、基本的に上がり時計はメガワン辺りとそう差はないとは言え2番目であり、加速にスムーズさを欠きつつ凡走しなかった辺り、やはり能力は高い。このレース見る限りでは、ドリジャニとこの馬が「力」では一枚上回ってた気がした。さて、果たしてダービー馬は「JCの呪い」を秋に解けるのか。個人的には、凱旋門出なくていい理由をこのレースの敗戦に求められるなら、それはそれで「悪くはない」とも思う面はある。







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